朗読 菊池寛『無憂華夫人』⑵

朗読 菊池寛『無憂華夫人』⑵



#無憂華夫人#菊池寛朗読
『無憂華夫人』
昭和8年~9年「講談倶楽部」にて連載。

維新の変乱からの因縁で敵同士となってしまった侯爵家と伯爵家。侯爵の妹絢子姫と伯爵の弟康貞は出会ったときからお互いに惹かれあうのだったが・・・。大正三美人の一人、九条武子がモデルといわれる悲恋小説。

00:00 無憂華夫人⑵
00:09 ある約婚証書
0:17:01旧臣会議
0:27:59平民となりても
0:29:15絢子からの手紙
0:36:54抗議書
0:45:17侯爵夫人の怒り
0:50:09中絶
0:53:37相愛通信


菊池 寛
1888年(明治21年)12月26日 –
1948年(昭和23年)3月6日

菊 官無遊 夫人あるヤコ 証書東京へ帰るヤサを見送った夜彩子は兄 夫婦と3人定座していたが夫人がお湯に 立った後兄の安ためが言っ た安田1人先へ帰ったそうだ ねはいお役所のご用事があるそうで先へお 帰りになりまし たそうか昨日も一緒に歩いたそうだ ねはい供もいたしまし たそれはよかったどちらの方面へ行っ たバエへ音もいたしました わバエ梅はまだ早いだろう ええでももうつぼみを持っていました わそう か安めはそれ以上さすがに突っ込んで聞く ことをしばらく躊躇していたがどうだ安田 君の気持ちは少し分かったか ねそう聞かれて彩子は白い耳たぶを赤く 染めて差しうい たそんな話はちっともなかったの か彩子は首をかすかに横に振っ たあったの か はい彩子の答えは消え入りそうだっ た安田君はお前と結婚する意志があるの か はい彩子の頭は急角度で傾いたそんなこと をはっきり言ったのかおっしゃいました それは話があまり早すぎるようだ ね安ためは美称しながら行っ た彩子は恥ずかしさでいまれないように身 をもえながらあの蔓延で一緒に写真を撮ら ないかとおっしゃいましたから撮りました のです わ安ための顔はちょっと曇っ たそんなことをすれば恋人か夫婦かに思わ れるぜ はあでもそのすぐ後写真を一緒にとって くださる以上僕はそれだけの責任を持ち ますとおっしゃいまし た安めの顔はすぐ晴れやかになってそうか そうかお前たちは排水の人を敷いたわけだ ね新婚記念に撮る写真を先に撮ったわけな んだねはははとほがらかに笑ってから言い 続け たそのくらいな決心がなければ容易に まとまらない円THだからそれもいい だろう はあ万難を排してとおっしゃってください ました わよし安田君がその心なら早速1つ話を 進ませてみようなかなか難しいとは思うが 案外簡単に行くかもしれん安ためは上期限

になってい たヤタは熱滞在中安田の兄の安正白に2人 切りで会う機会があるかしらと待ち望んで いたが先方は散歩に出るにもカレイカフが 34人お供についていたし滞在している 部屋が左翼と右翼と言ったようにすっかり かけ離れてしまっているので廊下で立ち話 をする機会さえなかっ たわざわざ使いを持って面会を申し込ん だりすると相手の神たちの目をそばだた せることになりまとまる円THも立ちまち 破れる恐れがあるので安ためは自重して ことを焦らないことにし たそのうち安正白の方は滞在がずっと短く 3四日すると東京へ引き上げてしまっ た安光の方も探していた別荘の予定地が ほぼ検討がついたのでその後を追うように して東京へ帰ってきた 貴族員も正月の休暇が終わっていたので安 ためは毎日党員してい たある法律案の委員会で安ためは安正と 23日続けて一緒になった今まではそんな 折りもお互いに目礼するだけでお互いに話 をするのを避けていたが安めは思いきって 安にぶつかってみようと思っ たあるが終わって安が廊下に出るのを安 ためは追っかけていきながら松平君と自分 と同じ名前を呼んだやあ安正は振り返ると ニにニコニコ笑ってい た突然だが君と降り行って話したいことが あるんだが そう安正はさすがにちょっと目を見張っ た迷惑かいや僕はちとも迷惑じゃないが ただ求心連中 が安正は苦笑していたいやそれは察するが 秘密ならいいだろうそれならいいとも恋人 同士の密回ということになるんだな ははは安ためが笑うと安正も朗らかに笑っ たどこにしようか安ためはすっかり安心し ていっ た待ち合いがいいねじゃあ放流ででも会っ てくれるか事実は今晩でも明晩でもいい じゃあ一子のこと今晩にしてもらおうか僕 は7時頃までに行ってるから承知した じゃあ どうぞそう言って2人は別れ たやはり血が繋がっているだけに話して いれば自然に温かみが通じ合うのだと思う と安ためは妹の談がもう七通りは成立した ように思っ たその晩安たは6時過ぎから放流へ行って わざと迎車を呼ばず6畳の静かな部屋に 客席を設けさして安正の来るのを待ってい た電車を呼びにならずに待って いらっしゃるなんて女のお連れ様ですか心

やすい女中がからかっ たバカを言っちゃ困るお前たちも知って いるお客様だよじゃあご余談ですかまず そんなもの だ7時少し過ぎにカツカツたる馬庭の響き が聞こえたかと思うと馬車が止まったその 頃はまだ自動車のない世の中だっ た安正が女中に案内されて入ってきた安 ためは立ち上がって出迎えながらさあ どうぞあちら いやそれじゃ逆だよ社の上から言っても 年齢から言っても君が神座だいや君の方が お客様なんだからさあ さ安正は仕方なくとせにして座っ た顔見知りというものの正式に挨拶するの は今日が初めてかもしれん何分 よろしく安めが改まって頭を下げるといや 僕こそと言って休朝も丁寧に頭を下げ たどうもバカバカしいことになっていて 親しい親戚でありながら口も聞けない なんて安たこが言うと安正白が快活に 引き取ってご同様にバカバカしい話だよ 親戚以上なんだ先祖代々10円の間柄なん だからな 全く女中が思考を持ち運んできた 僕の方はそうでもないが君の方は頑固なの がまだ34人いるらしい な安めこが言ったいるとも今日だって 待合いへ来るのにちゃんとカフが送ってき て10時になると迎えに来るというわけだ は嫌になって しまうそんなかなじゃあ僕の方がよっぽど 楽だ2人は打ち解けて笑い合っ た思考が運ばれて女中のお石で34杯組み かわし た今日君に来ていただいたのは他でもない のだがもう明治もすぐ40年だし維新時代 の救援を持ち続けて同県内で睨み合って いるなんて全くバカバカしいと思うんだご 同感だ安正も深く頷い たこの際り松が若いして技を取り返すこと は当然なことじゃないかと思うんだ が 全く僕たちで協力して断行すればできない ことはないと思うんだ がそれはもちろんそう だ1つ大いにやろうと思うがどうです僕も 大いにやり ます安正白は上品な白石な顔に早くも美を 帯びてその美しい舞を公然とあげ ただがその方法なんだ口先で和解すると いったところで感情の檻はなかなか取れる ものじゃないから1つその言はしたという ことを形で表すつまり新しく両家の間に楔 を打つそういうことが必要だと思うんだが

年齢も少し上だし貴族員における防も ずっと上なので安正は安ために一目置いた 気持ちでそういう方法があるでしょうかと 聞い た少し君には唐突に聞こえるかもしれない が君の弟さんの安定君に僕の妹の彩子を もらってもらいたいと思うのだ が安正白にはさすがに思いも及ばなかった 定義だったらしく目を見張ったまま返事を しなかっ たあまり君には突然ですぐには返事をして いただけないでしょうしかし僕は安定君に は兼ねてから注意しているので学習院に 入らず一向から大学に行ったことなども 家族仲間に珍しい主催ぶりだし大学にいる 間に外交官の試験がパスしたなどという ことは我々の仲間としては脅威に値する ことだし将来は家族の代表的人物として体 する人じゃないかと思うので末頼もしく 思っているわけなんで妹などもただ社を 持ってるだけの飾り物同然の家族の投手 などにやりたくないので君の弟さんに大い に食apprしてるわけなんだ がいやありがとうあれは兄とは比較になら ぬ人物であることは僕も大いに認めている んだ が弟を褒められた嬉しさで安も微傷し ながら言った それから僕の妹のことは兄の口から言えん がいや大は金々聞いているお話を聞くまで も ない安正が引き取っていっ た兄としての多少の引き目は許して いただくとして安定君に差し上げてもそれ ほど恥ずかしくはないと思うんだ がそういって安ためは逆月を1つ干して からぱ差し上げようと安正白にさし たさっき女中を遠慮させたので安ため自ら お釈をしたこれは 恐縮安正はお釈をしてもらってから事情が 許せば誠に両院ですなと言っ たあなたに誠意があればあらゆる事情を 打破してもらいたいんだがと安ためが言う のを軽く引き取ってや僕には無論誠意が あるしかし当人同士はどうでしょう安定に も考えがあるだろうし彩子さんにもお考え があるだろうと安正はさすがに思慮深く 言っ たいや当人同士に依存があるくらいなら こんなところへわざわざ君を呼びして話を 君にしませんほう安白は驚いて声を立てた じゃあ2人はこの話を承知しているのです かそうですこれは少し驚いたないやこない 熱海で僕と君がぶつかった時彩子は2度 ばかり安田君と一緒に散歩しているんです

ほう安正白には全てが意外であるらしかっ た散歩したばかりでなく2人は並んで写真 を撮ったらしいんです ほほうこれは驚いた しかしそれは少し早まりすぎませんか安正 白は少し前を潜め たいやお言葉通りかもしれんしかし2人は 一緒に写真を撮るということがどんなこと を意味するかちゃんとえてやっているん ですつまり写真という形式でヤコ証書を 交換したわけなん だこれは驚きました なこと10代と見て安白は緊張し ただから今日きくにお目にかかったのは円 TH申し込みというよりもこういう関係に ある2人のために前後作を講じてうまく まとめようというご相談になるわけです な 全く安正白は表を伏せて考え込ん だたった2度散歩しただけでここまで行っ てしまうんだから2人がお互いにどんなに 愛ししってるかも想像されるしまた両家の 関係を熟地しながら一緒に写真を撮ったん だから2人の決心のほども十分伺われる わけですよそうですそうです安正白は頷き 続け ただから我々兄同士も2人の決心を組んで あって是非まとめてやりたいんですいかが でしょう安子は改めて念をし た私にももちろん依存はありませんがただ 求心どもはご想像以上に元命不です からそれはお察ししますしかしき君が かっこたる意思を持ってことを図れば案外 うまくいくのではありませんかそうかとも 思います が安正は口では言ったが顔色はかなり曇っ てい たところで安めは声を落として この話を進めるのにはどうしても我々の そうけたる千駄ヶ谷の公爵に口を聞いて もらう必要があると思うんだ がごも とも公爵が両家の感情を優和するため新た に円THを取りくんだらという風に行動し てもらうんですなそうすればあなたの方の ごケたちも案外早く納得すると思うのだ がご明暗です じゃあ僕が2さ地のうちに公爵亭をお伺い してよく事情を申し上げてお頼みすること にしよう どうぞ安子は術中の久林までまとまった ものとしてすでに食を称えていたが安正白 の方はその色白の顔が妙に緊張してい た彼はその前とに横たわる色々な障害が あまりにまざまざと目に見えるかからで

あっ た求心 会議2月の初旬T公爵の4等建ての馬車が 赤坂の高台にある松平伯爵家の玄関に 横付けになってい たT公爵は正式に伯爵冷安さだと松平安子 霊前彩子姫との円THを持ち込んできたの であった 公爵からの話を伯爵は夫人歩道に伝えた 2人とも旧信連さえよければという条件で 3位を表し た安田は兄の口からその話を聞かされると やや顔を赤くしたが結構です是非まとめて いただきたいと思います4月の出発に 間に合うように急いでいただきたいと思い ますとはっきり言っ た後は旧神殿だけになったしかしそれが 非常に難関だっ た第1に陸軍中将である大木義男海軍少々 である早見 三郎実業家の杉野元のこういう人々で組織 している火星顧問会に相談することになっ た天内の大間にこうした人々を集め安正が 言いにくそうに話を始めると一座の驚愕は 伯爵が予想もしなかったほど大きいもの だっ た市座は最初顔を見合わせて一言も言わ なかったが安正白が自性も進んだしもう 一心のことはみんな忘れてもいい頃では ないかと思う吉信様を公爵になされて別に 徳川公爵系を立てになった頂のおしを考え ても我々は救援を忘れてもいいのではない かと思うがと言って口をつんだ時1番に 立ったのは神尾歩兵調査の近道有野心と いう老人であっ た彼は実際維新の時松田家の兵と戦いその 後10年戦争日進戦争と歴戦した老軍人で ある彼はわずかに調査で予備に回された ことが一生の近事と思っていたそれという のもの時に的になったためで的になったの はあちらの松田だけがにての金狼ぶりの ためだと解釈しているのであちらの松平に 対する恨みはこいに徹してい た恐れながらこのご円談に反対いたします オナコドがテ公爵で荒らせられる点は大変 もったいないと思いますがしかし五団を 断るのは世間普通のでありまして何も失礼 に当たることはない でしょう安定様は家中会稀に見るご集祭で ござるからお望みとならばどんな高きな家 ともご縁組ができる方ですそれだのに何を 苦しんであちらの松田の方を申し受ける 必要がございましょうかもう40年も経っ たとおっしゃいますが私などには昨日の ようにあらゆることがまざまざと胸に

浮かぶのです ご仙台が合入りをなさる山中で1日半何も 召し上がらず私がやっと山武道を探しで 差し上げました時ゆのしありがとうと おっしゃったお言葉など思い出しますと あの当時の無念が湯のように胸に湧いて まいり ます仙台はご生前に町田様のお名前は一言 も口になさいませんでした家族会館へなど もあら様と顔を合わすのが嫌だと おっしゃって1度もお出かけになりません でした公開の席であら様とお顔を見合わせ ても一言も口を聞いたことがなかったと 常々押せられていまし た維新の時わしだって標準の気持ちはあっ ただから官軍の本影へ軍を出して交渉中で あったのをあいつが頂点へ中ぶって早くも 火を切ったのでとうとう的のおを着て しまった弟筋のあいつに売られたかと思う とわしは悔しいとよく50回になったでは ありません かご仙台は口にこそ出して押せられません でしたがあちらの家が公爵でご家が伯爵で ご地業高と逆であることを一生の近事と なさっていたではありませんかそのことは ここにご列席のみんながよく存じている はずだ我々求心の瞳の黒い間は千君のゴ 無念のの的であるまた我々が無念の的で あるあちらの松田けの円THは断じてご 容赦を願いたいと思います列座のみんなも きっと私と同じ心ではないかと存じます 彩子姫がどんな5菜園にしろ五道族の中に これにまさった方が3人や4人 いらっしゃらないということはありますま しかるに何を苦しんでか我が班の敵である あちらの松田家とご弁を結必要があり ましょうぞ私は恐れながらこの円THには 絶対にご反対いたし ます有野心が激越な調子で怒鳴ったので 一座は立ちまち白け切ってしまっ た財政顧問である実業家の元のなどは温厚 一方の人なのでこの円に内心ではむしろ 賛成していたくらいだが座の空気がなると そうした賛成論は表面に出る余裕は なくなったしばらく一座の沈黙が続い た温厚な安正は青白いほど興奮した顔をし ていたが求心の反対を押しつけるような 強い性格の人ではなかっ た大きさんはどうお考えになりますかと 顧問会の会長閣である陸軍中将に救いを 求めるように言った大き中将は静かに 立ち上がっ た彩子様があちらの松平様のおひ様で なければ申し分のない縁談でございますが どうもあちらの松田様のおひ様ではいかが

かと存じますと申して私はあちらの松平様 とご儀を温めることに不賛成ではござい ませんが一足飛びにご談ということは いかがでございましょうかに安様は稀に 見るご祭なので我々心一同が安様のご達に よって維新の際における松だらけの屈辱を 注ぎたいというような希望を誰も密かに 抱いておりますのでその奥様には我々が心 から警護いたしうるような申し分のないご 夫人が望ましいように存じ ます恩な意見であるだけに安正白もそれを 受け入れずにはいられないようなもだっ た安正白の顔は絶望に近い表情に変わって い たみんなの意見はよくわかったがしかし 安田自身が非常に希望していることなんで と安正白は言葉を濁したすると松田に控え ていた華麗の可愛い哲太郎が鶴のような心 をすっと持ち上げ た私からも申し上げることを許して いただきますヤ様には私たちから懇願して 思いとまっていただきますからどうかこの お話はこれぎりに願いたいと思い ます私は皆様もご存知の通りあらの班の兵 に追われて合図に落ちたものの1人で ございます私の母と姉とはあちらの判の ために無惨な殺され方をしたものでござい ます私の父は合津入りの山中で鉄砲の玉傷 がを持って克服して果てまし た私はちょうど21歳で父の解釈をいたし まし た父は最後に何と申しましたか長底を恨ん ではならんこの班は最初から後部合体論で 長底に対して逆位を抱いたことは強盗も ない今度だって軍の本に者を出して局外 中立の態度を取りたいと愛願したのだ官軍 でもその願いをお聞き届けになろうという 間際になってあちらの松平が今まで首相 両端の態度を取ったために神軍から出席さ れたので急に官軍に対する中金ぶりを 見せるためにこちらを責めに来たのである だからジカはやれ我々主従は他国で屍を さらすのもみんなあいつらの仕業である お前は父の無念を晴らすつもりならあちら の安子を人たちでもいいから恨んでくれと こう申しました私は父の無念を肝に命じて ご維新当時は安子をお狙い申し上げたので ございますしかし皆様もおっしゃる通り この明治の身となりましては救援は忘れた 方がいいと思って復讐の思いはいつの間に か捨ててしまったのでござりますしかしと い明治が50年になりましょうとも100 年になりましょうとも父母姉の敵である あちらのおひ様を迎えてご主人と仰とは私 は思いません午前様がそういうおしが

終わりでございましたらまずこの徹太郎の 技をお召し上げになってからその後にご 縁談を進めていただきたいと思い ます徹太郎の瞳にはご維新当時の像が40 年の長き歳月を隔てながら名をララと燃え たかっているようだっ たそれぎり誰も口を聞かなかった旧半の 反対は安正白が良きしたより5倍も10倍 も強かっ たとにかくわしも考えてみようそう言って 安白は席を立つ他はなかっ た 平民となりて も弟のヤサは奥で会議の結果を待っていた そこへ兄は蒼白な顔をして入ってき たいかがでし た兄の顔色を見て覚悟しながらも安定は 聞い た話にならん安正は吐き出すように行って 椅子に腰を下ろした みんな反対ですか大変な見幕だ困りました な困っ た何かいいお考えはないでしょうかない わしが安田自身が希望していると言ったら 可いなどお前と直接談判すると言ったぞ 馬鹿馬鹿しいですな全くバカバカしい可い などすぐ霊の合図落ちの話さ お兄さん僕を除籍してくださいませんか僕 は1平民となっても彩子さんと結婚しよう と思い ます八田は非想な決心を表に浮かべてい た彩子からの 手紙旧阪神会議があってから4日目だった 安正白は突然一通の伝法を受け取っ た 安定様のご円談について旧半死大会を開き たるところ全回一致反対申しあることに 決し代表者3名上京すとあっ た安正白は前として天を仰ぐ他はなかった 彼は弟の安定にその伝法を見せながら 気の毒だが諦めてもらう他ないねこれを 押し切ってやるとどんな大騒動になるか わからないからと言っ た普通な表情で伝法を見ていたヤサは家族 なんてこんなに不自由なものでしょうかと 兄を見上げていっ た気の毒だが辛抱してくれと弟を至るよう に言っ た盛大にあるまじきことです な安の目は悲に燃えてい た安君の気持ちは両派の感情を何とか言わ させるための円THなのだからこうなると かって両派の関係をさらに険悪にするよう なことになるだからこの際あっさり 思い切ってもらい

たい僕と彩子さんの気持ちはそんな戦略的 なものじゃないんです がそれはわしにも分かっているしかしお前 がこの間言ったように除籍してまで彩子 さんと結婚するなんて極端な話だし1つ 辛抱をしてもらいたいもん だそうまで兄に言われると安定も黙って しまう他はなかっ たそれにしても国の人たちはどうして知っ たん でしょうそれは川や近藤など早速国へ通知 して旧半死大会を起こさせて東京と国元と 両方で行して反対しようというんだ よ安定は安全として黙ってしまった 家族の次男であることそんなことは彼に とって何の誇りでもなかった彼は実力に よって外交感として輝かしい未来を開拓し うる自信があった家族の次男であることの ために生涯再びは得がたいと思われる霊人 を失うことなどおよそバカバカしいことと 思われて仕方がなかっ た熱海の海岸で繁華を振りながら悲しい 別れの美笑を浮かべていた彩子のおかが 今更のようにまざまざと心の中に浮かんで くる1度あっただけで魂は愛結ばれてい たその好きな姿に純白なイブニングドレス をまとわせてパリアニューヨークの社交会 に我が妻として引き連れていくことは男子 としてどんなに華々しいことだろうかと 思ってい た東洋ののプリンセスとして欧米の いかなる明雄夫人とも対抗するだけの容姿 と気品と思っている人だと心密かに楽しみ にしていたの にそれらの華やかな期待と希望は旧半死と いった分からず屋の一段によって意も無惨 に住kepされるのだったただ家族といっ た特別な階級にあるため目に見えない鉄の 束縛を受けているかと思うとヤサは無念さ のために体が震えてくるのだっ ただが理解のある温厚な兄に背いて除籍し てもらってまで結婚することはできなかっ た今代は20分近くも体していたがお互い に言葉がなかっ たT公爵にお断り申し上げるほない が兄は重苦しい沈黙を破っていった 兄さん今しばらく待ってくださいませんか 僕はもう一度求心の人たちと会って話して みたいと思いますいやお前が会えばかって 空気を険悪にするに違いないがでも兄さん 僕にとっても一生の大事です からそう言われると兄もすぐ断るとは言い かねて黙ってしまっ た一度川や近藤などと混したいと思思ます から混乱したところで話の分かる人たちだ

とは思えないがお前の気が済むようによく 話してみるのも よかろう兄はそう言って部屋を出ていっ たヤサは自分の今へ帰ってくると机の上に 一通の手紙が来てい た差し出し人はヤサの友人の名前であった がそれはヤがカレーやカフの目を避ために 教えた名前であこから来た止かの手紙で あっ た東京へ帰って以来彼らの心は手紙を通じ てかわされていたのだっ た昨日のお手紙ただ悲しく拝見いたしまら せ 相老ご求心たちの反対にてばかしは運び かるとのお言葉雲の駆け中心にておつなく も悲しきことのみ思い浮かべられまらせ そろ今日は盛ん明日はひかんと心みの梅の つぼみも時遅れたる別れしに見舞れつぼみ のまま枯れはる運命かと心も心ならず嘆き 沈みおり そろ末遂げぬ悲しきエにならばな熱の浜辺 に愛参らせたることの 悲しく愛見てのと昔の人の歌いたることの 葉の今更胸に染みる心地いし そろこの君ならで誰にかわと誓いたる心の 誠のなどて通らぬ岩あると念じおりそえど も世の義のしがらみは命までと近いる人々 を隔てつる習いにてそえば女心の元もなく ただ乱れるばかりにてろ哀れ家柄尺など なき者の娘ならば恋しと思う君が見てに すがりて山の奥野の末にも伴い参らせ竹の 柱かやの屋根の下にても添い遂げ参らべき になど思うにつけてもただ涙のみ頬を伝い 申し そろただ思い思う心のやとなりて固くな なる人々の心にも通れと念ずるほ女のみの セスなきことの悲しく 相老 彩子やや古典的な深い共用を思わせる文章 を読んでいるとヤサは無理解な求心たちが 敵のようにさえ感ぜられてくるのだっ た 抗議 書嵐の中の小鳥のように打ち震える気持ち で彩子は円THの成り行きを待っている他 はなかっ たT公爵にナコードになってもらうまでは 全てが順調でめでたきき尾がすぐに もたらされるような気がしたしかしそのT 爵が先方を訪問してくれてから3日目に安 ためはそれとなく彩子に行っ たあさん今度の円THは最初から少し無理 があるんだからその覚悟でいてくれなけれ ばならないよと言われ た彩子はすぐ胸を疲れたような気がしてお

返事はどんなお返事でしょうかと聞いた いや返事はまだないがね今日ちょっと嫌な ことを聞いたんだどんなお話 でしょう彩子はもう顔の色を変えてい た求心連中が思ったよりも頑固で猛烈に 反対しているということだ まわしはもういいと思ったんだがまだ頑固 な連中が随分生き残っているので なでもはっきり断ってきたわけではござい ません でしょうまだ返事はしてこんが安白は かなり困ったらしい ではもう諦めでばならないのでしょう か早くは絶望的な表情に変わってい たいやわしもあらゆる手段を講じている あそこの火星顧問会の連中に手を回して 了解運動をしているがうまく成功して くれればいいと思っている安はそう言った がしかし顔には何の希望も浮かべてはい なかっ た不安のに10日ばかり立ったあちらから は何の返事も来なかっ たある日の午後この頃を急に習い始めた フランス語の教師が来て表玄関に近い大雪 までレッスンを受けていると急に玄関から 荒々しい声が聞こえてき たカの吉川が何かとなめているようだった が相手の声はますます高くなっていく ばかりであったそれも人や2人ではなく 少なくとも10人近い団体らしかっ たまあどうしたの でしょう彩子はフランス号教師の松村夫人 の手前も恥ずかしい気がして廊下へ出ると 玄関の方へ近づきながら物影からそっと 様子を覗いてみ た門月に袴を履いた田舎者らしい大抵は 50近い年配の連中が78人ばかり玄関先 につったってい たなぜ公爵に合わせてくださらん か半白の祖先を逆立てながら代表者らしい 老人が叫んださっきから言っている通り おろすだから合わせることができんのじゃ 吉川もかなり興奮してい たオルスならお帰りまで待とう34人口口 に怒鳴ったそんなことをされてはこっちが 迷惑じゃそれなら党のお嬢様に 会おう自分のことを言っているらしいので 彩子ははっとしたもっての他のことじゃ 吉川はおいの大事とばかり既然として跳ね た合わないというのなら合わなくてもいい じゃあ我々のこの抗議分を公爵とお嬢様と にお手渡しを願いたいそんなものは 引き受けるわけにはいかない吉川は あくまで頑張って いる君は取り次ぎじゃないか取り次ぎに

引き受けるの引き受けないのそんなこと いう権利がある か345の目の鋭い男が言っ た吉川はしばらく黙っていたが問答をして いては果てしがないと思ったのだろう じゃあ我が輩が預かるからとにかく置いて 行ったらいいだろうと言っ た預かるだけではいかんきっと公爵に渡し てもらいたいそれからお嬢さんにもお目に かけてもらい たい吉川は軽く頷いた玄関先でのみとも ない紛争をできるだけ早く切り上げたかっ たの だろう代表者らしい半白の老人が紫の副包 を解くと宝処で包んだ書類らしいものを 吉川に渡し たこれは我が阪一同のわざる心の叫びで あるやめこにとくとその叫びを耳に入れて いただきたいと君から伝えてもらい たい目の鋭い男が付け加えるように言っ た廊下から玄関に出るドアに入っている 曇りガラスの隙から四重を見聞きしていた 彩子は気が遠くなってそのままそに倒れ そうになるのをじっとこらえていた 汚らわしいものをでも持つように放射の 包みを持ちながら彩子の潜んでいるドアの 方へ引き返してきた吉川老人はバカどもが とつぶやきながらドアを開けたがその影に 立っている彩子を見ると飛び上がるように 驚いたおひ様はここで聞いていらしたの ですか え私ここにいたのバカどがつまらぬことを 申してまりまし ては彼らの代わりにあこに詫びるように頭 を下げ た私その書類ちょっと見たいのめそうな これはお嬢様などご覧になるものでは ござりません老人は子供にでもするように その書類を持っている手を後ろに回した 行けないわ私見たいの向こうだって私に 見せるように言ったのでしょうではござい ますが温厚な老人は腰をかめながらあこ から2散歩後ずさりし た吉川見せないといけないわ大切なこと です もの彩子の恋にはおか備わる異言があっ た種名大切に一生を過ごしている廊下府は これ以上彩子の胃に逆らうことはでき なかっ たでは恐れながらそう言って宝処包みを 差し出した 彩子は震える手で包み紙を取ると大宝処士 いっぱいにかなり大きい厳しい文字で書い た抗議書なる一文に目をさらした我々犯 勇志は旧阪松田泰正白鈴亭安定様と松田泰

たこ霊前彩子姫とのご縁談に絶対反対 す我々は意当時における我が班上下の恩て たる反抗の令嬢を主君と仰ぐことを潔よと せればなりここに我々の心情を被して旧半 松平ヤコの反省を促すもの なりはこはそれを読んでるうちに頭の血が 急に冷え切ってしまったと思うと立って いる廊下の床が足元で崩れていくような気 がした 誰か誰かおひ様が誰か誰 か吉川老人は倒れようとする彩子の体を 恐る恐る支えながら人を読んだ大雪間にい たフランス語の先生である松村夫人が慌て て飛び出して彩子の体をしっかりと 抱きとめ た公爵夫人の 怒りその義書を見た時に安よりも安夫人の 方が激怒してしまった彼女はク家族の筆頭 である五条家から出ていた懸命な夫人では あったが木ぐらいは非常に高かったおよそ 人から侮辱を送ることは嫌いだっ たその抗議書を見て眉を潜めている安子の そばから行っ たまあなんという失礼な仕方でしょうごご 同断だだ安めこも無念の牙を噛んでい たこんなことをしてまで彩子さんもあちら にもらってもらわなければなりませんの いやそんなことは ない彩子さんに誰ももらいてがないと言う んならともかく家族女学校でも1と言って 2とくらないきりよではございませんでし た の夫人がヒステリックになってしまったの で安たこの方で黙ってしまっ たいくら昔の定規を取り返すのが大事だと 申してこんなにまで侮辱されても下手から 出なければなりません の夫人の勢いは干草に火のついたようで あったそんなことはない安め子は立たと なってい たまだこんなバカなこと言ってる人たちの 中へ彩子さんをおやりになれますかうんで も当人の安定は安定様がなんとお考えに なっていてもこれじゃ話にならないじゃ ありませんかあそうそうT公爵様にお願い してこの話はこちらからお断りした方が いいと思いますわ明日とは言わず今日すぐ T公爵行っていらっしゃいませ うん安子はさすがに彩子の真中を思いやっ たのですぐには立ちかねてい た彩子さんはあちらへのつてに私が申し分 のない無気味をお世話いたしますわねT 公爵様 こちらからお断り 遊ばせだが断るのならいつでも断れるし

じゃああなたはこの円THをまだまとめる お考えですのそんな気はないがじゃあすぐ 早い方がいいですわ出ないといつ再び あんな狂犬のような人たちが押しかけて くるかもしれませんものだが彩子の気持ち も一応聞いてみなければならないし彩子 さんなら私が話してきますわ夫人は早くも 座を立とうとた待て待てその話はわしがし て くるそう言うと立ちかけた夫人を引き止め て安ためは出身から回復したばかりの体を 安静にするために寝ているはずの彩子の 部屋へ自分で行ってみることにしたこんな 悲しい話はやはり憎しの兄の口からした方 が少しでも刺激が少なくて良いだろうと 思っ た友善模様の赤い掛け布団を1枚だけかけ て彩子はまだ青ざめたままの顔で天井を じっと見上げてい た兄が入ってきたのを見ると急いで床の上 で置き直し た寝ていてもいいぞいいえもう大丈夫なん ですの彩子は寂しい笑顔をさえ浮かべ た兄はしばらく黙っていたがやっと 思い切っていった 今度の話はもう諦めてくれるだろう ね はい潔よく返事をした彩子は差しうくと 早くも大粒の涙が1つ畳の上に落ちてい たバンジ兄さんが悪かった兄さんがあまり に空想的であったただお前とさとがどんな に幸福な夫婦になことしか考えてなかった すまなかった堪忍して くれ いいえおしくも彩子はこらえて落ちようと する第2の涙を手で押さえ た向こうの旧阪師があんなことをするよう ではたい話を進めても面白くないだろうし ヤサの立場も困るだろう聞き分けて諦めて くれる か はい白ゆりの崩れるように彩子は畳に両手 をつくとどうぞお兄様のおよろしいように と言っ た 中絶まとめることは大変難しいが中止する ことは簡単だっ た安めがテ爵まで円の中止を申し出たので 話はりになってしまっ た旧阪たちはみんな外貨を通してこれで 維新当時の鬱憤がいくらか晴れたような気 になってい たただ残ったのは傷ついた2つの胸だけ だっ た安定は血を蹴り天を仰いで外端したが

どうすることもできなかった普通の家の 次男だったらまた彩子姫が平民の娘だっ たら周囲の反対を押し切っても同棲すると いう方法もあったが2人とも家紋とか借 などと目に見えぬ鎖でいへにも束縛されて いる身だっ た兄の安正白から円THの中絶を申しれた 時八田は病を得ませんと承諾したがしかし 兄があまりに恩家すぎるのが恨めしい気が した兄が思い切って旧阪たちを抑えこと だってやればやれないことはないのだと 思うと少年時代からいつも信頼し尊敬して いた兄が生まれて初めて不quiteない ように思われて仕方がなかっ たお前も今度あちら行ってしまえば結婚 する機会はまた34年ないのだから彩子 さんがダメだとすれば他を急に探してみて はどうだろうかと言ったいいえ結構です 安田はぶらぼに言い放っ た今こんな気持ちで彩子以外の女性と結婚 することを考えることなどは自分自身に 対しても彩子に対しても恐ろしい冒涜だと 思っ たそうかお前も今度の事件は随分嫌だっ たろうがしかし一時の感情のために長く 結婚の機会を失するということは考えもだ ぜ兄はまだ弟を解こうとした お兄さん僕のは一時の感情じゃないんです よヤサは正面からじっと兄の顔を見つめ ながら行っ た弟の非想な目つきに兄はたじたじとなっ て顔を背けながらそうかじゃあ仕方がない この次帰った時まで待つ か弟はそれには返事をしなかったこの次 どころか彼は自分がいつが来れば彩子以外 の女性と結婚する気持ちになれるか分から なかっ た相愛 通信彩子は一時のショックで倒れたという ものの別に病気があるわけではないのだが しかし10日ばかり床を離れることができ なかった心に受けた打撃があまりに 大きかったからで ある白死のような乙女の心に描かれたヤサ の姿はあまりに深く強く染みついていた それを急に取り去られたのであるからその 後には容易に埋められない空虚が残って しまっ た34日ほとんど何も口にしなかったので 体が衰弱し微熱さえ出るようになってい た彼女はヤサとの円THは中絶されても しかし心の縁は心と心とのつながりは立た れたようには思えなかっ た彼女は一心に安田からの手紙を待ってい た今まで手紙をくれたのだものもう1度

だけはくれないわけはないと思っていた ただヤサが円THの中絶を機会に自分の ことをこれぎり思いきりはしないかという ことが心配だっ たヤサを信じてはいるもののたった2度 あっただけであるだけに多くの不安が湧い でこないわけにはいかなかっ た毎朝腹身の女中の位置に郵便箱をそっと 身にやらし た参っていません位が言いにくそうに俯い て報告する日が続いたとうとう一はお嬢様 外務省へお手紙お出しになったらいかが でしょうかと言った1に心の中を見抜かれ たような気がして彩子はは青白い方を淡く 染めたがそうね私もそれを考えているんだ けれどお出しなさいませあら様もあなたの ことを考えていらっしゃるに違いありませ んわそうねじゃあ明日もう1日だけ待って みようそれでお手紙が来なければ出して みようかしらはそうなさい ませいも緊張した顔をしていっ たその翌日もヤサからの手紙は来なかっ た彩子は決心して安定に手紙を書くことに し た一筆示しまらせ そろままならぬ浮よとは申しながらかく まで悲しき定めになかんとはかねても 思いかけ申す べき生じにお目にかからずばかかる浮き ことのなきものをなど熱海の浜の楽しき 思い出も今は苦しみの種となり申し そろ思うまじき人を思うほどはきことはご なく そろ世の金星の重ければ思い諦め申すべき なれどせめて最後のたずさにても賜わり たくこの10日ばかり世に日をついでお 待ち申しそども今はそれさえのみえれば君 はさほどにおぼしめしたまわぬにやなど 悲しき上にも悲しき思いのつのり申し そろあこ哀れとおしめさばせめてい一度の お便りたまりたくかつは悲しで取り申し そろあらあかしこあこや 様ポロポロとる涙にがいく度もいく度も 滲むので巻紙を何度も引きちぎったけれど も書き上げた手紙にはなお育敵かの涙の跡 が残ってい た位の知恵を借りて外務所を当てに出し たきっとすぐお返事をくださいますわ私 明日から1時間起きぐらいに郵便受けを見 てまりますわ大事なお手紙が誰の目にも 触れないよう にいはそう言いながら にっこり笑ってそれを出しに立ち上がっ たその翌朝一は慌ただしい足音をさせて 彩子の部屋に駆け込んできたお嬢様お嬢様

大変ですわなんなのいの顔が生き生きと 興奮しているので彩子はそれと察しながら も聞いたもうお返事が参りましたわもうい は懐から宝物をでも取り出すようにいつの 手がを取り出して彩子の前に差し出し たでもお返事にしては早いわね彩子はうふ 手で手紙を受け取りながら行った自分の 書いた手紙が昨日のうちに外務省へついた としても安田が手紙を読むのは今朝である と思ったからで あるじゃああちら様も辛抱しきれなくお 出しになったのですわそう ね彩子の方も久しぶりにばに輝いたそれで も女性の嗜みを失わず位置にハミを持って こさせて綺麗にふを切っ た 背景今回のことはすて小生の誤りなり罪 万子に あす不quiteなき小生よりの初心など もはやご開封くださるまじきかと思い ただいままでご遠慮申したれどもとの日 すでに真実に迫りたれば躊躇たる思いを 抑制することを得ずここに一生 テス今回突せばおそらくは最下岸がだ かららんたい愛見ることありとも君は すでに人妻ならん根は性別死別のお名残り として今一度君を見る機会を与えたま時と ととは君のご都合通りに従うべしその説 我が白死弱行を信者し君の両女をこうべし 負傷八の最後の願いを聞きたまえ かしお返事は外務所を当て下されたしやっ だ彩子 様それを読んでいるうちから彩子はもう涙 をポロポロ流していたが読み終わるとと 泣きしてしまっ た嬢様どうしたんでございますのいは心配 しておろおろしながら聞い たいや心配しなくてもいいのよ私嬉しくて 泣いているの よ彩子は涙の中からさぎりを通して出る 太陽のようにほのぼのと笑いながらあの方 も私があの方を思ってる通りに私を思って いてくださるの性いらっしゃる前に是非 一度私に会いたいとおっしゃるのよと言い 続けたまあそんなに思い合って いらっしゃるのにご一緒にフランスで いらっしゃるのでしたらどんなによろしい でしょうに1はしみじみと主人思いの相席 を表していっ たでも今となってはそんなこと望めないわ せめて1度だけお目にかかってあの方のお 心を聞き私の気持ちも申し上げれば私どう にか諦められると思うのと彩子は手紙を 繰り返して読みながら言っ た

2 comments
  1. 今晩は…ありがとうございます。時代では有るが綾子の気持ちを思うと…ね。 家同士の下らないプライドで破談。

    綾子の波乱の人生の幕開けか…

    楽しみにしています。

  2. シャボン様、綺麗な情感溢れるお声の朗読楽しませていただいております。ドキドキしながら次回を楽しみにしております。

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