1977年。
伊藤和夫先生『英文解釈教室』と、
佐々木高政先生『英文解釈考』
が世に出た。
これを私は現象と捉える。
つまり、
この年を、日本の英文解釈文化における歴史的転換点と捉えている。
大学入試の標準化、
共通一次試験の導入準備、
予備校の全国展開、
模試・偏差値による受験情報の産業化。
その大きな地殻変動の中で、伊藤和夫先生の方法論は英文解釈の新たな権威となり、後続の参考書の設計思想に多大な影響を与えた。
その功績は計り知れない。
でも、構文分析の技術が進歩することと、英文を読む文化が豊かになることは同義ではない。
かつての大学入試では、思想家、哲学者、科学者たちが練り上げた英文を読む機会があった。そこには、単なる語学試験を超えた知的な営みが存在していた。
難問奇問の排除と、知的に深い英文の排除を混同してはならない。
現代の入試英語が重視する測定の公平性や国際的な評価基準にも意義はある。
それでも、測定に適した英文と、人間が時間を費やして読む価値のある英文は、必ずしも一致しないのではないか。
佐々木高政先生の『英文解釈考』は、文の構造から語の関係、修辞、感情、そして叙述の展開へと視野を広げる。
構文分析は、英文認識ではない。
私は伊藤和夫先生の革命を学習初期に消化したからこそ、その以前から連なる英文解釈の豊かな伝統に魅了された。
本書は、効率や即効性を競う現代の参考書市場に、英文を読むことの本質を静かに問いかけている。
読解技術は進歩した。では、読む文化は豊かになったのか。
皆さんにも伺いたい。
大学入試の英文は、英語力を公平に測定するための素材であれば十分でしょうか。それとも、受験生の知性を刺激し、試験後にも読み継ぐ価値のある文章であるべきでしょうか。
1977年革命から約半世紀。
今こそ、この問いを考えたい。
佐々木高政『英文解釈考』。
後世に読み継がれてほしい、私の恩書です。
1977年。
伊藤和夫先生『英文解釈教室』と、
佐々木高政先生『英文解釈考』
が世に出た。
これを私は現象と捉える。
つまり、
この年を、日本の英文解釈文化における歴史的転換点と捉えている。
大学入試の標準化、
共通一次試験の導入準備、
予備校の全国展開、
模試・偏差値による受験情報の産業化。
その大きな地殻変動の中で、伊藤和夫先生の方法論は英文解釈の新たな権威となり、後続の参考書の設計思想に多大な影響を与えた。
その功績は計り知れない。
でも、構文分析の技術が進歩することと、英文を読む文化が豊かになることは同義ではない。
かつての大学入試では、思想家、哲学者、科学者たちが練り上げた英文を読む機会があった。そこには、単なる語学試験を超えた知的な営みが存在していた。
難問奇問の排除と、知的に深い英文の排除を混同してはならない。
現代の入試英語が重視する測定の公平性や国際的な評価基準にも意義はある。
それでも、測定に適した英文と、人間が時間を費やして読む価値のある英文は、必ずしも一致しないのではないか。
佐々木高政先生の『英文解釈考』は、文の構造から語の関係、修辞、感情、そして叙述の展開へと視野を広げる。
構文分析は、英文認識ではない。
私は伊藤和夫先生の革命を学習初期に消化したからこそ、その以前から連なる英文解釈の豊かな伝統に魅了された。
本書は、効率や即効性を競う現代の参考書市場に、英文を読むことの本質を静かに問いかけている。
読解技術は進歩した。では、読む文化は豊かになったのか。
皆さんにも伺いたい。
大学入試の英文は、英語力を公平に測定するための素材であれば十分でしょうか。それとも、受験生の知性を刺激し、試験後にも読み継ぐ価値のある文章であるべきでしょうか。
1977年革命から約半世紀。
今こそ、この問いを考えたい。
佐々木高政『英文解釈考』。
後世に読み継がれてほしい、私の恩書です。
確かに、伊藤先生の影響が大きすぎるのであるならば、それ以前の書籍に親しみ、失われたものにヒントを見いだすのは有効ですね。
合理性、再現性を伊藤先生以降が目指したのであるならば、筆者の感情、思いなど、もしかしたら伝授が難しい領域にまで手を出していくことが必要なのかも知れません。
大人の再学習で、会話、資格試験に情熱を向けるのも良いですが、パプリック ドメインになった英文学作品に親しむのも楽しいです。
【アウトプット英単語】
(1281)
この仮説は,今後の研究によって修正される可能性がある。
The hypothesis is ( ) ( ) ( ) revision in the light of future research.
The hypothesis is subject to revision in the light of future research.
▸ be subject to …「…を受ける可能性がある,…の対象となる」
✰ be subject to change: 変更される可能性がある
✰ be subject to review: 見直しの対象となる
✰ be subject to criticism: 批判を受ける
✰ be subject to certain conditions: 一定の条件に従う
✰ be subject to further investigation: さらなる調査の対象となる
Future research may require the hypothesis to be revised.
The hypothesis should not be regarded as final.
Later findings may force us to modify the present explanation.
(1282)
安全性は費用の問題よりも優先されるべきだ。
Safety should ( ) ( ) ( ) considerations of cost.
Safety should take precedence over considerations of cost.
▸ take precedence over …「…より優先される」
✰ take precedence over convenience: 利便性より優先される
✰ take precedence over economic interests: 経済的利益より優先される
✰ safety takes precedence over speed: 安全性は速度より優先される
✰ give quality precedence over quantity: 量より質を優先する
✰ take precedence over all other concerns: 他のすべての問題より優先される
Cost must come second to safety.
Financial considerations should never override safety.
When the two conflict, safety must come first.
(1283)
その決定は,会社がこれまで掲げてきた方針と一致している。
The decision is ( ) ( ) ( ) the policy the company has pursued so far.
The decision is in keeping with the policy the company has pursued so far.
▸ in keeping with …「…と一致して,…に沿って」
✰ in keeping with tradition: 伝統に沿って
✰ in keeping with company policy: 会社方針に沿って
✰ in keeping with the evidence: 証拠と一致して
✰ in keeping with current practice: 現在の慣行に沿って
✰ be entirely in keeping with one's principles: 自分の原則と完全に一致する
The decision is consistent with the company's established policy.
Nothing in the decision marks a break with the previous approach.
The company is acting in line with its long-standing principles.
(1284)
そのような曖昧な表現は,誤解を招きやすい。
Such ambiguous wording is ( ) ( ) cause misunderstanding.
Such ambiguous wording is liable to cause misunderstanding.
▸ be liable to do「…しがちである,…する可能性がある」
✰ be liable to cause confusion: 混乱を招きやすい
✰ be liable to change: 変わりやすい
✰ be liable to make mistakes: ミスをしがちである
✰ be liable to misinterpret the evidence: 証拠を誤解しがちである
✰ be liable to produce unintended effects: 意図しない影響を生みやすい
Ambiguous language easily leads to misunderstanding.
The wording leaves too much room for misinterpretation.
Lack of precision makes confusion more likely.
(1285)
その申請は,必要な証拠が不足しているという理由で却下された。
The application was rejected ( ) ( ) ( ) ( ) insufficient evidence had been provided.
The application was rejected on the grounds that insufficient evidence had been provided.
▸ on the grounds that …「…という理由で」
✰ reject a claim on the grounds that it lacks evidence: 証拠不足を理由に主張を退ける
✰ refuse entry on the grounds that the documents are incomplete: 書類不備を理由に入国を拒否する
✰ oppose a policy on the grounds that it is unfair: 不公平を理由に政策に反対する
✰ dismiss the case on the grounds that there is no evidence: 証拠がないことを理由に事件を棄却する
✰ criticize the proposal on the grounds that it is unrealistic: 非現実的だという理由で提案を批判する
The application failed because the evidence was inadequate.
Insufficient evidence provided the basis for the rejection.
Without stronger evidence, the application could not be accepted.
(1286)
彼は問題の重大さを軽視している。
He tends to ( ) ( ) ( ) the seriousness of the problem.
He tends to make light of the seriousness of the problem.
▸ make light of …「…を軽視する,軽く扱う」
✰ make light of the danger: 危険を軽視する
✰ make light of a serious problem: 深刻な問題を軽く扱う
✰ make light of one's responsibilities: 自分の責任を軽視する
✰ make light of the risks involved: 伴う危険を軽く見る
✰ make light of someone's concerns: 人の懸念を軽く扱う
He underestimates how serious the problem is.
His attitude fails to reflect the gravity of the situation.
He treats a substantial problem as though it were minor.
(1287)
確かな証拠がない以上,断定的な判断は避けるべきだ。
( ) ( ) ( ) ( ) reliable evidence, we should avoid reaching a definite conclusion.
In the absence of reliable evidence, we should avoid reaching a definite conclusion.
▸ in the absence of …「…がない場合には,…が欠けている状況で」
✰ in the absence of evidence: 証拠がない場合
✰ in the absence of clear rules: 明確な規則がない状況で
✰ in the absence of agreement: 合意がない場合
✰ in the absence of further information: 追加情報がない状況で
✰ act in the absence of instructions: 指示がない中で行動する
Without reliable evidence, certainty is unjustified.
A firm conclusion would go beyond what the evidence permits.
Judgment should remain provisional until stronger evidence emerges.
(1288)
この急激な変化は,より深い構造的問題を示している可能性がある。
The sudden change may be ( ) ( ) a deeper structural problem.
The sudden change may be indicative of a deeper structural problem.
▸ be indicative of …「…を示している,…の兆候である」
✰ be indicative of a larger problem: より大きな問題を示している
✰ be indicative of social change: 社会変化を示している
✰ symptoms indicative of stress: ストレスを示す症状
✰ results indicative of a trend: 傾向を示す結果
✰ be strongly indicative of structural weakness: 構造的弱点を強く示している
The sudden change may point to something deeper.
A structural weakness may lie behind the visible shift.
What we see on the surface could be a symptom of a broader problem.
(1289)
その証言を裏付ける証拠がない限り,それを簡単に信用すべきではない。
We should not readily ( ) ( ) ( ) the testimony unless supporting evidence is available.
We should not readily give credence to the testimony unless supporting evidence is available.
▸ give credence to …「…を信用する,…に信憑性を認める」
✰ give credence to a rumor: うわさを信用する
✰ give credence to his account: 彼の説明を信用する
✰ refuse to give credence to an unsupported claim: 根拠のない主張を信用しない
✰ evidence that gives credence to the theory: 理論に信憑性を与える証拠
✰ lend credence to an explanation: 説明の信憑性を高める
The testimony should be treated cautiously until evidence supports it.
An unsupported statement does not deserve automatic belief.
Credibility must be earned through corroborating evidence.
(1290)
政府は,長期的な依存を減らすことを目的として制度を改革した。
The government reformed the system ( ) ( ) ( ) ( ) reducing long-term dependence.
The government reformed the system with a view to reducing long-term dependence.
▸ with a view to doing「…することを目的として,…を念頭に置いて」
✰ with a view to reducing costs: 費用削減を目的として
✰ with a view to improving efficiency: 効率改善を目指して
✰ with a view to expanding the market: 市場拡大を目的として
✰ with a view to preventing further damage: さらなる被害防止を目的として
✰ introduce reforms with a view to promoting competition: 競争促進を目的に改革を導入する
The reform was designed to reduce long-term dependence.
Reducing dependence was one of the policy's central aims.
The government changed the system in hopes of creating greater independence.
大学の独自色というか、ウチには、こういうことに関心をもつ学生さんに来て欲しい、というメッセージとしての
入試が「あった」わけですねぇ。方言が、標準語に寄ってしまうことで、味わいが薄くなっていくのと同じように、
入試や諸々が均質化、世界標準に引っ張られてしまって、読む文章が何かの「説明」に終わる内容のものだけ、
では味わいや学びのきっかけなどなど、、が減ってしまいますね😐
今の共通テストは何を問いたいのか全く分かりませんね。ただ単に速く読んで情報を集められれば良い、みたいな。一番の問題は、スマホの画面を見せて情報の読み取りをさせたりしていますが、高校の教科書にはそんなものは一切出てきません。教科書で学んだことを聞くはずの共通テストが、TOEICの試験みたいになってしまっています。
【視聴者さんcomment】
@ryuichiuchida7433
佐々木高政先生の著書を知ったのは、
子供が偶然、ネイティヴの先生たちが中心の保育園に入ったのがきっかけで、
本屋の英文解釈書コーナーで立ち読みして衝撃受けたのが始まりだったような気がします。
僕の英語の基礎は、中2の頃夢中になってたNHKの続基礎英語、
ゴローという悪ガキが主人公のストーリーで1年間欠かさず聴きました。
高校の頃は高3の夏休みから、大正元年初版、山﨑貞先生著、佐々木栄太郎先生改訂の新々英文解釈、
単語も、文法も知らず、辞書頼りに、解読作業ちびちびやりました。
動詞に自動詞・他動詞の別があることも知らず、返り読みする知恵もなく、頭から読んでました、
でも、全然終わらなくて、途中から1個飛ばしにやって行って、大学入試の2次試験に間に合わせましたが、
繰り返しするという知恵もなく、試験では撃沈しました。英語力はついていないので当然です。
しかし、😊格調高い英文と山﨑・佐々木両先生の達意の訳が無意識に思考の奥底に働きかけていたのかもしれません。
大学の教養部では英語は週2コマ、別々の先生が別々のペーパーバックを半期で読んで行くスタイル。
シェイクスピアと現代服飾の文化論を併読しても、アホすぎてシェイクスピアが難しいということすらわかりませんでした。
古代ギリシャ語も必修でしたが、なぜか❓10年間どの学生も訳せなかった文章が訳せて、先生に驚かれましたが、
実は高校の頃やってた、英文読解ならぬ、解読作業が効いてたのかもしれません。
それはさておき、英文に関しては教養部で6冊ペーパーバック読んだ計算になります。
学部(専門課程)に上がると、西洋哲学科では、演習でいきなり、哲学の原著を、教授(or助教授)の指導の下、
助手の先生、オーバードクターの先輩、修士の先輩、学部1年生の僕も、分け隔てなく、担当箇所を決めて読んでいきます。
ドイツ語は一応教養部でやっていましたが、フランス語は全く未経験でした。でも、そんなのお構いなし。
原著を頭から、一言一句、訳しあげて、それから、論点を整理して、議論をしていきます。
主に18世紀から20世紀前半のドイツ語とフランス語です。
卒業して、修士課程に進学して1年で辞めたのですが、その時には大学入試レベルの英語は苦なく読めるようになっていました。
思うに、ドイツ語、フランス語を頭から読むという作業を繰り返しているうちに、
ヨーロッパ言語共通のソフトがインストールされたんではないかと思います。
伊藤和夫先生の英文解釈教室を見た時、説明の一貫性になる程‼︎と感心しました。
しかし、当時、すでにその英文は読めるようになっていて、伊藤和夫先生に学んで読めるようになったというよりは、
「なるほど、こういう風に説明すれば、原理的でいいなあ」と感じたのです。
西洋哲学は、他の学問分野で言うと、数学と不可分なところがあります。
伊藤先生は東大の哲学科で学ばれたと聞いていますので、そう言われると、哲学・数学を学の匂いを感じます。
しかし!!佐々木高政先生は全然違うのです‼︎
ヨーロッパ言語としてはいわば異端の言語である英語の曖昧性と自由性にこそ、その真価を見出されているように感じます。
ジョイスのダブリナーを初めて読んだ時の、あの光景。言葉の中の、言葉を超えたとことにある美に迫る感覚。
それと近しい匂いを佐々木高政先生の仕事には感じます。
でも、ユリシーズは数ページ読んで、撃沈しました。
あれを日本語訳・現代語・古文・漢文調まで交えて訳した丸谷才一氏、化け物ですね。
というか、大元のジョイスが天才すぎです。
しかも、生計は小説家でなく、英語教師として立てていたと言うのだから、カッコよすぎです。
長文・駄文、まことに失礼しました。
『解釈考』を開くことは、私にとって『怖れ・畏れ』です。
全く読めないからです。
澤井先生の書籍にも、『英語学習の最終的到達点』として『解釈考』を挙げておられますね。
死ぬまでに読める(楽しめる)様になりたいです。
ガタガタ言うな! 日本語だろうが英語だろうがそいつの知能レベルの読みしかできねえ!