’24年8月5日~8日の3泊4日、”2024 アヒムナ(※) 日韓平和キャンプ”が忠清南道天安市ピョンチョン面にあるシンプルステイで行われ、日韓の高校生が交流した。高校生の交流のきっかけは関東大震災朝鮮人大虐殺をテーマにした本『飴売り具学永』(金ジョンス著、山下俊雄・鍬野保雄・稲垣優美子訳)、展望社)を読んだ埼玉県の高校生がこの本を題材に朗読劇をつくり、そしてその高校生たちと金鐘洙さんが具学永のお墓で出会って、金ジョンスさんが昨年の夏招待したことで日韓高校生交流になった。今年も埼玉県の高校生が4名、秩父ユネスコ協会の教師二人が招かれた。天安市等からは高校生18名が参加、今年は三一独立運動をテーマに柳寛順と金子文子について埼玉の高校生が発表、天安市の高校生は柳寛順の生誕地であるピョンチョン面をフィールドワークして、お互いが発表、交流を進めた。またセウォル号事件の4.16記念教室を訪ね、ご遺族の方から愛するわが子を失い、その悲しみと怒りの行動がどういう形になったのかを教えてもらった。事件から10年が過ぎ、同じ年ごろの子どもを亡くされたご遺族の方々の心中はどれほどの苦しみを味わって、それを乗り越えて来たのだと思う。
毎日、高校生同士の発表、交流が行われ、伝えるべきことは沢山ある。多くの写真や動画を撮ったのだが、編集に慣れず、なかなか思うようにまとめられず、8月7日のこのイ・ジサン氏の歌のみの紹介しかできないのは残念だ。イ・ジサン氏は作詞作曲と歌をこなす韓国の民衆歌手で、その心の叫び、訴えが音楽となって共有できるのが素晴らしい。この日も関東大震災大虐殺についてもこの時歌った『まだ眠らないでください』は残虐に殺されていった無実の朝鮮人犠牲者、中国人犠牲者、そして日本人の犠牲者をも追悼の思いがあると思う。いまだに日本政府はその明確な責任を認めようとはしていない。そうである限りこの歌は歌い継がれるだろう。
またこの日のためにつくった『剣の対義語は盾ではなく花』は花を愛する心で平和を愛し、戦争を拒否しようというもの。語りもユーモアがある。またポドゥカはシベリア鉄道に乗ってバイカル湖に行き歌った歌だという。
米国中心の対岸国家でなく、大陸国家になり南北朝鮮の平和統一、中国、ロシア、そしてヨーロッパを目指すという雄大な夢と希望を抱かせる歌が素晴らしい。
その横顔はネットで観ることが出来る。
イ・ジサンhttps://www.hani.co.kr/arti/culture/music/947936.html
※アヒムナとは金ジョンスさんと趙真敬さんが大学時代からボランティアとしてやってきた夜間学校から社会に出て二人でフリースクールをつくり、その名前がアヒムナだった。アヒムナはアイドゥルレ ヒムロ マンドゥルガヌン ナラの頭文字を使って「子どもたちの力でつくるクニ」の意味であり、韓国の超きびしい受験競争について行けない子どもたちに生きる力と自信をつけるための教育を実践してきた。現在はそのフリースクールは子どもから大人までの生涯教育の場としてシンプルステイの交流宿泊の場として多くの市民の交流、学習、交歓の場となっている。