【朗読】『草枕』夏目漱石【其の七】

【朗読】『草枕』夏目漱石【其の七】



この投稿は青空文庫の『草枕』を朗読して作成しております。

▼『草枕』を実際に読んで楽しみたい方はコチラから▼
https://www.aozora.gr.jp/cards/000148/files/776_14941.html

▼【朗読】『草枕』夏目漱石シリーズ▼
【其の一】https://youtu.be/ZvIh8u0ApXw
【其の二】https://youtu.be/8Cw3ngvrKLc
【其の三】https://youtu.be/8yiyKlsK94E
【其の四】https://youtu.be/YI6DsnJVU14
【其の五】https://youtu.be/SSr-_UHvaK4
【其の六】https://youtu.be/s8IbtvPd5Yo
【其の八】
【其の九】
【其の十】
【其の十一】
【其の十二】
【其の十三】

▼あらすじ(Wikipediaから引用)▼
日露戦争のころ、30歳の洋画家である主人公が、山中の温泉宿に宿泊する。やがて宿の「若い奥様」の那美と知り合う。出戻りの彼女は、彼に「茫然たる事多時」と思わせる反面、「今まで見た女のうちでもっともうつくしい所作をする女」でもあった。そんな「非人情」な那美から、主人公は自分の画を描いてほしいと頼まれる。しかし、彼は彼女には「足りないところがある」と描かなかった。ある日、彼は那美と一緒に彼女の従兄弟(いとこ)で、再度満州の戦線へと徴集された久一の出発を見送りに駅まで行く。その時、ホームで偶然に「野武士」のような容貌をした、満州行きの為の「御金を(彼女に)貰いに来た」別れた夫と、那美は発車する汽車の窓ごしに瞬間見つめあった。そのとき那美の顔に浮かんだ「憐れ」を横で主人公はみてとり、感じて、「それだ、それだ、それが出れば画になりますよ」と「那美さんの肩を叩きながら小声に云う」という筋を背景に、漱石の芸術論を主人公の長い独白として織り交ぜながら、「久一」や「野武士(別れた夫)」の描写をとおして、戦死者が激増する現実、戦争のもたらすメリット、その様な戦争を生み出す西欧文化、それに対して、夏にまで鳴く山村の鶯(ウグイス)、田舎の人々との他愛のない会話などをとおして、東洋の芸術や文学について論じ漱石の感じる西欧化の波間の中の日本人がつづられている。

▼著者略歴(Wikipediaから引用)▼
夏目 漱石(なつめ そうせき、1867年2月9日(慶応3年1月5日) – 1916年(大正5年)12月9日)は、日本の教師・小説家・評論家・英文学者・俳人。
本名:夏目 金之助(なつめ きんのすけ)。俳号は愚陀仏。明治末期から大正初期にかけて活躍し、今日に通用する言文一致の現代書き言葉を作った近代日本文学の文豪のうちの一人。
代表作は、『吾輩は猫である』『坊っちゃん』『三四郎』『それから』『こゝろ』『明暗』など。明治の文豪として日本の千円紙幣の肖像にもなった。
講演録に「私の個人主義」がある。漱石の私邸に門下生が集まった会は木曜会と呼ばれた。
大学時代に正岡子規と出会い、俳句を学んだ。
帝国大学(のちの東京帝国大学、現在の東京大学)英文科卒業後、松山で愛媛県尋常中学校教師、熊本で第五高等学校教授などを務めたあと、イギリスへ留学。大ロンドンのカムデン区、ランベス区などに居住した。
帰国後は東京帝国大学講師として英文学を講じ、講義録には『文学論』がある。南満洲鉄道株式会社(満鉄)総裁、鉄道院総裁、東京市長、貴族院議員などを歴任した官僚出身の政治家中村是公の親友としても知られる。

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草枕夏目 漱石その 7寒い手ぬいを下げて湯つぼへ 下る3条へ着物を脱いでだんだん王4つ 降りると8畳ほどな風呂場へ出る石に不せ ぬ国と見えて下は御影で敷き詰めた真ん中 を4尺ばかりの深さに掘り抜きて豆腐や ほどな湯舟を吸える船とはいうものの やはり石で畳んである光線と名のつく以上 は色々な成分を含んでいるのだろうが色が 準透明だから入りが良いおりおりは口に さえ含んでみるが別段の味も匂いもない 病気にも効くそうだが聞いてみぬから どんな病に効くのか知らぬ元より別段の病 もないから実用上の価値はかつて頭の中に 浮かんだことがないただ入る度に考え出す のは白楽天の温泉水滑らかにして業種を 洗うという区だけである温泉という名を 聞けば必ずこの区に現れたような愉快な 気持ちになるまたこの気持ちを出し得ぬ 温泉は温泉として全く価値がないと思って いるこの理想以外に温泉についての注文は まるで ないスポルと父の辺りまで入る湯はどこ から湧いて出るか知らぬが常でも船の縁を 綺麗に越している春の石は乾く暇なく濡れ て温かにふわの心は穏やかに 嬉しい降る雨は夜の目をかめて密かに春を 潤すほどのしめやかさであるが野木の しずくはようやくしげくぽたりぽたりと耳 に 聞こえる立て込みられた湯は床から天井く なくうめて隙間さえあれば節穴の細をわず 漏れ遺伝とする景色で ある秋の霧は冷やかにたくモヤはのどかに 夕げたく人の煙は青く立って大いなる空に 我がはなき姿を託す様々の哀れはあるが春 の世のデの曇りばかりは歩みするもの肌を 柔らかに包んで古きの男かと我を疑わしる 目に移るものの見えぬほど濃くまつわりは 背が薄を人へ破れば何の苦もなく下界の人 と己れを見出すように朝ものではない1へ 破り2へ破り育を破り尽くすともこの煙 からは出すことはならぬ顔に司法より我を 温かく虹のうちにうめ去る酒に酔うという 言葉はあるが煙に酔うというごを耳にした ことがないあるとすれば霧には無論使えぬ 霞には少し強すぎるただこのモヤに春正の 二次を関したる時初めて妥当なるを 覚えるよは湯舟の淵に仰向けの頭を支えて 透き通る湯の中の軽き体をできるだけ抵抗 力なき辺りへ漂わしてみたふわりふわりと 魂がクゲのように浮いている世の中も こんな気になれば楽なものだ分別の上前を 開けて執着の心張りを外すどうともせよと

湯の中でゆと同化してしまう流れるもの ほど生きるに苦は入ら ぬ流れるものの中に魂まで流していれば キリストのお弟子となったより ありがたいなるほどこの調子で考えると 土門は風流であるスインバーンのなんとか 言うしに女が水の底で王場して嬉しがって いる感じを書いてあったと思う世が平成 から苦にしていた未のオフェリアもこう 観察するとだいぶ美しくなるなんであんな 不愉快なところを選んだものかと今まで 不審に思っていたがあれはやはり絵になる のだ水に浮かんだままあるいは水に沈んだ ままあるいは沈んだり浮かんだりしたまま ただそのままの姿でくうなしに流れる有様 は美的にそういないそれで両岸に色々な 草花をあって水の色と流れていく人の顔の 色と衣服の色に落ち着いた調和を取った ならきっと絵になるにそうい ないしかし流れていく人の表情がまるで 平和ではほとんど神和日になってしまう 痙攣的なくもはもより全幅の精神を 打ち壊すが全然色気のない平気な顔では 人情が映らないどんな顔を描いたら成功 するだろうミレのオフィリアは成功かも しれないが彼の精神は世と同じところに損 するか 疑わし未練は未練世は世であるから世は世 の興味を持って1つ風流な土門を描いてみ たいしかし思うような顔はそうたやすく心 に浮かんできそうも ない湯の中に浮いたまま今度は土門の酸を 作って みる雨が降ったら濡れるだろう霜が降り たら冷たかろ土の下では暗かろ 浮かば波の上沈まば波の底春の水なら食わ なかろと口のうで小声に樹しつつ漫然と 浮いているとどこかで引くシミ線の根が 聞こえる美術家だのにと言われると恐縮 するが実のところ世がこの楽器における 知識はすこぶる怪しいもので2がががさが 下がろうが耳にはあまり影響を受けた試し が ないしかし静かな春のように雨さえ今日を 添える山里の湯つぼの中で魂まで春のデに 浮かしながら遠くのシミを無責任に聞くの は花嬉しい遠いから何を歌って何を引いて いるか無論わからない そこになんだか趣きがある寝の落ち着いて いるところから察すると髪型の賢行さんの 自にでも聞かれそうな太かとも 思う子供の自分門前にという酒屋が あってそこに小倉さんという娘がいたこの 倉さんが静かな春の昼過ぎになると必ず 長歌のおさいをするおさいが始まると世は

庭へ出る茶畑のつぼありを前に控えて3本 の末が客間の東側に並んでいるこの末は 周り1尺もある大きな木で面白いことに3 本よって初めて趣きのある格好を形作って い た子供心にこの松をるといい心持ちになる 松の下に黒く錆びた金道が名しれぬ赤石の 上にいつ見てもわからずやの固くなじじい のように固く座っているよはこの灯ろを 見つめるのが大好きであった灯ろの前後に はコケ深きを抜いて名も知らぬ春の草が 浮世の風を知らぬ顔に1人におて1人 楽しんでいる世はこの草の中にわずかに膝 をいるの石を見い出してじっとしゃがむの がこの自分の癖であったこの3本の末の下 にこの灯ろを睨めてこの草の顔を嗅いで そうして小倉さんの長歌を遠くから聞くの が当時の日課であっ た 小倉さんはもう赤い手柄の時代さえ 通り越して大分と初代じみた顔を長場へ さらしてるだろうむことは折り合いがいい か知らんつくは年々帰ってきて泥を含んだ 口ばしを忙しげに働かしているか知らん つばと酒のかはどうしても想像から 切り離せ ない3本のは未だにいい格好で残っている かしらん鉄道郎はもう壊れたに違いない あるの草は昔しゃがんだ人を覚えている だろうかその時ですら口も聞かずに過ぎた ものを今に見ろはずがない小倉さんの旅の 衣は鈴掛のという火事の声も世も聞き覚え があるとは言うまい シミの根が思わぬパノラマを世の眼前に 展開するにつけ世はゆかしい過去の間の ありに立って20年の昔に住むガゼなき 小僧となりすました時突然風呂場の戸が さらりと開い た誰か来たなと身を浮かしたまま視線だけ を入り口に注 湯舟の淵の最も入り口からへたりたに頭を 乗せているから船に下るだだは間2畳を 隔てて斜めに世が目に入るしかし見上げ たる世の瞳にはまだ何者も映らぬしばらく はのきを巡る雨だれの音のみが 聞こえるシミ線はいつの間にか止んでいた やがて階段の上に何者か現れた広い風呂場 を照らすものはただ1つの小さ釣りランプ のみであるからこの隔たりでは住み切った 空気を控えてさえしと物色は難しいまして 立ち上がる湯毛の細やかなる雨に抑えられ て逃げ場を失いたる小いの風呂にタを誰と は元より定めにくい1段を折り2段を踏ん でまともに照らすほかを浴びたる時でなく ては男とも女とも声はかけられ

ぬ黒いものが一歩を下へ移した石は ビロードのごとく柔らかと見えて足音を正 にこれを理すれば動かぬと表してもさしえ ない が輪郭は少しく浮き上がる世は学校だけ あって人体の骨格については存外資格が 英敏である何とも知れぬものの一段動いた 時要は女と2人この風呂場の中にあること を悟っ た注意をしたものかせぬものかと浮き ながら考える間に女の影はいかんなく夜が 前に早くも現れたみなり渡る湯の柔らかな 光線を一分しごとに含んで薄れないの温か に見える奥に漂わす黒髪を雲と流してあら ん限りの背をすらりとのした女の姿を見た 時は礼儀の左方の風気のという感じは ことごとく我がノりを去ってただひたすら に美しい画題を見い出し得たとのみ思っ た古代ギリシャの彫刻はいざ知らず金星 復刻の画家が命と頼むラタ顔を見るたびに あまりにあさな肉のびを極端まで描き 尽くそうとする痕跡がありありと見えるの でどことなく金に心持ちが今まで我を 苦しめてならなかったしかしそのおりおり はただどことなく下品だと表するまでで なぜ下品であるかが分からぬゆえ我知らず 答えを得るに反問して今日に至ったの だろう肉を覆えば美しきものが隠れる隠さ ねば卑しくなる今のようのがというはただ 隠さぬという癒しさに義行をとめておらぬ 衣を奪いたる姿をそのままに移すだけにて は物たらぬと見えてあくまでも裸を遺憾の 世に押し出そうとする服をつけたるが人間 の状態なるを忘れてセラに全ての剣の不 予選と 試みる十分でこるべきを12分も15分に もどこまでも進んでひたすらに落体である ぞという感じを強く病室しようとする技工 がこの極端に足したる時人はその患者を しるをろとする美しきものを嫌が上に 美しく線と焦る時美しきものはかえてその どを現が霊である人事についても万は損を 招くとの事業はこれがためで ある方針と無邪気とは余裕を示す余裕は絵 において死においてもしくは文章において 必須の条件である近代芸術の一大兵は いわゆる文明の潮流がいたずらに芸術の塩 を買ってくとして随所に悪垂らしムにある ラタがはその高齢であろう都会に儀という ものがある色を売りて人に媚びるを商売に している彼らは評価に対する時我が容姿の いかに相手の瞳にエズかを考慮するのほ何 らの表情をも発揮しえぬ 年々に見るサロンの目録はこの原義に似る ラタ美人を持って10万している彼らは1

秒時も我がラタイなるを忘るるあわざる のみならず全身の筋肉をむつかして我が ラタイなるを患者に示さんと勤めて いる今よが面前にとたる姿には一人もこの 愛の瞳に遮るものを帯びておらぬ常の人の まえる衣装を脱ぎ捨てたる様といえば すでに人に打 するはめより切るべき服も振るべき袖も あるものと知らざる神をの姿を雲の中に 呼び起こしたるがごとく自然で ある部屋をうる雪はうめくしたる後から 絶えず 湧き上がる春の世の日を半透明に崩し広げ て部屋一面の虹の世界が細やかに揺れる中 に朦朧と黒木かとも思われるほどの髪を ぼかして真っ白な姿が雲の底から次第に 浮き上がってくるその輪郭を 見よ首筋を軽く内輪に双方から攻めて雲も なく肩の方へなれ落ちた線が豊かに丸く 折れて流るる末は5本の指と分かれるので あろうふっくらと置く2つの父の下には しばし引く波がまた滑らかに盛り返して 下腹の針を安らかに 見せる春勢いを後ろへ抜いてせの作る あたりから別れた肉が平行を保つために 少しく前に 傾く逆にうる膝頭のこの旅は立て直して 長きうねりのかとにつく頃ひたき足が全て の葛藤を2枚の足の裏に安康と始末 する世の中にこれほど錯雑した配合はない これほど統一のある配合もないこれほど 自然でこれほど柔らかでこれほど抵抗の 少ないこれほど苦にならぬ輪郭は決して 見い出せ ぬしかもこの姿は普通のラタのごとく露骨 にがは目の前に突きつけられてはおらぬ 全てのものを有限にかする一種の冷風の中 に彷彿として十分の美を奥ゆかしくも ほのめかしているにすぎぬ変sinceを 初々倫理の間に転じて給料の貝を初号の他 に想像せしるがごと芸術的に感じて申し分 のない空気と温かみと迷惑なる調子と備え ている 6636輪を丁寧に描きたる竜の国旗にる が事実ならばセララの肉を乗車者に眺めぬ うちに信用の余韻はある世はこの輪郭の目 に落ちた時桂の都を逃れた月界の上河が虹 の追手に取り囲まれてしばらく躊躇する姿 と眺め た輪郭は次第に白く浮き上がる今一歩を 踏み出せばせっかくのジガが哀れ続かに 堕落するよと思う切なに緑の髪は波を切る レキの斧ごとくに風を起こして棒となびい た渦まく煙をついて白い姿は階段を 飛び上がる

ほほほほほと鋭く笑う女の声が廊下に響い て静かなる風呂場を次第に向こうへ 遠のく世はがぶりと湯を飲んだまま船の中 につったず驚いた波が胸へ当たる 縁を越す湯の音がさあさあと なるそれでは本日はこの辺でまた次回お 会いしましょうさようなら

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