パリ行きの旅客機機体に大きな“へこみ” 一体何が?考えられる原因は「バードストライク」【Nスタ解説】

パリ行きの旅客機機体に大きな“へこみ” 一体何が?考えられる原因は「バードストライク」【Nスタ解説】



関西空港からパリに向かっていたエールフランス機の機体の先端に、大きな“へこみ”が確認されました。
果たして考えられる原因とは?過去のケースも振り返りながら、専門家の分析とともに見ていきます。

■エールフランス機 先端「へこみ」トラブルで引き返す

良原安美キャスター:
旅客機に大きなへこみが確認されました。エールフランス航空の機体です。

28日午前11時15分、関西空港を離陸して大阪からパリに向かっていました。離陸から約30分後に太平洋・宮城県沖で、気象レーダー・速度計機にトラブルを示す表示が出ました。そこで「緊急事態」を宣言し、関西空港に引き返しました。

乗員・乗客約320人にけがはなかったのですが、鼻の先端部分が大きくへこんでいました。どうしてへこんでしまったのでしょうか?今回へこんでしまった先端部分に、実は“あるもの”が入っています。

元日本航空機長で航空評論家の小林宏之さんによりますと、中には気象レーダーのアンテナが搭載されているといいます。

雨や積乱雲など、約600キロ先までの気象状況を感知できるというものです。

今回へこんだ外側のカバーは、電波の透過率を高めるためにテフロンやプラスチックのようなグラスファイバー製を使っていて、他の部分に比べると強度はやや低いということです。

■専門家「バードストライクではないか」 へこみの原因は?

どうしてへこんでしまったのか、機体の先端のへこみ原因について、小林さんは『鳥が機体に衝突する“バードストライク”ではないか』と話します。

【“バードストライク”】
発生件数:日本国内で年間1074件
(2021年・国交省より)

▼機体の衝突部分(複数の場合は重複して計上)
 ・ノーズ:34.5%
 ・エンジンなど:19.2%
 ・翼:19.0%
→今回のように機体が損傷するケースは少ない。

元日本航空機長 航空評論家 小林宏之さん
「高度200m以下での発生が多いので、滑走中に衝突した可能性が高い」

さらに機体に衝突したものの中には、こんなものもあったようです。

【2019年 中国「ひょう」】
着陸時に ひょう に見舞われ、操縦室のガラスにひび
→乗客・乗員けがなし

【2017年 カナダ「ドローン」】
着陸態勢だった機体の翼にドローンが衝突
→無事に着陸

小林さんによりますと今回のケースは損傷具合から『「ひょう」や「ドローン」の可能性は低いのでは』ということです。詳しい原因は今、調査中です。

ホラン千秋キャスター:
乗員・乗客の皆さんにけが人が出なかったのは良かったと思います。ただ何かわからないまま引き返すことになったということで、不安ですよね。

若新雄純 慶応大学特任准教授:
自動車に乗って移動するのも、新幹線に乗るのも全部そうですけど、元々生身の人間ができる以上のことを、僕らはテクノロジーでいろいろ発明している。

もう昔の人から考えたら、新幹線のスピードで移動することも空を飛ぶことも、信じられないわけじゃないですか。

そして技術があるから簡単にできているかというと、そうではなくて。やっぱりまだまだ人間が捉えきられていない様々な現象の中を、何とかしてきっちり問題なく飛んでいるのが僕らの技術の世界だと思います。

今回よかったと思うのは、危険かどうかを判断できなくても、まっすぐ引き返したことが、我々人間がおごらずにできた最大の選択だと思う。おおごとじゃなかったかもしれないけど、とにかく引き返したことに人間の賢さを感じましたね。

日比麻音子キャスター:
しっかり原因が明らかになれば、より安心に繋がると思います。

良原キャスター:
そして他にも機体に過去に衝突したもので、珍しい例を紹介します。1987年アラスカ航空の機体です。離陸後の操縦室の窓になぜか「サケ」が衝突しました。“サーモンストライク”と話題になったということですが、どうして空を飛んでいるのに、海の生き物が落ちてきたのか。

アラスカ航空の発表によると、ハクトウワシが飛行機が来たことにびっくりして、捕まえていたサケをぱっと離して落としてしまったということです。機体に特に損傷はなく、油とちょっと鱗がついていたということです。

若新 准教授:
あらゆる場合を想定したとしても、その想定に収まらない、想定外のことが起きる世界だということでしょうね。

▼TBS NEWS DIG 公式サイト https://newsdig.tbs.co.jp/

▼チャンネル登録をお願いします!
http://www.youtube.com/channel/UC6AG81pAkf6Lbi_1VC5NmPA?sub_confirmation=1

▼情報提供はこちらから「TBSインサイダーズ」
https://www.tbs.co.jp/news_sp/tbs-insiders.html

▼映像提供はこちらから「TBSスクープ投稿」
https://www.tbs.co.jp/news_sp/toukou.html

47 comments
  1. 鳥が衝突したわりには血痕が全くないのはなぜ?
    新幹線とかだと鳥が衝突すると血痕が残ってること多い

  2. このような緊急事態においても、元の関空に引き返すものなのですね。最寄りの地方空港に急いで着陸するイメージです。

  3. 中国ステルスドローンとぶつかったんだろ?
    まぁそりゃ言えるわけないよね😅

  4. 旅客機のへこみなんてどうでもよくなる数秒が4回ほどありますねぇ

  5. 離陸時に衝突したなら、目で気づかなくともエラーメッセージも表示されるため、即座に関西空港に戻るでしょう。その後1時間飛び続けることはありえない。上空でぶつかったとしても巡航高度10000mの高さは渡り鳥でも到達不能。
    となると「例の気球」とかって可能性はないんですかね?

  6. バードストライクは回避不可能、それと同じくらい乱気流も局所的過ぎる不均一な厚み幅、高度が取り辛い筈。

  7. 劣化していて風圧で潰れたのでは?
    こういう丸いのって圧力には強いけど一部が凹むとぐしゃっとなるよね

  8. あの部品って結構高くなかったか?前にB747の中古ノーズコーンの値段が結構なお値段がしてた気がする。

  9. この便の乗客はその後どうしたのですか?代替機でパリへ向かったのですか?

  10. Flightradar24によれば、関空を離陸後、35,000フィート(約10,000メートル)まで上昇して、引き返した時点では仙台沖を航行していたようです。

    滑走中にバードストライクしていたら、そこまで上昇せずにすぐに引き返すと思いますが・・・。

  11. 鳥だったら、羽をか血痕が残ってるはず。それが見当たらない感じ。何か、圧力の高い空気の塊にぶつかったのでは?それか、カバーの中の圧力に変化が起きてへこんだかも。

  12. 私の推測
    ①バードストライクにより、カバーの一部が破損もしくはひびが入る。
    ②その後、飛行中の風圧により大きく変形してレーダー等の計器が破損。

  13. 仙台沖で引き返したなら近くの仙台か羽田、成田に降りられなかったのかな?

  14. 雹だったら先端以外もボコボコに被害出るだろうし今回の機体を見ると真空パックでもしたかのようにアンテナ潰して内側に凹んでるので何らかの原因でレドーム部に負圧がかかって内破したんじゃないかな?

  15. こんな大きな(数メーター)面積のへこみが、鳥という小動物がぶつかった為というのか?誤った見識と勇み足な報道でない事を祈る

  16. うがった見方なのか。。最近のニュース番組ってそこらへんの会社でやってるような日常の会議のようだ。。薄っぺらい。。

  17. 鳥だろうがサケであろうが、動物なら血のりがベットリ付くだろう。
    真空チルド食品のようにガバガバにシワが入って張り付いているので、外気と内気の圧力差でペシャンコにつぶれたんでしょ。
    客室は気圧を上げているので、気圧調整していない貨物室とレーダーがつながっているのでは?
    設計ミスの構造欠陥か、製造上の不具合による初期不良でしょう。
    三菱航空機のMRJの開発が米国に嫌がらせされて断念するに至ったが、こういう航空機の存在が米国人による差別の証左と言えるだろう。日本の航空産業に関わる方々は、型式認可の撤回を視野に入れて、厳しい目で見ておく必要がありそうだ。

  18. 本当に昼間で、またピトー管が無傷でよかったと思う
    こう言う小さな事故にも割と危険性の高い欠陥とか見つかるかもしれないから、しっかり調べてほしいところ

  19. 滑走中はありえない。管制官からも見えるし、仙台沖まで正常に飛んでいるのは経路で確認できている。気圧か温度差で凹んだんじゃないの?

  20. 4:04 わかしんさんは「大事じゃなかったかも知れないけど」って言ってるけど気象レーダー+ピトー管やられたら飛べないね。大事ですw

  21. 宮城県沖で異常が発生したのに、仙台空港や羽田空港、成田空港じゃなくて、関空まで引き返したのですね。

  22. え、滑走中にぶつかっただけでそんなに凹むもんなんだ。
    意外と柔らかいんだな

  23. あの映像を見てバードストライクの可能性とか云うのは素人でしょw
    レードームカバーに鳥の血が付いていないので、バードストライクの可能性はゼロです。
    レードームカバーの強度不足が一番考えられる原因でしょうかね。

  24. この破損の二日前に、昨年の暮れ孫がドイツに出掛けた時エールフランス機をフライトレーダーで追跡したようにAFR276便
    をワッチしていたらカスピ海近辺からUターンしてパリに戻ってしまった!なにがあったのかなと思っていたらまたですか?

  25. 滑走中に損傷して30分も気付かないもんですかね?1万メートル上空じゃ鳥もいないだろうし。とりあえず無事に帰ってこれて良かった。

  26. エンジンならともかく、滑走中、眼前に神経集中の時に目の前のノーズコーンに鳥がぶつかって、パイロットは気づかない、異音も聞こえないなんてあるのか?
    コーンにペンキがはげたようなひっかき傷も血のような跡もない。
    むしろコーンの中の負圧で押し潰されたように見える。

  27. ごめん、指で押したらペコッってなっちゃった!
    ツイーターかよ…
    まぁレーダーが収まってるから厚い鉄板は使えないんだろうな

  28. 離陸中のバードストライクを宮城沖にまで行ってから気づくかね? 汚れも付着してなさそうなのに。確信がないなら原因云々を報道すべきじゃないだろう。

コメントを残す