軽井沢朗読館
#坊ちゃん
#夏目漱石
#青木裕子
青木裕子(あおきゆうこ)
一般社団法人軽井沢朗読館 館長
朗読家
元NHKアナウンサー
縮小会で学校はお休みだ連携場で式がある というのでたぬきは生徒を印刷して参列し なくてはなら ない俺も職員の1人として一緒にくっつい ていくん だ町へ出ると日の丸だらけで眩しいくらい で ある学校の生徒は800人もあるのだから 体操の教師が大後を整えて1組1組の間を 少しずつ開けて それへ職員が1人か2人ずつ監督として 割り込む仕掛けで ある仕掛けだけはすこぶる巧妙なものだが 実際はすこぶる不手際で ある生徒は子供の上に生意気で起立を破ら なくっては生徒の対面に関わると思ってる 奴らだから職員がいくたりついでいっ たって何の役に立つもん か命令も下さないのに勝手な軍を歌ったり 軍をやめるとわあとわけもないのに時の声 をあげたりまるで老人が町内を練り歩いて いるようなもの だ軍かも時の声もあげない時はガヤガヤ 何か喋っ てる喋らないでも歩けそうなもんだが日本 人は皆口から先へ生まれるのだからいくら 小言を言ったって聞きっこ ない喋るのもただ喋るのではないの悪口を 喋るんだから加藤 だ俺は宿直事件で生徒を謝罪さしてまあ これならよかろうと思ってい たところが実際は大違いである下宿のばあ さんの言葉を借りていえばまさに大違いの 看護郎で ある生徒が謝ったのは真から後悔して謝っ たのではないただ校長から命令されて形式 的に頭を下げたのでで ある商人が頭ばかり下げてずるいことを やめないのと一般で生徒も謝罪だけはする がいたずらは決してやめるもので ないよく考えてみると世の中はみんなこの 生徒のようなものから成立しているかも しれ ない人が謝ったり詫びたりするのを真面目 に受けて勘弁するのは正直すぎるバカと 言うん だろう謝るのも仮に謝るので勘弁するのも 仮に勘弁するのだと思ってればさしえ ないもし本当に謝らせる気なら本当に後悔 するまで叩きつけなくてはいけ ない俺が組と組の間に入っていくと天ぷら だの団子だのという声が絶えず するしかも大勢だから誰が言うのだか わからないよしわかっても俺のことを 天ぷらと言ったんじゃありません団子と
申したのじゃありませんそれは先生が神経 衰弱だからひがんでそう聞くんだぐらい言 に決まっ てるこんな卑劣な根性は法権時代から要請 したこの土地の習慣なんだからいくら行っ て聞かしたって教えてやったって到底治 りっこ ないこんな土地に1年もいると潔白な俺も この真似をしなければならなくなるかも しれ ない向こうでうまく言い抜けられるような 手段で俺の顔を汚すのを放っておくちょぼ 位は ない向こうが人なら俺も人だ生徒だって 子供だって図体は俺より大きい やだから刑罰として何か変更をしてやら なくっては義理が 悪いところがこっちから変更をする自分に 尋常の手段で行くと向こうから逆ねじを 食わして くる貴様が悪いからだと言うと初手から 逃げ道が作ってあることだから等々と弁事 立てる弁事立てておいて自分の方を表向き だけ立派にしてそれからこっちの火を攻撃 するもも変法にしたことだからこちらの 弁護は向の日が上がらない上は弁護になら ないつまりは向こうから手を出しておいて 世間定はこっちが仕掛けた喧嘩のように みなされて しまう大変な不利益だそれなら向こうの やるなりぐーたら同時を決め込んでいれば 向こうはますます増長するばかり大きく 言えば世の中のためになら ないそこで仕方がないからこっちも向こう の筆法を用いてつらまえられないで手の つけよのない変更をしなくてはならなく なるそうなっては江どっこもだめだだめだ が1年もこうやられる以上は俺も人間だ からダメでも何でもそうならなくっちゃ 始末がつか ないどうしても早く東京へ帰ってキヨと 一緒になるに限るこんな田舎にいるのは 堕落しに来ているようなもの だ新聞配達をしたってここまで堕落する よりはまし だこう考えていやいやついてくるとなんだ か先方が急にガヤガヤ騒ぎ出し た同時に列はぴたりと 止まる変だから列を右へ外して向こうを 見ると大手町を突き当たって役町へ曲がる 角のところで行き詰まった義押し返したり 押し返されたして揉み合って いる前方から静かに静かにと声をからして きた体操教師になんですと聞くと曲がり角 で中学校と市販学校が衝突したんだと
いう中学と市販とはどこの喧嘩でも犬と猿 のように仲が悪いそう だなぜだかわからないがまるで気風が合わ ない何かあると喧嘩をする大方狭い田舎で 退屈だから暇つぶしにやる仕事なん だろう俺は喧嘩は好きな方だから衝突と 聞いて面白半分に駆け出していっ たすると前の方にいる連中は仕切りになん だ地方勢のくせに引き込めと怒鳴ってる 後ろからはおせおせと大きな声を 出す俺は邪魔になる生徒の間をくぐり抜け て曲がり角へもう少しで出ようとした時に 前という高く鋭い号令が聞こえたと思っ たら市販学校の方は祝しとして更新を始め た先を争った衝突は折り合いがついたには そういないがつまり中学校が一歩を譲った のである資格から言うと市販学校の方が上 だそう だ縮小の式はすこぶる簡単なものであった 旅団長が祝を読む知事が祝を読む三列者が 万歳を唱えるそれでおしまい だ余興は午後にあるという話だから ひとまず下宿へ帰ってこない中から気に かかっていた清への返事を書きかけ た今度はもっと詳しく書いてくれとの注文 だからなるべく念入りにしめなくっちゃ ならないしかしいざとなって半切れを 取り上げると書くことはたくさんあるが何 から書き出していいかわからないあれに しようかあれはめんどくさいこれにしよう かこれはつまらない何かスラスラと出て骨 が折れなくってそうして器が面白がるよう なものはないかしらと考えてみるとそんな 注文通りの事件は1つもなさそうだ俺は炭 を吸って筆を示して巻を睨め て巻紙を睨めて筆を示して炭を吸って同じ 書作を同じように何べも繰り返した後俺に はとても手紙はかけるものではないと諦め てすりの蓋をしてしまっ た手紙なんぞを書くのはめんどくさい やっぱり東京まで出かけていって会って話 をするのが勘弁 だの心は察しないでもないがキの注文通り の手紙を書くのは37日の断食よりも 苦しい俺は筆と巻髪を放り出してごろりと 転がって肘枕をして庭の方を眺めてみたが やっぱり器のことが気に かかるその時俺はこう思ったこうして遠く へ来てまで清の身の上を暗示ていてやり さえすれば俺の誠は器に通じるに違い ない通じさえすれば手紙なんぞやる必要は ないやらなければ無事で暮らしてると思っ てる だろう頼りは死んだ時か病気の時か何かこ の起こった時にやりさえすればいいわけ
だ庭はトツほどの あって兵の外から目印になるほど 高い俺はうへ帰るといつでもこのみかを 眺める東京を出たことのないものにはみか のなっているところはすこぶる珍しいもの だあの青い身がだんだん熟してきて黄色に なるんだろうが定めて綺麗 だろう今でももう半分色の変わったのが あるばあさんに聞いてみるとすこぶる水気 の多いうまいみかだそうだ今に売れたら たんと召し上がれと言ったから毎日少し ずつ食ってやろうもう3週間もしたら十分 食える だろうまさか3週間以内にここを去ること も なかろう俺がみかのことを考えている ところへ偶然山嵐が話にやってき た今日は縮小会だから君とと一緒にご馳走 を食おうと思って牛肉を買ってきたと竹の 川の包みを多元から引きずり出して座敷の 真ん中へ放り出し た俺は下宿で芋攻め豆腐攻めになっている 上そば屋行き団子屋行きを禁じられている 際だからそいつ結構だとすぐばあさんから 鍋と砂糖を張り込んで2方に取りかかっ た山嵐はむやみに牛肉をほ ながら君あの赤シャが芸者に馴染みのある ことを知ってるかと聞くから知ってるとも この間占の差別会の時に来た1人がそう だろうと言ったらそうだ僕はこの頃 ようやく感づいたのに君はなかなか敏章だ と大いに褒め たあいつは二言目には品性だの精神的娯楽 だのというくせに裏へ回って者と関係 なんかつけとる消しからんやつだそれも他 の人が遊ぶのを完用するならいいが君が そば屋へ行ったり団子屋へ入るのさえ 取り締まり上害になると言って校長の口を 通して注意を加えたじゃない かうんあの野郎の考えじゃ芸者買は精神的 娯楽で天ぷらや団子は物理的娯楽なん だろう精神的娯楽ならもっと大らにやるが いい なんだあのざ は馴染みの芸者が入ってくると入れ替わり に席を外して逃げるなんてどこまでも人を ごまかす気だから気に食わ ないそうして人が攻撃すると僕は知らない とかロシア文学だとか俳句が身体史の兄弟 文だとか言って人を煙に巻くつもりなんだ あんな弱虫は男じゃないよ全く御殿女中の 生まれ変わりか何かだぜことによると あいつの親父は湯島の陰間かもしれない 湯島の陰間となんだなんでも男らしくない もんだろう君そこのところはまだ煮えてい
ないぜそんなのを食うとサムが湧くぜそう か大抵大丈夫だろうそれで赤シャは人に 隠れて湯の町の角屋へ行って芸者と会見 するそうだかやってあの宿屋か宿屋県料理 屋さだからあいつを一番へこまためには あいつが芸者を連れてあそこへ入り込む ところを見届けておいて免疫するんだね 見届けるって夜番でもするのかいうん角屋 の前にマヤという宿屋があるだろうあの表 2階を借りて生子へ穴を開けて見ているの さ見ている時に来るかい来るだろうどうせ 一晩じゃいけない2週間ばかりやるつもり でなくっちゃ随分疲れるぜ僕は親父の死ぬ 時1週間ばかり徹夜して看病したことが あるが後でぼんやりして大いに弱ったこと が ある少しぐらい体が疲れたって構わんさ あんな端物をあのままにしておくと日本の ためにならないから僕が天に変わって中力 を加えるんだ愉快だそうことが決まれば俺 も火星してやるそれで今夜から番をやるの かいまだ松屋に掛け合ってないから今夜は だめだそれじゃいつから始めるつもりだい 近々のうちやるさいずれ君に放置をする からそうしたら火星してくれたまよろしい いつでも火星する僕は計りことは下手だが 喧嘩と来るとこれでなかなかすしこい ぜ俺と山嵐が仕切りに赤シャツ胎児の計り ことを相談していると宿のばあさんが出て きて学校の生徒さんが1人ほった先生にお めにかかりたいてておいでたぞ なし今オタへさじたのじゃがオルスじゃ けれ大方ここじゃろうてて探し当ててお いでたのじゃがなもしと主のところへ膝を ついて山嵐の返事を待って いる山嵐はそうですかと玄関まで出て行っ たがやがて帰ってきて君生徒が縮小会の 余興を見に行かないかって誘いに来たんだ 今日は高知からなんとか踊りをしに わざわざここまで他人数乗り込んできて いるのだから是非見物しろ滅多に見られ ない踊りだと言うんだ君も一緒に行ってみ た前と山嵐は大いに乗り気で俺に同行を 進める俺は踊りなら東京でたくさん見て いる毎年8万様のお祭りには屋台が町内へ 回ってくるんだから塩でも何でもちゃんと えて いるとっぽのバカ踊りなんか見たくもない と思ったけれどもせっかく山嵐が進める もんだからつい行く気になって門へ出 た山嵐を誘いに来たものは誰かと思ったら 赤シャの弟だ妙なやが来たもん だ会場へ入るとエコ員のスモか本問寺のお 絵のように行く流れとなく長い旗を所々に 植えつけた上に世界万国の国旗を
ことごとく借りてきたくらい縄から縄綱 から綱へ渡しかけて大きな空がいつになく 賑やかに 見える東の隅に一夜作りの舞台を設けて ここでいわゆる高知のなんとか踊りをやる んだそうだ舞台を右へ長ばかり来るとの 囲いをして池が陳列してあるみんなが関心 して眺めているが一向くだらないものだ あんなに草や竹を曲げて嬉しがるなら背の 色男やびっこの亭主を持って自慢するが よかろう舞台とは反対の方向で仕切りに 花火をあげる花火の中から風船が出た帝国 万歳と書いて ある天主の松の上をふわは飛んで英書の中 へ落ちた次はポンと音がして黒い団子が しょっ秋の空をいくように上がるとそれが 俺の頭の上でぽかりと割れて青い煙が傘の 骨のように開いてダラダラと空中に 流れ込ん だ風船がまた上がった今度は陸海軍万歳と 赤字に白く染め抜いたやつが風に揺られて 湯の町から愛村の方へ飛んで行った大方 観音様の兄弟へでも落ち たろう式の時はさほどでもなかったが今度 は大変な人手 だ田舎にもこんなに人間が住んでいるかと 驚いたぐらいうじゃうじゃしている履行な 顔はあまり見当たらないが数から言うと 確かに馬鹿にでき ないそのうち評判の高知のなんと踊りが 始まっ た踊りと言うから藤かなんぞのやる踊りか と早していたがこれは大間違いであっ たいかめしい後ろ八巻をしてたけばまを 履いた男が10人ばかりずつ舞台の上に3 列に並んでその30人がことごとく抜き身 を下げているにはたげ た前列と後列の間はわずか一5寸ぐらい だろう左右の感覚はそれより短いとも長く は ないたった1人列を離れて舞台の端に立っ てるのがあるばかりだこの仲間外れの男は 袴だけはつけているが後ろ八巻は険悪して 抜き身の代わりに胸へ太鼓をかけて いる太鼓は大神楽の太鼓と同じもの だこの男がやがていやあはあと呑気な声を 出して妙な歌を歌いながら太鼓ボコボ ボコボと 叩く歌の調子は前代見物の不思議なものだ 三河漫才とふだら屋の合併したものと思え ば大した間違いにはなら ない歌はすこぶる悠長なもので夏分の水飴 のようにだらしがないが区切りを取るため にボコボを入れから別のようでも表紙は 取れるこの表紙に応じて30人の抜き身が
ピカピカと光るのだがこれはまたすこぶる 迅速なお手際で拝見していてもヒヤヒヤ する隣も後ろも一尺5寸以内に生きた人間 がいてその人間がまた切れる抜き身を自分 と同じように振り回すのだからよほど調子 が揃わなければ同打ちを始めて怪我をする ことに なるそれも動かないで刀だけ前後とか上下 とかに振るのならまだ危なくもないが30 人が1度に足踏みをして横を向く時がある ぐるりと回ることがある膝を曲げることが ある隣のものが1秒でも早すぎるか遅 すぎれば自分の花は落ちるかもしれない隣 の頭は削がれるかもしれない 抜き身の動くのは自由自在だがその動く 範囲は一尺5角の柱のうちに限られた上に 前後左右のものと同方向に同速度に ひらめかなければならないこいは驚いた なかなかもって塩組みや咳のの及ぶところ では ない聞いてみるとこれは花熟練のいるもの で容易なことではこういう風に調子がそう だことに難しいのはかの漫才節のボコボ 先生だそうだ30人の足の運びも手の働き も腰の曲げ方もことごとくこのボコボ君の 表紙1つで決まるのだそうだ旗で見ている とこの大将が一番呑気そうにいやあはあと 気楽に歌っているがその実は花責任が重く て非常に骨が折れるとは不思議なもの だ俺と山嵐が関心のあまりこの踊りを余念 なく見物していると半丁ばかり向こうの方 で急にわっという時の声がして今まで 穏やかに所書を従していた連中がにわかに 波を打って右左に動き 始める喧嘩だ喧嘩だという声がすると思う と人の袖をくぐり抜けてきた赤シャの弟が 先生また喧嘩です中学の方で今朝の石返し をするんでまた市販のやと決戦を始めた ところです早く来てくださいと言いながら また人の波の中へ潜り込んでどっかへ行っ てしまっ た山嵐は世話のやける小僧だまた始めたの かいい加減にすればいいのにと逃げる人を 避けながら一散に駆け出した見ているわけ にもいかないから取り沈めるつもりだろう 俺は無論のこと逃げる気はない山嵐のかと を踏んで後からすぐ現場へ駆けつけた喧嘩 は今が真最中である市販の方は560人も あろうか中学は確かに3割型 多い市販は制服をつけているが中学は死後 大抵は日本服に着替えているから敵味方は すぐ わかるしかし入り乱れてくず保護戦ってる からどこからどう手をつけて引き分けて いいかわから
ない山嵐は困ったなという風でしばらく この乱雑な有様を眺めていたがこうなっ ちゃ仕方がない巡査が来ると面倒だ 飛び込んで分けようと俺の方を見て言う から俺は返事もしないでいきなり1番喧嘩 の激しそうなところへ踊りこんだよせよせ そんな乱暴をすると学校の対面に関わる よさないかと出るだけの声を出して敵と 味方の分解線らしいところを突き抜けよと したがなかなかそううまくはいかない12 件入ったら出ることも引くこともできなく なっ た目の前に比較的大きな市販性が156の 中学生と組み合っている寄せと言ったら 良さないかと市販性の方を持って無理に 引き分けようとする途端に誰か知らないが 下から俺の足を救った俺はふを打たれて 握った肩を離して横に倒れた硬い靴で俺の 背中の上へ乗ったやつがある両手と膝を ついて下から羽を来たら乗ったやは右の方 へ転がり落ち た起き上がってみると3元ばかり向こうに 山嵐の大きな体が生徒の間に挟まりながら よせよせ喧嘩はよせよせと揉み返しれてる のが見え たおい到底ダメだと言ってみたが聞こえ ないのか返事もし ないひゅっと風を切って飛んできた石が いきなり俺の頬骨へ当たったなと思ったら 後ろからも背中を棒でどやしたやつが ある教師のくせに出ているブテブテという 声がする教師は2人だ大きいやつと小さい やつだ石を投げろという声もする俺は何 生焼きなことを抜かすな田舎ものくせにと いきなりそばにいた市販性の頭を張り付け てやった石がまたひとくる今度は俺のゴブ がりの頭をかめて後ろの方へ飛んで行った 山嵐はどうなったか見えないこうなっちゃ 仕方がない初めは喧嘩を止めに入ったんだ がどやされたり石を投げられたりして恐れ 行って引き下がるンデレガンがあるものか 俺を誰だと思うんだなは小さくても喧嘩の 本場で修行を積んだ兄さんだと むちゃくちゃに張りとばしたり張りとばさ れたりしているとやがて巡査だ巡査だ 逃げろ逃げろという声がした今までくねり の中で泳いでるように身動きもできなかっ たのが急に楽になったと思ったら敵も味方 も1度に引き上げてしまった田舎者でも 退却は巧妙だクロパトキンよりうまい くらいで ある山嵐はどうしたかと見ると門月の一 えりをズタズタにして向こうの方で鼻を 吹いている花柱を殴られてだいぶ出血した んだそうだ鼻が膨れ上がって真っ赤になっ
てすこぶる 見苦し俺はカの合わせを着ていたから泥 だらけになったけれども山嵐の羽織りほど な損害はないしかしほっぺたがピリピリし てたまらない山嵐はだいぶ血が出ているぜ と教えてくれた 巡査は156名来たのだが生徒は反対の 方面から退却したのでつまったのは俺と 山嵐だけである俺らは生命を告げて一部 四重を話したらともかくも警察まで来いと 言うから警察へ行って署長の前でことの末 を伸体中痛くてたまらない久しく喧嘩を しつけなかったからこんなに答えるん だろうこれじゃあんまり自慢もできないと との中で考えているとばあさんが四国新聞 を持ってきて枕本へ置いてくれ た実は新聞を見るのも大義なんだが男が これ式のことにへたれて仕があるものかと 無理に腹ばいになって寝ながら2ページを 開けてみると驚い た昨日の喧嘩がちゃんと出て いる喧嘩の出てのは驚かないのだが中学の 教師ほったボト近頃東京から不妊した生生 なるボトが純礼なる生徒を思想してこの 騒動を換気せるのみなら ず両人は現場にあって生徒を敷したる 上みに市販省に向かって暴行を欲しいまま にしたりと書い て次にこんな意見が吹きしてある 本件の中学は赤地より全量温順の気風を 持って全国の千望するところなりしが軽薄 なる2樹脂のために我が校の特権を既存せ られてこの不面木を全子に受けたる以上は 後人は ふ そうして1時ごとにみんな黒点を加えて給 を据えたつもりで いる俺はとの中でクソでもくらえと言い ながらむっくり飛び起きた不思議なことに 今まで体の節々が非常に痛かったのが 飛び起きると同時に忘れたように軽くなっ た俺は新聞を丸めて庭へ投げつけたがそれ でもまだ気に入らなかったからわざわざ 効果へ持って行って捨ててき た新聞なんてむやみな嘘をつくもんだ 世の中に何が一番ほを吹くと言って新聞 ほどのほ吹きはある まい俺の言ってしるべきことをみんな向で 並べて やがるそれに近頃東京から不妊した生生な ボとは何 だ天下に某という名前の人があるか考えて みろこれでもレキとしたせもあり名もある んだ系図が見たけりゃただのまじ以来の 先祖を独り残らず拝がまして
やら顔洗ったらほっぺたが急に痛くなっ たバザに鏡を貸せと言ったら今朝の新聞を おみたもしと 聞く読んで効果へ捨ててきた欲しけら拾っ てこいと言ったら驚いて引き下がっ た鏡で顔を見ると昨日と同じように傷が ついて いるこれでも大事な顔だ顔へ傷までつけ られた上に生息なる棒などと棒よばわりを されればたくさんだ 今日の新聞に壁宿して学校を休んだなどと 言われちゃ一生の治れだから飯を食って井 1号に出頭し た出てくるやつも出てくるやつも俺の顔を 見て笑っている何がおかしいんだ貴様たち にこらえてもらった顔じゃあるまいしその うち野田が出てきていや昨日はお手柄で 名誉のごでですかと差別会の時に殴った 変法と心得たのか嫌に冷やかしたから余計 なことを言わずにエフデでもなめていろと 言ってやっ たするとこりゃ恐れ入りやしたしかしさぞ 追いたいことで化粧と言う から痛かろうが痛くなかろうが俺のつだ 貴様の世話になるもんかと怒鳴りつけて やったら向こう側の自責へついてやっぱり 俺の顔を見て 隣の歴史の教師と何か内緒話をして笑って いるそれから山嵐が出頭し た山嵐の花に至っては紫色に膨張して掘っ たら中から海が出そうに 見えるうれのせいか俺の顔よりよっぽど 手広くやられて いる俺と山嵐は机を並べて隣同士の近しい 中でおまけにその机が部屋の戸口から真 正面にあるんだから運が 悪い妙な顔が2つ固まって いる他の奴は退屈にさえなるときっと こっちばかり 見る飛んだことでと口で言うが心のうちで はこのバカがと思ってるにそうい ないそれでなければああいう風に囁きあっ てはクスクス笑うわが ない教場へ出ると生徒は拍手を持って迎え た先生万歳というものが23人あった景気 がいいんだか馬鹿にされてるんだかわから ない俺と山嵐がこんなに注意の焦点となっ てる中に赤シャツばかりは平常の通りそば へ来てどうも飛んだ災難でした僕は君らに 対して沖の毒でなりません新聞の記事は 校長とも相談して誠悟を申し込む手続きに しておいたから心配しなくても いい僕の弟がほった君を誘いに行ったから こんなことが起こったので僕は実に申し訳 がないそれでこの件についてはあくまで
尽力するつもりだからどうかあかずなどと 半分謝罪的な言葉を並べて いる校長は時間目に校長室から出てきて 困ったことを新聞が書き出しましたね 難しくならなければいいがと多少心配そう に見え た俺には心配なんかない先で免職をする なら免職される前に自評を出してしまう だけ だしかし自分が悪くないのにこっちから身 を引くのはほ吹きの新聞屋をますます増長 させるわけだから新聞を護させて俺が意地 にも務めるのが順当だと考え た帰りがけに新聞屋にダンパに行こうと 思ったが学校から取り消しの手続きはした と言うからやめ た俺と山嵐は校長と共闘に時間の合間を 見計らって嘘のないところを一応説明し た校長と教頭はそうだろう新聞が学校に 恨みを抱いてあんな記事をこさに掲げたん だろうと論壇し た赤シャは俺らの行為を弁解しながら控え 所を1人ごとに回って歩いてい たことに自分の弟が山嵐を誘い出したのを 自分の過失であるかのごとく不調してい たみんなは全く新聞屋が悪いけしからんり 君は実に災難だと言っ た帰りがけに山嵐は君赤シャツは臭いぜ 用人しないとやられるぜと注意し たどうせ臭いんだ今日から臭くなったん じゃなかろうと言うと君まだ気がつかない か昨日わざわざ僕らを誘い出して喧嘩の中 へ巻き込んだのは咲だぜと教えてくれ たなるほどそこまでは気がなかった山嵐は ぼなようだが俺より知恵のある男だと関心 し たああやって喧嘩をさせておいてすぐ後 から新聞屋へ手を回してあんな生地を書か せたんだ実に甘物 だ新聞までも赤しかそいつは驚いたしかし 新聞が赤シャの言うことをそうたやすく 聞くかね 聞かなくって新聞屋に友達がいりゃわけは ないさ友達がいるのかいいなくてもわけ ないさ嘘をついて事実これこれれだと話し すぐ書くさひどいもんだな本当に赤シャの 作なら僕らはこの事件で免職になるかも しれないね悪くするとやられるかもしれ ないそんなら俺は明日すぐ東京へ帰っ ちまわこんな過当なところに頼んだって いるのは嫌だ君が自評出したって赤シャツ は困ら ないそれもそうだなどうしたら困るだろう あんな物のやることは何でも証拠の上がら ないように上がらないようにと工夫するん
だから半爆するのは難しいね厄介だなそれ じゃ濡れを着るんだねもない天道ゼひ だまあもう23日様子を見ようじゃないか それでいよいよとなったら湯の町で取って 抑えるより仕方がない だろう喧嘩事件は喧嘩事件としてかそうさ こっちはこっちで向こうの休所を抑えるの さそれもよかろう俺は策略は下手なんだ から 万事よろしく頼むいざとなれば何でも する俺と山嵐はこれで別れた赤シャが 果たして山嵐の推察通りをやったのなら実 にひどいやつだ到底知恵比べで勝てるやつ ではないどうしても腕力でなくっちゃだめ だなるほど世界に戦争は耐えないわけだ 個人でものつまりは腕力 だある日新聞の来るのを待ちかねて開いて みると生後どころか取り消しも見えない 学校へ行ってたぬきに最速すると明日 ぐらい出すでしょうと いう明日になって6号勝で小さく取り消し が出 たしかし新聞屋の方で誠悟は無論しておら ない また校長にダンパするとあれより手続きの 仕様はないのだという答えだ校長なんて たぬきのような顔をして嫌にふっっている が損害無勢力なもの だ虚偽の記事を掲げた田舎新聞1つ謝ら せることができないあんまり腹が立った からそれじゃ私が1人で行って筆にダンパ すると言ったらそれはいかん君がすれば また悪口を書かれるばかりだつまり新聞屋 に書かれたことは嘘にせよ本当にせよ つまりどうすることもできないものだ 諦めるより他に仕方がないと坊主の説教 じみた切を加え た新聞がそんなものなら1日も早く ぶっつぶしてしまった方が我々の利益 だろう新聞に書かれるのとすぽにつかれる とが似たりよったりだとは今日ただいま たぬきの説明によって初めて承知まつっ たそれから3日ばかりしてある日の午後 山嵐が風前とやってきていよいよ時期が来 た俺は例の計画を断行するつもりだと言う からそうかそれじゃあ俺もやろうと即座に 一味途に仮名した ところが山嵐が君はよす方がよかろうと首 を傾け たなぜと聞くと君は校長に呼ばれて自評を 出せと言われたかと尋ねるからいや言われ ない君はと聞き返すと今日校長室で誠に気 のくだけれども事情や無縁から処刑して くれと言われたとのこと だそんな裁判はないぜたぬきは腹を叩き
すぎて井の1が転動したんだ君と俺は一緒 に縮小会へ出てさ一緒に高知のピカピカ 踊りを見てさ一緒に喧嘩を止めに入ったん じゃないか自評出せというなら公平に両方 へ出せと言うがいいなんで田舎の学校は そう理屈が分からないんだろうじれったい なそれが赤シャツの差し金だ よ俺と赤シャとはまでの雪がかり上到底 両立しない人間だが君の方は今の通り置い ても害にならないと思ってるん だ俺だって赤シャツと両立するものか外に ならないと思うなんて生意気だ君はあまり 単純すぎるから追いたってどうでも ごまかされると考えてるのさなお悪いよ誰 が両立してやるものかそれに千だって小が 立ってからまだ公人が事故のために到着し ないだろうその上に君と僕を同時に 追い出しちゃ生徒の時間に空ができて授業 に差しから なそれじゃあ俺を愛の楔に一石伺わせる気 なんだなこちし誰がその手に乗るもの かある俺は学校へ出て校長室へ入って談判 をめ たなんで私に自評を出せと言わないんです かへえとたぬきはあけに取られている ほったには出せ私には出さないでいいと いう法があります かそれは学校の方の都合 でその都合が間違ってまさ私が出さなくっ て済むならほっただって出す必要はない でしょ その辺は説明ができかねますがほった君は 去られてもやむをえんのですがあなたは 次表お出しになる必要を認めません からなるほどたぬきだ容量を得ないこと ばかり並べてしかも落ち着き払ってる俺は しようがないからそれじゃ私も表出し ましょうほ君1人て私が安間としてとまっ ていられると思っていらっしゃるかもしれ ないが私にはそんな不人情なことはでき ませんそれは困るほったも去りあなたも 去ったら学校の数学の授業がまるででき なくなってしまうからできなくなっても私 の知ったことじゃありません君そう わがままを言うものじゃない少しは学校の 事情も指してくれなくっちゃ困る それに来てから一月立つか立たないのに 辞職したと言うと君の将来の履歴に関係 するからその辺も少しは考えたらいい でしょう履歴なんか構うもんですか履歴 より義理が大切ですそりゃごもっとも君の 言うところはいいごもともだが私の言う方 も少しは察してください 君が是非辞職するというなら辞職されても いいから代わりのあるまでどうかやって
もらい たいとにかくうちでもういぺ考え直してみ て ください考え直すって直しようのない命名 白白たる理由だがたぬきが青くなったり 赤くなったりしてかわいそうになったから ひとまず考え直すこととして引き下がっ た赤シャツには口も効かなかったどうせ やっつけるなら固めてうんとやっつける方 が いい山嵐にたぬきとダンパした模様を話し たら大方そんなことだろうと思った次表の ことはいざとなるまでそのままにしておい ても差し使えあまとの話だったから山嵐の 言う通りにし たどうも 山嵐の方が俺よりも履行らしいから万事 山嵐の忠国に従うことにし た山嵐はいよいよ地表を出して職員一同に 国別の挨拶をして浜の港山で下がった が人に知れないように引き返して湯野町の 松屋の表2階へ潜んで生へ穴を開けて覗き 出し たこれを知ってるものは俺ばかりだろう赤 シャツがしんでくればどうせ夜だしかも 酔いの口は生徒やその他の目があるから 少なくとも9時過ぎに決まっ てる最初の2晩は俺も11時頃まで張り番 をしたが赤シャツの影も見え ない3日目には9時から10時半までいた がやはりだめ だダメを踏んで夜中に下宿へ帰るほど 馬鹿げたことは ないしごちするとうちのばあさんが少々 心配を始め て奥さんのおりるのに夜遊びはおやめたが ええぞなもしと忠告し たそんな夜遊びとは夜遊びが違うこっちの は天に変わって中力を加える夜遊び だとはいうものの1週間も通って少しも言 が見えないと嫌になるもんだ俺はせっかち な勝文だから熱心になると徹夜でもして 仕事をするがその代わり何によらず長持ち のした試しが ないいかに天中島でも飽きることに変わり はない6日目には少々嫌になって7日目に はもう休もうかと思っ たそこへ行くと山嵐は頑固なものだ酔い から12時過ぎまでは目を生子へつけて かやの丸屋のガストの下を睨めきりで ある俺が行くと今日は何人客があって 泊まりが何人女が何人と色々な統計を示す のには驚い たどうも来ないよじゃないかと言うとうん 確かに来るはずだがと時々腕をしてため息
を つくかわいそうにもし赤シャがここへ1度 来てくれなければ山嵐は生涯天中を加える ことはできないので ある8日目には7時頃から下宿を出てまず ゆるりと湯に入ってそれから町でケラを やっつかっ たこれは下宿のばあさんの芋攻めに応ずる 柵である その卵を4つずつ左右の多元へ入れて霊の 赤手ぬいを肩へ乗せて懐で押しながらまや のはしご段を登って山嵐の座敷の生子を 開けるとおい有望有望といてのような顔は 急に活気を呈し た夕べまでは少し塞ぎの君で旗で見ている 俺さえ陰気臭いと思ったくらいだがこの 顔色を見たら俺も急に嬉しくなって何も 聞かない先から愉快愉快と言っ た今夜7時半頃あのコスという芸者が角屋 へ入っ た赤シャツと一緒かいいやそれじゃだめだ 芸者は2人連れだがどうも有望らしいどう してどうしてってああいうずるいやだから 者を先へよして後からしんでくるかもしれ ないそうかもしれないもう9時だろう今9 時12分ばかりだと帯の間からニッケル製 の時計を出して見ながら言ったがおい ランプを消せ生じへ2つ坊主頭が映っては おかしい狐はすぐ疑る から俺は一貫張りの机の上にあった沖 ランプをふっと吹き消し た星明かりで生子だけは少々明るい月は まだ出ていない俺と山嵐は一生懸命に生子 へ顔をつけて息を凝らして いるチーンと9時半の柱時計が鳴っ たおい来るだろうかな今夜来なければ僕は もう嫌だぜ 俺はゼニの続く限りやるんだ銭ニって いくらあるんだい今日までで8日分5円 60戦払ったいつ飛び出しても都合のいい ように毎晩感情するん だそれは手回しがいい宿屋で驚いてる だろう宿屋はいいが気が話せないから困る その代わり昼寝をする だろう昼寝はするが外出ができないんで 窮屈でたまら ない天中も骨が折れるなこれで天門を開会 にしてもらしちまったり何かしちゃつまら ないぜ何今夜はきっと来る よおい見ろ見ろと小声になったから俺は 思わずドキリとし た黒い帽子を頂いた男が角屋のガス塔を下 から見上げたまま暗い方へ通りすぎ た違っている親親と思ったそのうち丁場の 時計が遠慮なく十字を打った今夜も
とうとうダメ らしい世間はだいぶ静かになった遊郭で 鳴らす太鼓が手に取るように 聞こえる月が湯山の後ろから のっと顔を出し た往来は 明るいすると下の方から人声が聞こえ出し た窓から首を出すわけにはいかないから姿 を突き止めることはできないがだんだん 近づいてくる模様 だカランカランと細を引きずる音が する目を斜めにするとやっと2人の影防止 が見えるくらいに近づい たもう大丈夫ですね邪魔者はおっぱいた からまさしく野の声で ある強がるばかりで柵がないからしようが ないこれは赤シャ だあの男もベランメに似ていますねあの ベランメと来たらイ肌の坊っちゃんだから 愛嬌がありますよ 増給が嫌だの地表を出したいのってありゃ どうしても神経に異常があるにそうい ない俺は窓を開けて2階から飛び降りてお 様ぶちのめしてやろうと思ったがやっとの ことで辛抱し た2人はははははと笑いながらガストの下 をくぐって角屋の中へ入っ たおいおい来た ぜとうとう来たこれでようやく安心した 野田の畜生俺のことをイハの坊っちゃんだ と抜かしやがった邪魔者というのは俺の ことだぜしっけ先番 な俺と山嵐は2人のキロを要撃しなければ なら ないしかし2人はいつ出てくるか検討が つかない 山嵐は下へ行って今夜ことによると夜中に 用事があって出るかもしれないから出 られるようにしておいてくれと頼んでき た今思うとよく宿のものが承知したものだ 大抵なら泥棒と間違えられるところ だ赤シャツの来るのを待ち受けたのは 辛かったが出てくるのをじっとして待っ てるのはなお辛い寝るわけにはかないし 四重生じの隙からめているのも辛いしどう もこうも心が落ち着かなくってこれほど 難儀な思いをしたことは未だに ない一のことかやへ踏み込んで現場を取っ て抑えようとほしたが山嵐は一言にして俺 の申し出を知りとけ た自分どもが今自分飛び込んだって乱暴者 だと言って途中でさえぎられる訳を離して 面会を求めればいないと逃げるか別室や 案内を する不用院のところへ踏み込めると仮定し
たところで何十とある座敷のどこにいるか 分かるものではない退屈でも出るのお待つ より他に柵はないというからようやくの ことでとうとう朝の5時まで我慢し た角屋から出る2人の影をや俺と山嵐は すぐ後をつけ た一番記者はまだないから2人とも ジョーカまで歩かなければならない湯の町 を外れると一丁ばかりの杉なきがあって 左右は田んぼになるそれを通り越すとここ かしにわらぶきがあって畑の中を一筋に 城下まで通る土 出る町さえればどこで追いついても構わ ないがなるべくなら人家のない杉なきで つえてやろうと見え隠れについてき た町を外れると急に駆け足の姿勢ではての ように後ろから追いつい た何が来たかと驚いて振り向くやを待てと 言って肩に手をかけた野田は老廃の君で 逃げ出そうという景色だったから俺が前 回って行く手を塞いでしまう 共闘の職を持ってるものがなんで角屋へ 行って止まったと山嵐はすぐなじりかけ た教頭は角屋へ止まって悪いという規則が ありますかと赤シャツは依然として丁寧な 言葉を使ってる顔の色は少々 青い取り締まり上不都合だからそば屋や 団子屋へさえ入ってはいかんというくらい な人がなぜ芸者と一緒に宿屋へ泊まり込ん だ野田は隙を見ては逃げ出そうとするから 俺はすぐ前に立ちふさがってべらメの坊っ ちゃんたなんだと怒鳴りつけたらいえ君の こと言ったんじゃないんです全くないん ですと鉄日に言い訳がましいことを抜かし た俺はこの時気がついてみたら両手で自分 の元を握ってる 追っかける時に多元の中の卵がブラブラし て困るから両手で握りながら来たので ある俺はいきなり多元へ手を入れて卵を2 つ取り出してやっと言いながら野のつへ 叩きつけた卵がぐちゃと割れて鼻の先から 君がだらだら流れ出した野田はよっぽど 業転したものと見えてうわっと言いながら 尻もちをついて助けてくれと言っ た俺は食うために卵は買ったがぶつける ために多元へ入れてるわけではないただ 感触のありについぶつけるともなしに ぶつけてしまったのだしかし野田が尻もち をついたところを見て初めて俺の成功した ことに気がついたからこちしこちしと言い ながら残る6つをむちゃくちゃに叩きつけ たら野田は顔中黄色にななっ た俺が卵を叩きつけているうち山嵐と赤 シャはまだダンパ最中で ある芸者を連れて僕が宿屋へ止まったと
いう証拠があります かよいに貴様の馴染みの芸者が角屋へ入っ たのを見て言うことだごまかせるものか ごまかす必要はない僕は吉川君と2人で 止まったのである者がが酔いに入ろうが 入る前が僕の知ったことではない黙れと 山嵐は現国を食わした赤シャはよろよろし たがこれは乱暴だ狼藉であるリヒを弁事 ないで腕力に訴えるのは無法 だ無法でたくさんだとまたポカリと殴る 貴様のような甘物は殴らなくっちゃ答え ないんだとポカポカ殴る 俺も同時に野を散々に叩き据え たしまには2人とも杉の寝方にうずくまっ て動けないのか目がチラチラするのか 逃げようともし ないもうたくさんかたくさんでなけりゃ まだ殴ってやるとポカンポカンと2人で 殴ったらもうたくさんだと言った野田に 貴様もたくさんかと聞いたら無論たくさん だと答え た貴様らは甘物だからこうやって天中を 加えるんだこれに懲りて以来慎むがいい いくら言葉巧みに弁解が立っても正義は 許さんぞと山嵐が言ったら2人とも黙って い たことによると口を聞くのが大義なのかも しれ ない俺は逃げも隠れもせん今夜5時までは 浜の港屋にいる用があるなら巡査なりなん なりよせと山嵐が言うから俺も俺も逃げも 隠れもしないぞほったと同じとろに待っ てるから警察へ訴えたければ勝手に訴えろ と言って2人してスタスタ歩き出し た俺が下宿へ帰ったのは7時少し前でで ある部屋へ入るとすぐ荷造りを始めたら ばあさんが驚いてどう知るのぞなもしと 聞い たおばあさん東京へ行って奥さんを連れて くるんだと答えて感情を済ましてすぐ記者 へ乗って浜へ来て港屋へ着くと山嵐は2階 で寝てい た俺は早速次表を書こうと思ったが何と 書いていいかわからないから 私に都合これあり辞職の上東京へ帰り申し ソにつき左用ご承知くだされたくそろ以上 と書いて校長を当てにして郵便で出し た気仙は夜6時の出版である山嵐も俺も 疲れてぐーぐー寝込んで目が覚めたら午後 2時であっ た下女に巡査は来ないかとと聞いたら参り ませんと答え た赤シャツも野田も訴えなかったなと2人 は大きに笑っ たその世俺と山嵐はこの浮上な地を離れ
た船が騎を去れば去るほどいい心持ちがし た神戸から東京までは直行で新橋へ着いた 時はようやくしへ出たような気がした山嵐 とはすぐ別れたぎり今日まで会う機会が ないキヨのことを話すのを忘れてい た俺が東京へ着いて下宿へも行かず鞄を 下げたままきよや帰ったよと飛び込んだら あら坊っちゃんよくまあ早く帰ってきて くださったと涙をポタポタと落とし た俺もあまり嬉しかったからもう田舎はか ない東京で器とうを持つんだと言っ たその後ある人の終戦で外ての義姉になっ た月給は25元で家賃は6円だ器は玄関 付きの家でなくっても四国満足の様子で あったが気の毒なことに今年の2月肺炎に かかって死んでしまっ た死ぬ前日俺を呼んで坊っちゃんご省だ から清が死んだら坊っちゃんのお寺へ埋め て くださいお墓の中で坊っちゃんの来るのを 楽しみに待っておりますと言っ ただからキの墓は