「寒の戻り」と寒さの種類
(解説:#気象予報士 #穂川果音)
春になると、三寒四温という言葉はよく耳にするかと思います。
春の暖かさが続くかと思えば、一気に気温が低くなったりと
気温があまり安定しません。
このように、春の暖かさから一時的に寒さがぶり返す現象を
「寒の戻り」と言います。ではなぜ寒の戻りが起きるのでしょうか。
日本列島には、西よりの強い風、偏西風が蛇行しながら吹いています。
この偏西風が北に盛り上がる時は南からの暖かい空気を持ち込んできて、
日本列島は春の暖かさとなるんです。
ただ、この暖かさはずっとではないのです。
この蛇行によって北からの冷たい空気が流れ込み、
日本列島はまたひんやりとした空気になるのです。
これが「寒の戻り」です。
では、この寒の戻りを天気図でも見ていきましょう。
日本海には低気圧が発生しています。この低気圧に向かって、
南寄りの暖かい風が入り込むことによって気温が上昇します。
これによって春の暖かさとなるのですが、低気圧が通過すると、
今度は冬型の気圧配置となります。
このように冬型の気圧配置となりますと、
また、冷たい北寄りの風が入り込んでくることによって気温が低くなります。
これが寒の戻りとなる原因です。
もう一つの原因は、日本の南を東進する低気圧、南岸低気圧です。
この南岸低気圧によって北からの冷たい空気を引きずり下ろしてきます。
すると、気温がグッと低くなって季節外れの寒さとなり、
太平洋側の地域でも雪の降ることがあるんです。
そして、この寒の戻り、先程の南岸低気圧によって、
過去には4月に東京で雪をもたらしたこともありました。
桜の季節に雪が降るとちょっとインパクトがありますよね。
このように気温の変化が大きいと寒暖差アレルギーが発生したりと注意が必要ですから、
春の季節はぜひ週間天気予報などで最新の予想気温を確認するようにしてください。
ちなみにですが、この寒の戻り以外にも寒さを表す言葉があります。
先程お伝えした寒の戻りは、一般的に3月から4月にかけて
花冷えといった言葉にも使われることがあります。
そして、4月から5月にかけて冷たい雨が降ること、若葉寒、
そして6月ごろも梅雨寒といった言葉で表すことがあります。
気温が上がる時期に掛けては、こういった気温の変化にも注意をしてお過ごしください。
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