1978年リリースの5thアルバム『Swing』より。
初期と後期の曲で対比になってるやつ(妄想)シリーズ第3弾。
似たようなテーマでありつつ、それに対する、歌詞に出てくる人物の思いやスタンスがちゃんと年齢に見合ったものになってる、というやつですね。
三曲目は、1978年の「空港まで」(作詞:竜真知子 作曲:佐藤健)。対になるのは1990年の「モーニング・フライト」(作詞:佐藤めぐみ 作曲:山本俊彦)。
【バブルコンポで聴く】 モーニング・フライト / Hi-Fi Set
朝の空港へ向かう道のり、そして恋人との別れ、という点でよく似た2曲です。
実際のところ、シチュエーションが似てるだけであって、別れる2人の関係性はかなり違うんですけどね。「モーニング・フライト」ではいい恋をしてたんだな、ということが歌詞の端々から伝わってきますが、「空港まで」のほうはロクなもんじゃなかったっぽい…というのは言い過ぎですが(笑)
歌詞の情報量にしても、「モーニング・フライト」ははっきりと言葉にはしていないながらも、たとえば「ミュージアムの見慣れたレンガのゲート」と聞けば「よく美術館でのデートしてたのかな」なんて想像したりもできますし、なんというか情景が浮かんでくるんですよね。「空港まで」の歌詞は情報がかなり限定的で、ちょっと想像力を働かせるには厳しい感じもします。
なので、前に紹介した2曲と比べると登場人物の思いを云々するのが少々難しかったりもするんですが、「空港まで」の女性は割と衝動的な印象(悩んだ末とは言え恋人との仲を断ち切ることで精一杯)を受けるのに対して、「モーニング・フライト」の女性は恋が終わったばかりだというのに「すべて思い出に返すよ」と気持ちの整理が付いている(別れざるを得ないと決まってからそこに至るまでの苦悩はあったと思いますが)ばかりか、「いつか違う町で目覚めた朝に~」と、先のこと、そして別れた相手のことにまで思いを馳せている。これはある程度年を重ねていないと無理なんじゃなかろうか。これまた「大人の恋」ということばが非常にしっくり来るんであります。
…あれ、読み返してみたら、「モーニング・フライト」のことしか語ってないレベルで偏ってんなあ、「空港まで」の解説なのに。どっちが好きなのかバレバレですねこりゃ。
なるほど!こういう対比分析ありですね。