【日本文学の朗読】牧野信一『階段』~なぜだかあの画に描かれている人物はわたしに似ているような気がする・・・。そんな手紙を受け取った若き画家は彼女に会いに行く決心をする~

【日本文学の朗読】牧野信一『階段』~なぜだかあの画に描かれている人物はわたしに似ているような気がする・・・。そんな手紙を受け取った若き画家は彼女に会いに行く決心をする~



#青空文庫#朗読#短編小説#女声

*作品紹介*
若い洋画家・久保のもとに一人の女性から手紙が届くようになった。
久保がある展覧会に入選したのが、きっかけであった。
その後も手紙は続き、次第に久保は女性に会ってみたいと思うようになる。
ある日届いた手紙を読んだ久保は、彼女に会いに行く決心をするのだが・・・。

どうぞお楽しみ下さい。

4 comments
  1. みなみさま、また知らない作家さんの作品です。牧野信一著「階段」眠る前に気づき嬉しいです。今から拝聴させていただきます。オープニングの画像がかわりましたね😊

  2. 胸の痛む、激しい恋愛物語ですね。 海外でいささか知られた写真家が若い時に、
    1枚の油彩を描きました。それは彼が結婚まで考えていた女性の肖像でしたが、その女性は
    彼を恐ろしく不道徳なやり方で振ったのでした、、。その絵はいま、私が預かっています。背景は
    夕暮れの巨きな城で、一つの窓も見えません。彼方に水平線が見えますが、暗い空に溶け込んで
    います。   この小説の最後の一行で、もはや画家は二度と肖像画を描けなくなったのが
    伝わって参ります。  この作品の朗読は、海渡みなみ様を置いて他のどなたにもなし得ないでしょう。

  3. 聴きやすい朗読と新たな作品への出会いをありがとうございます。

    1932(昭和7)年5月初出作品。いろいろ想像が膨らむ作品ですね。

    【以下、ネタバレ私見】

    ・・・・・・・・・・・

    私ったら当初、男性画家とその絵画に魅せられた女性が織りなすひとつの恋の物語だと思っていました。そして、てっきり女性も未練を残しつつ「平凡な」結婚をしたものだから、熱かった恋のかけらとして、画家と女性双方の整理がつくまで女性の実家に絵画を残しておいて、時間を経て作品を買ってくれたのだと思っていました。そこに深い女性の愛をむしろ感じてしまったのです。

    一方で、これは画家にとって悲劇的で悲恋の物語とも解釈できる。つまり女性は絵画に魅せられただけで思わせぶりな手紙を画家に送っていたと。絵画が買い取られた上に、最後の一行により、たしかに画家にとってひとつの恋が終わったことは間違いない。

    女性はどういう気持ちで画家自身を見ていたのか。①女性にも絵画を通して画家に恋心があって、画家が声をかけるのが遅かったのか、②それとも、女性は画家の絵画にだけに魅せられたのか。①だったらいいな・・・なんとも想像力を掻き立てられる短編でした。

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