家族同然のペットは災害時も一緒に避難したいものです。国もガイドラインを作成し、「同行避難」を推奨しています。一方で、鳴き声やにおいが心配で避難所に行くことをためらってしまうかもしれません。最近はペットと一緒に過ごせる避難所も増えていて、一緒に避難生活を送ることができるテントも登場しています。
◆避難所でほかのペットとトラブル?コミュニケーションの備え
犬を連れて公園に集まった人たち。今月10日、福岡県で開かれたペットを飼っている市民を対象にした「避難訓練」です。主催するのは北九州市のNPO法人です。
ALLOK・佐藤直美代表「おうちではすごくいい子でも犬同士でコミュニケーションがとれない、ワンワンとほえてしまう、人は大丈夫だけどワンちゃんは苦手とか人間と一緒で犬もいろんな性格があります。飼い主さん同士で会って練習することで解消になります」
東日本大震災では、多くのペットが被災しました。中には、飼い主がペットを避難させるために自宅に戻り、津波に巻き込まれたケースもあったといいます。このため国は、ペットの避難に関するガイドラインを作成。ペットを連れて避難する「同行避難」を推奨しています。
◆普段のハウストレーニングで「練習」
ただ、2016年の熊本地震では一般の避難者から避難したペットの鳴き声やにおいなどへの苦情が相次ぎました。慣れない場所はペットにとっても不安です。避難先でケージに入った後鳴かないように普段から訓練して慣れさせておくことが大切です。
飼い主「習慣ですね。毎日毎日繰り返してリビングにケージを置き、私がトイレ行くときやお風呂に入るときにハウス!としてそこで待たせています」
一般的な避難所では、飼い主とペットのいる場所は分かれています。「避難したときに一緒にいたい」という飼い主の声を受けて最近では、ペットと一緒に過ごせる避難所も増えてきています。
◆“避難テント”で飼い主と一緒に安全を確保
北九州市は、ペットと一緒に避難生活を送ることができるテントを試験的に導入しています。
RKB下濱美有「テントの中は広く感じます。高さもあって周りの目も気になりません」
昨年度は2回避難所が開設され、6世帯13人がテントを利用しました。北九州市は、ペットがいるから避難をちゅうちょすることがないように、預け先や避難所に持って行くグッズをそろえてほしいと呼びかけています。
北九州市保健福祉局保健衛生課・中村仁美獣医師「複数の預け先、ペットホテル、病院、友人の家、親戚の家など複数の預け先を用意してペット用のごはん、くすり、避難に必要なケージ、ペットシーツなども備えておいていただきたい」
家族同然のペット。いざという時に自分の命とペットの命を守れるよう日頃からの備えが何より大切です。