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む君は2人揃って本社から消えた 前緊急な移動だよあっちで人が足りなくて 大変なことになっているらしいんで ねくっくっと移動を命じた部長が 笑うなんだよ嫌がらせの緊急作戦じゃない か よでも俺と隣にいる後輩の領事は別にそれ でもいいかなと思ってい た憧れの放射勤務はとてもやりがいがあっ た けれど部長の嫌がらせはとてもじゃないが 耐えられるものじゃなかったから だ俺と領事だけ無駄な残業をやらされる 日々ちょっとでも社員と仲良くすればその 社員にすら嫌がらせを する自然と俺たちは部長のせいで車内から も孤立し た一斉配信の社内メールすら部長の 嫌がらせで見られないようにされていた こともあっ た俺と領事のパソコンだけ車内メールが ゴミ箱に捨てられるよう勝手に設定されて いたの ださすがにもう付き合いきれねえよこの バカ部長に はと思っていた矢にわけのわからない緊急 作戦 だじゃあな無能社員たちお前たちがいなく なって生生する よ部長がいやらしい笑顔を俺たちに向け ながら見送って くるはい左先で俺たち杯張ります領は そんな部長に万遍の営業スマイルを返して い たはいあなたとおさらばして新天地で 楽しく仕事できてよかった です俺も心の中で部長にそう答えてい た俺の名前は 勝鹿この自動車メーカーに務めてになるだ がこの度めでたく左戦となっ た原因は部長の嫌がらせに必死で耐えてい た後輩の領事をかったことだっ たかった瞬間に俺も無能社員の楽員を押さ れて領事と仲良く部長の嫌がらせに会って いたってわけ だででもこの左で部長ともおさばできるの で生生してい た俺は店長として領事と共に地方の小さな 販売店を任されることになったのだ が予想以上に汚い店です ねこの辺りも加が進んでまして滅多にお客 さんも来ないもんでね そう話しているのはここの販売員を長年 やっている中島 さん前の店長はほとんど店のメンテナンス
にも無頓着で接客もダメダメなやつだった らしいそれもお客が来なくてやる気を なくしたのが原因とのことだっ たなるほど ね じゃあまずは会社の清掃から始めますか 良司窓吹きから始めるぞはい 先輩あの今からですか気がついたら即行動 これがお客様の心を掴む極意です よ驚いている中島さんに笑顔でそう言って 俺たちは掃除を 始める 掃除のついでに車内の散らかった書類や 置いてある車の様子も軽く見ることにし たんこれ はその時ちょっとしたお宝を見つけたのだ そしてそのお宝について中島さんに尋ねて み た ああこの車は動きませんよでもうちの メーカーが作ったものだからどうしても 引き取って欲しいってお客さん がなるほど ね俺が注目したのは我が社が1950年代 に販売した自動車で通称1号車外見は ボロボロな車だがレトロシマニアが見たら さぞかし喜ぶだろう 先輩これ動かしたら楽しそうです ねそうだ な直してみる かでも直すってエンジンがダメになって いるんですよねそれにこんなボロボロの車 に予算なんてつぎ込めないでしょうああ 大丈夫ですよ俺の貯金でなんとかします から任せて ください俺はこう見えても自動車整備の 資格も持って いるちょっとした車マニア だ本社にいた頃もレトロ車の復元を何度か 試みてき たそうですねまずはインターネットで エンジン持ってる人がいるか探してみるか な最悪部品は1から組み立てることになる かもしれない けどそうなっちゃうと俺たちじゃお手あげ ですよ ね大丈夫その時はスケットが動いて くれるはいそうです ね俺の言葉に領事がにやっと 笑うえスケットトって誰か他に車に詳しい 方がおるんです か不思議そうな顔をしている中島さんに俺 は得意げに微炎で見せ たそれから数日 後思いもよらぬ人物から俺たちは連絡を
もらうことに なる申し訳ないが勝鹿店長はいらっしゃい ますか は社長どうしてうちにお電話 を電話を受けた中島さんは驚きのあり受話 気を持ったまま立ち上がってい たどうしても勝鹿店長に尋ねておきたい ことがあってねはい今変わり ます中島さんがさっと電話を渡して くれる俺はその電話を上期限で受け取って いたもしもしお電話変わりましたまさか 社長自らご連絡をくれるとは思いません でした よあのインターネットでの告知には驚かさ れたよまさか我が者の第1号車を復元 しようとは ねでもまだ外観だけとはいえパーツが残っ ていたとは なあはいびっくりしました エンジンは本社に保存されていましたが それ以外の部品が設計図も金型もない状態 で復元もほぼ不可能ですから ね今回そっちの視点にある1号者は エンジン以外は無事な状態なのか いかなり部品も不食していますが錆を 落とせばなんとかなる状態です ねそれでもダメな部品は残りの部分から 推定して復元するしかないです がなるほど なら話は決まったその1号車本社で予算を 組んで復元することに しよう1号車は生産台数も少なく我が者に もオリジナルは現存しない状態 だありがとうございますではよいお待ちし ておりますので ああ任せておいてくれた 前俺は社長との電話を終えてじきを置い た強力なスケットが早速動いてくれそうだ なすると中島さんが驚いた様子でこちらを 見つめてい たスケットって社長のことだったんです か あの勝鹿店長って一体何者なんです か何者も何も俺たちは本社でレトロ車の 復元に何度か携わったことがあるんですよ その時は社長も動いてくれまして ね俺の言いたいことを領事が代わりに言っ て くれるなるほど 本社にPRするためにわざと インターネット上であの車の復元をしたい と不特定多数の人に呼びかけたんです ねそうそう思ったよりも食いついてくれた マニアがたくさんいてねSNSでも告知し てちょっとバっちゃったんです
よ得意げに領事がスマホの画面を中島さん に見せる そこには1号車の復活を望む車マニアから の熱い変身が多数寄せられてい [音楽] た1号車が現役で動いているところを見て みたいです復活楽しみにしており ます中に はうちにも錆びている1号車がなやにあり ますのでご連絡いただければ詳細を送り ます などと現存する1号車の情報を寄せて くれるユーザーの返信すらあるさらに は候補担当の前田ですこちら特集させて いただいてよろしいでしょう か本社の広報担当からもこんな熱い メッセージが届いてい たこれには社長も反応せざるを得ませんね 中島さんが関心した様子で 微笑むしかし本社も良司さんや勝鹿店長の ような優秀な方をなぜ作戦したの かこんなに我がメーカーにとって有益な 働きをしてくれる人たちを飛ばす なんていや勝鹿店長を恨む人が本社にはい たんですよね [音楽] そいつが嫌で俺たちも喜んで作戦された 感じもあるんですが ねそうなんです かその言葉が不思議に思えたのか中島さん が軽減そうな顔を するそれより中島 さんこの1号車の元所有者に連絡は取れ ます か直すにしても一応確認はしておかない とかしこまりました調べ ますそれから顧客のリストがありましたら 閲覧させて ください今回のことがうまくいけばお客様 にもお広めしたいんでは はいそう言って中島さんは分厚い資料の束 を持ってくる それを見てさすがにア然としてしまっ た あの顧客情報を電子化はされてないんです かそれとも何かあった時の控えでしょう かすみません顧客情報がこちらになり ます 何分パソコンを扱うのが苦手でして [音楽] うーんそれは問題です ね申し訳ありませ んそれではパソコンが得意な事務員を雇い ましょうその事務員と手分けして資料の 電子化に当たって
くださいあと出社したら毎日30分は 仕事場の清掃をしていき ましょう一気には無理ですが 少しずつやっていけば片付いていくはず ですわかりました事務員については早速 ハローワークにも掛け合ってみ ますこうして俺たちはこの視点を立て直す ために1号車の復活作業と並行して情報の 電子化や店の清掃を進め た そして後には新しい仲間を迎えることに なっ た佐々木美央と申しますよろしくお願い いたし ます事務員として雇ったのは大学を卒業し たばかりの元女子大生だっ たなかなかの美人な子 だ不ケーキの煽りを受けてなかなか働き口 が見つからないらしい 今は地元に戻ってきてバイトと家事手伝い をしているそう だ本当に嫌になっちゃいますよちゃんと 大学出ても就職できないご時世 なんてそんな文句を言いながら彼女は中島 さんと一緒にパソコンに顧客情報を 打ち込んで いくタイピング早いですね と中島さんが聞くとパソコンが使えないと 大学での収支論文もかけませんから ねと彼女は笑いながら話してい たとにかく仕事が早い若者が来たおかげで 職場が一気に華やかになった気が する3日ほど経った頃には顧客情報はかり パソコン内に打ち込ま れそれを参照すればすぐにお客様の個人 情報が閲覧できるようになっ たさらに暇な時間に彼女に掃除に参加して もらい汚かった店内もすっかり綺麗になっ た しかしなかなか1号車のエンジンが本社 から届きません ねそう領事が つぶやくそうだ なあ社長から電話があってからもう2週間 は経つの に確認の連絡した方がいいんじゃないです かうんそうだな社長に直接連絡して みよう え社長に直接ですか 俺の言葉にパソコンをいじっていた佐々木 さんが目を 見開くもしかしたら嫌がらせで連絡が遅れ ているかもしれないと思って ね本社にいる厄介なやが俺たちのことを 入れようとしているみたいなんで
ね俺たちが元い部署は本社にある車の展示 場所の管理や維持も任されて いるそこに展示されている品物ももちろん その部署の管理科にあるということ だおそらくあの嫌みな部長が邪魔をして エンジンの到着が遅くなっているの だろうでもこれは社長からの指示が出て いるはずですよ ね痛い目に合わせた方がいいかもしれない な俺と領事は社長に電話をかけてい た勝鹿店長音沙汰がなかったがどうしたん だすみません 社長前の部署から1号車のエンジンが なかなか届かなくてそれなら私より部署に 直接合わせた方が早いんじゃない か実 はその部署で嫌がらせにあっていたことが ありまし てなんだっ て俺は部署で部長にされた嫌がらせをその まま社長に伝えてい た君たちの地方の店への移動は地方視点を 盛り上げたいと君たちたっての希望と聞い ていたんだが ね私たちも波風立てたくないので部長の 嫌がらせのことは黙っていたん ですでも社長が時々にOKしてくださった 企画まで も邪魔してくるとなると話は別です から会社の利益を損ねてまで人に嫌がらせ を働く人間を許せるほど私たちは心の広い 人間ではありませ ん分かっ た彼には私から直接話を しようそれでいいか ねよろしくお願いし ます俺は社長に危機とした返事をしてい たその後の展開は予想通り だ勝鹿かお前社長に何を言ったんだよどう して俺が攻殻させられないといけないん だ部長はそんな電話をかけてき たどうも俺が社長に嫌がらせの件を伝えた ことをきっかけに芋式に他の社員へへの 嫌がらせも発覚し たこれはまずいと人事部が 動き攻殻という処分が下された らしいいや何のことですか部長俺は何も 知りません よただ社長にありのままの事実を話した だけ だこうなったのは部長の自業自 俺の知ったことじゃ ないお願いだ社長に取り合ってくれ よすみませんこっちも今忙しいの でそう言って部長からの電話を切って
しまっ た俺たちの目の前では今まさにエンジンを 積んだ1号車が動こうとしてい た運転手は中島さん だ中島さん 頑張れ佐々木さんが中島さんにエールを 送る中島さんはフロントガラス越しに 佐々木さんに手を振りゆっくりと1号車を 動かし た すっごいちゃんと動いてますね [音楽] ああこんなにレトロな車が動いているのを 見ると感動するなここに車戦されてきた会 があった な俺と領事は 笑い合う明日 はこの1号車のお広め会をする予定 だそのために顧客の方々にもDMを送らせ てもら きっとレトロシャファンのお客さんは喜ん でくれる だろう本社からは後報部が来てテレビ取材 を 受ける社長も楽しみにしているとメールが 入っ たうちの車と視点のいい宣伝になる だろう店長明日が楽しみですね 本当だな頑張った会があったよ俺は領事と 肩を抱き寄せ喜ん だ勝鹿店長と良司さんって仲いいですよ ね男同士の友情ってやつです か別にそんなんじゃない よちゃかすように言う佐々木さんに笑い ながら言うと いや勝鹿店長と良司さんは仲良すぎですよ 見てるこっちが嫉妬するぐらいですから ねとちょっと拗ねたように返された え あやっぱり勝鹿店長って鈍い な本当に鈍いです ね佐々木さんと領事が 俺の顔を見ながらにやっと笑ってきた え何のことだよもう鈍感なんだ から佐々木さんが笑いながら見つめて くるこの後彼女に告白されるなんてこの時 は思ってもいなかっ たなんだかんだ左されてからの方が楽しい 毎日を遅れている 俺何事も結果往来 だある日仕事をしていると経リブのミキ ちゃんが話しかけてき た田村主にお疲れ様ですちょっと聞きたい んですけどご主人の会社って将 プランニングですよねええそうだけど急に
どうした の実は先日うちの会社の専務から聞いた話 なんですけど将プランニングって半年前に メインバンクから取引停止の話があった そうなんですよ えそうなの全然知らなかったとなると今後 の融資もなくなるということだよね そうですね他に取引できる銀行を見つけ ないといけないですよ ねメインバックとの取引がなくなるという のは相当まずい状況 だおそらく銀行側が経営状況を調べた上で 継続をしないと判断したの だろう長年付き合いのあったメインバンク がそういう決断を下したというは他の銀行 も同様の審査結果になると考えて間違いは ない夫は知ってるのかな確か出張から帰っ てくるのは土曜日だったはずその時に話し てみようでも私のその判断は間違ってい たすぐにでも連絡するべきだったのだ私の 名前は田村千 ライフリフォームという会社の営業事務を している夫の啓介とは5年前に行われた 建築関係の大型展示会で初めて出会った 入社して2年目で仕事にも慣れていたが もっと勉強したいと思い自ら立法して課長 に同行したのだ夫はライバル会社の営業部 所属の社員だった外壁タイルのことについ て展示ブースの担当者にいくつか質問して いるとその話を横で熱心に聞いている男性 がいてその人が夫の啓介だったすみません 一緒に聞いてしまってあなたの質問が とても興味深かったの でいえ大丈夫ですよちょうど私も色見本を 拝見したかったんですこちらの製品は色の 種類や材質の種類も豊富ですよ ね同じ着眼点を持ってると思い名刺を交換 すると同業のライバル会社に務めている ことが分かったがその後せっかくの機会な ので課長の了承を得て展示ブースを一緒に 回ったするといつの間にか息統合して連絡 先を交換することになり何度かやり取り するうちに啓介のとても明るい人柄に惹か れ好きになるのに時間はかからなかった その後1年ほど付き合って私と啓介は結婚 したのだあれから4年か来年は結婚して5 周年旅行以来2人とも仕事が忙しくてどこ にも行けてないから今年こそは旅行にでも 行きたいなそんなことを考えていた時取引 先の川本さんからとんでもない話を聞いた うちの社長から今聞いたんですけど将 プランニングのビルで火災が起きたそう ですよえ啓介は出張中だから引き込まれて いないけどとにかく連絡してみよう上司に そのことを伝えるとすぐに連絡した方が
いいと言ってくれたので仕事を少し抜けて 電話したもしもし啓介今って電話大丈夫 大丈夫だけどどうした会社から家事のこと 聞いた家事って知らなかったのま プランニングの自社ビルが 家事で燃えてるって石川塗料の川本さん から聞いたよ えまだ聞いてないけどさっきまで電波が 悪いところにいたから留守でが入っている かもしれない なすぐに会社の人に連絡した方がいいと 思うそうだなありがとう分かり次第また 電話するよその後啓介は取引先との談を 取りやめの新幹線で帰ってきた会社の人に 連絡したところ課長の本城さんや部長の 江藤さんとは連絡がついたらしいが肝心の 正木社長とは連絡がつかないらしいえ東部 長も何度も連絡してるけど正木社長と敬子 専務だけ連絡が取れないらしいんだ稽古 専務というのは社長の奥さんで現その2人 と連絡が取れない状況のようだ警察には 聞いてみたいやまだだよ本条課長に話して 明日一緒に行ってくる何か分かるといいね 翌日啓介は警察に行きその足で部長の江藤 さんにも会いに行った警察の話と江藤さん が得た情報から幸いにも火災で怪我をし たり犠牲になった従業員はいなかったよう だそして出荷元は火の気のない資料室だ そうで江藤さんの調べによると会社は4 ヶ月前に裁判所に民事再生手続きの申請を 行っていたことや火災保険の受け取り額が 5倍に増額されていたことが分かった らしい啓介は話しながらもかなりしている 様だ江藤部長の話では民事再生手続きが 難行して破産手続きを考えなくてはいけ ないみたい だまさかうちの会社がそんな経営なんだっ たなんて頭を抱える啓介の方を優しく撫で たかなり危うい状態なのねやっぱり聞いた 通りだ わやっぱりって家事が起きる前日にあなた の会社のメインバンクが取引停止になった らしいと経理の子から聞いたのよそうだっ たのか俺も本条さんもそんな話聞いて なかった よ多分江藤部長も知らなかったんじゃない か なそうかもしれないわ ね社長夫婦が2人で会社を再建させと必死 になって走り回っていたのかも啓介は 大きいため息をつくと悔しい現実に力なく つぶやくでも今の時点で社長も専務も行方 不明転職を考えないとそれから2日たち 江藤部長から会議室に集まってほしいと 連絡があった
らしくは朝早くから出かけていったその後 焦った顔の啓介から聞いた話はこうだった 会議室には江藤部長と会社の顧問弁護士の 平川さんの他全社員が集まったそうだ そして平川弁護士からは衝撃の事実が語ら れたらしいこの火災に関してですが実は 夫婦に放課の疑いがありますそして保険金 は今のところ支払われません警察も放課の 疑いで社長夫婦を探している らしくそのことを聞いて社員は安然とした 表情をしていたそんな嘘 だろ私たちこれから先どうなるのよ社員の みんがざわ すみません江藤部長今月の給料に関しては どうなるのでしょう かある1人の社員がした質問に江藤部長は 申し訳なさそうに答えたらしい経理のこと は全て稽古政務が行っていたので私には 今月の給料を支払うことができないん だ申し訳ないが準監督書に相談に行って もらえないだろうかそう言うと江藤部長は 頭を下げた毎日対応に追われ疲れきって いる部長のその姿を見て啓介は必死に慰め たそうだ江藤部長どうか頭をあげて ください部長も被害者の1人じゃないです か謝ることなんかないですよ田村君すま ない ありがとうその言葉に江藤さんはうっすら と涙を浮かべていたと いうその後手続きを終えたケは悔しそうな 顔をしていた8年間信じていた社長に こんな形で裏切られるなんて夢にも思って なかった よ何かたくても行方不明じゃ言えないし 信じてた人に裏切られるのってこんなにも 悔しいんだ ないつも明るい性格の夫がここまで 落ち込んでいるのは相当ショックを受けて いるよう だそれもそうだろう啓介は社長が掲げる 会社の理念に魅了されてこの会社への入社 を決め頑張ってきたのだから俺は社長の ために頑張って業績をあげたいんだ結婚 する前に啓介はよく言っていた落ち込む夫 を慰めてあげたいが言葉が見つからない 就活しないと なそうだね私もできることがあったら微力 だけど協力するから ありがとう助かるよ あそうだ就活に入る前に2人で旅行でもし ない新婚旅行の後はお互い休みが合わなく て旅行に行けなかったじゃない少し時間が あるようなら気分転換にいいと思うんだ けどすると啓介の表情が少し明るくなった ような気がした確かにそうだよなせっかく
の機会だし少し休むのもいいかも近々連休 取れそうか多分大丈夫よ明日スケジュール 確認して有休届け出してくるね翌朝社長に 事情を話すと優しく微笑んでくれたそう だったのきっとご主人はショックを受け てると思うから早めに休みを取ってで心の 支えになってあげ なさい今の手持ちの仕事を他の方に 引き継いだらすぐに休みを取ってもらって 構わないからありがとうござい ます早速営業事務の人に引き継ぎのことを 話すと心よく了承してくれたその日の午後 手持ちの仕事を引き継いで翌日から2泊3 日で旅行に行くことにした朝のうちに特急 に乗って昼前に到着すると駅の近くで レンタカーを借りて動物園へと向かったゾ やキリなどを見たりヤギや羊に餌をやっ たりと久しぶりの動物園を満喫した啓介も よっぽど楽しいのか収支笑顔ではしゃいで いてその様子を見て来てよかったと心から ったあっという間に夕方になり海に移動し て2人で浜辺を 歩く夕日に照らされて海はキラキラと輝い てとてもロマンチックな雰囲気 だ綺麗だね海に来たのも久し ぶり夏休みが終わるとあまり人がいないん だ ねそうだ なまあ今日は日だ しそんなたいもない話を海を見ながら1 時間ほどして予約していた旅館へと向かっ た久しぶりの旅行ということで奮発して 部屋に温泉があるそれなりにいい部屋を 予約したしかも厳選かけ流しで窓からは海 も一望できる旅館に着いて一休みしてから 料理長お任せの回線料理の夕食をいただき 部屋の温泉に入った夫はベッドに転がって 幸せそうな顔をして いる楽しかった なあそうねとても楽しかっ たそれにあなたの笑顔を久しぶりに見れて 良かったわ えそうそんなに笑ってなかったずっと暗い 表情してたし落ち込みオーラ全開だった それは気がつかなかった なでも今回の旅行で完全に癒されたぞ翌朝 の朝食も鯛のお刺身や上品な味の煮物など 豪華すぎる内容に大満足して人気の観光 スポットに出かけることにした午前中は 後ろを訪れて不を感じる石垣を見たり天 四角から街や川の様子を眺め たそして午後からは少し離れた無人島を 訪れることにし た島は船で渡るようだ無人島と言っても昔 は人が住んでいたようで当時の建物がその
まま残されて おり崩れていて少し不気味さも感じるが どの建物も迫力がある電作りの建物も とても幻想的に見えるわそうだな日本軍の 法大もたくさん残されていて戦時中の様子 がすごく伝わってくる よ2人で島の中を散策していると山の上の 展望台につがる道を見つけ たこの山の上の展望台から景色も見てみ ましょうよああそうだ なゆっくりと展望台への道を 進む本当に神秘的な島 ね人工的な舞台やセットにはないような 独特な雰囲気があるよ な歩いているうちに並んでいるベンチを 見つけ一度休憩しようと近づくとそこには 先客がい た後ろ姿しか見えないがどうやら老夫婦の ようだ隣のベンチに座ろうとしたその時急 に啓介が大きな声をあげたえ社長その言葉 に驚いて隣に座っている老夫婦を見ると 男性の方に見覚えがあった結婚式で祝事の スピーチをしてくれた正木社長だったのだ 私は言葉が出ずに口をあんぐりと開けてい たがそれは正木社長とけい子専務も同じで 2人とも目を見開いていたその後将社長は 気まずそうに目をそらしたがを目の前にし て観念したのか深くうれながらようやく口 を開いた本当に申し訳 ない社長の弱々しい声に啓介が強い口調で 返す 社長一体どういうことなのか説明して いただけます かみんなお2人のことを とても心配してましたし社長がいない間 大変だったんですよ社長は大きくため息を ついた 後こちらを見ずに少しずつ話し出した実は 会社の経営が半年前から危なかったん だ銀行からも勇を断られ取引が天使になっ てしまった社長の話によると資金繰りが 発泡塞がりで民事再生もうまくいかず自社 ビルにかけた火災保険でなんとかしようと 資料室に火をつけようと思ったが 思いとどまってやはりやめようと考えて いるうちに手元で燃える髪を床に落として しまったそして次々と燃え移っていく炎を 見て恐ろしくなり稽古専務を連れて逃げて しまったのだと一通り話を聞いた啓介は 必死に涙をこらえているなんでそんなバカ なことを社内の人が逃げ遅れて最悪の事態 になっていたらどうするつもりだったん ですかえと部長や本条課長もこんなことに なる前にきちんと相談して欲しかったと 思って
ますそうだな君の言う通りだ君たち社員に は本当に申し訳ないことをしたと思って いる正木社長は深く頭を下げて稽古専務も 涙ながらに謝罪しているしばらくの沈黙の 後啓介は正木社長の顔をしっかり見ながら こう言った社長自主して くださいいつまでも逃げられませ んきちんと罪を償って くださいそうだな今から妻と一緒に警察に 行ってくる よ本当にすまなかっ た江藤君への伝言をお願いしてもいい だろうかはいお伺いし ます今から妻と警察に出頭する迷惑をかけ て申し訳 ないそう伝えてもらえるだろうかわかり まし たそして正木社長とけい子専務は 立ち上がるとゆっくりとした足りで山を 降りていっ た 啓介大丈夫 あ大丈夫だ よ心配かけてごめん な申し訳ないんだけど旅館に戻らないと いけない部長に電話しないと えもちろんよ啓介は旅館に戻ってから本条 さんと江藤さんに電話で報告していた電話 で話す啓介の表情はまさで声にも元気が ない8年間もお世話になった社長に自習を 進めたのだから複雑な心境だっただろう次 の日は啓介のことも考えてどこにもよらず に帰宅しようと提案したそのことに関して 申し訳なさそうにしていたが自分から提案 したことだから大丈夫よと笑顔で言った そして旅行を終えて翌日会社に出勤すると 人事部長に呼ばれたご主人の会社のこと 聞きましたよ大変でした ねその会社で8年間も営業のお仕事をされ ていたんですよねはいそう ですもし最終職先がまだ決まっていない ならうちの会社はどうかしらえ よろしいのですかええもちろんよ田村さん のご主人営業でもトップの成績だった みたいじゃない即戦力になる営業マは ヘッドハンティングしてでも欲しいくらい なんだ からありがとうございます早速主人に連絡 します人事部長から嬉しい提案をいただき 早速電話で伝えたもしもし 賢介人事部長がうちの会社に来ないかって 提案してくれたんだ けどそうなのそれはありがたい話だただ 申し訳ないんだけどその話は断らせて もらうよえどうして実は江藤部長とさっき
電話で話したんだけどまプランニングを 立て直したと言われて協力したいと思っ てるんだ少し前から話を進めてたみたいで 社長が自主したことを受けて決心した らしい確かに正木社長のしたことは最低だ けど今までの恩もあるから社長が必死に 守ってきたこの会社を終わらせたくない それに江藤部長と本条課長にもすごくお 世話になってきたからこのままさよならは したくないんだよ 啓介私は夫の思いを聞いて電話越しに 優しく言ったふうん謝らないで啓介が本当 にやりたいことをやるのが1番よそれに どんな時でも支えるのが妻の役割でもある わ 応援するから頑張っ て地方 ありがとう人事部長にはきちんと伝えて おくわ ね電話を切った後人事部長にそのことを 話す と少し残念そうにしていたが応援すると 言ってくれたそれからというもの啓介は 毎日会社の再建に向けて江藤部長や本条 課長と共に必死に頑張って いる他の社員も数人ほど戻ってきてくれた みたいで着々と進んでいるらしい大変そう ではあるがその顔はとても生き生きしてい て本人も充実しているよう だ私も啓介のことを支えながら仕事を 頑張っていきたいと思っている この腕時計返品することはできません か商店街の時計屋の店主にそう告げると 店主は首をかしげ たどうしてです かそれ はそして俺が語った内容に天主は驚いた 様子で目を見開いて聞いてい た俺の名前は熊谷 尚弥30代で会社を退職し代々続く田舎の 農地を継いで早や5年に なるそろそろ休もうか なやうんそうだ ねじいちゃんと2人でこのキャベツ畑の 世話をするのもすっかり慣れ た山に囲まれた静かなこの農地を見ている と都会の装が懐かしく思えることが あるでもあの装の中に戻ろうと思ったこと はなかっ た本当に直弥がうを継いでくれて助かった よ俺の台で終わりでも良かったんだがそれ も寂しいし なあ父さんと母さんが大切にしてきた土地 を手放すのは悲しいよもここで育ったんだ し小さな頃からこの畑を見て育ってきた
こともあり何があっても絶対にここを 手放したくはなかっ たうちは祖父の台からキャベツを作ってい て両親も祖父母と一緒にこの畑で働いてき たそんな両親がなくなったのは5歳の 頃交通事故で帰らぬ人となった両親の 代わりに祖父母が愛情いっぱいに自分を 育ててくれ たこの畑は亡き両親の片でもあるわけ だ高校を卒業するまでこの広い畑と共に 育ち卒業後は社会勉強のつもりで都会の 会社へと就職し たでも30代になり祖母が病気で開した後 弱り切ってしまった祖父を放っておけなく て実家に戻ってき たそして今に至るというわけ だ祖母が亡くなって数ヶ月は少しのことで ボロボロと涙をこぼしていた祖父だが時間 が経過するとともに徐々にその悲しみから 抜け出すことができたようだっ たそれに収穫器には近所のお手伝いさんの 子供も遊びに来てくれるおかげか最近だと 笑顔を見せることも多くなっ た本当にじいちゃんが元気になってくれて よかったと 思うでも俺には別の悩みもあっ たキャベ畑はとても広く俺とじいちゃん だけでは手が回らないのが現状 だだから最近では短期のバイトをったり 外国人留学生に働きに来てもらったことも あるそれでも万年人手不足でもしじい ちゃんに何かあったら畑をいくらか手放さ ないといけなく なるそれだけは何としても避けたかっ たさてそろそろ作業を始める かじいちゃんにそう言われ座っていた東北 から立ち上がる そろそろ昼時で腹が減ったと思っていたが じいちゃんは霧のいいところまで作業がし たい らしいしょうがないな昼過ぎまでとことん 付き合おうそう思って再び畑に向かってい たそれから数ヶ月後じいちゃんに内緒で 商店街の時計店にやってきていたもうすぐ じいちゃんの70歳の誕生日でコキ祝に 生きなプレゼントでもしようかと思って店 を訪れ たそこで思わぬものを目にすることになっ たの だあれこれってばあちゃんがつけてた 腕時計にそっくり だ男物の腕時計の中に亡くなった祖母が つけていたのとそっくりな腕時計をつたの だそういえば生前ばあちゃんからこんな話 を聞いたことが
ある若い頃結婚祝にじいちゃんとペアの 腕時計を買ったそう だでもその後は生活が大変でお互いの 誕生日に贈り物も買えなかった らしいそんな時じいちゃんがばあちゃんの 誕生日に新しい服をを送ってくれたことが あったと いう農作業ばかりでろにおしゃれもでき ないばあちゃんへのじいちゃんなりの 心遣いだったそう だでもばあちゃんはそのお金がどこから来 たのか怪しん だそしてじいちゃんを問い詰めた ところ結婚祝いで買った腕時計を売ってお 金を作ったことを白場したのだもちろん服 を買ってもらったことは嬉しかったがばあ ちゃんはじいちゃんが腕時計を手放した ことがショックだったという当たり前だ 2人にとって腕時計は結婚した記念に買っ た結婚指輪のようなもの だそれをいくら贈り物のためにとはいえ 手放すなんてばあちゃんは相当ショック だっ たろうでもばあちゃんに服を買ってあげ たかったじいちゃんの気持ちも痛いほど よく わかるその腕時計に興味がございます かそんなことを思い出していると店主が 話しかけてき たはい祖母が持っていたものに似ているん ですその商品は本来ペアウォッチなんです がもう一方の女性用の腕時計が随分前に 売れてしまったのです よそれでずっと男性用の時計だけが売れ ないまま残ってしまいまして ねそうなんです かどうして男性用の腕時計だけが売れ残っ ているの だろう不思議に思いながらも店主に尋ね たこの腕時計買いますので取置きてでき ません かかしこまりました ただこちらは先ほどお伝えしましたように 男性用のみになります がはい問題ないです男性にプレゼントし ますの でそれではお取り置きをさせていただき ます ね差し出された容姿に名前と住所を記載し たそれでは次のご来店をお待ちしており ます微炎で店主は送り出して くれるよろしくお願いしますと挨拶をして 店を出ていっ たその後貯めていた金を持って再び店に 行き時計を買っ
たそしてじいちゃんが70歳を迎える時期 の 日時計屋で買った腕時計をじいちゃんに プレゼントし たで もその腕時計を見るなりじいちゃんは言っ たの だこの腕時計ならもうちゃんと持っている よばあちゃんが買い戻してくれたん だどういう こと確かばあちゃんはじいちゃんが服を 買うために腕時計を手放したと言ってい たそのことを告げるとじいちゃんは ゆっくり首を横に振った ばあちゃんが恥ずかしがって言わなかった んだろう なちょっとここから先の話はややこしいん だが ねそう言ってじいちゃんはことの真相を 話してくれたの だじいちゃんが腕時計を売った後ばあ ちゃんはしつこく腕時計を売った場所を 聞いてきた らしいそして自分の腕時計と引き換えに じいちゃんの腕時計を取り戻したの だそれを知ったじいちゃんはなんと農作業 の合間に密かに道の駅でのアルバイトを 半年間も続けてばあちゃんが売ったのと 同じ腕時計を再び買い直した らしい俺が腕時計を買ったのもお前がその 時計を買ったあの商店街の店でな しかしずっともう片方が売れていなかった なんて随分と悪いことした なそんなことがあったん だプレゼントの腕時計を見ながらじい ちゃんは考えぶかにそんなことを 言う悪いが俺にはもうばあちゃんが 買い戻してくれた腕時計があるし なそれにばあちゃんの仏壇の引き出しには 俺が時計屋で買ったばあちゃんの腕時計が しまって あるだから申し訳ないがその腕時計を 受け取れない よ気持ちだけありがたく受け取らせて もらおう かそう言ってじいちゃんはプレゼントした 腕時計を静かに返してくれ たどうしたものかと迷ったが返却するため 再度あの時計屋にお邪魔することになった というわけで あるこの腕時計返品することはできません かそう時計屋の店主に告げる とどうかされましたでしょうか何か時計に 不都合でもございました かその申し出に天主は驚いた様子で見つめ
て くる無理もないと取り置きをして プレゼント用にと放送までしてもらった 腕時計を返すなんて早々ないこと だろう実はプレゼントしようとしていた この腕時計と全く同じものを祖父が持って いまし てそうでしたかでも不思議ですねその 腕時計は特別な仕様のペアウォッチで かなり昔から販売はされているんですが 店に並ぶこともそうそうないんです よそうだったんです か実はこんなことがありまし て店主にじいちゃんとばあちゃんに まつわる腕時計の話をしてい たすると店主は驚いた様子でこう言ったの だそれはこの腕時計に何かしら縁があると いうことなのかもしれませんね 返品もできますがもしよろしければこの 腕時計の持ち主になってみてはいかがです か え私がですかはいその方がこの時計も喜ぶ と思い ますそう言って店主はカウンターに置いた 腕時計を差し出してきたの で営業トクに乗せられていると思いながら も 思わず受け取ってしまっ た店主がにっこりと微笑みその笑に促さ れるように時計を腕につけてい たよくお似合いです よそうですか ねはいきっとこの腕時計も持ち主が 見つかって嬉しがっています よでもそれから数週間後この腕時計によっ てあんな出来事が起きるとはこの時は思い もしなかったの だこの腕時計オークションでこんなに高値 がついてるの かじいちゃんとばあちゃんの思い出の 腕時計がどのくらいの価値があるのか気に なってネットで調べてい たするとなんとかなりの価値があることが 分かったの ださんの声をあげているとじいちゃんが スマホの画面を見つめて くるこれ盗まれないように気をつけないと ねまさかこの腕時計のことは誰にも言って ないし盗む奴なんていない よところがそう話していた数日 後ばあちゃんの仏壇の引き出しにあった 腕時計がなくなってしまった [音楽] 誰かがあいつの片を持ってちまっ たじいちゃんはものすごく怒ってあちこち
探したが腕時計の行方は分からないまま だっ た警察に連絡しようと思ったその時俺の元 にある人物が尋ねてき た あのうちの娘の机の中にこんなものがあり まして その人は毎週末に農作業を手伝ってくれる ご近所の女性だっ た彼女が持っていたのは紛れもないばあ ちゃんの片の腕時計だったの だ彼女の名前は豊田まなさん旦那さんを 早くになくしてみさちゃんという名前の 小さな娘さんを1人で育てて いるばあちゃんを亡くした後 じいちゃんの心を慰めるのに親子2人で よく遊びに来てくれていたし収穫費になる とみさちゃんも手伝いに来てくれてい たそんな気の置けない間柄でもあったはず だどうしてみさちゃんの机からこの時計 がすると彼女は勢いよく頭を下げてき た本当に申し訳ございませんあの子は私の ためを思ってこちらの時計を持ってきて しまったのだ と本当に何とお詫びしたらいいのかと 申し訳ございませ んあの一体どういうことでしょう か深深と頭を下げる彼女に尋ねる と彼女は娘さんが何をしたのかを話して くれ た彼女の旦那さんはかなりの借を残して 亡くなった らしいそれでも今まではなんとか返済をし てい たでもそれもここ数ヶ月返済が滞っている というの だ勤めていたパート先のシフトがこの不景 で減らされてしまいまし てそれで返済に困ってしまい先日親戚に その話をしていたんですががこっそり話を 聞いていたようでし てでも疑問に思うことが あるどうしてみさちゃんはばあちゃんの 腕時計が価値のあるものだと知っていたの だろう かやっぱりあの子だった かすると俺たちの話を聞きつけたじい ちゃんがそんなことを言ってきたの だ俺とばあちゃんの腕時計に高値がついて いることを 遊びに来ていたみさちゃんに話しちゃった んだ よ多分そのせい だ後で思い出してまさかと思ったんだが なあそういえばこのところまなみさんが
手伝いに来てくれる時もみさちゃんの姿は 見てい ないじいちゃんの言葉を聞いて思わず頭を 抱えてしまっ たさんがふぶかと頭を下げて口を 開くあの子が悪いことをしたことに間違い はありませんあの子も私を思ってこんな こと を全ての責任は私にあり ますどうかあの子のことは許してあげて くださいばあちゃんが死んだ後随分と 落ち込んでねでもみさちゃんが遊びに来て くれたおかげでだいぶ心が安らいでいた からあの子には感謝しているん だでもそれとこれとは話が別だ よあんたにもきちんと責任は取ってもらう よじい ちゃん子供がやったことでも親も責任を 取らないといか んだからまなみさんには責任を取って もらおうと 思う じいちゃんは厳しい視線をまなさんに 向けるはいわかりました覚悟はしてい ますそう言ってまなさんはじいちゃんの 言葉に静かに頷いたの だそれから数日 後じゃあそっちのキャベツの収穫任せる よはいかしこまりました じいちゃんの言葉に従ってまなみさんは テキパキとキャベツを収穫して いるあちらのキャベツも運んでおきますの であの本当にいつもありがとうござい ますキャベツを収穫しながら彼女にお礼を 言っ た いえまさか働かせていただけるなんて思っ ても見ませんでした から感謝しても足りないとはこういうこと です ねそう言って彼女は感謝の言葉と共に 微笑ん だじいちゃんは彼女を長期のアルバイトと して雇ったの だ勤務日は彼女のパートのシフトが入って いない時に来てもらっているので彼女の パート先に迷惑をかけることも ない短期のアルバイトだと最近はどうも 集まりにくくなってて なかと言って外国人留学生を迎え入れるの は色々と書類やら受け入れやらで大変だ あんたが来てくれて本当に助かったよ私も 収入は増えてまた返済もできるようになり ました本当になんと俺を言っていいの かついでにうちに永久就職してもいいぞ
はちょっとじい ちゃんじいちゃんの言葉に思わずそう 言い返してい たそうですねそれもいいかもしれません ねまなみさんも冗談を間に受けない で私冗談でそんなこと言いません よにこりと笑顔を向けてくる彼女を見て どきりと胸のの高まりを感じてしまうの だっ たですが永久就職は家の借金を返してから ですね今のペースだとまだあと数年はあり ます けど真顔になったまなさんが指より何かを 数えながら 言うあの日の翌日に真っ赤になった目を こすりながら謝罪にやってきて 降毎日うちでキャベツの箱詰を手伝って くれているみさちゃんが自分の母親と俺を 見て何かを真面目に考えている顔をし た今はそんなに悩むことじゃないから ね思わずそういう俺にじいちゃんは 笑うそろそろ身を固めてもいい年だろう まさかキャベツと結婚するわけにもいか ないから なあキャベツだって収穫時期を逃すと食え たもんじゃなくなるん だそうならんようにきちんと収穫して もらうんだ なちゃかして笑うじいちゃんはまだまだ 元気そう だみさちゃんも久々に鼻が咲いたような顔 で 笑うしかしいつの間にまなさんに恋心を 寄せていることがバレてしまったのだろう 彼女たちと家族として一緒になるところを 想像して1人でにんまりしてしまっ た仏壇の引き出しに大切にしまったあの 女性用の腕時計が今度は真さんの手に 引き継がれる日が来るのかもしれ ないそうなった日には天国のばあちゃんは 喜んでくれるだろう か時計屋の店主が言っていた通り この腕時計にはやはり何か不思議な縁が ついてくるのかもしれ ない思わずそんなことをつらつらと考え ながら新しい腕時計をつけた手でキャベツ を箱に詰めていっ たそれから数年 後俺とまなみさんは無事に結婚しばあ ちゃんの片の腕時計が本当にまなさんに 手渡される日が来るのだがそれはまた別の 機会にゆっくり話そうと 思う人は見た目で判断するものじゃない でしょうそう祖母が繰り返しっていたのを 思い出す俺の名前は野田
先月左遷されたばかりのさえない会社員 だ給料ももちろん下がっ たと言っても元々貧乏暮らしをしていた俺 にとって左川での研究はそんなに痛手では ないおはようござい ます新規一点新しい職場で明るくしても みんなの反応は微妙その ものまあそれも仕方ないかと諦めてい た俺の顔には大きな痣が あるその痣が妙に目立つのでみんな俺の顔 を見るとぎょっと目を見開くの だ小中とこのでと言われてきたからそれ ほど驚かない けれど大学卒業後はなかなか就職先も 決まらず貧乏暮らしをしていたのが 懐かしいおはようございますのだ さんそんな俺に明るく声をかけてくれる人 が いる同僚の加藤エリナさんだ 今日の外回りは私と行きませんか引っ越し たばかりでまだこの辺りのチリも覚えて ないですよ ねありがとうございますでも1人で頑張っ てみます よそうです か残念だ なあその言葉に加藤さんはがっかりした 表情を浮かべた そんな彼女を少し可愛らしいと思いつつ 自分のデスクへと戻っ たしかしあの顔で営業ってどうなんだろう ね俺の顔を見て同僚たちがひそひそと囁き 合うそんなことはなれっこなので同僚たち を無視してパソコンにってい た確かに俺の顔は営業向きではないと 思うでも雇ってくれたこの会社が営業部に 配属したんだから 仕方ないその時ふととある人物から車内 メールが来ていることに気がつき挙動を 止めてい たメールの相手は新島 長社内ではイケメンで有名なのだが とにかく性格が 悪い元上司で俺の営業成績を散々に評価し た 挙句自分のミスをなすりつけてきて左川に 追い込んだ人物 だそんな最悪な上司が俺に何のよだろう かを確認すると普通の業務連絡だっ た俺の引き継ぎをしている新入社員が困っ ている からアドバイスを送って欲しいという内容 だっ たそれも新入社員宛てに直接メールを送る のでは
なく新島係長にアドバイスを送れと いうまたこの手口か はあとため息をつき呆れながらも新島係長 にメールを送っ たこの人はこうやって人の手柄を自分の ものだと不調して横取りするのが得意なの だいい仕事の仕方とは言えないがそれも1 つの出世の技なのだろう か俺の担当していたお客様に迷惑がかかる のは困るの でとにかく公認者がちゃんと進められる ようにして ほしいそういえばあのプロジェクトどう なったん だろう新島係長に取り上げられた案件は いくつかあるがその中でも俺がトラウマに なっているものが1つだだけ あるその案件は初めて手に入れた大口の 契約だったのだが担当を新島係長に外され てしまったの だそれに対して不服を申し立てると彼は こう言っ たそんな顔でよく営業が勤まる ね とその言葉だけがなんだか妙に耳に残って いるいやもう昔のことだ忘れた方が いい俺は頭を振ってモヤモヤした考えを 振り払っ たあ野田さん だ昼食のために入ったカフェで運悪く加藤 さんと待ち合わせしてしまった 別に彼女のことが嫌いなわけではないただ 少しばかり苦手だっ た俺から見ても彼女は美人だし何より 若い顔に怪しい痣のある俺と一緒にいると 迷惑をかけないかと心配になって しまうさっとカフェを出ようとしたが 彼女はずずいと進み出て くるお疲れ様ですこれからお食事です かそうだけど急いで食べてこれから外回り に出ないといけないんだよ ねそうなんですかでもお昼まだでしたら 一緒に食べ ましょういやだから食べましょう よそうだねわかっ たものすごい圧力をかけられてそう頷いて い たじゃあこのフレンチトースト2 つかしこまりまし た元気よく彼女がウェイターに注文を告げ たそんな彼女をじっと見つめながら俺は どうしたものかと困惑してい [音楽] 強引に昼食を共にするだけではなく彼女に 昼食のメニューまで決められてしまう
なんて あれもしかしてフレンチトースト嫌でし た いやここのフレンチトーストはおいしいん だろうはいとっても絶品で有名なんですよ 彼女はくったくない笑顔で微笑ん だまあいい か数分後フレンチトーストを食べながら俺 たちは男性に花を咲かせてい たいやあそれにしてもこれ評判通りの 美味しさだ なあそう でしょ彼女は嬉しそうに言っ たそれにしても俺なんかと一緒に食事をし なくてもいいんじゃない かいいえここのフレンチトースト野田さん にも是非1度食べて欲しかったんです よそうな のあっけらかんと笑う彼女を見て変わった 子だなと思っ た普通だったらこんなおじさんと一緒に 食事なんて 避けると思うんだ けどあの前から言いたかったこと言っても いいです かふと彼女が食べる手を止めてそんなこと を言ってき た 何野田さんってめっちゃかっこいいです えじっと俺を真摯な目で見つめて彼女は そんなことを言ってきた思わずあけに取ら れて口に入れようとしていたフレンチ トーストを落としそうになってしまっ たいや不気味だとは思うけどさすがに かっこいいはないんじゃないかな いえかっこいいです よ唐突にそんなことを言われて困惑して いると カの中でスマホが鳴る音が聞こえ たん 着信ちょっと電話に出る ね彼女に断ってスマホの通話ボタンを押し たすると大きな声が聞こえ たおいおいどうしてくれるんだよなんと俺 に電話をかけて来たのは新島係長だったの だ もしもし何があったんですかどうされたん です かこの前のお前が俺にメールで送った 引き継ぎのアドバイスだけどさ全然役に 立たなかったんだよ一体何を考えてるん だえそんなことはないはずですよとにかく お前 一旦こっちに来い よ今からです
か新島係り長無茶なこと言わないで くださいよ本社からこの死者までどんなに 離れていると思っているんです かそんなすぐに行ける距離じゃないんです から急な申し出にさすがに怒った口調で 返答する とあのどうかされましたと彼女が心配そう に声をかけてき た加藤さんちょっと待っていてくださいね 彼女に伝える と電話のお相手は新島さんですねちょっと 貸して くださいと言って彼女はスマホを俺から 取り上げたあ ちょっとそして 眉をつり上げきつい口調で話し始め たまたあなたですか父に言いつけてもいい んです よそその声はお嬢様 えお嬢 様スマホからうっすらと聞こえてくる新島 係町の言葉にきょとんとして しまう加藤さんがお嬢様って 一体どういうことだろう かあの人の仕事の邪魔をするのはやめて くださいいやでもこの取引には我が者の 社運がかかってましてあなたの部下が担当 している仕事でしょうあなたが責任を持っ てこなせばいいじゃないです かそう言って彼女は一方的にに通話を切っ てしまっ た俺はそんな彼女をあ然と見つめたあの これは 一体 あ俺が話しかけると彼女はぎょっと目を 見開いて急いで俺にスマホを返してき たすすみません勝手に電話に出てしまって あのこのことはどうか内密にして ください実は 私この会社の社長の娘なんです [音楽] え彼女の言葉に俺は一瞬固まっ た確かに言われてみれば明子は彼女も社長 も同じ加藤だっ たでも まさか親子だなんてピンとくるものは一切 なかっ たそれにどうして新島係町は彼女が社長の 娘であることを知っているのだろう か不思議そうにしている俺の顔を見ながら 彼女は言っ た今日仕事が終わったら少し時間をもらい ます か そして彼女の口から思わぬ言葉を聞くこと
になるのだっ た彼女との話し合いの場はあのカフェで することになっ たコーヒーを注文したまま彼女はそれに口 をつけようとせずにずっと黙って いるコーヒー冷めちゃうよ はい冷めちゃいます ねそう小さく言っ て彼女はコーヒーに口をつけ たそして俺にこう告げ た野田さんは私のヒーローなん です何どういう こと彼女の言っていることがよくわから なかっ た私のこと覚えていません か父から会社での旅行の写真を見せて もらった時 に野田さんの顔を見てピンと来たん です私を助けてくれた人だっ て彼女の話では幼い頃に俺と同じような痣 がある人に助けられたと いう旅行に行った先で小さな山に登って足 を踏み外してしまって斜面に転げ落ちて しまったんです けどその時に顔に痣のあるお兄さんが助け てくれたん です今の年齢で言うと多分野田さんぐらい の年だと思うんです がえちょっと待ってその話を聞いてある ことを思い出してい た俺が高校の時 だ家族と祖父母と旅行に訪れた先の山での ハイキング で小学校低学年ぐらいの女の子が足を滑ら せて泣いていたのを助けた覚えは確かに あるその人野田さんのあとそっくりなん です よ うん確かにそんなことはあった よ思い出してくれました かお兄さんの顔ははっきりとは思い出せ ないけど痣があったことはちゃんと覚えて ます から気まずいことになった な内心そう思ってい た彼女が言うその人は間違いなく俺のこと だろう別に俺が恩人だからといって加藤 さんとの関係が変わるわけでは ないでも彼女が俺にまとわりつく理由が 分かったことに頭を悩ませてい た彼女なりにお礼を伝えたくて構ってくる だけだと思うのだが どうやらそれだけでもないよう だ 私そんな野田さんに会いたくて父の会社に
入ったんですよ研修でこの死者で働いてい たのです がまさか野田さんが私の勤めている死者に 来るとは思いませんでし たそれで新島係町とはどういう関係なの あの人はこの会社に入る前に父の元で アルバイトをしていたことがあるんですよ だから父と私のことを知っているん ですそういうことだったん だ俺は椅子に深く腰かけて深いため息を つい た そして彼女に告げ た悪いけど俺は君のヒーローなんかじゃ ない よこの会社に営業として務められているの も祖母のおかげなん だ祖母は元々この会社に勤めていたんでね そのツてを頼ってこの会社に入社できた だけ祖母は昔この会社の役員になっていた らしいん だ新島係長はそれが面白くないんだろう なあなたは仕事ができる人だって父が言っ ていました え社長 がそれは嬉しい な俺人1倍努力はしているんだよ ね自分で言うのもなんだけど さこれのおかげで顔は覚えてもらえるし ある意味営業にには持ってこいなんだよ 悪いことはできないってこともあるんだ けど ね痣を指さして俺はそう 答えるすると彼女はこんなことを言ってき たおばあ様が言っていましたあの子は 優しい子だよって え祖母を知っている の はいさんに助けていただいた時に一緒にい た私の父と助けてくれたお兄さんのおばあ 様が顔を見合わせて驚いていたん です後で父に聞いたらこの会社で昔おばあ 様の部下がうちの父親だったと話を聞き まし た えあの時にそんなやり取りがあったのは 全く覚えてなかっ [音楽] たあの日の 後日おばあ様がうちに遊びにいらしたん です よ父と懐かしそうに話していまし た私がお茶を出した時におばあ様が おっしゃられたん です世の中には人を見た目で自分の価値観
で判断する人もいる けれどそういうことじゃないんだよ結局 大事なのはその人がどんな人間なのかって ことだとそんなことを言っていまし た俺は驚きながら頭の中をフル回転させて 話を整理していた えっとつまりこういうこと か加藤さんはこの会社の社長の娘で 俺は昔山で彼女を助けてい たその時に出くわした彼女の父親と俺の 祖母が昔同僚でそれから彼女は助けて もらった男に会いたくてその男が勤める 会社に 入りその男は俺のことで え会いたく て目をパチクリとして彼女の顔を何度も見 て しまうだから私にとって野田さんは憧れの ヒーローなんです よ女性が憧れる男性はって言ったらあれ しかありませんよ ねあれて何かな俺は恐る恐る聞いた 初恋の人ですか ね彼女の言葉に飲みかけのコーヒーを 吐き出しそうになってしまっ たちょっと待ってそれっ て言葉のままの意味です よ野田さんは今フリーですよ ねいやさフリーとかそういう問題じゃなく て急にそんなことを言われてもまだ心の 準備が整ってい ない俺は息を整え彼女に言葉を返し た申し訳ないけれどお付き合いとか はすると彼女が勢いよく 言うお友達からお願いし ます何そのラブコメのノり は昭和のようなツッコミが口からポロリと 出て くるぷっと彼女はそんな俺を見て笑い出し た野田さんって面白いです ねいやそうか な はい やっぱり野田さんが私はいい です じゃあまずはお友達からでもいいです かはいよろしくお願いし ますこちらこそよろしくお願いし ます自分が気にしていることがあって も自分が欠点と思っていることがあって もよ様からしたら大したことではないのか もしれないな 彼女の微笑むその姿を見て俺はそんなこと を思ってい たそうして彼女とのお友達からの付き合い
が始まっ た彼女は積極的で相変わらずちょっと強引 なところもあった けど恋する乙女って言葉がよく似合うよう な真っすぐな子だった 本格的に彼女と付き合う日も近そう だなぜ かって実 は友達として親しくしているうちに俺は すっかり彼女のことを好きになってい た鏡に移る自分の顔を見ながら今日も告白 の練習を するうまく気持ちが伝えられるかちょっと 心配だ けど来週本社に戻る日に告白する予定 だそうそう本社に戻るというのも上司 だっった新島がついに会社を退職したの だあいつの悪業を彼女に話すと全てが社長 に伝わり人事部が営業部の同僚にリングを することになっ たあれやこれやとどんどん出てくる パワハラ行為の 数々誰も人事部に相談していなかったのが 不思議なくらい だそうして新島係長はついに会社を首に なっ たそのおかげで俺が係り長として本社に 戻ることになったの だ 俺は彼女に告白して新しい職務で気持ちを 新たにし ながら次のステージを駆け上がると思って いる ただいまおかり 蒼いパパこれプリントはい ありがとうえっと来月の学校行事 カレンダーか 6月は日曜産官かこれならさとさんも一緒 に行けそうだ ね本当ママも来てくれるか な今晩さとさんが帰ってきたら聞いて みよう ね うん僕は牧村 渡る妻のささんは3歳年上でいわゆる キャリアウーマンと言われる人 だ10年前仕事で知り合ってからずっと 彼女のことはささんと呼んで いる結婚してからも変わらずそして蒼井が 生まれてからも呼び方は変わってい ない職場は自宅なので蒼井が学校から帰っ てくると佐さんが仕事から帰ってくるまで 2人で一緒に 過ごす多分一般的な家庭とは ちょっといやちょっとじゃない結構違って
いるか な倉庫をしているうちに夜7時を少し過ぎ ささんが帰宅し たお帰りなさい今日は早かった ねただいま今日は仕事がほぼ順調に終わっ たから ねいつも帰ってくるととても疲れた様子だ が今日は機嫌も顔色もとてもいい 手洗いとうがいそれから着替えをするため にささんがあちこち移動するのを蒼いが ちょこちょこと後ろからついて回って いるそれを微笑ましく見つめながら夕飯を 温め直し たいただき ます僕の作った夕飯を美味しそうに食べる ささんとその隣に座っている青いを見ると 手にプリントを握りしめ話しかけたくて うずうずしているようだっ たほら蒼井ささんにお話があるんだよ ねそう言って促すと嬉しそうに話し始め たママあのねこれ6月のプリントなの えっとね6月は日曜参観がある の一生懸命話す青いの顔を見つめてささん はニコニコして いるどれ見せ て食事の手を止めて蒼いからプリントを 受け取るとささんはそれを見て嬉しそうに したあ本当だ参観日は第2日曜なんだ ねママ来て くれるうん行く絶対 行く恐る恐る聞く蒼いにさとさんは にっこりと満面の笑みで返事をし たやった約束だ ようん約束 ね2人で楽しそうに指切りするのを見て いるとこちらまで嬉しくなって しまうなあ蒼いパパも一緒に行ってもいい かな うんいいよじゃあパパとも 約束2人の指切りに一緒に混ぜてもらって ささんは食事を再開し た彼女は仕事柄なかなか休みが取れ ないそのため平日の学校行事はもちろん 土日の行事も参加できないことが 多いしかし仕事のだけは土日の休みを確実 に取ることが できるその年に数回あるかないかの学校 行事に出席できる日を佐藤さんも蒼井も とても楽しみにしてい た平日の学校行事は時間の調整ができる僕 がなるべく出席するようにしているのだが やっぱり蒼井はママにも来てほしいんだな とと 思うそして6月の日曜 参観約束通り2人で出席し
た青いは僕たちの姿を見つけると笑顔で こっそり手を振っ たパパママいっぱい手をあげるから見てて ね今朝家を出る時に蒼井が元気よく言って い た時々チラチラと後ろを振り返る我が子の 姿を見ていると娘を持った父親としての 幸せを実感 するこの日の授業は算数で蒼井は本当に何 度も手をあげ たそして逆に先生から問題を解くように 指名をされた時も自信満々な様子で返事を してハキハキと正解を答えてい た村さんよくできました正解 です先生からそう言われるとニコニコし ながら後ろを向いて右手で小さくピース サインをしてみせ た青いすごい ぞ思わず蒼いのところまで行って抱きしめ たく なる顔がにげてるわ よそんな思考を察したのかささんは小声で 冗談っぽく言っ た6月の日曜3官は本当に楽しい思い出の 1つになっ た梅雨が開けてセミが泣くようになった頃 蒼井が夏休みに入っ た夏休みは3日間だけなんとかさとさんと 休みを合わせることができたので今年はさ さんの田舎に行くことにし た僕たちが訪れた日は町でお祭りが開かれ ていて翌日は花火大会が行われ た蒼井は3日間何を見ても楽しそうに 大はしゃぎしてい た久しぶりに再開したおじいちゃんとお ばあちゃんが用意してくれた浴衣を着せて もらってお祭りと花火大会を一緒に楽しん だほ体験だったの だろう家に帰ると早速夏休みの宿題である 作分に田舎での出来事を書いていたあ行っ たらじじとバーバに思いきり可愛がって もらって相当嬉しかったみたいね夏休みの 思い出を書く作分にお祭りや花火大会だけ じゃなくてバーバに作ってもらったかき氷 もじじに作ってもらった竹のことも書いて あった わ蒼井が眠ってからさとさんと2人で作分 を 眺めるそうだねなかなか僕とささんが一緒 に連休を取れる機会がないから遠いところ には年に1回ぐらいしか連れて行ってあげ られないのが残念だけどこんな風にいい 思い出ができるのは嬉しいよ ね長い夏休みのうちたった日だったけど僕 にとっても楽しい思い出がたくさんできた
夏休みだっ たそうして楽しかった夏休みはあっという 間に終わってしまい2学期が始まっ たそして9月下旬になるとまた授業参加の お知らせが渡され た今回の授業参観は平日の水曜日 だプリントを渡す蒼井に向かってささんは 残念そうにし た今回は平日の水ようか蒼いごめんねその 日はお休みを取れないの よ分かっていたこととはいえ蒼いもささん と同じようにしょんぼりとして残念そう だパパもお仕事 忙しい青いに悲しそうな表情で聞かれたの で安心させるために精一杯笑顔で返事を するパパは大丈夫だよささんの分まで しっかり見に行くから ねその返事に蒼井はまだ少しだけ寂しそう だったがそれでもなんとか納得してくれた ようだっ たそうして今回の授業参観はは1人で参加 することになっ た3か日当日蒼井のクラスの教室に着い た教室の後ろの扉から入り蒼井の席の後方 まで進んでいくとなんとなく周囲から視線 を感じ た他の保護者からじろじろと見られている 気が する日曜参の時は父親の姿もあったが今回 の授業参観は平日 だ教室の後報に並んでいるのはほとんどが 母親だっ た集まってくる視線に少し気まずく感じて いると今度はご丁寧に僕にも聞こえてくる ようにひそひそ話が始まっ たほらあれが牧村青いってこのの父親よ 日曜参観は夫婦で来てたけど平日の参観日 はいつも父親しか来てない のじゃあ奥さんを働かせて父親は無職なの かしらきっとそうよ去年も平日の参観は 全部出席してたみたいだけど男の人が平日 の授業参観に来るなんてよっぽど暇な仕事 か無職しかありえない でしょう聞こえてくる話に思わず苦笑して しまう随分勝手な想像をしてくれるものだ な別に無職ってわけではないんだ けどでもわざわざ弁解するのも変だと思い そのまま無視してい た先生が教室に入ってきて授業が始まると ずっと聞こえていた話は一応止まっ たしかし授業中もずっと断るごとに視線を 送られているような気がしてせっかくの 事業参観なのに周囲からのそればかりが気 になって しまう参観終了後は各クラスごとに保護者
会が行われ た空いている席に着くと1人の女性が わざわざ移動してきてこちらに話しかけて き たこの女性はさっき教室でひそひそと話を していたうちの1人 だ牧村蒼井さんのお父様ですよ ねあ はい私はさまなみの母親でPTAのクラス 役員 ですさと名乗った女性は眉を潜めながら まじまじと観察するように見つめてきた さきさんです かちょっとお聞きしたいことがある のはあ何でしょう か牧村さんあなたお仕事はなさってるの えまあ 一応平日がお休みのお仕事なんです かいえ平日が休みというわけではありませ ん あらその割に去年も今年も平日の参観日は 必ず出席していらっしゃるじゃない6月の 日曜参観は奥様とお2人で出席されてた でしょう遠慮なくされる質問に少し気分が 悪く なるそれにこ細かにこれだけ僕が参加して いる会を覚えているということは去年から 目をつけられていたということ だろう一体何が言いたいんだろう か周囲からは遠巻きにまた視線が集まって くる僕とささんとのやり取りを興味心身で 見ている 人心配そうに見守る人苦笑いしている 人いろんな人がいるが注目を浴びているの は確か だあの平日の参観日に毎回父親が来ている ことに何か問題があるんです かまあ開き直っちゃってあなた恥ずかしく ないんです か何がです か父親がまるでニートのような生活を送っ てるなんて子供に悪影響だと思わない のいえあのニドではなくて仕事場が自宅と いうだけなの で失礼な物言いに腹が立ったが極力冷静に そう答えるとささんは一瞬にやっと笑っ たそんな嘘をついてごまかさなくていいの にオタクの前を通ったことがあるけど別に 何か商売をしているわけじゃない でしょそうですねでもがというのは嘘では ないですよ へえそれじゃあそれが一体どんな仕事なの か教えていただけない かしらまあ簡単に言えば在宅ワークに近い です
ね最近話題になっているしこの言葉なら 伝わりやすい だろうそう答えてささんの顔を見ると あざ笑うかのような表情をしてい たああやっぱり全然納得してない かそう思って違う言葉を考えるまもなくさ さんは口を 開く在宅ワークって内食みたいなものなん でしょ奥さんを働かせて旦那は小遣い稼ぎ しかしない紐生活ってあなたは子供に 恥ずかしくないんですか うわこの人の在宅ワークのイメージって そんなにひどいものなんだ ななんと答えようかと試案していると他に も数人のママさんたちがこちらに集まって き たよそ様のことをとやかく言うべきでは ないと思いますけど子供って親が考えてる 以上に親のことをよく見てますよ 恥ずかしくない生き方をた方がいいんじゃ ないですか本当本当あいちゃんが かわいそうだと思わないんです か親切身のつもりなのか取り囲まれてお 説教が始まってしまっ たもうこうなってしまったら何を言っても 言い訳としか捉えてもらえない だろう自分のことは何を言われても いいしかし せめてしての発言だけはなんとか改めて もらいたいとそう思っていた時だっ た私かわいそうじゃないもんパパは全然 恥ずかしくなんかない もん教室の奥から泣きそうな声が聞こえ た 青い扉には蒼いと何人か子供たちが立って いて取り囲む大人たちを一生懸命睨みつけ てい たするとささんが蒼いの元へ駆け寄って 意地悪く 話しかけるでもね蒼いちゃんパパがお仕事 もしないでお家でゴロゴロしてるのは 恥ずかしいことなの よいつもは穏やかで大人しい蒼いだが今日 は全く引き下がら ないパパは毎日ちゃんと仕事してる昨日も 朝まで頑張ってお仕事してた の蒼いは顔を真っ赤にして今にも溢れ出し そうなぐらい目に涙を溜めて いるこれ以上蒼いを傷つけちゃいけ ないその思いでささんから蒼いを引き離し ゆっくり口を開い たあの僕は漫画家なんですだから家で仕事 をしてるん です牧村渡るなんて漫画家いた かしらささんはニヤニヤと意地の悪い笑顔
のままそう聞いて くる漫画を書く時はペンネームを使って いるの で説明しようとすると背後にいたまなみ ちゃんがあいにこう言っ たあいちゃんのパパ漫画家なのすごい ね蒼井は少しだけ自慢げにまなみちゃんの 方を向い たうん池のけいって言う の蒼いのそのつぶやきに教室は前となっ た え池のけって少女漫画かよね池のけいって 男の人だった のちょちょっといくつもアニメ化や映画化 されてる人気漫画家じゃない の母親たちの視線が一気に別のものになっ たこれにはとっさに苦笑いするしか ないすると突然ざわつく教室で隣にいた 蒼いがシクシクと泣き始めてしまっ たごめん なさい出版社との契約で池のケはデビュー 当時からメディアには一切出ず本名や性別 も明かさない少女漫画家ということになっ てい たそれで蒼井には物心ついた頃からパパが 漫画家なのはよその人には内緒だとささん からずっと言われ続けてい た教室内の母親たちが大騒ぎしている様子 を見て内緒の約束をてしまったことに 気づき泣き出してしまったよう だきっと蒼いの頭の中はパニック状態なん だろう蒼いは何も悪く ない妻であり編集担当でもあるささんに 叱られるのはむしろ僕の方 だ約束破ってごめん なさいかい声でもう一度そう言いういて しまった蒼いに優しく声をかけ たそんなに謝らなくていいよ蒼いは悪く ないんだ から漫画家だということを世間一般に公表 していないのも娘に親の職業を内緒にさせ ていたのも大人の都合でしかないのだ から他の子はごく普通に友達や学校の先生 に自分の親のの仕事の話をしているはず だでも蒼井は僕とささんからパパのお仕事 のことは誰にも言わないでねと言われてい た ためこれまでずっとその約束を守ってきた ん だそして約束を破ってしまったのはよその 母親たちから馬鹿にされている父親を かおうとしてくれたから だそんな心優しい娘のことを敷かれるはず が ない蒼井が泣き出してしまい教室内が次第
に静かになってきた 時ママあいちゃんのパパに謝っ てまなみちゃんが大きな声を出した え驚くささんに向かってさらにまなみ ちゃんはこう言った ママたちがあいちゃんのパパにひどいこと ばかり言ったから蒼いちゃんは内緒の約束 を破っちゃったんでしょちゃんと謝っ て教室内は死と静まり返ってもう誰も話さ なくなっ たするといつの間にか教室に戻ってきてい た担任の長谷川先生が口を開い たちゃんの言う通りなんじゃないですか 間違ったことをしたら 謝る親がお手本を見せないと何が正しい ことで何が間違ったことなのか子供に伝え られないんじゃないでしょう [音楽] かすると何人かがおずおずとこちらにやっ てき た牧村さんごめん なさい失礼なことを言ってすみませんでし た そしてまなみちゃんが睨みつけているさ さんもバの悪そうな顔で頭を下げ たまなの言う通り です失礼なことや無神経なことばかり言っ てしまってすみませんでし た分かっていただけたなら構いませんただ 出版社との契約で池のケは年齢性別傷と いうことになっているので今日のことは皆 さんの胸のうちにしまっておいて いただけるとすごく助かり ますもちろんです約束し ます企業秘密みたいなものですよね大人と して親としてきちんと守り ます僕の発言に対して皆さんから強力的な 言葉が聞けてほっとし たこうしてクラスの保護者会は無事に 終わっ たその日の夜ささんに今日の出来事の一部 四重を話し たそして大事なことをささんにも提案し た蒼井のためにも僕が池の刑だということ を秘密にするのはもうやめたいと思うん だささんは驚いていたが今日の出来事に ついても考えてくれて最後には賛成して くれ た早速明日編集長に相談してくれるそう だきっと近いうちに秘密の約束から解放さ れた蒼いがパパは漫画家だとお友達に 話せる日が来る だろうそして最愛の娘から誇りに思って もらえるような作品をこれからも書いて いこうと
思う
ナレーションさんに捧げるべきである🎉
美しい花束を 美しい声とあくなき挑戦とくもりなき努力と今までの協力と楽しく優しいナレーションに、心をこめて捧げます、これからも見守っていただきたいです。
今夜も、このナレーター方に癒やされます!ありがとうございます😂🎉
一話目のストーリーは男のロマンを感じてワクワクしながら聴き入ってとても楽しくき
一話目は男のロマンを感じてワクワクしながら聴き入ってとても楽しく聴かせて貰い1号車が復活しお披露目となる日の様子が目に浮かんで私まで感激して嬉しくなりスカッとし凄く癒されました、部長に感謝左遷されて最高です二人共良い思いをしましたね🎉(*^-^*)二話以降は前にも聴かせて貰いとても良いストーリーでした(*^-^*)有り難う御座いました❤
作家さん声優さん最高です、特に声優さんの声色はず~っと聴いていたい素晴らしい声色でストーリーを盛り上げています感謝してます❤🎉(*^-^*)