平成ラヂオバラエティごぜん様さま 2023年09月29日 9:00〜11:40 RCCラジオ
メインパーソナリティ 横山雄二
金曜パーソナリティ 河村綾奈
9年間パーソナリティを務めてきた河村綾奈さんがこの日で番組卒業、RCCを退社。
【中国新聞デジタル 2023年09月22日】
河村綾奈アナが語るRCC退社の理由 責任感との狭間で… 29日番組卒業
中国放送(RCC)の夕方のテレビ番組「イマナマ!」や朝のラジオ「ごぜん様さま」などでおなじみのアナウンサー河村綾奈さん(31)が9月29日で番組を卒業する。家族との時間を大切にするため会社を辞める道を選んだ。「RCCの顔」として活躍する人気アナの決断の理由を聞いた。
―視聴者から惜しむ声が絶えません。自ら番組を離れることに迷いはありませんでしたか。
正直、葛藤はものすごくありました。入社10年目。この仕事が大好きで、脂が乗ってきたところでもあります。ただ、最近は家族のことを考えることが増えて。この1年の間に祖父母3人を相次いで亡くしたんです。コロナ禍であまり会えないままお別れしたことをすごく後悔しました。老衰で静かな最期だったと思いますが、もっと一緒に過ごしたかった。
周防大島に住む父方の祖父母には特に懐いていました。この仕事に興味を持つきっかけをくれた存在です。小学生の頃、祖父母の家でテレビを見ていたらすてきな女性キャスターが映って。「私もなりたいな」と言ったら、2人が「そりゃあいい!」と黒いステージマイクを買ってきてくれた。それがアナウンサーを目指した原点です。
家族を亡くした悲しみの一方で自分の番組に穴を開けたくない、という責任感のようなものもあった。同僚たちは「休んで」と言ってくれたけど番組に出続けました。迷惑を掛けたくないし、精神的にも仕事をしてる方がよかったんです。
自分の役割があって笑える場所がある。そうじゃないとショックから立ち直れなくなっていたと思います。でも…。その責任感と家族と一緒に過ごしたい気持ちとのバランスが取れなくなってしまったのも事実です。
―社内でも「頑張り屋さん」で真面目な人柄と評されています。
不器用な性格なんですよ。小さい頃から、好きな物があるとそればかり食べちゃうような子で、物事の両立ができない。仕事と家族、って考えた時、どちらかが中途半端になってしまいそうで嫌だったんです。
半年ほど悩んで、今年5月の先進7カ国首脳会議(G7広島サミット)が終わったタイミングで会社に「退社を考えている」と伝えました。大仕事を終えたという節目でもあり、「やり切った」という達成感に包まれていました。
―アナウンサーに未練はないですか。
ないと言えばうそになる。本当に大好きな仕事だったので。長く続けたいと思っていて周りにも公言していましたが、30歳を前に周りが一気に結婚や出産ラッシュを迎えて。私もこれからの人生について改めて考えたんです。「29歳シンドローム」ってやつです。仕事、恋愛、結婚…。あれこれ悩み始めて焦りのスパイラルに陥る女性は多いと聞きますが、私もご多分に漏れずでした。
共に独身を楽しんでいた子も「そろそろ結婚するわあ」って。友人たちが次のステージに進むのを見て、置いてけぼりになったようでした。そこに祖父母の死が重なり、「私はこのままでいいの?」と自問自答することが増えました。
思えば1年目で初めて番組を任せてもらった日から、生番組に出ない週は一度もなかった。準備、本番、準備、本番の繰り返しで全力疾走の日々でした。チャンスを与えられ貴重な経験をさせてもらった半面、仕事をしているとどうしても番組やロケのことで頭がいっぱいになっちゃう。プライベートや将来のことを考える心の余裕がなかったんです。
仕事は充実していましたが、人に会い過ぎて誰とも話したくなくなる瞬間もあったし、気付かないうちに少し疲れていたのかもしれません。自分のペースで生きてみたい、家族との時間を大切にしたいという気持ちが湧きました。私みたいな不器用なタイプは何かを手放して空白を作らないと新しいものが入ってこない。ここらで思い切って環境を変えて、ギア・チェンジしてもいいかなという感じです。