ただ登るだけじゃない!料理や地図読みも問われる過酷な高校登山大会で旭川東が男女5連覇 知性と絆で2度目の全国制覇へ挑む舞台裏

ただ登るだけじゃない!料理や地図読みも問われる過酷な高校登山大会で旭川東が男女5連覇 知性と絆で2度目の全国制覇へ挑む舞台裏



旭川東高校山岳部。
2024年、全国大会で優勝を果たすなど、北海道屈指の強豪校です。

部長を務めるのは2年生の山﨑春馬さん。登山を始めたのは高校に入ってから。

今年2026年、初めての北海道大会に挑みます。

全道大会を10日後に控えた6月、芦別岳で練習登山が行われました。

体力をつけるためザックの重さは約20キロ。山の中では歩くだけではなく、さまざまなことに目を配ります。

旭川東高校 山岳部顧問 飯田一三 教諭 「これは?エゾマツだね」

Q.なぜ登山中に植物を気にする?
女子隊リーダー 中村小雪さん(3年)
「見分けられるようになったら大会で答えられる」

自分の位置を把握するため地形図も読めるように訓練します。

「標高650mくらい?」   ほぼ、正解です。

頭と体をフル稼働させるため、部長の山﨑さんも疲れを隠せません。

山﨑春馬 部長(2年)
「重い。ここまで来たら最後まで頑張る」

標高が上がるにつれ、雪が残っていましたが、顧問の判断で山頂を目指すことに。

登山開始から約5時間、全員が登頂しました。

山﨑春馬 部長(2年)
「本当に疲れた。達成感」

準備は万端、連覇がかかった全道大会に挑みます。

北海道高校登山大会 審査のポイントは

6月24日、オホーツクの斜里町。
キャンプ場に集まったのは地区大会を勝ち抜いた17校、約100人の選手たちです。

高校山岳部の大会は登山だけではなく、3日間でさまざまな活動が審査され、減点方式で総得点を競います。

到着して早速審査です。

10分以内にテントを設営し、安全に泊まれるのか、出来栄えが厳しく審査されます。

審査員「ここに引っ掛かってない」

その後は炊事審査です。
食材の管理は適切か、燃料は足りているかなどがチェックされます。

審査員「保冷の役割は果たしているね」

女子隊は鶏チリに酸辣湯。

男子隊は・・

男子隊員「チヂミなんですけど・・」「終わった・・・」

でも、山ではなんでもおいしく感じます。

大会の舞台は斜里岳 連覇をめざし登山

全道大会の舞台は日本百名山の名峰、斜里岳です。

引率する教諭「頑張りましょう!出発します!」

男子と女子に分かれ、すべての選手が隊列を組みます。

登山道は沢を何度も渡り、途中で隊列を離れてしまうチームもある中、各校が声をかけあい、登ります。

登山中も周囲の景観や植物、気温などを細かく記録。

この記録書も審査の対象です。

途中でコースをそれてしまう場面も。先導する隊長の判断でう回をします。

強風が吹く中、男子隊は最後のアタック。無事、登頂です。

景色を見る間もなく山頂でも審査が始まります。

審査員
「ここに咲いている花の名前は?」

山岳部の大会は頭脳と体力の両方が問われる文武両道の競技です。

女子隊もこの後、無事に登頂を果たしました。

迎えた結果発表。

審査委員長
「第1位、旭川東高校」

旭川東高校は全道大会を男女そろって5連覇です。

□結果
男子1位:旭川東
男子2位:釧路湖陵
男子3位:札幌北

女子1位:旭川東
女子2位:札幌南
女子3位:札幌北

20年間顧問を務める飯田一三先生に山岳部の意義を聞いてみました。

旭川東高校 山岳部顧問 飯田一三 教諭
「山岳部に入って3年間やって心を豊かにする。人間的に成長してもらうのが一番。将来の友、仲間づくりをする」

生徒たちは山岳部で自然に関する多くの知識を身につけ、仲間との深い絆を育んでいます。

鶴岡慎也さん、鈴井貴之さんも登山の奥深さに感心
世永聖奈キャスター:
旭川東高校山岳部の強さの秘訣ですが、普段から毎週のように登山に行っていること、そして学校でもテントの設営だったり地図読みなどの勉強もしていることだそうです。

堀 啓知キャスター:
なるほど。旭川は確かに環境的には近くにいい山がたくさんありますからね。鶴岡さん、山岳部の大会があるということ自体はどうですか?

HBC野球解説者 鶴岡慎也さん:
存在自体はもちろん知っていましたけれど、大会ってどういう風に行われるのだろうなと思っていました。やっぱり体力勝負なのかなと思っていましたが、やっぱり知力も問われるんですね。何か、登山の奥深さをすごい勉強させられたような、そういう映像でしたね。

堀 啓知キャスター:
体力はもちろんですけれど、安全に、計画的に山を楽しむ、総合的な知識が問われるということですね。鈴井さん、この部活は本当に心身ともに鍛えられて、良い経験ができていますよね。

タレント 鈴井貫之さん:
僕も経験上、大雪山の旭岳から緑岳というのを2泊3日で縦走したことがあるんですけれども、その経験は達成した自信というか、自然の中に身を置くと、そういうものがこう養われるというか。人間はやっぱり都会で生活していると弱いじゃないですか、便利ですし。でも、自然の中に身を置くと、自分でやっぱりちゃんと判断して、積極的に動かなきゃいけないということをやっぱり学びますよね。

堀 啓知キャスター:
確かに、山の過酷な環境で生きていくには、もう自分たちの持ってきた装備と仲間で助け合うしかありませんね。人としてすごい成長できるのではないかと、このVTRを見ていて感じました。部活動は顧問の先生が必要ですが、週末を使って引率してくれる先生も、負担が大きく大変だと思いつつも、いい部活ですのでこれからも続いてほしいなと思います。全国大会ですが、8月6日から9日、兵庫県の複数の山で開催されるということで、日本一を目指して頑張ってください!