野球の「引き分け」について【山本萩子の6-4-3を待ちわびて】第178回

野球の「引き分け」について【山本萩子の6-4-3を待ちわびて】第178回

NPBで唯一変えたいルール引き分を なくす8月2日日本時間3日に元西武の マキノンさんが自身のXでポストした内容 です。日本だけのルールではないでしょう が海外から見るとかなり特殊なルールに 思えるようです。写真山本キャスターの フォトギャラリーメジャーでは延長の回数 に制限がありませんし、トラブルなどが あった場合には一時中断し後日改めて再開 するサスペンデッドが適用されることも あります。コロナ禍の際に延長タイ ブレーク性ノーアウトランナー2類の状態 で攻撃を開始が導入されて現在も継続され ていますが、やはり決着をつけることが 当たり前という考えが強いのでしょう。 日本の高校野球でも2010年代の中頃 から延長タイブレークが導入されるように なりましたね。9回終了時の打順を継続 するのはメジャーと変わりませんが、ノー アウトランナー12塁からスタートします 。しかし日本のプロ野球では採用されてい ません。9回まで同点でもそのまま回が 進み、12回まで決着がつかない場合は 引き分けとなります。できる限り試合時間 を短縮するという目標はあり、そのための 試作も様々ありますが、引き分けに関して はやなしという色が濃いように感じます。 過去のプロ野球の歴史を紐解いても 引き分けという文化をとても大事にしてき たことがわかります。引き分けの良さは 選手の消耗を抑えられること。長い ペナントレースではただでさえ当手ともに 疲労が蓄積されていきますからね。また 日本で引き分が導入される大きな理由の1 つに交通事情があるのではないでしょうか 。アメリカは車でスタジアムに行くファン がほとんどで試合終了が深夜になっても 帰宅することができます。しかし電車を 使う人も多い日本だと終電がなくなる深夜 まで試合が続いたらクレーム必死です。 別の面ではタイブレイクが延々遠々と 終わらなかった場合、選手の成績をどう 評価するのかという難しさもあると思い ます。メジャーでは延長戦では野手が投資 としてマウンドに立つことも許されてい ますが、点差が大きく離れた場合も可能、 タイブレイクが続けば選手が疲弊すること に変わりはありません。ヘロヘロになった 状態でのプレーも査定されるとなると辛い ものがあるんじゃないかと思います。 日本独特の引き分けの文化のお話をしてき ましたが、一言で引き分と言っても様々な 色があると思っています。勝ちに等しい 引き分け、負けに等しい引き分けといった 言葉もよく使われますね。また12回まで だからこそクローも投入できる。最後の1 級まで目が離せませんし、そこに勝負の妙 があると思うのです。もちろん日本でも 必ず勝敗をつけるルールにするべきという 意見もあるでしょう。それは議論が尽き ないと思います。くじ引きを用いて勝者を 決めるスポーツもあるようですが、日本の プロ野球であればその試合のスタッツなど で決める手もあるかもしれません。例えば 12回で決着がつかなかった場合は安打数 が多いチームが勝ちというルールだったら こんなシーンが生まれるかもしれません。 12回裏2アウト者なし。両チームの安打 数は全く同じでヤクルトがチーム随1の 瞬速波シソ選手を代打に送る。そこで並木 選手がセーフティバントを決めると 見せかけセーフティ警戒で前進するサード の頭を超えるヒットを放ちその時点で さよならがち。新たな駆け引きも生まれて これはこれで楽しそうですね。引き分けで いいのか、それとも決着をつけるべきか、 その際はどういう方式がいいのかも含め皆 さんのご意見を聞かせいただけたら嬉しい です。それではまた来週。

コメントを残す