【解説】「生成AIの利用ガイドライン」公表 他人の論文やデザインをAIで…権利の侵害にあたるか

【解説】「生成AIの利用ガイドライン」公表  他人の論文やデザインをAIで…権利の侵害にあたるか



日本ディープラーニング協会が、AIを利用する際の注意点をまとめたガイドラインを公表しました。その中では、ロゴなどのデザインを生成する際の権利侵害のリスクにも触れています。実際、どのようなことで他人の権利を侵害してしまうのか解説します。

■「生成AIの利用ガイドライン」公表 他人の作品をAIで…権利の問題は?

有働由美子キャスター
「『チャットGPT』で文章を作成しました。人工知能の進歩について書かれていますが、実は『落合陽一氏の最新の論文を、女性キャスターが自分の意見として話すような言葉で書き換えてください』と入力して作らせたものです。落合さんの論文を勝手に利用した形になりましたので、これを私が使ったら権利の問題は大丈夫なのかと思いますが、こうしたAIを利用する際の注意点をまとめたガイドラインが小野さん、公表されたんですよね」

小野高弘・日本テレビ解説委員国際部デスク
「はい。ガイドラインでは、『入力して作成させること自体は権利の侵害にあたらない』といっています。ただ、出来上がったものが落合さんの論文に似ていて、それを有働さんが作ったものだとして公開することは、権利侵害にあたる可能性があるということです」

有働キャスター
「確かに公開しちゃうと自分でパクったことになりますよね」

小野解説委員
「ということも知っておいた方がいいですよね。それが書かれているのがこのガイドラインで、日本ディープラーニング協会が『チャット型AI』を導入する企業を対象に作成したものですが、私たち個人にも役に立ちます。権利侵害のリスクでいうと、例えば、ロゴをデザインする際に、『入力する時点で“個別のアーティスト名”や“著作物”を入れてはいけません』としています。また、『作られたものが、誰か別の人が作ったものに似ていないか』とも書かれています。例えば、作ったはいいけれど、似たデザインのものがすでに作られていたとしたら、権利の侵害をする可能性があります」

有働キャスター
「『AIが作ったものをそのまま公開すると、危ないケースもあるよ』ということですね」

小野解説委員
「ほかにも『住所や電話番号などの“個人情報”や会社の“機密情報”などは入力しないでください』としています。情報が流出する危険があるからです。また、AIが作った内容は間違っている可能性があるので、必ず根拠や裏付けを自分で確認してくださいということです」

■落合准教授「訴訟されるリスクを完全にゼロにするのは難しい」

有働キャスター
「落合さん、こういうガイドラインが作られた動きに関してどう思われますか」

落合陽一・筑波大学准教授(「news zero」パートナー)
「僕の考えとしては、AIを使っている以上、『似ているから』という理由で訴訟されるリスクは完全にゼロにするのはすごく難しいので、そもそもこういうことを考えているとAIは使いにくくなるし、ガイドラインを作るのは、一定の需要があるのは認めますが、それが必要とされる今の社会の方が変わるべきだと思っています」

有働キャスター
「どういうことですか?」

落合准教授
「具体的には、AIの時代ですから、著作権法などの法律をどのように時代にあわせて変えていくかということが重要で…」

有働キャスター
「今のままの著作権法だと、AIを利用するのが難しくなる」

落合准教授
「そうです。生成AIはどんどん使っていって慣れた方がいいし、さっきの僕の論文(AIで生成し直したものの内容)もこれたぶん僕の(書いた内容)じゃない。よくあるハルシネーション(AIが生成する情報や文章が、実際の事実や知識とは異なる架空の内容になってしまう事象)というやつです」

有働キャスター
「そこも含めて…」

落合准教授
「(AIで生成したことで内容が変わってしまう)幻覚です」

有働キャスター
「とはいえ、2日の話しでガイドラインを見ておきたいと思った人は、『生成AIの利用ガイドライン』で検索すると出てきます。リスクがあるからといってなんでも禁止にするよりは、人間が使いこなすために、こうしたガイドラインを上手に活用した方がよさそうです」
(2023年5月2日放送「news zero」より)

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14 comments
  1. 奪われること自体より人間がヒマになってしまうことの方が問題になる。小人閑居して不善をなす。人間というのはヒマになるとロクなことをしない。

  2. 日本語でジョーク頼んでも英語圏のジョークだからさっぱりピンとこない。🤣

  3. そもそも人生なんてパクって生きていくものなのになぁ、、
    本読むなり、スポーツ、仕事云々皆人や情報見てパクって生きてきているじゃん!

    AI多少利用, 生成, モデル作成している自分としては違和感しか無い。

    最近AI絵師とか流行って燃えていたけど、あれ商用無理よ。使ってみたらわかる。
    白い髪、緑の目、黄色い服ってpromptうつと全部緑になったからだいぶ高難易度やと思う。
    技術が流行るとそれだけ手間が増えるので結局今の絵師さんと同じくらい数時間, 1日位手間が出てくるとは思う。

    おやすみなさい

  4. AIに入力して作成したものであるというものを何も加工せずに社会に公開する事は危険な事である。まずはガイドラインを参照して著作権法などに該当しない様なプロダクトにまで落とし込む必要があるが、最終的には社会が現在のAIの進歩に対応できるような法制度を準備できるくらいに進化する必要性がある。

  5. もう。論点がずれてるもの……
    誰のを参考にして作成しました。
    って言えばいいだけじゃんw
    それに、参考にしたくらいですし、尊敬もしてますし…
    強度作業です。位言ってもいいじゃんw

    もう。手におえなくなってるじゃないw
    今、この瞬間でも生き物のように変わっていってるからね。
    規制ありきで考えるから、それ以降の発展形の未来が見えないし、閃かない。
    自分でその目を閉ざしてるし、その考えとして与えられたとしても、
    脳では処理オーバーしちゃうのよねw

    まぁ、決まった時間内での番組展開にわかりやすい構成に読み上げ。
    大変でしょうから、お察しします。

  6. 律儀に守る奴はいないだろう。守ってたらそれこそAIに仕事を奪われるしな。

    本人の著作かAIが作成したのかは、受け取った人間は考えたりしない人が殆だろう。AI生成のイラストだって、大衆にとっては「ひと目見ていい気分にさせてくれる作品」を求められているだけで、それを描いたのが人間かどうかなんてどうでもいい。作者のイラストに費やした労力や、上達までの時間もどうでもいい。いちいち作者本人に思いを馳せることはない。
    「葛藤」や「面倒事」を避けたがる世相、特に若い世代にとっては、AIはとても親しみのあるものとして受け入れられるんじゃないかなあ。
    少子化も進みそうだ。恋愛や結婚、子育ては理想や依存から脱却して現実を直視すること、それこそ葛藤の連続だからね。そんな面倒くさいことはやりたくないよねえ?これから日本はどんな形になっていくんだろうかね。

  7. 「著作権」

    非商用目的で著作物を利用する場合は、無償で自由に利用できるような法律改正を政府に働きかけてください

  8. 「今がチャンスだ!」

    野党はChatGPTを積極的に使う必要がある

    国会に提出する法案をつくるとき、官僚の代わりとしてChatGPTを活用すればスタッフの少ない野党でも、与党の法案を上回ることができるだろう

  9. まぁ、AI以前にテレビ局がネット情報を裏付けも取らずにスクープとして勝手に放送していたりもするからなぁ。
    権利の侵害は対応が難しいよね。

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