私は臆病者だこの地位を失うのが怖かっ た時期社長の俺が会社を発展させないと そのためには貢献者が必要なん だごめん な私は離婚届けを置いて家を出ようとし た 私は大企業の社長の息子として生まれ 厳しい家庭で育っ た常に成績は優秀それ以外は認められない そして将来は会社を継ぐのだと幼い頃から 散々聞かされてい た私には姉がいたが父親は姉を見下してい た私よりも優秀で活発な姉の方が経営に 向いているような気がしていたが父は姉に 会社を継がせることは一切考えていなかっ た女なんて家にはいらんさっさと嫁に行け 姉はそう言われ続けてい た結婚相手がいないようなら取引先の息子 を紹介してやるぞお前が俺の役に立てるの はそれくらいだろその扱いに限界を感じて いた姉は成人してすぐに家を出 た姉が出ていくとより一層父親からの期待 は強くなっていっ た将来会社はお前に任せるから頼んだぞ姉 のような役立たずにはなるなよと毎日の ように言われ た父はある日大きな取引のため攻略結婚を 持ちかけてき た将来の社長である私にはこの結婚を断る 理由はなかった 学生時代は勉強に興味もなく好きな人すら できたことが ない結婚がビジネスの役に立つなら ラッキーくらいにしか思っていなかったの だ父親からは結婚するにあたってある条件 が出され た結婚して3年以内に男の子を産ませろ 必ず後継は男だもしそれができなければ 離婚 しろ私にとってそんな条件は絶安く思えた 男の子くらいすぐにできるだろうと高を くっていたの だそれからすぐにお見合いをすることに なり初めて相手の女性とあった見合いと 言ってもお互いの意思など関係のない形 だけのものだったし私にとってはどうでも いいことだっ たそれにその日に婚姻届けを出すことも 決まっていた 早く終わらないかと別のことを考えていた が相手の女性は私とは明らかに違う感情 だったと 思う相手の女性は25歳私よりも5つ下の キシャな人だっ た四重何か込み上げる思いを我慢している
ようで私と目を合わせることもなかっ たそして婚姻届きを書く手が震えて いる私もバカではない その女性には思う人がいるのだろうと容易 に想像ができ ただからと言って何かできるわけでもない し正直このまま引きずられても今後の生活 が面倒になりそうだなと思ったくらいだっ た妻優香との新婚生活は翌週から始まっ た私が父からもらった高層マンションの 最上 会私はゆがこの風景を見れば少し元気に なるかと期待してい たいいところのお嬢様とはいえこんな景色 は見たことがない だろうこれからここで住めると思ったら 喜んで くれるそう思ったのだが実際の反応は違っ てい た優香は景色を見ることもなく私に深深と 頭を 下げよろしくお願いいたしますと言った だけだっ た優香も親の会社を背負って私のとに嫁い できたのだ私に逆らいないと思っているの かやけに縮してしまってい た気を使わなくてもいいよそう言って もはいと答えるだけだっ たそして私を遠ざけるかのように彼女は ずっと敬語のままだった 距離を感じる生活が数ヶ月続いたが私は 強引に距離を詰めることはせずゆっくり 進めていこうと思ってい た決して真摯的なのでは ない父親との約束を果たすためには拒絶さ れるわけにはいか ない勢いに任せて迫って優香に逃げられ たりしたら条件は達成できず私の将来は 真っ暗だとただそれだけを考えていたの だしかし私の上辺だけの優しさに気づいて いないのか優香は次第に心を開いてくれる ようになり彼女の方から会話をしてくる ことも増え たそして私も優香のことを知りたいと本気 で思い始めてい たしばらく一緒に暮らしてわかった彼女の 性格や仕草そのが愛しいと思えたもう敬語 はやめてくれある日優香にそう言うと彼女 は笑ってわかったと答えてくれ たその笑顔は今まで見たことのないくらい 綺麗だっ たその 夜初めて私は彼女を抱い たそれから平和な生活が続いたがある問題 が発生した
私たちには子供ができなかったの だタイムリミットが近づくと父親からは あの条件のことは忘れていないよなと連絡 が来るようになっ たそれに焦っているのは私だけだっ たなぜなら父親に出された条件を彼女には 言っていなかった から望んでいなかった結婚なのにさらに こっちの都合でをけられているなんて知ら れたくなかったの だ優香がこのことを知らないまま男の子に 恵まれて平和に過ごせたらいいそう思って い たしかし時は過ぎタイムリミットまで1年 となってしまっ た優香に黙っておくことはもはや無理だっ た父親からの条件を打ち明けると彼女は 黙って私の話を聞いていたが そうそれなら仕方がないねと思いの他 あっさり返事をしてき た立場的に上であるうちの会社には逆らえ ないと思ったの だろうそうだとしても随分と潔い彼女の 態度に私の心にはぽっかりと穴が開いた ようだっ たこんなに好きだったのは俺だけだったの か なとてもない虚無感に襲われて優香が眠っ た後私は1人で泣いてい た優香も同じ気持ちでいてくれて別れたく ないと言ってくれるはずだと勝手に思って い たでも彼女の気持ちが違うのなら仕方が ない結局彼女は妊娠せず離婚をすることに なっ た私たちは夫婦として最後の日離婚届に サインをし た優香は婚姻届けの時とは違いすらすらと 離婚届けに署名夏し た俺との結婚は所詮親の 都合ゆかにとっては俺と別れられて ラッキーってところ か私はそう思いさりげなく彼女の顔を見 たするとゆかは大粒の涙を流していた ゆゆう か私は動揺してしまっ たなんでもない離婚届け提出お願い ね言葉はしっかりとしているのに気持ちは 正反対だと分かってしまうそして優香は 深くため息をついた彼女が見せた涙は夜景 を反射させてキラキラと光っていた部屋 から世間をこの景いつもは誇らしいこの 景色が今日はやけに 憎らしい私は臆病者だこの地位を失うのが 怖かっ
た時期社長の俺が会社を発展させないと そのためには後継者が必要なん だごめん な私は離婚届を置いて家を出ようとした その時だった 待っ て優香は私に抱きついてき たこんなことを言われて迷惑かもしれない でも私はあなたのことを愛している の私はしばらく黙っ たお願い最後にもう1度 だけ彼女が言い終わらないうちに私は彼女 をだけしめを押し倒していたそして私たち は最後の夜を過ごし た最後の 夜私はずっとそのことを考えながら彼女を 抱いてい たそして私の隣でぐっすり眠っている彼女 を見て思っ た最後にはさせない俺が守りたいのは優香 だ勢いよく離婚届けを破り捨て た私はすぐに唯一頼れる親族である姉に 連絡し た姉は若くして家を出たが私のことを心配 してずっと連絡をくれてい たこういう時に頼れるのは姉だけだ姉は理 年前に結婚しており今は一軒屋に住んで いる事情を話すと私たちを少しの間置いて くれるというのでそれに甘えることにし た朝目をした優香は破られた離婚届を見て 呆然としてい たこれどうした のその質問には答えず私は優香の手を引い た一緒に 行こう優香は驚きながらも嬉しそうに私の 手を強く握り返してくれ た優香の両親は娘が離婚を切り出されて いると知って身な旦とその家族には腹を 立てていたようだ優香には帰ってくるよう 何度も電話がかかってきてい たしかし優香は私と生きることを選んで くれ たそんな優香のためにも私は安定した生活 をしなくてはならないだが私は会社を捨て たの だ父親はもちろん大激怒だっ た会社は告げないごめん俺にとって本当に 大事なのは何か気づいたんだ優香を幸せに し たいそう父に伝えた 時女1人に人生を狂わされて情けない男だ 後悔して戻ってきても遅いからなそういっ て縁を切られてしまっ た後悔などするもの か私たちは世話になっていた姉の家を出て
貯金を元手に起業をすることにし た姉の旦那は優秀なエンジニアで仕事を 手助けしてくれ た姉夫婦の協力もあり会社は見る見るうち に成長していっ た今後はますます忙しくなるが私たちなら 大丈夫そう思い た目標は父親の会社を超えることだ今は姉 夫婦も会社の一員として一緒に頑張って いるそして優香のお腹には新しい命が宿っ てい た性別はどちらでもいいただ元気な子が 生まれますよう にそれだけを願いながら我が子に会える日 を心待ちにして [音楽] いる最後までご視聴いただきありがとう ございます今日の朗読はいかがでしたかか 物語の感想などコメントをいただけると 嬉しいです是非チャンネル登録もよろしく お願いし ます寂しさや孤独は私が癒す から何かを許されたような気がし たあねの言葉に胸が 震えるいつしか私は今まで貯め続けていた 感情の全てを涙として溢れさせてい た花と出会ったあの 日今までに経験したことがないほど胸が高 たことを覚えて いる優しく微笑む彼女の姿はまるで天使の ようだっ たそんな彼女に惹かれ私は一生を守って いくことを誓っ たしかし時として神は無慈悲な試練を人間 に 与える結婚して2 年彼女の体を病がむしばんでい たなすすべもないまま無常に時間だけが 過ぎて いくそして半年後彼女は眠るようにこの世 を去っ た穏やかな最後の表情は今も私の脳裏を 離れない 心から愛してい ただからもう彼女を少しも忘れたくは ない私が忘れてしまったら彼女がいなく なったことを本当に認めてしまう気がして 心が耐えられないの だ花はたった1人の私の妻なのだ からそろそろ自分の幸せ考えてもいいん じゃない の妻が亡くなってから8年命日には必ず 墓参りに行って いる今年は花の妹である京花さんも一緒に 墓参りをした後私たちは喫茶店で一息つい
てい た急にどうしたんだ よ向かい合った席に座り教科さんは私の顔 を 覗き込む 明日ということもあって1年で1番妻の ことを 思い出すそんな日に突拍子もないことを 言い出す教科さんに私は少し驚いてい たお姉ちゃんが亡くなって今年で8年もう いい でしょ私の焦った反応とは対象的に冷静に 話す教科 さん姉妹ということもあり不意に花に似た 表情を覗か せるその度に懐かしさと彼女がいない寂し さが交差して いく生きていれば今こうして向き合ってい たのは妻だったのかもしれ ない生きている人の気持ちは変わっていく もういない人に気を使う必要はないと 思う教科さんなりに私のことを気にかけて くれているのだろう 死別してからというもの私は誰とも 付き合ってい ない悲しみが完全に癒えたわけではないで もどこかで気持ちに折り合いをつけなけれ ばいけないことも分かって いる時間が経つにつれ妻との思い出も だんだんと薄れて いく思い出せることが少なくなっていくの が怖くて私は日記をつけ始め た文字にしての起しておくことでいつでも あの日の妻に会える気がする からお姉ちゃんだったらこのままを望ま ないと思うお兄さんの人生はこれからも 続くんだ よアスティのグラスの中で氷が音を 立てる下り落ちる水滴はまるで涙を流して いるようだっ た頭では分かっているんだよもう花はいな いっ て少しの沈黙の後高ぶりそうな感情を抑え ながら私は口を開い た記憶が薄れていく不安や心境が変わる ことへの 戸惑い全てを言葉にするのは少し難しい気 がし たでもどんなに聞かせたって納得できない 部分があるのも事実なんだだって私は 何よりも花を愛していた から私の言葉に教科さんは言葉をつまらせ た彼女だって最愛の姉をなくしたのだ辛く ないはずが ないけれどこんなに私のことを気にして
くれるのは姉に変わって私の背中を押して くれようとしているの だろう優しさは十分伝わってい たでもこればかりはすることもでき ないそのまま互いに言葉を交すことがない ままいつの間にか窓の外はすっかり日が くれてい たそれから数 ヶ月私は変わらずに日々の生活を続けてい たしかし少しだけ変化したことが ある高校時代の友人に連れられて久々に 同窓会に顔を出した 私そこでかつての友人綾に再開し た綾はサッカー部のマネージャーで男子の 中では人気者だっ たけれど誰かと付き合っていた噂はなく それでいて誰にもなびかない南光フラと 呼ばれている女子だっ た歳月が流れた今でも美しさは 顕在多くの男性birが彼女の周りを 取り囲んでい た私本当はずっとあなたのことが好きだっ たんだけど ね取り巻く男性たちからうまく逃げてきた のか少し離れたところで静かに飲んでいた 私の隣にいつの間にか座っていた あね彼女が不に打ち明けた言葉に動揺し私 は飲みかけのハイボールでむせ た今更そんな昔の話を持ってくるなんて 反足 だろう驚けて見せる私に綾は笑いながら 頷い た彼女にとってもその感情は随分前のこと だろうけれど久しぶりに女性に行為を向け られた私は思わず動揺して しまうそうなんだけどなんだか久々に会っ たら懐かしくて今恋人とかいる の彼女の問いかけに思わず胸が高た恋人が いるか確認されただけなのになぜこんなに 嬉しくなるの だろう一瞬でも浮ついた自分の心に驚き ながら私は首を横に振っ ただったらまた会ってよ今度は2人きり でそう言って綾は連絡先を交換すると そくさと店を後にし た私は彼女の後ろ姿を見送りながら複雑な 心境にため息をついていた もう2度とこんな気持ちにはならないと 思っていたの に自分の心変わりが悔しくて握りしめた 拳ため息をついた後私は残りの背ボールを 飲み干し喉に感じる刺激に顔を歪ませてい たその後綾とは連絡を取り合い時々会う中 になってい た彼女からの為は感じてし私自身も彼女と
いることが楽しかっ た誰かと笑い合うなんて何年ぶり だろう出かける場所によっては時々いい 雰囲気にはなるものの私たちは関係を明言 していない旗から見れば大人の恋人同士に 見えること だろうけれど私は気持ちがぶれば高ぶる ほど脳裏に妻の顔が 浮かぶもどかしい感情を抱えながら私は 未だに綾との一戦を超えることはでき なかっ たそんな付き合いが半年ほど続いたある日 綾は不意に私に問いかけ た私たって 友達彼女の問いかけに言い淀む 私綾は言葉にはしないが行動で私に恋心が あることを伝えてくれている 腕を組んだり手をついだり私も嫌では なかったので流れに身を任せていた部分は ある雰囲気を壊したくないという思いも あったから だけれどはっきりと恋人同士だと言わない 私に彼女はしびれを切らしたの だろうきっと彼女のことが好きなんだと 思う会うことを楽しみにしていたり別れた 後に寂しいとも 感じる連絡が来るのを心待ちにしている ことからもそれは否定できないで もその気持ちを認めてしまったらあの日花 に誓った思いが嘘に なる私が他の誰かを好きになることで花の 存在が色あせるのが 怖いこんな話をしたら綾は何と言う だろう重すぎる内容に私と付き合うことを 諦めかもしれ ない真剣に私を見つめる あねその視線から逃れることはできない 彼女だってもういい大人 だいつまでも中途半端な恋愛をするつもり はないのだろうそれは私も同じだだから こそ誠意を持って彼女に伝えなければいけ ない駐車場に止めた車の中で私は根に自分 の思いの全てを打ち明け た綾は黙ったまま節目がちに言葉を選んで いるようだっ た突然明かされた重すぎる事実感情が 追いつかなくなるのは仕方がないこと だろう私と付き合うのは綾にとって辛く なるかもしれ ない自分でその言葉を彼女に伝えるのも 辛い けれど それ以上に彼女の人生に関わるかもしれ ないことを話さずにはいられなかっ た今までずっと1人で抱えてきた感情を誰
かに打ち明けたいと思っていた部分もあっ たのかもしれ ない気づけば私の瞳は涙で濡れてい た綾に惹かれている気持ちと花の思いは 比べることなんてできない自分の中で答え のない感情がると 渦巻くどうしてどちらかを否定しなければ いけない の少しの沈黙の後綾はそっと口を開い た奥さんを忘れたくないほど愛している 気持ちと私のことを思ってくれる気持ち どっちも本当の気持ち でしょ彼女の言葉に私ははっとしてあねを 見つめた堅くに花の思いを貫くために私は いつの間にか自分に芽いたあねへの感情を 否定するようになっていたの だしらしらにしていた自分の感情への 抑制彼女は目に涙を浮かべていっ た寂しさや孤独は私が癒す から何かを許されたような気がしたあねの 言葉に胸が 震えるいつしか私は今まで溜め続けていた 感情の全てを涙として溢れさせてい た静かに泣く私を優しく抱きしめる あねそのぬくもりにさらに思いは強く なるもう好きな人を失いたくはないつがる ように綾の体に腕を回すと私はしばらくの 間泣き続けてい たそれから2年後私と綾は夫婦となっ た花への気持ちに折り合いをつけた私は 教科さんや花の両親に祝福されながら 新しい人生を歩む決意をし た花のことはこれからもずっと大切に思っ ているけれどこれからは花へ注いでいた 愛情と同じくらい綾を愛したいと思う 花は前を向いて歩き出した私の姿を見て 喜んでくれるだろうかそばに寄り添い 微笑む綾を見つめずられて笑顔になる 私春の温かい日だまりはこれから続く幸せ を教えてくれているようだっ た最後までご視聴いただきありがとう ございます今日の朗読はいかがでしたか 物語の感想などコメントをいただけると 嬉しいです是非チャンネル登録もよろしく お願いし ます悔しいなら私と同じことをしてみたら いいんじゃ ない私もずっとあなたのことが好きだった から俺には愛する妻が いる高校生の時入学してすぐの頃から 片思いしていたすに勇気を出して 告白無事に成功することができた俺はその 恋をい途に貫き通し2年前に結婚まで たどりつい た俺にとって本気で好きになった女性は後
にも先にもすのだけこれ以上のない幸せに 包まれ毎日を平和に過ごしてい たどんなに仕事でミスをして落ち込んでも 家に帰ればすがいるこの人のために 頑張ろうと思えるのは何よりの活力 だ俺たちの絆は簡単に壊れることは ないきつく強く繋がり合っていると俺は 信じてい たあの瞬間まで は ある日とある勝者の営業として働く俺は いつものように外回りに出ていた昼近く なっていたのでここら辺で少し早い昼食で も取ろうと駅前を歩いていた時だっ た普段ならこの時間仕事に行っているはず のすの姿を 目撃追いかけて声をかけようと思った けれど信号に阻まれて失ってしまっ た一瞬だったけれどあれは確かに俺の妻 だった今朝家を出る時にスノが着ていた スーツと同じ色だったし第一俺が長年一緒 にいる妻を見間違うはずがないそれには 絶対の自信があったなあ今日昼頃外に出て いた帰宅後妻と顔を合わせた俺は何気なく 問いかけたそれを聞いた瞬間和やかな 雰囲気だった鈴野から一瞬にして笑顔が 消えたどう見てもおかしな反応に俺は違和 感を覚えるえどこにも行ってないよ今日は 会議が立て続けに入ってた しどこか声の遠音もいつもと違う何か隠し ていることを察した俺は眉間にシを寄せた すにそっくりな人を外で見たんだけど ランチにも出て ない突っ込んだ問いかけにとぼけるのが 難しいと判断したのかすはわててランチに 出たことを認めたそれ以上俺から彼女に 何か聞くことはなかった けれど明らかにすの様子が おかしい1度も俺の方を見ようとしないし やたらと耳を触る仕草をして見せた彼女は 絶対に俺に何か隠している元々嘘をつくの がうくないすの長年付き合っていたから こそ分かることもある彼女は嘘をつく時 必ず耳を触る癖があるのだ仕切りに耳を 触り始めた時点で俺の疑念は確信に変わり つつあったすは一体俺に何を隠しているの だろう不安は募る一方だったそれから数 日間俺はすの行動の変化に注意を払ってい たあれ以降特に目立ったおかしさは ない翌日には何事もなかったかのように 振る舞う妻に俺はどう接していいかよく 分からなくなっていた大好きだった食の ない笑顔も疑念を抱いた後は純粋に 受け取れなくなってしまっているこのまま じゃ家庭崩壊の危機になってしまいそうだ
どうにかしてすの隠していることを 突き止めたいそう思っていたある日俺たち の家に妻の親友のみがやってきた久しぶり だね食事来るから食べていっ て週末にやってきた親友のみつ高校時代は 俺も何度かになっていたので顔見知りで ある鈴とみは本当に仲がいいまるで姉妹の ようだ喧嘩をしているところも見たことが ないみはおっとりとしていながらも昔から どこか大人びていたからすと衝突すること も少なかったの だろう結婚してから今日までがうちに遊び に来ることはなかった今まで来なかった ことが不思議なくらいの距離感だ けれど親友が遊びに来たことで張り切って 食事を作っていたすはしばらくして料理に 必要な食材が不足していたことに気がつい た気を聞かせて俺が買いに行くと声をかけ たのだがすは自分で選びたいからと断り その足で買い物に向かった自宅で妻の親友 と2人きり微妙なが部屋を包んだあのさ ちょっと相談があるんだ けどすが家を出た後俺はむに口を開いた妻 が何かを隠しているのは決定的その内容が 何なのかもしかしたら親友のみなら何か 知っているかもしれない意を決して俺は みつに数日前に起きたことを話し たすは絶対に俺に何か隠しているんだでも 何を隠してるのか分からなく て説明を終えると俺はみつを見て何か知っ ていることはないかと尋ねたそれまで何も 言わずに俺の話を聞いていたみはふっと口 を上げて怪しく 微笑む仮に何か知っていたとしても親友が 不利になることをわざわざ夫のあなたに 素直に生かすと 軽率な行動だっ たみの言う通りだ仮にすが俺に隠している 理由を何か知っていたとしても親友との 友情を考えれば素直に教えてくれるはずが ない少し考えれば分かることだいつもなら こんなこと当たり前のように理解できる その考えにたどり着けないほど俺は無意識 に今回のことで焦っていたのかもしれない そうだよな ごめん自分の弱さが浮き彫りになり 恥ずかしくなった苦笑いを浮かべて俯いた 俺にみはそっと近づいて顔を覗き込んだ 隠し事をされてすのことが信じられなく なっ た確信をついた彼女の言葉に俺は息を飲ん だ愛情が覚めたとかそんなじゃ ない俺に対して隠さなければいけない 後ろめたい何かが彼女の身に起っているか と思うと嫉妬で狂いそうだったもし他の誰
かに俺の知らない愛情を注いでいるとし たら考えただけでも自分の中で眠っている 黒くてドロドロとした感情が溢れ出て しまいそう だ黙り込んだ俺に対してみは挑発するかの ようにどんどんと体を押し付けて くる不穏な空気を感じ取った頃には俺は みつに詰め寄られてそのままソファーに 押し倒されてしまってい たありえない体勢になっていることに俺は 驚きを隠せないこんな姿をすに見られたら 誤解されて しまうそれだけは何としても避けたかった けれどみつは体を動かす俺の上に乗り逃げ られないように体重を かけるそして顔を近づけたかと思うと資金 距離でこう言っ た仮にすがこんな風に他の誰かと浮気をし ていたら悔しい悲しい厳密 するそれと も近づく唇感じるとと行き呼吸すらまま ならないほど焦りと緊張で胸がバクバクと 音を立てて いる悔しいなら私と同じことしてみたら いいんじゃない私もずっとあなたのことが 好きだった からだんだんと体を寝かせて重なるように 俺の上にぴったりと倒れ込むみつ体が密着 して暴れている鼓動が聞こえてしまいそう だ みつの絹のような長い髪が俺の頬に落ちて くる甘い香りで頭の中がクラクラとし た好きにしていいって言ったらどう する体を密着させながら俺の目を見つめる みつ俺はなんとか動く2本の腕で彼女の肩 を掴んだ自分の体から引き離し座る体勢に 戻すと 真剣な瞳でみつを見つめかし たたえすが俺に隠し事をしていたとしても 他の誰かと関係を持っていたとしてもだ からと言って俺が同じことをしていいこと にはならないましてや本気で好きでもない 相手を一時の雰囲気に流されて簡単に抱く なんてできない よ俺の言葉にハッとした表情を浮かべかと 思うとみはそのまま視線を俺から外した 真っ赤になっている頬を隠すように 作り笑いをして みせる必死でごまかすその姿はなんだか とても寂しそうだっ た冗談に決まってるじゃない ああ結局のけ聞かされた笑いながらそう 言って唇を尖らせる彼女は少ししてから 落ち着いた声で続け たあの子は浮気なんてしていないと思う
あんたたち昔からずっとラブラブだった じゃん他の誰も入る隙がない くらい少し過激なやり方だったけれど彼女 なりに俺たちの中を気にして俺の感情を 探ろうとしていたの だろうみに言われて俺もはっきり分かった ことがあるやっぱり俺はすのことが好きだ 何年経ってもその気持ちだけは変わらない みつに近づかれたことでドキドキはした けれどそれはときめきとは違っていた本当 世話のかかる2人ねそう言ってみつは テーブルに法をつきながら俺を見つめた しばらくしてすが買い物から戻ってきたみ は何事もなかったかのようにに 振る舞う俺は露骨に言葉数が少なくなって しまったけれどそのまま3人でいる時間を 楽しんでい た数時間後みは予定があるからと帰って 行った2人きりになった俺たちの間に妙な 雰囲気が流れる昼間のことを意識してい ないわけじゃない何もなかったとはいえ 異性に迫られた瞬間あの現場を見られてい たらすを悲しませていたかもしれないそう 思うとなんとなく罪悪感が湧いてきて しまうみつ全部が嘘じゃないと思う沈黙を 破るように鈴野は静かに口を開いた俺の 背中にひやりとした汗が 流れる聞いてたのか俺の問いかけにすは何 も返さなかったその代わり目を合わさずに その続きを口に するみがあなたのこと好きだってうう 気づいてた多分みは私たちが付き合う前 からあなたのことが好きだったと 思うそれでも彼女は私との友情を取っただ から今までずっと気持ちを黙っていたんだ と 思う淡々とした口調でみの恋心を語るすに 俺はが圧倒されていたすは全て分かった上 で俺と付き合い結婚したそしてみとの友情 も変わらずに育くんだきっと複雑に思う ことは今まで色々あったはずだそうとは 知らずに平和に生きてきた俺自分の鈍感さ にイけが刺してい たちょっと心配になったとこもあったけど 嬉しかったあなたが私だけだと言い切って くれた ことそう言って頬をあめたすを見て胸が ときめくこの感情はやっぱり妻でしか感じ られない俺は心からすのことを愛している んだ俺はすを優しく抱きしめながら思いが 伝わるようにそっと腕に力を込めたそれに 反応するかのようにすのも俺の背中に腕を 回す無言のまま抱き合いながら互いの熱を 感じていた私ねあなたに隠していたことが ある
のすの言葉に俺は胸をざわつかせた彼女は 一体何を隠していたというのだろうさっき の口ぶりからして俺に愛そをつかしたわけ ではなさそうだ不安と緊張でドキドキして いる俺にすはそっと小さな箱を 手渡す明日あなたの誕生日でしょう何を あげたらいいか分からなくてランチの ついでに同僚に話を聞いてもらったの驚か せたくてずっと黙ってたんだけど変な誤解 させてたら申し訳ないなって思っ て妻から手渡された箱の中には新しい時計 がキラキラと輝いて いるこんなにも愛しているのにそして こんなにも愛されているのに少しでも浮気 やよからぬことを疑った自分が 情けなすは俺のことをちゃんと思ってくれ ているそれを再確認できたことが何より 嬉しかった俺は感動と情けなさで泣き出し そうになるのを必死でこいながら今までの 自分の気持ちを全て妻に吐き出した誤解し て疑ってしまったことに頭を下げる俺をす は優しく笑いながら許してくれたやっぱり 俺にはすしかいない自覚している以上に 彼女のことを愛していた自分の思いに 気づかされた再び優しくスを抱き寄せると 俺たちは静かに唇を重ね合わせ た隠し事の真相を知れたことで今までの モヤモヤした感情が全て晴れた 相変わらず俺は妻のことが大好きだあの時 みが俺に対して言った気持ちはあがち嘘で はないのかもしれないけれどあれ以降彼女 から何か言われることもモーションをかけ られることもなかった今でも時々顔を 合わせたりするけれどそれは妻の親友とし てのみつでしかない俺が何のゆらぎもなく すのことを愛していることが分かった以上 自分が何をしても無駄だと諦めたのかも しれない少し気にかかるのがあの時みの 誘いに乗ってしまっていたら彼女はどんな 反応をしたのだろう長年友情と愛情の板に なっていた彼女の気持ちを考えると今も ちょっとだけ申し訳ない気持ちになるの だったけれどみは変わらず笑顔ですのそば にいる彼女の出した全ての答えはその笑顔 が物語っている気がし た最後までご視聴いただきありがとう ございます今日の朗読はいかがでしたか 物語の感想などコメントをいただけると 嬉しいです是非チャンネル登録もよろしく お願いし ますやっぱり私が いいそういうわけじゃない 私の言葉を聞いて彼女はふっと 笑うまそれでもいいわ私が癒して あげる今度の休みにレーナと私たちで温泉
旅行に行か ない仕事から帰ると妻のひろみは楽しそう に私に提案してき た温泉旅行か 久しぶりだ な来月は連休が 続くどこかに出かけたいねと話してはいた ものの具体的な計画はまだできていなかっ たのだひろみが色々と考えてくれていた ようだが温泉旅行はかなりいい案だと思う 近場ではあるものの結構有名な温泉はいく つかあるし短期の休みには持ってこい だそれに温泉旅行は結婚してから1度も 行けていない結婚3年目になる私たちだが 去年までは共働きをしていたしお互いに 時間を取れなかったの だ1年前妊活のために仕事を辞めた妻は そろそろストレスも溜まっている頃だろう 息抜きをするという意味ではこの旅行は有 意義なものになりそうな気が するじゃあ決まりねレナにも連絡しておく わひろみはそう言って妹に連絡を入れてい た妻の妹であるレイナは社会人1年目の 大仕事はそれなりに忙しいらしいのだが 休みの日は同日祝なので私たちともは 合わせやすかったみは時々レイナに会って いるらしいのだが私は彼女と会うのは結構 久しぶり だすでにひろみとレイナは旅館の候補も いくつか絞っているらしく計画が順調に 進んでいるようだったひろみが色々と旅館 の特徴を教えてくれたりしたのだが正直私 にとってはどれもそんなに変わらないよう に思えて しまう昔から旅行などの計画は苦手な方で ひろみに任せていたところもあっ たうんひろみたちの好きなところにしな よ私がそう答えるのもひろみは想定内だっ たよう だそう言うと思ったわ よ彼女は怒るどころかむしろ私の答えが あまりに通りで笑ってしまっていたじゃ レイナと2人で考えておくわ ねそう言うと彼女は雑誌を抱えて寝室へ 行ってしまっ た今日も1人で寝るのか私は彼女を見送る とため息をついてソファーに寝転がっ た実は私とみには夫婦の営みがほとんど なかった妊活とはばかりで周りの雰囲気に 流されていたのかもしれ ないひろみとは妊活を始める前からすでに 関係が冷え込んでいたような気もしたが そのことは互いに気づかないふりをしてい た子供ができたらいい方向に変わるかも しれ
ないそういう考えもあって思い切って妊活 を始めたものの期待通りにことは進ま なかった だあえて妊活などというこだわりにしない 方が良かったのではない かそう思う日もあったが今更 遅い今日もひろみは1人で寝てしまったし 私にはそんな欲も湧かなくなってい たまお互い様 かそう思いながら私は眠りについたあなた またソファーで の朝ひろみに起こされた私ははっと 飛び起きた もう風邪引くからいつもここで寝ないでっ て言ってるの にそうは言っても なひろみは私と寝ることは拒んでいない ようだったがどうしても一緒の寝室にいる のは気まずいのだ互いに背を向けて寝るの に一緒に寝る意味などないだろうあごめん うっかり 私は言葉ではそう謝り出勤の準備を始め たいつからこんな風になったんだろう な朝ご飯の風景はごく普通の夫婦会話が ないわけでもないし旗から見ればむしろ 仲むつまじい2人に見えること だろう仲が悪いわけではないが いい関係とも言いきれないそんな関係だっ た広目は相変わらず毎朝笑顔で私を 送り出して くれる夫婦関係についてはお互いの悩みと いうよりも私だけが気にしているように 思えて 辛いなんだかなだが気にしすぎると仕事に も身が入れなくなってしまう私は近くの コンビニに立ち寄りブラックコーヒーを1 本買うと会社の前の行員で一気のみをして 気持ちを切り替え たあと1週間で連休 か仕事から解放されるのもひろみたちが 計画してくれた温泉旅行ももちろん楽しみ だだけど心から楽しめるかどうか自信は なかったひろみのことだけでは ないレイナか今回一緒に旅行に行くレイナ のことが頭に浮かんだ私とレイナが初めて 会ったのは今から3年前のことちょうど ひろみと結婚する少し前のことだったその 時はまだ大学生だった リイナ彼女は人なつっこく話しやすい性格 だったので緊張していた私もすぐに馴染ん だ彼女には何でも許してくれるような包容 力すら感じていた 私レイナのことを好きになってしまっ た当時そんなこと広目に言えるはずも なかったレイナは私のことを兄のように
慕ってくれてい たお姉ちゃんの旦那さんになるんでしょ それじゃあもう家族よね 無邪気な顔でそういうレイナを見て私は 複雑な気持ちだっ た結婚前提で付き合っている彼女の妹に こんな気持ちを抱いてしまったなんて絶対 に誰にも気づかれてはいけ ない当時の私はリイナと距離を置くことで なんとか気持ちを抑えようとしていた自分 の家族にはできる限り たくさん会ってほしいというひろみその 彼女からすれば私の行動はあまり好ましい ものではなかったかもしれないでも とりあえず仕事が忙しいとかそんな理由を つけておけばなんとか回避はでき た私が避けていたこともあってなんだかん だレナと会うのは数年ぶりになってしまっ たの だ数年も経てばレイナのことは何とも思わ なくなる だろうそう思っていたのに私はまたここ 最近彼女のことを考えるようになっていた おそらくひろみとの関係がうまくいかなく なったことが大きな原因だったのだと 思う迎えた温泉旅行当日私とひろみは レイナを迎えに行って旅館に向かうことに なったお待た せそう行って駆け寄ってくるレイナは大 荷物を抱えて満面の笑みだった幼さが残る 彼女は 可愛らしいやっぱりレイナは可愛い妹だ そう思えたことに私は内心ほっとしてい た旅館に着くと私たちは部屋に入った予約 していた部屋はひろみとレイナで一部屋 そして私は一人部屋だった久しぶりに レイナと会うから一緒に過ごしたく てそういう事情をひろみから聞いていたの だがやっぱり少し避けられているような気 がして寂しい気持ちもあっ たしかし現実的なことを言えば義の妹とは いえ自分の夫と一緒の部屋にするのは 気まずいという理由もあるだろう1人で ゆっくり夜も久しぶりだ私は部屋で密かに 晩酌を楽しむことにしたいい感じに 酔っ払ってうとうとし始めた時のことだ 部屋のドアを叩く音が聞こえて私ははっと した時計を見ると時刻は11時を回って いるひろみ かこんな時間に私に用事があるとしたら妻 くらいだと思ったのだがどうやらそうでは ないようだ妻なら私の部屋に来る前に連絡 を入れてくれるはず だじゃあ 一体情けない話だが私はこういうところに
1人で泊まるのはあまり慣れていない しかもこんな夜中にそう思うと私の鼓動は 早くなっていっ た誰です かそう問いかけるも最初は返事がなかった 答えていただかないと明けられませんする と小さな声で扉の向こうの人物が答えた私 だよ レイナレイナレイナが私に一体何のよ だろうかどうしたんだよそう問いかけると レイナは声のボリュームを下げたままこう 答えた とりあえず開けてお姉ちゃんが起きちゃう 前 にしまい喧嘩でもしたのだろうかと思い私 はとりあえず扉を開けたしかし彼女は 落ち込んでいる感じでもなかったしむしろ 嬉しそうな顔をして いるお邪魔します ねそう言うと戸惑う私をよそに笑顔で部屋 に上がり込んできた止めようとする私など お構いなしに彼女は意味にこう言った お姉ちゃんとうまくいってないん だやや言葉に詰まったがそれをレナに知ら れたところで別に困ることは ないまそうだなそれに本当のことだから 認めざるを得なかったそれがどうしたんだ よため息と共にそう言うとは急に私に 抱きついてきたはちょっと ルイナ戸惑う私の反応をレイナは楽しんで いるようにも 見えるそれなら私が相手してあげよう か何言ってるん だ私の頭の中はテンパってしまったがここ で動揺を出してしまえばレーナの 思い通りになるだけだいやないだよ変な 冗談はよせ冷たくいったつもりだったが そんなことで引き下がるようなルイナでは なかっ た冗談じゃないよ本気私あなたのこと好き だもんさらっとそういうものだから私を からかっているようにしか見えなかった はいはいもういいからそう言って彼女を 引きはがそうとするがレナは思ったより 強く抱きついていたおいいい加減にしろよ レイナ先ほどより強めに言うと彼女は ビクッとして黙り込んでしまったちょっと 言いすぎたとは思ったがこれで彼女は諦め てくれるはずしかしそんな考えは甘かっ た私があなたの妻だったら良かったの に彼女が今にも泣き出しそう顔でそう言い 出すものだから私は慌ててしまっ たひろみに聞こえたらどうするんだ よ私の言葉に我に帰ったのか大人しくなっ たリイナは私から離れ
たごめんねお姉ちゃんには内緒にしておく から1度 だけ だめレナの上目遣いは ずるいだけならよからぬことを考えて しまい私は首を横に振った確かにレイナの ことを好きだった時もあるでも今は違うと 自分に言い聞かせてきたの だねお 願いレイナが私に 迫るレイナが誘ったんだから な私は夫婦生活で我慢していたのもあり レイナの誘惑にに耐えられなかった気づけ ばレイナを押し倒していた私私の表情を 見るとレイナは嬉しそうな表情でこう言っ たやっぱり私がいいそういうわけじゃない よ私の言葉を聞いて彼女はふっと笑うまあ それでもいいわ私が癒して あげるそれから私たちは秘密の関係を持っ て た久しぶりの女性の感覚私はレイナにさ れるがまま身を委ねてしまったその様子を 見てリイナも満足そうな意味を浮かべてい たのだ私だってもう大人になったの よ彼女は本当にこれでいいのだろうか自分 が彼女の立場だったら手に入らない人に 抱かれるなんて耐えられないでも彼女は その気持ちを隠してけなげに私と 重なり合っていたせめて彼女に対して失礼 にならないようにこの時間だけはレイナに 全死刑を集中することにしたの だ息を切らした私たちが布団に横たわった のは夜中の2時頃のこと私はレナとの余韻 を感じていたが次に頭の中を 不安が支配し 始めるレイナこのことは広目に言わないよ な関係を持っておきながら自分勝手だとは 思うが釘をさしておきたかったひろみには 絶対にこのことを知られてはいけ ないそんなの分かってるわよあなたたちの 家族を壊そうとは思ってないから ねリイナはやけに聞き分けがいい 彼女に対して申し訳ない気持ちもあり私は 俯いてしまったそんな私にレイナは笑って こう言っただから言ったでしょ私も大人に なったの よ大学生の頃はひろみと私に散々わがまま を言って困らせてきたのに大人になったか レナはさっとみを整えるとさそと部屋を出 て行こうとしていたたまにはあなたから 誘ってみたらいいんじゃ ない振り返り満面の笑みでそういう 彼女ひろみが何か言っていたのかそう聞く もレイナはその質問には答えてくれなかっ たさあね自分で確かめてみたなその口調
からしてどうやらひろみは私のことを拒絶 しているわけではなさそうだっ た一泊の温泉旅行から帰った日の夜私は ひろみを久しぶりに誘ってみることにした すると彼女は恥ずかしそうに下を向くも 拒否はしていなかっ た私に飽きちゃったのだと思っていた わ彼女は私に抱かれながらそう呟いた そんなことないよ俺こそひろみに嫌われた のかと思っ てお互いにすれ違っていただけだったこと に気づくと今まで重く考えていたことが 馬鹿らしくなるそして私たち夫婦は妊活に 成功双子の女の子を授かることができた 子供が生まれるとレナもまるで自分のこと のように喜んでくれ たそして私たちの子供が生まれた1年後 レーナの結婚が決まった彼とは会社の取引 先で出会ったという相手はとても穏やかな 人で安定もしている男性だ彼になら安心し てレナを任せられると思う幸せそうな レイナを見ていると私も嬉しかっ たこれは綺麗事だと思われるかもしれない がレイナとのたった1度の関係が ちだったとは思っていない私たちはあの 関係を持ったからこそ今幸せに過ごせて いるのだと心からそう思って いる最後までご視聴いただきありがとう ございます今日の朗読はいかがでしたか 物語の感想などコメントをいただけると 嬉しいです是非チャンネル登録もよろしく お願いし ます昔私のことを好きだって言ってくれた よ ね突然昔の話に触れられてどくんと脈打つ 胸背中にはじんわりと汗が湿って いく平凡なサラリーマン生活を過ごして いる俺に嬉しい出来事があった2年前友人 の紹介で知り合った女性と3ヶ月前に結婚 キラキラの新婚夫婦となった仲のいい両親 に育てられていた俺は昔からそれなりに 結婚願望があった大好きな人と仲良く 支え合い生きていきたい思い描いていた 結婚 生活けれど実際はそんなに浮き足立つほど のものでではなかった相手に不満がある わけではないしむしろ妻のまなみにはいつ も感謝して いる大学病院で医者として働いている彼女 のことをとても尊敬して いる複雑な気持ちのまま結婚生活を始めて いるのは単純に俺の都合 だ一般的なサラリーマンの平凡なヒシ員 まなのようなハイスペックな女性と結婚 できたことは世間一般から見ればどう見
たって勝ち組という評価になる俺だって そんなことはよく分かっていたそれに俺は まなの肩書きや仕事なんてどうでもいい 彼女のはっきりとした物言いや1本真の ある強い心それに動物や子供を見る時の 優しい差しが大好きだ彼女となら素敵な 家庭を築いて いけるそう確信したから俺は彼女と結婚し たの だでも時々本当にこの選択は間違ってい なかったのだろうかと自問自とを繰り返す 時が あるその理由はまなの妹義にあたるさとの ことが原因だ こんばんは今日も来ちゃっ たいつものように仕事が終わり直記した俺 の元に里が訪れ たネクタイを緩めながらため息をついて 呆れたように里に 告げるいくら家族と言ってもまなみが夜勤 の時に頻繁に来ないでくれよ変に誤解され たらめど くさいそんな俺の苦もにさは慣れたように リビングに向かうと椅子に座って持ってき た中杯を開け 始めるまたこれか聞いてよ本当に信じられ ない彼女が大体こうして家に来る時の目的 は決まっている付き合っている男とうまく いかなかったり喧嘩した鬱憤を晴らすため 愚痴を言いに来ているの だで疲れているというのに興味のない男の 話を聞かされこっちも気持ちがめいって しまうしかもなぜだか毎回タイミングよく まなみが夜勤で不在の夜いつでも来ていい とは言ってあるけれど少しぐらい遠慮して 欲しいものだ聞き役が俺しかいない延々と 愚痴を聞かされるこっちの身にもなって ほしいそれにいくら義兄妹とと言っても俺 たちは普通の関係じゃない特殊な縁が俺 たちの間に絡み合っているの ださと俺は同じ高校の同級生美人で飾ら ない誰とでも仲良くできるさとは男女とも に人気の高い女性とだった何を隠そう当時 の俺も例外なく彼女のことをすいていた けれどさが俺にくことはなかったよくも 悪くも俺は一般的な男で大した取りえも ないクラスでは目立つ方ではなかったし影 は薄かったのだと思う3年間密かに思いを つらせ卒業式の時に思い切って告白さとは ありがとうと優しく微笑んだだけだっ たきっと俺以外にも彼女に告白して振られ た男はたくさんいると思う憧れだけを募ら せたまま俺の青春時代は幕を閉じたそれ から10年後まさかこんな形で再開すると は思わなかった久しぶりに顔を合わせても
さとは俺のことをほとんど覚えていなかっ たそれだけ俺の存在感は彼女にとって なかったのだろう俺だけが過去の感情を 引きずって 今はもうまなのことを誰よりも愛している けれど時々太した表紙に彼女のことを意識 してしまい胸の中がざわめくの だ結局通り口を聞かされた後さとは話し つかれたのかそのままテーブルに突っ伏し て眠ってしまっ た無謀に半分呆れながら持ってきた毛布を そのの方にかけ彼女の願を見つめ た安心しきってすやすやと小さな熱球を 立てるその姿はまるで小さな子供のようだ 俺がもしまなと結婚しなければ彼女と再開 することさえなかったのだろう叶わなかっ た恋の方が憧れだけで存在を引かし自分の 心に大きく悔いを残すのだろうか 俺の中では未だに彼女を思う気持ちが ほんの少しだけ残って いる2人きりで過ごす部屋の中で時々実感 するのが何度も 心苦しい少しは自覚してくれ よ寝ている里の頬を指先でつくと俺はふっ と笑をこぼし た翌日会社から帰ると夜勤明けで入てきた まなが夕食を作って待っていてくれ たもしかしてまたさとが来ていたのまなみ の問いかけにやましいことはないはずなの に一瞬胸がドキッと反応してしまう ソファーで折りたまれた毛布があったので まなはさとが来ていたと気づいたの だろう昨日の夜またいつものように男の口 を聞かされていたと答えた俺に まなは苦笑いを浮かべ たあの子こっちは新婚だっていうのに全然 遠慮しないわねあなたが同級生だから話し やすいのかもしれないけどそれにし たって言いたいことはよくわかるまなみ だって俺たちのことは信用してくれている はずけれど元同級生の男女が2人で自分を 差し置いて家で飲んでいれば嫉妬する 気持ちも拭えないしかも相手は自分の妹 関係性が近いからこそ余計にむっとして しまうところはあるのかもしれないそれに さとは高校時代結構人気者だったん でしょうあなたも本当は妹のこと好きだっ たんじゃない の冗談めかして笑うまなみに俺は焦る 気持ちを必死で隠しながら言っ ただったとしてももう昔の話だろう俺が 好きなのはまなみだけだ よそう言って額にキスをするとまなは嬉し そうに頬を あめる抱きしめた妻のぬくもり安心する
香りけれど彼女の肩の向こうで俺は複雑な 表情を浮かべていた忘れなくちゃいけない この気持ち はその日の夜のまなみはいつもより積極的 でベッドの中では何度も俺を求めたその 気持ちに答えるように彼女の髪を撫で ながら体を重ねた夜夫婦として当たり前の 時間を過ごしているはずなのにノりには チラチラと里の姿がよぎり自分を騙して いるような気持ちになってしまうまなの妹 がさとじゃなかったらこんな思いはしなく てはず閉じたまで眉間にシを寄せながら俺 は中途半端な自分の気持ちをひどく 攻め立てていたそれから数ヶ月は何事も なく穏やかな日々を過ごしていたまなみも 相変わらず仕事に忙しそうではあるけれど なるべく時間を作って俺と過ごそうと努力 しているのはよくわかったいじらしい彼女 の思いに俺も温かい気持ちになるこのまま 当たり前の日常をずっと過ごせていけたら 平穏を願う俺をあわうかのようにその夜は 訪れ た さといつもより残業になったその日の夜は 家に着くのがかなり遅くなっていたこの日 もたまたままなは夜勤自分しか家にいない ので何もせずに残業していたけれど家に 帰ってみると玄関の前で小さくうまった里 の姿があっ た驚いて恋をかける俺に自分の腕からふと 顔をあげた彼女は頬を涙で濡らして ぐちゃぐちゃになった泣き顔を俺に 向けるその顔を見た途端急に胸が苦しく なっていくこんな顔を見るのは初めてだ 慌てて玄関の鍵を開けるとさとの体を支え ながら家の中へと運んだ何があったんだ 理由を尋ねた俺に彼女はうつろな瞳で こちらに視線を向けたただならぬ雰囲気に 本気で心配に なる彼と別れちゃっ た巨星をはかのようにふっと笑を浮かべる 甲殻は涙で今も滲んでい たなんと声をかけるべきか分からないまま 俺は黙ってティッシュを差し出すことしか でき ないこぼれ落ちる涙は俺に救いを求めて いるようにも見えたけれど俺はあくまでも 慰め役肩を抱いてやることも抱きしめて やることもできないのだはがゆい気持ちで 彼女の泣き顔を見つめていた しばらく落ち着くまで無言の時間が続いた 後深呼吸をして息を整えると里は照れ隠し のような表情を 見せるごめんね困らせちゃうよ ね本当は今すぐにでも里を抱きしめて
しまいたかった高校時代の3年分の欲望が 俺の胸を支配しようと するその度に部屋に飾いとの写真に視線を 向けて理性を保っていたここでむやみに手 を出してしまえばそれまで大切に育んでき たまなとの関係を失うことになるもう昔の 俺とは状況が違うのだけれど失恋の痛手で 誰かに優しくしてもらいたいのかさとの 表情はいつもより生めかしい雰囲気を 醸し出していた ねえそんな俺の今中を読んだかのように さとはむに俺の手に触れると指を絡め 始めるただならぬ雰囲気を察した俺は なるべくその空気に飲み込まれないように 平常心をよった昔私のことを好きだって 言ってくれたよね突然昔の話に触れられて どくんと脈打つ胸背中にはじんわりと汗が 湿って いく今は今は私を見ても何も思わ ない試すような口ぶりで俺に顔を寄せる さと俺が本気になってしまったら彼女は どうするの だろう冗談はやめろよまなみが知ったら 悲しむ ぞとっさに妻の名前を出しこの先の行動に 牽制をしたつもりがさとは何事もなかった かのように体勢を崩さない瞳を見てしまえ ば心の底の欲望に抗えない気がしたどう しようもなくてぎゅっと目をつぶった 俺その瞬間唇に柔らかさとぬくもりを感じ た慌てて目を開けると目の前には里の顔が ある 急いで体を離した俺にさとは寂しそうな 視線を向け た悪いことは言わないからもう帰って くれ嬉しくないと言えば嘘になってしまう けれど俺の中では決してまなみのことを 裏切れない彼女の笑顔を守ると胸に誓った の だ昔から顔は私の方が可愛いって言われて きただ今だって本当は私のことを抱きた いって思ってるん でしょいつになく口調が荒いさとの姿は どこか自暴時期になっているようにも 見えるいつもならこんな風にまなのことを 悪く言ったりはしないそれどころかさとは まなみのことが誰より大好きなはず失恋の ショックに心を痛めておかしくなって しまったのだろう かやめてくれ妻は1人だけだ俺が心から 愛しているのはまなだけ だ力強くそう言い放った俺にさとは我に 帰ったかのようにはっとして俺のそばから 離れたさとは再び目にいっぱい涙を浮かべ ながら俺に背を
向けるごめん なさい私どうかしてた大好きなさんが婚し てずっと寂しかったさんを取られてしまっ た気がしてさんのことを好きな男の人に私 も愛されてみたかった好きすぎるからって お姉ちゃんの夫を取ろうなんて最低だよ ねそれ に私に手を出してくれたらお姉ちゃんとの 間に亀裂が入るそうすればお姉ちゃんは あなたと別れてくれると思ったから 屈折した愛情に俺は驚いて言葉を失った それほどまでにさとの姉への愛は大きかっ たのだろう泣きじゃくる彼女をそれ以上 責めることはできない静かな部屋の中で里 の鳴き声だけが響いてい た半年後まなと俺は国際線の空港に来てい たあれから里は弱い自分を変えたいと仕事 に集中する日々を送っていた色々あった けれどあの日の彼女とのキスや打ち明けて くれた本音はまなみに話していない心配を かけたくなかったし何よりさとの心を守っ てやりたかった仕事に打ち込み失恋の傷を 癒したさとは軍資金を貯めて海外に留学 することを選んだいつ帰ってくるかはまだ 決めていないらしいまなみのように真が 強くて誰にも依存せずに自分の人生を歩ん でいける強い女性になるためにむつめ直す のだそうだ俺たちは彼女を応援しているし 家族としてできる限りのサポートはして あげたい心の中に少しだけ寂しい気持ちも あるけれどもう自分の中では彼女に対して の気持ちをすっかり切り替えられていた 明るい笑顔で手を振りながら登場口に消え ていく里の 姿次に再開する時も同じ笑顔が見れるよう に俺たちも大きく手を 振り返すいつか里のことだけを愛して くれる人と出会えるように心の中で何度も 願いを込めながら彼女を乗せた飛行機が空 をかける姿をいつまでも見送るのだっ た最後までご視聴いただきありがとう ございます今日の朗読はいかがでしたか 物語の感想などコメントをいただけると 嬉しいです是非チャンネル登録もよろしく お願いし ます親子だから似ているところもある だろう けど日向以外の女経験してみ ない俺の顎に人差し指を当てて自分の方へ 視線を向け させるとかさんのテクニックに思わず息を 飲ん だ俺はどこにでもいるいわゆる平凡な サラリーマン社会人生活10年最近は仕事 での頑張りが評価されて小心が決まっ
たプライベートも充実して いる5年付き合った地元の彼女と去年 結婚新婚生活は幸せの絶頂期 だ毎日仕事を終わらせると家まで直記して 妻の手料理を 食べるそれが今の俺には何よりの幸せだっ た ねえ年末は何日から休みになる のある日帰宅して妻の日向と食事をし ながら取り止めのない会話を楽しんでい たここのところ少し仕事が忙しかったので 家族思いの日はゆっくりと家族と過ごす 時間を作りたかったの だろう日向の実家は母親の1人暮らし 俺と結婚するまで日向は母親と2人で 支え合って生きてきた家を出た今でも そんな1人の母を心配しているよう だ27日から5日まであるよ年末は少し 長めにお母さんのとろに帰ろう か気持ちを察して先回りした俺の返答に 日向は満面の笑みを浮かべたくっのない 少女のような笑顔が日向の可愛さを 引き出して いる彼女が喜んでくれることが俺にとって 何よりの幸せ だ俺と結婚して幸せだと思ってもらえる ような男にならない と結婚してすぐの頃から俺は常々そう思っ ていた理由は付き合い始めた頃に ある昔から日向はクラスで1番人気の女子 生徒だった同じクラスで過ごしていた俺は 明るく人気者で常に周りに人が寄ってくる 彼女を羨ましく思っていたし同時に住む 世界が違う人間だとも思ってい た学生時代のの俺といえば人見で異性と 話すのが苦手な典型的な 日陰者もちろん心を許せる友達はいた けれど女子には圧倒的に人気のない グループに属してい た大学生の頃から見た目に気を使い始める ようになりだんだんと女性と関わることも 増えたけれど友人関係以上になることは なく寂しい青春のまま俺の学生生活は 終わっ たそんな中不に耳にした同窓会の 知らせ仲の良かった友人に半ば強引に連れ て行かれたその場所で俺は数年ぶりに日向 と再会を果たし た学生時代はほとんど接点のない俺たち だったけれど話してみると意外な共通点も 多く驚くほど気があったその後も何度か デートを重ねた後俺は勇気を出して日向に 告白人生で初めて本気で誰かを好きになっ た瞬間だっ た日向は微笑んで俺と一緒にいることを
選んでくれたその日から俺はずっとに対し て幸せを感じてほしいと思いながら 付き合いを続けてき た日向は今までたくさんの異性から責め られてきた はず俺と付き合っていることはまさに奇跡 に 近いそんな奇跡を手に入れたのなら大事に しなくちゃいけない日向は俺にとって何に も買いがい大切な宝物ななのだ から2週間後年末休みが始まった俺は日向 と一緒に地元に戻った日向の実家は俺の 実家からそう遠くない場所に ある年明けの2日程度を俺の実家に当てて それまでは日向の実家で過ごそうという 計画をしてい た新幹線に乗ってあっというについた 生まれ育った故郷懐かしさに胸を熱くさせ ながら俺と日向は思い出話に花を咲かせて 家までの道を歩い たお帰りなさいよく来てくれたわ ね盆休みには忙しく一緒に戻れなかった 日向の 実家義母のとかさんは変わらない優しい 笑顔で俺たちを出くれたとかさんは日向に とてもよく似て いる実年齢を感じさせないほど 若々しく日向と姉妹だと言っても通用する ほど だきっと日向も同じように年を重ねていく んだろうと思うと微笑ましく なるとかさんは日向が3歳の時に 離婚女で1つで彼女を育て上げた 尊敬する女性だ俺と日向が結婚の挨拶に 行った時も何度も喜びを口に出しては日向 の成長を噛みしめていた姿をよく覚えて いる優しい母親に愛情をたくさん注がれて 育ったのが改めて分かる瞬間だっ たとかさんは日向が帰ってきて嬉しいのか 張り切ってたくさんのご馳走を用意して くれた日なたも実家に帰ったことで無邪気 なその表情を見せて くれる穏やかな 生活将来的にはこっちに戻ってとかさんと 同居するのも悪くない日向が望むことなら 俺は何でも叶えてやりたかっ たあれ味そが切れちゃったみたい日なた 買ってきてくれない キッチンで料理をするとかさんが日向に声 をかけた外は暗くなっているし夜道は危険 だからと代わりに俺が買い物を買って出た が日向は車で行くから大丈夫と俺を諭し そのまま買い物に出て行った料理をする とかさんと2人きり普段はあまり気にも 止めないけれどこの日ばかりはなんだか
落ち着かなくて俺はキッチンに向かって声 をかけた何か手伝うことはあります か俺の問いかけにとかさんは穏やかに 微笑む客人扱いされているからか何か頼ま れることもなく結局リビングで座っている ことしかできない日なたわがままでしょう 手を焼いてい ない料理をしながら とかさんが俺に 話しかける俺はいまいち日向がわがままだ という言葉がピンとこなかっ た母親の謙遜なのかそれとも世間一般 からして本当にわがままなのか少なくとも 俺は彼女をそんな風に思ったことはない 単純に俺が日向しか親密な関係を気づいた 女性がおらず比較対象を持ち合わせてい ないからそう思わないのかもしれない日向 は優しいですよ彼女がいなかったら俺は 未だに独り者だったと思うし苦笑いを 浮かべながら頭をかく俺にとかさんは何か を察したような指しを 向けるしばらくして日向が帰宅し俺は ほっと胸を撫で下ろしていたそれから数 日間は何事もなく親子の楽しそうな生活を 一緒に感じることができて俺も心が 温かかったそして大晦か地元に帰っている ことを聞きつけた日向と仲のいい友人たち がたまには一緒に飲もうと声をかけてきた 普段は離れて暮らしているしこんな時に しか会えないからと日向は飲み会に行き たがっているもちろん俺も知っている相手 俺は心よく彼女を送り出しその日の夜は 自分も友人と過ごそうかとぼんやり考えて いた悪いわねなんだか引き止めてしまった みたい ね友人とは王かと考えていた俺にとかさん は家で一緒に飲んで欲しいと寝かせておい たワインを開けた 日向は普段ほとんど酒を飲まないそのため 少しのアルコールで簡単に酔っ払って しまうとかさんは昔からお酒を飲むことが 大好きな手合日向が相手だとあまり 張り合いがなくてあまり面白くないのだと いう俺は元々酒に強かった上に会社の 付き合いで酒の席は多い日向よりも酒に 強いことからとかさんはハイペースで酒を 次々に開けたねえどうして日向と結婚して くれたの酒が進む中顔を赤くしたとかさん がそっと俺に問いかけたワインはすでに 残りわずかアルコールで好調したとかさん はいつもより色っぽい笑を浮かべている もも異性として 意識するはずのない相手けれど女性経験の 乏しい俺には少し刺激が 強いまだ若いんだしもっといろんな経験し
たかったんじゃない心なしかじりじりと 距離を詰めてくるとかさんに俺は戸惑った 相手は義母彼女からしてみれば俺は娘の夫 冷静に考えたら誘惑するような相手では ないけれど経験の少ない俺でも分かるほど 棚ならぬ空気が流れているしまには対面し て座っていたはずのとかさんが気がつけば 隣に座ってい たテーブルに乗せた腕に彼女の腕が当たる あからさまな態度に気づかないふりをして 俺は残ったワインを口に運ん だ親子だから似ているところもあるだろう けど日向以外の女経験してみ ない俺の顎に人差し指を当てて自分の方へ 視線を向け させるとかさんのテクニックに思わず息を 飲んだ彼女の瞳はとろんとしてまるでその 次の展開を待っているかのよう物干しそう な仕草に女を感じて鼓動が早くなっ たけれどとかさんを見ているうちに日向の 姿が彼女に 重なり俺ははっと我れに帰っ た義母に誘惑されて少しでもその色気に 当てられた自分が 恥ずかしい俺は再びとさんからを そばにあったブランケットを彼女の肩に かけ た日向以外の女性を抱きたいとか経験が 欲しいとかそんなこと思ったことありませ ん日向が悲しむことは絶対にしたくない この状況を見たら日向は絶対に 悲しむそんなことがしたくて俺は彼女と 結婚したんじゃ ないはっきりと言い切った俺にとかさんは 少し驚いたのかそのまま黙り込んでいた しばらくして涙声に近い彼女の声がごめん なさいと悲しく響い た本気で日向から取ろうとしたわけじゃ ないの私随分若い時に日向を産んでかなり 苦労した夫に何度も浮気されて我慢してい たけれど結局限界が来て別れちゃっ た1人で子供を育てることは本当に大変 だったもちろん日向を産んだことに後悔は ないけれどあの子に自分と同じ辛さを 味わって欲しくないこんな手に乗るよう だったら傷の浅いうちに離婚させたのが あの子のためだと思っ てティアなことしてごめんなさいどうかし てたわ ねそう言ってとかさんはそくさと部屋に 戻っていったとかさんの本心を聞いて俺は 彼女を責める気にはなれなかった確かに やり方は良くなかったかもしれないけれど 根底には日向への愛が詰まっていた日向に 心から幸せになってほしいという気持ち
だけが彼女をそうさせたのだと思 安易に避難することなどできないこの 数日間やそれ以前もとかさんの母親として の愛を俺は痛いほど感じていただからこそ この件は黙って俺の胸にしまって おこうそう気持ちを整理していると日向が 飲み会から帰ってきた彼女のいつも通りの 顔を見ているうちになぜだか胸のがぎゅっ と締めつけ られるいても立ってもいられなくなり俺は 日向をぎゅっと抱きしめた彼女は俺が酔っ ているのか寂しかったのかと勘違いして 子供をあすように頭を撫でてくれた温かく 優しい手は俺の不安を一気に 消し飛ばす何も言わずに彼女を見つめ静か に口づけた いつも通りの日向とのキスがその日は特別 愛しさが増してい た絶対に日向を悲しませたりなんかし ない再び心に強く誓った俺はもう一度日向 を強く抱きしめてい た翌朝部屋から降りるといつも通りの2人 が仲良くキッチンに並んでい たし を迎え清々しく晴れた空晴れ着で近所の 神社に初詣に行こうとはしゃぐ日向を 見つめるとかさんの瞳はまさしく母親の 出しだった俺は何事もなかったかのように とかさんと新年の挨拶をかわしそのまま 初詣へ繰り出した玄関から出る時とかさん は俺に近づき小さな声でありがとうと囁い た驚いて彼女に視線を向けるととかさんは 少しだけ困ったように眉を下げて微笑んで い たそれから数年後俺は未だにその話を誰に も話していない日向に話しても彼女からし てみたら素直に母の愛としてで受け取れ ないかもしれないしわざわざ明かす必要性 をあまり感じなかったからだ俺と日向は相 変わらず夫婦円満に暮らしている来週には 新しい家族が増える予定だ大きくなった お腹を優しく撫でる日向の立はとかさんに とてもよく似ているとかさんは1年前に 再婚した母が1人で生きていくことを心配 していた日向も安心しているようだった人 の数だけ家族の形はあるこの経験は俺に そのことを身を持って教えてくれる出来事 になっ た最後までご視聴いただきありがとう ございます今日の朗読はいかがでしたか語 の コメントをいけると嬉しいです是非 チャンネル登録もよろしくお願いし ます