さまざまな手口で大切な財産をだまし取る「特殊詐欺」の被害が後を絶たない。秋田県内では、2022年の1年間に特殊詐欺の被害が66件確認されている。被害総額は前年から2400万円余り増え、1億円を超えた。過去5年間の統計では、被害が年々増加している。
詐欺の被害が起こりやすい日の一つが「年金支給日」。
被害を未然に防ごうと年金支給日の15日、秋田テレビの菅原咲子アナウンサーが、地元・秋田県由利本荘市の警察署の「一日警察署長」に任命された。パトロールしたり、高齢者の家を訪問したりして、由利本荘市民に注意を呼び掛けた。
菅原咲子アナウンサー:
「大変身の引き締まる思い。微力ではあるが、しっかりと元気に呼び掛けていきたい。行ってきます!」
最初に向かったのは金融機関。
2022年に秋田県内で確認された特殊詐欺66件のうち、50件が「架空料金請求」。「有料サイトの料金が払われていない」などと言い、言葉巧みに金銭をだまし取るもの。
年金支給日の15日は、金融機関の利用者が多い傾向にあり、高齢者に注意を呼び掛けた。
署長の役割は「詐欺」の防止だけではない。コンビニエンスストアでは、交通事故を防ぐため、反射材を配った。地域の安全で安心な暮らしを守るのが署長の務めだ。
住民との交流も大事な職務の一つ。菅原一日署長は、地元の交番に勤務する警察官とともに地域を巡回し、高齢者に「変な電話がかかってきたら、すぐ警察に相談してください」と声を掛けていた。
大役を務めた菅原アナウンサーは、「誰もが安心して生活できる街であり続けるには、警察と地域が一体になることが欠かせない」と改めて感じたという。