“事実上降伏”のアルメニアで市民数千人が抗議デモ アゼルバイジャンは「勝利宣言」 係争地めぐる軍事行動【news23】|TBS NEWS DIG

“事実上降伏”のアルメニアで市民数千人が抗議デモ アゼルバイジャンは「勝利宣言」 係争地めぐる軍事行動【news23】|TBS NEWS DIG



旧ソ連のアゼルバイジャンと隣国アルメニアの係争地をめぐる軍事行動は、攻撃を始めたアゼルバイジャンが勝利を宣言しました。事実上降伏したアルメニアでは、市民ら数千人が政府に対して抗議デモを行いました。

■そもそも、何が起きている?

デモ参加者
「我々は裏切り者である政府の退陣を求めます」
「怒りを感じます。そして恥ずかしいです。どうしてこうなったのか知りたい」

アルメニアの首都エレバンでは20日、アゼルバイジャンに対する“事実上の降伏”を受け、政府に抗議する市民ら数千人が抗議デモを行いました。

アゼルバイジャンが19日に開始を表明した係争地ナゴルノカラバフでの「対テロ作戦」と称する軍事行動。アルメニア側は少なくとも200人が死亡したとし、現地のアルメニア人系勢力は武装解除を受け入れ停戦に合意しました。

アゼルバイジャンのアリエフ大統領は「主権を回復した」と勝利宣言しました。

アゼルバイジャン アリエフ大統領
「アルメニア人地区はもともと私たち国民のものだった。私たちは正当な統治を脅かす者に対して、警告を与えた。また彼らの正当性は認めることができない」

■「ロシアは今アルメニアを失おうとしています」

一方、アルメニア国内の批判の矛先は政府以外にも…。

ロシア大使館にもデモ隊が押し寄せました。なぜ市民はロシア側に抗議したのか。

今回、軍事行動が行われたナゴルノカラバフは、アゼルバイジャン西部の自治州。住民約12万人の大多数がアルメニア人です。

旧ソ連が崩壊する1991年、アルメニア系住民が「ナゴルノカラバフ共和国」の樹立を宣言。アゼルバイジャンとの戦闘になりました。

1994年に停戦後、しばらくアルメニアによる実効支配が続きます。

しかし2020年、石油・天然ガスの開発を背景に軍事力を強めたアゼルバイジャンが、トルコを後ろ盾に大規模な攻撃を開始。この軍事衝突では6000人以上の死者を出し、ロシアの仲介で停戦しました。

ただ、アルメニアからすれば、アゼルバイジャンに支配地域の多くを奪還された形で、同盟国のロシアから十分な支援が得られなかったとして不満を募らせていたとみられます。

プーチン大統領は20日、アルメニアのパシニャン首相と電話会談し、ロシアの平和維持部隊の仲介で今回も停戦に至ったと自賛。アルメニア市民からは“ロシア離れ”が加速するという声も。

デモ参加者
「ロシアはウクライナ、モルドバ、ジョージアを失い、そして今、アルメニアを失おうとしています」

わずか1日で決着した今回の衝突。
アゼルバイジャンが軍事行動に踏み切った背景について専門家は…

慶應義塾大学 廣瀬陽子教授
「いま、ウクライナ(侵攻)の余波でアゼルバイジャンとヨーロッパの関係が非常に深くなっている。アゼルバイジャンは石油・ガスの産出国ですので、ヨーロッパがロシアからの輸入をやめるかわりに、かなりアゼルバイジャンに輸入先を振り替えているという現状がある。そういう意味でも、アゼルバイジャンは非常に強い立場にいる」

■なぜ“軍事衝突”?「ロシア」「トルコ」「ウクライナ戦争」

小川彩佳キャスター:
このナゴルノカラバフ紛争の背景を整理してもらえますか。

須賀川拓 前JNN中東支局長:
まず、アルメニアとアゼルバイジャン、2つの国があります。このアゼルバイジャンの中にナゴルノカラバフという地域がある。ここだけ見ると日本の視聴者の方には少しなじみが薄いんですけれども、地図を広げて周辺国を確認してみましょう。イラン、トルコ、ロシアといった、この地域の覇権を争ってきた影響力の強い国が出てくるんですね。中でも重要なのがトルコとロシアです。

小川キャスター:
ロシアはこの地域でずっと影響力を行使し続けてきた中で、アルメニアを支援しているわけですけれども、今回はあまりこの事態に介入しなかったんですね。

須賀川拓 前JNN中東支局長:
ロシアはアルメニアを支援していて、トルコがアゼルバイジャンを支援しているといった対立構図にあるわけですけど、ロシアがあまり介入をしてこなかった。

ウクライナとの戦争を最優先したいロシアは、黒海を通ってボスポラス海峡から地中海を抜ける航路が非常に重要になってきます。

ここはロシアにとっても、海上輸送の大動脈です。このボスポラス海峡をトルコに握られてしまっているということは、ロシアとしてもトルコを横目で見なくちゃいけない、あまりそこの緊張を高めたくないという思惑があるわけです。

小川キャスター:
敵対したくないという中で、大動脈を握られているわけですけれども、地域でのロシアの影響力が行使しづらくなっている。そして停戦合意に至ったということで、これは今後安定に向かっていくんでしょうか?

須賀川拓 前JNN中東支局長:
ここは慎重になる必要があると思っています。ナゴルノカラバフという場所にはアルメニア系の住人が非常に多く住んでいます。今回、一応停戦に合意はしていますが、ここに住んでいるアルメニア系住民の人権はどこまで保障されるか。

これ紛争でよくある話なんですけれども、紛争が…(https://newsdig.tbs.co.jp/list/article?id=jnn-20230922-6111153)

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40 comments
  1. 適当に”市民”って使うのやめましょう。アルメニア市民ではなくてアルメニア国民です。アルメニア国内にアルメニア市はありません。

  2. あれれ?これ、力による現状変更だよね?アゼルバイジャンを制裁しないの?これが許されるのならウクライナも台湾も問題ないんだよな?

  3. ロシアにもはや従属国を保護する能力なし
    アルメニアもロシアを見限ってNATO加盟を目指した方がいいと思うよ

  4. この戦争は敵の卑劣な攻撃によって奪われた土地も転機が来れば簡単に奪い返す事が出来ると証明している。

  5. 人間は古代から争うもの。
    奪われたくなければ、隣人を殴るしかない。
    人権などと甘えたことを言わずに多くを殺したものが得をするのはいつの時代も変わらない。

  6. アルメニアの南方にアゼルバイジャンの飛び地あるから、YOUもやっちゃいなよ。武力による国境変更はありらしいぞw

  7. アメリカのアラブの春よもう一度作戦かな?
    マイダン革命よもう一度作戦かも
    死神ビクトリア・ヌーランド
    暗躍してそう。

  8. この須賀川さんもTBSもどうして、こんな嘘を作って拡散するんだろう?アルメニアはアメリカ寄りに成っていて米軍と合同演習までしてロシアに敵対風を吹かせてただろう?そりゃロシアからすればアメリカに助けて貰えよってなるだろう?今のアルメニアの国民感情はアメリカに裏切られたと言っているのが殆どです。ロシアへの不満は殆ど有りません。その手のひら返しをやった大統領に不平不満が爆発しているのです。

  9. トルコ人同胞のアゼルバイジャン共和国と因縁深きアルメニア。最古のキリスト教アルメニア正教、過去にはトルコ系によるアルメニア人のジェノサイドがあった。民族対立宗教対立はとても根深い。ちなみにアゼルバイジャンはトルコ系で大の親日国です。

  10. ロシア「力による現状変更は認めない」
    欧米「アゼルバイジャン国内の問題だ」
    とかになりそうw

  11. トルコはうまくやったなw
    トルコはアゼルバイジャンの石油・ガスのヨーロッパへの輸出を仲介することで儲けられるもんね。
    アゼルバイジャンからジョージアを抜けて黒海へ、そしてボスポラス海峡を通してヨーロッパへ。
    ボスポラス海峡を塞がれないために、以前の首脳会談の時点でプーとエルドアンが取引済みだったんやろな。
    「ナルゴノから手引くから、海峡使わしてくださいよ」つってな。
    プーがウクライナにお熱だからハーレムからどんどん女が抜けて行ってるw

  12. これは、第3次世界大戦になったら至るところで戦争になるだろうな······

  13. 2:13 アルメニアが実効支配していたとありますが、これは誤りです

    実効支配とは他国との争いなく有効に支配を継続している状況を指し、このケースは実行支配に当たりません

    実効支配の有無および成立期間は国際司法裁判所で領有権を争う際の判断事由になったこともあり、非常に重要です

    かつてTBSは「竹島は韓国が実効支配している」と繰り返し誤報を流し続けていましたが、総理就任前の安倍さんや中川昭一さんが

    出演する度に申し入れを行い、発言を修正した過去があります

    従ってTBSが実効支配の意味を知らないとは考えられないのですが、この件やクリミアの件などで

    実効支配の誤用を繰り返しているのは意図的なものではないでしょうか
    テレ朝でもこのニュースで全く同じ誤用をしていましたが、本国から指示でも出ているのでしょうか

  14. アゼルバイジャン、次はナヒチュバン回廊作る名目でアルメニアに軍事侵攻が間違いなくするだろうな。
    カラバフ戦争で回廊設置するって話アルメニアか意図的に無視してるし、戦争できる口実がある。
    その時にロシアがアルメニアを支援するかしないかで大戦が起きる

  15. この市民がいわゆる一般市民とは限らんからね。
    今回の戦闘で実際に戦ったのは反アルメニア政府の分離独立支持派なんだよね。
    ロシアがナゴルノ=カラバフにアルメニア派自治国を作って紛争を作ったわけで、ウクライナの東部を独立させたのと同じ事をロシアはそこら中でやってることの一つ。
    モルドバにもあるしマジでロシアがクソなんだよね。

  16. 世界中でロシアが裏で手を回してた領土問題色々あるから、ロシアが余裕無くなればどんどんこういうのが出てくるだろうな
    来年までにはモルドバのロシア領もなんかありそう

  17. お互いの飛び地を交換してそれにもとずく引っ越しで手打ちは無理なんだろうな

  18. 軍や政治家では無くて国民が意外と戦争を望むものだというののお手本のような出来事ですね

  19. アルメニア住民は全員アルメニアに追放した方がいいに決まってる。
    こいつらが火種で戦争になったんだろ?
    国は民族主義が基本だ。

  20. 成功体験与えたらまたやるよ?
    戦いなよ こないだアメリカと軍事演習したんだし

  21. アルメニアが領土を取り返すためにNATOが軍事支援すべき理由が生まれました
    というシナリオ😅

  22. 軍事的だけでなく外交的にもそこそこ勝ってるっていうまさにアゼルバイジャンの完全勝利
    ただアリエフは煽りカスだしあの調子じゃ民族浄化とか起こるだろうな

  23. アカとカルトが政府に護られる日本
    今日もカルトのピエロが燕尾服で踊ってる

  24. 軍事攻撃は何も生まないって言うけどただ単にロシアがウクライナとNATOを舐めすぎただけなんだな

  25. 敗戦国の国民になるのってやっぱ嫌なんだよねぇ
    領土が減ると国関連の指数とか一気に落ちるし世界を失った気分になる

  26. 降伏するのが賢明ですけど、その政府への抗議ですか。ロシアの平和維持軍に直接被害が及ばない限りは手を出さないという前提ですからね。
    いずれにしても人命第一ですよ。

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