「時給大幅アップは嬉しいけれど・・・」福岡県の最低賃金1114円へ ”労働時間の壁”でシフト減の飲食店 運送業界は「賃上げしても人が集まらない」

「時給大幅アップは嬉しいけれど・・・」福岡県の最低賃金1114円へ ”労働時間の壁”でシフト減の飲食店 運送業界は「賃上げしても人が集まらない」



福岡県の最低賃金に関する時給額の引き上げ額を見ていくと、直近では4年連続で40円を超える大幅な引き上げが続いています。

働く人、雇用する側、それぞれ、度重なる最低賃金の引き上げをどう見ているのでしょうか?

去年は20円、今年は44円時給アップのうどん店

福岡市西区のうどん店です。

こちら店では、2025年11月、最低賃金の引き上げに合わせ、時給を1050円から1070円に、20円引き上げました。

そして、2026年10月、さらなる賃上げを受けて、設定した時給は1114円。44円のアップです。パート勤務歴18年 山口映子さん
「同じ働いた量で、高いお金もらえるっていうことは、もう単純にうれしく感じてます」

嬉しい一方でパート従業員が直面する「労働時間の壁」

この店で18年、パートとして働く山口映子さんです。

時給が上がったことで、同じ時間働いても、これまでより収入が増えたことに、喜びの声が聞かれました。

一方で、気をつけていることがあるといいます。パート勤務歴18年 山口映子さん
「社会保険料なしでいこうと思っているので。今までは(月)8万8000円を超えないようにっていうのは、それぞれ気をつけながら働いてたんですけども」

山口さんが気にしているのは、いわゆる「106万円の壁」です。これまでは、従業員数51人以上の企業で働く場合、週20時間以上働き、年収が106万円以上になると、会社の社会保険に加入しなければなりませんでした。しかし、最低賃金が急上昇したことで、週20時間以上働くと、自動的に年収106万円を超えることから、10月から「収入の条件」は撤廃されました。

扶養の範囲内で働くためには、働く時間を週20時間未満に収める必要があります。

パート勤務歴18年 山口映子さん
「(賃上げでも)なかなかお金のゆとりは正直あんまり感じてないんですけども。物価高ですね。そこを抑えてもらったら、働く側としては、助かるなとは思っています」

迫られる業務効率化

こちらの店で働く従業員は約30人。

働き方は人それぞれで、他の仕事と掛け持ちするパート従業員もいます。

そのシフトを管理しているのが、店長の中村さんです。

それぞれが気にしている「労働時間の壁」や「年収の壁」を確認しながら、日々、管理業務にあたっています。

中村さんを悩ませているのが、ここ数年続く、最低賃金の大幅な引き上げです。

こちらの店舗では、今回の賃上げに伴い、従業員の1回のシフトを30分から1時間ほど短くしたといいます。

店舗全体では、大幅な労働時間の減少となります。うちだ屋・姪浜店 中村良子店長
「過去に類を見ない時給の上がり方をしていますので実情、扶養控除内で働いている方の実働時間が減っておりますので、その分スタッフを増やさなきゃいけない状況が続いてはおります。シフト過多になってしまいますと(コストが)上がってしまうので、そこで調節も大変になってきていますね」

ここ数年の最低賃金上昇に伴う、人手不足と人件費の高騰。効率良く、少ない人数でも店を回せるよう、2026年8月には注文の受け方を、手書きからハンディ端末に変更しました。

さらに、従業員のタイムテーブルを作成し、業務の分担を細かく見直しました。

このような取り組みで平日ランチの時間帯の従業員は7人から8人だったところを8月から6人に減らしたといいます。

うちだ屋・姪浜店 中村良子店長
「オーダーを取る時間とか人手は一人分その分ちょっと減らせてはいるので、そこはすごく楽にはなっております」

「賃上げしても人手不足」運送業界が抱える課題

一方、「最低賃金の水準では人が集まらない」と話すのが、深刻な人手不足が続く運送業界です。福岡運輸 富永泰輔社長
「最低賃金に引っかかる方っていうのは、もうほとんどいない。何年も前からずっと給料は上げてきているんですよ」

ドライバー不足を背景に、最低賃金を上回る賃上げを続けてきましたが、それでも、人手不足の解消にはつながっていないといいます。福岡運輸 富永泰輔社長
「トラックを運転する時間は短くできないんですけど、その前の作業後の作業を効率化しようという努力は常にしています。本来は私はこの最低賃金の議論が関係なくなるぐらい、きちんと給料がもらえる業界にすべきだと思ってる」

「週20時間の壁」「130万円の壁」とは

こちらは、パートで働く方にとって主に問題となってくる、社会保険に関する”壁”をまとめたものです。

「130万円の壁」は「106万円の壁」とは違い、企業規模に関係なく年収が130万円以上になると、配偶者の扶養から外れて、自分で健康保険や年金に加入する必要が出てくるというものです。

ファイナンシャルプランナーの中村賢司さんによると、「例えば年収130万円を超える場合、健康保険や年金に加入する負担は年間でおよそ20万円前後となり、129万円の収入の人と150万円の収入の人がほぼ同じ手取りになる」ということです。

一方で、会社の社会保険に加入すれば、厚生年金分の年金が増えるメリットもあるということです。

詳細は NEWS DIG でも!↓
https://newsdig.tbs.co.jp/articles/-/2986879

2 comments
  1. 106万円の壁は撤廃されても、130万円の壁が残っている。結局賃上げしても逆にシフトを抑えることになる。賃上げの意味なし。

  2. 自民党は前から鼻先に人参をぶら下げ泥の道に誘導してます。
    国民が働いて稼げば稼ぐほど生活が苦しくなり、政治家(自民党)が私腹を肥やす経済インフラを構築している。

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