【解説】台風6号「線状降水帯」直前予測と発生情報でシステム不具合発覚 初の「危険警報」発表に困惑する住民も(2026年06月03日)

【解説】台風6号「線状降水帯」直前予測と発生情報でシステム不具合発覚 初の「危険警報」発表に困惑する住民も(2026年06月03日)



台風6号が各地で記録的な大雨をもたらす中、線状降水帯に関する情報が適切に発表されないトラブルがありました。

これについて、災害対策チームの粕尾祐介記者と見ていきます。

榎並大二郎キャスター:
トラブルがあったのは、線状降水帯がまもなく発生する場合に出される「線状降水帯直前予測」と呼ばれる情報でして、通常、気象庁から自治体やメディアに自動で送信されるんです。2日は午後5時半ごろに高知県西部が発表する基準に達したんですが、情報は発表されませんでした。さらに午後7時ごろ、同じ高知県の西部でまた基準に達したんですけれども、ここでも情報は発表されなかったと。気象庁は異常を検知してから2時間後、トラブルが起きていたことを発表しました。
災害につながる恐れもある中で、どうして大事な情報が速やかに発表されなかったんでしょうか。

災害対策チーム・粕尾祐介記者:
気象庁は線状降水帯直前予測が発表されなかった原因について、「システムの不具合によって自動で情報が発信されない事態が起きた」と説明しています。トラブルが起きた線状降水帯直前予測は、線状降水帯が2時間から3時間後に発生する場合に出される情報です。5月28日に発表を始めたばかりの情報で、2日が情報発表する初めての機会でしたが、その中でトラブルが発生しました。また、このトラブルを検証したところ、線状降水帯発生情報についても、システムの不具合で発表できないことが分かったということです。

山﨑夕貴キャスター:
なぜ異常を検知してからトラブルの発表までに2時間かかったんでしょうか。

災害対策チーム・粕尾祐介記者:
不具合の発表に時間を要したことについて、担当者は「状況の確認と今後の対応について協議をしていたため、発表が遅くなってしまった」と話しています。

山﨑夕貴キャスター:
現在は不具合というのは解消されているんですか?

災害対策チーム・粕尾祐介記者:
システムの不具合について、現時点で復旧の見通しは立っていません。気象庁は手動による「全般気象解説情報」という情報で代替発表を続けるとしています。実際に2日午後8時53分ごろに高知県中部などで発表した線状降水帯直前予測は、この方法を使い発表しています。
気象庁は、現在の不具合情報や代替情報についてはホームページで確認してほしいとしています。

榎並大二郎キャスター:
そして、線状降水帯予測と同様に今回の台風6号で初めて発表されたのが、警戒レベル4の危険警報です。新たな防災気象情報では、レベル4までに危険な場所から避難することを呼び掛けているわけなんですが、対象地域の住民からは様々な声が聞かれました。レベル4の大雨危険警報が出た品川区では「外の天気を見て大丈夫だろうと思った」という方、また氾濫危険警報が出た善福寺川の流域に当たる杉並区の方は「浸水していないし、外に出るのが逆に危ないと思った」という声が聞かれたんです。

遠藤玲子キャスター:
避難しなければいけないという情報がある中で、果たしてこれは屋外避難したほうがいいのか、それとも屋内で避難したほうがいいのか判断に迷った場面が多かったと思うんですが。

榎並大二郎キャスター:
見た目で荒れていない、氾濫していなくても上流で降った雨が時間差で来るということもあって、そういうことも織り込んでの情報ということですよね。だから個々の判断は正直、難しいというところもあるかと思うんです。
では、危険警報の初めての運用について、気象庁はどのように見ているんでしょうか?

災害対策チーム・粕尾祐介記者:
気象庁の担当者は、「どのくらい認知度があったかこれから検証していく」としていて、運用することで認知度を上げていきたいし、今後も認知度を上げるための活動を行っていくとしています。

榎並大二郎キャスター:
認知度という部分では、我々も何度も勉強会を開いて新たな防災気象情報については言葉をなじませていく段階でしたから、より受け取り手の皆さんからすると、言葉の浸透というところはこれからの課題だと感じます。

山﨑夕貴キャスター:
分かりやすい形で私たちも引き続きお伝えしていく必要がありますね。

榎並大二郎キャスター:
また線状降水帯予測についても、いざという時に情報が届かないこともあり得ることを留め置いておかないといけないと。そして、自治体のハザードマップを事前に確認しておく。自分の身は自分で守るということを大前提に、これから台風シーズンを迎えるので備えていただきたいと思います。

追記:
気象庁は、線状降水帯の「直前予測」と「発生情報」が発表できない状態となっていたシステムの不具合について午後6時に復旧したと発表しました。

気象庁によりますと、システムの不具合により、2日、台風6号に伴い、高知県西部に2時間または3時間以内に線状降水帯が発生する可能性がある「線状降水帯直前予測」の情報を発表する予定でしたが、適切に発表されませんでした。

その後、システムを改修して午後6時に復旧し、線状降水帯発生情報と直前予測の情報は正常に発表できる状態になりました。

気象庁の担当者は「重要な情報だが、本来の形で発表できず、ご不便をおかけし、大変申し訳ない」としています。(3日午後6時更新)

FNNプライムオンライン
https://www.fnn.jp/

1 comment
  1. 午前6時の暴風雨の最中にスマホが鳴ってもどうしようもないんだけど必要なの?

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