洗練されたアナウンス技術と温かい人柄で日本テレビ(日テレ)の数々の人気番組を担当し、多くの視聴者から絶大な信頼を寄せられながらも、2007年にわずか43歳という若さで、出産後の過酷な闘病の末に急逝した伝説のアナウンサー、大杉君枝(旧姓:鈴木)の激動の生涯を描いたドキュメンタリーです。
1963年、東京に生まれた彼女は、音楽あふれる家庭環境で育ち、1987年に日本テレビに入社。同期の保坂昌宏アナウンサーらと共に切磋琢磨しながら、ニュースから情報番組まで幅広くこなす実力派アナウンサーとして確固たる地位を築きました。
仕事において素晴らしい成功を収める一方で、彼女の胸の奥には「母親になる」という長年の強い願いがありました。高齢での過酷な不妊治療を強い精神力で乗り越え、2006年10月、43歳にして待望の第一子となる長男を出産。その奇跡の瞬間は、彼女の人生で最も輝かしい喜びの始まりとなるはずでした。
しかし、運命は残酷でした。出産直後から彼女の身体を原因不明の激痛が襲います。医師団から下された診断は「線維筋痛症」。全身に激しい慢性痛を伴うこの病魔は、新しい命をその腕に抱き、育児を楽しみたいと願う彼女の心身を限界まで追い詰めていきました。
そして2007年2月2日、育児休業中だった彼女の突然の訃報は、日本中に深い衝撃と悲しみを与えました。一人のプロフェッショナルとして、そして一人の母親として、最期まで誇り高く、そして命懸けで生き抜いた大杉君枝さんの、愛と希望、そして不屈の闘いの物語をぜひご覧ください。
故人のご冥福を心よりお祈り申し上げます。
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