B.ブリテン『青少年のための管弦楽入門』山本直純 指揮/NHK交響楽団(The Young Person’s Guide to the Orchestra)YAMAMOTO Naozumi

B.ブリテン『青少年のための管弦楽入門』山本直純 指揮/NHK交響楽団(The Young Person's Guide to the Orchestra)YAMAMOTO Naozumi



楽曲名:青少年のための管弦楽入門 ―パーセルの主題による変奏曲とフーガ 作品34
演奏:山本直純 指揮/NHK交響楽団

原題:The Young Person’s Guide to the Orchestra – Variations and Fugue on a Theme by Purcell, op. 34
演奏時間:15~20分(ナレーションの有無により大幅に前後する)
(B.ブリテン 指揮/ロンドン交響楽団による自作自演盤では、解説ナレーションなしで16分35秒)
作曲:B.ブリテン(1945年12月)
初演:1946年10月15日 サー・サージェント 指揮/リヴァプール・フィルハーモニック管弦楽団

 英国の作曲家B.ブリテンが1945年に作曲した『青少年のための管弦楽入門』(The Young Person’s Guide to the Orchestra)はS.プロコフィエフの『ピーターと狼』(Петя и волк)と並ぶ、子供のためのオーケストラの入門曲としての管弦楽作品である。作品はイギリスで製作された教育映画『管弦楽の楽器』のために作曲された。
 楽曲は、バロック時代のイングランドで活躍したH.パーセルの劇付随音楽『アブデラザール』(Abdelazer)の「ロンド」の主題を用いた、変奏曲とフーガで構成される。
 総奏と分奏からなる主題提示部、変奏とフーガからなる展開部、再現部、結尾部の4つから構成されている。各楽器の特性を生かしながら同一の主題を変奏させるという曲の性格上、親しみやすく管弦楽の構造や楽器を学べる知性ある一曲である。

【主題提示】
総奏
木管分奏
金管分奏
弦楽分奏
打楽器分奏
総奏

【変奏】
フルートとピッコロ(Presto)
オーボエ(Lento)
クラリネット(Moderato)
ファゴット(Allegro alla marcia)
ヴァイオリン(Brillante alla polacca)
ヴィオラ(Meno mosso)
チェロ
コントラバス (Cominciando lento ma poco a poco accel. al Allegro)
ハープ(Maestoso)
ホルン(L’istesso tempo)
トランペット(Vivace)
トロンボーンとチューバ(Allegro pomposo)
打楽器(Moderato)
・ティンパニ
・バスドラムとシンバル
・タンバリンとトライアングル
・スネアドラムとウッドブロック
・シロフォン
・カタネットとタムタム(銅鑼)
・ウイップ(むち)

【フーガ】
 ここではパーセルの主題を離れ、ブリテンのオリジナルな主題を用いた分奏を展開しつつ、先述の変奏において紹介された楽器順にフーガを形成する。その後、パーセルの主題が加わることで、フーガは「二重フーガ」に移行し、壮大なコーダを迎える。このとき、二重フーガは再現部にあたり、ここでニ短調からニ長調に転調する。

 二重フーガでの山本直純の指揮ぶり(ロンドに沿った三拍子型の提示)は、氏の卓越した技術と楽曲理解が垣間見える箇所であり、まさに「必見」である。

#青少年のための管弦楽入門 #ブリテン

5 comments
  1. 山本直純さんの面目躍如だね。
    でも、天才的な音楽家だったことも、覚えていてほしいな。

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