#落語#風刺 #モヤさま #jo1 『アナ卒業問答』『オンカジ自粛問答』

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@落語#風刺 #モヤさま #jo1 『アナ卒業問答』『オンカジ自粛問答』
『アナ卒業問答』
えー、皆さま、今を去ること6年前、テレ東の朝は「モヤさま」で始まるってぇ風潮がありやして。さまぁ~ずっていう、片方がゴルフ焼けで片方が腰痛持ちの、あれがダラダラと街を歩くんです。で、それをアシスタントがニコニコと付き添うわけだ。ようするに“散歩に理由をつける番組”ってぇやつだ。
で、今回の主役は田中瞳。テレ東の女子アナでございますな。まぁ、アナウンサーつっても最近じゃアイドルと紙一重、いや、動画一秒ってところか。何しろ「WBS」のキャスターと「モヤさま」の散歩係を兼業してたってぇんだから、スーツとスニーカーを交互に履いてたようなもんでさ。
さて、そいつが突然「6月で番組を離れることになりました」って泣きながら言いやがった。泣くならモヤモヤするな、スッキリ言えっつうの。でもまぁ、アナウンサーが泣くってのは、もうニュースですわな。下手な地震速報より画面にくい込む。
でもあたしゃね、これ見てて思ったんだよ。これ、“卒業”って言葉が便利すぎる。あれは本来、校舎に置き去りにされた机と椅子が切ないだけで、人間はさっさと出てくだけなんだよ。なのに今じゃ、転職も離婚もバイト辞めんのも「卒業」って言いやがる。
「夜の街を卒業しました」とかって、いやいや、卒業証書どこでもらったんだよ? ローンは在学中のままじゃねぇか。
で、話を戻すと田中瞳。これがね、最初出てきた頃は目が泳いでた。さまぁ~ずがボケてもツッコミ遅れる。あれは間が悪いというより、「この人たち、ちゃんと働いてるのかな?」って疑ってたな。
でもそれが、いつの間にか自然体になって、ボケにもスッと乗っかるようになった。そうなると視聴者ってぇのは「彼女は我々の癒しだ」なんて持ち上げる。でもね、癒しってのは、たいてい当人が疲れてるってことなんです。いやホント。
で、番組終盤で泣きながら挨拶するんだけど、さまぁ~ずがまたいい顔して見守ってる。これがまた、漫才師が真面目になる瞬間ってのは、やたらと視聴率がいい。こっちはそっちの顔見たくて番組見てるわけじゃないのに、いきなり“人情”出されると戸惑うね。
で、最後に「ショーを最後まで見届けてください」って言う。これがまた洒落てるのか滑ってるのか分からねぇ。でもまぁ、「さまぁ~ずの散歩が“ショー”って言うなら、道端の工事現場は“エンタメ”だな」なんてね、ひとり突っ込んじゃったよ。
で、後任は誰が来るかってのは誰も知らない。でもテレ東ってぇのは、不思議と後任がハマる局なんです。福田アナの時も、「この人じゃ弱いだろ」と思ったら、意外とフィットしてた。まるで、履き古したスリッパみたいな安心感が出てくる。
それにしても、女子アナってのは因果な商売で。笑顔を作って歩いて、時に泥水も飲み込んで、最後に一言「これからも応援してください」だってさ。あたしゃね、応援はしてるけど、送り出すたびに思うんです。「お前ら、どこ行くんだよ?」って。
でもまぁ、田中瞳って人は真面目で、芯が通ってたね。さまぁ~ずとの距離感も絶妙で、まるで「親戚のちょっと年上のお兄さんと休日に会うOL」みたいな距離。だからこそ安心して見てられた。しかもWBSでキャスターもやってるってんだから、これはもうテレ東の“裏表担当”だよ。
最後にね、田中瞳が番組を去る日、きっとスタッフはケーキ出して花束渡して泣くんだろうけど、あれ、テレ東だからケーキもスーパーの半額シール付きじゃないかと思ってる。だって、経費削減で有名だから。
だけど、そういう局だからこそ、自由がある。街をぶらぶら歩くだけで番組になる、くだらないことに価値を見出す、これはね、今の時代に一番必要なモノかもしれねぇ。だって、みんな疲れてんだから。
とにもかくにも──
田中瞳、お疲れさん。お前の涙は番組の“しおどき”だった。視聴者の我々も、一緒にちょっとだけ涙がモヤモヤしたよ。ま、これからもWBSでニュース読むその横顔を、俺たちは“裏ぶらり”気分で見守っていくからよ。
あたしゃそろそろ、情報番組でも卒業しようかな。…いや、俺、そもそも出てなかった。
──ってなところで、お後がよろしいようで。

2幕目

『オンカジ自粛問答』
えー、あたしゃね、芸能ニュースというやつが苦手でしてね、何が「最新ニュース」って、だいたい二週間もすりゃ「誰それ?」ってなるじゃないか。いや、これが「弥勒菩薩、転職!」って話なら、五百年はもつんだけども、だいたいは「ジャニーズの〇〇が焼きそば食った」とか、どうでもいい話ばっかり。
でね、今朝、新聞見てたら「JO1の鶴房汐恩、活動自粛」って出てる。なんの罪かと思ったら「オンラインカジノ」だってぇ。いやもうね、「何それ?昭和の雀荘の方が遥かに危ねえよ」ってんでね。
オンラインカジノ、通称「オンカジ」。聞き慣れない人も多いかもしれないが、スマホでポチポチ、ルーレット回して「あーれー」と金が消える、あれですよ。もう現代の銭失い、電子の藪蛇。あたしゃ、これね、カジノというより”課金地獄の拷問部屋”だと思ってるんですけどね。
で、このJO1の鶴房って若い子が、「情けないことをした」って謝ってる。まあ素直でよろしい。でも「活動自粛10日間」って聞いて、あたしゃ思わず「夏休みか!」ってツッコんじまった。10日間って、風邪でもっと休むぞ。
そもそもこの「自粛」ってのが曲者でね。芸能人が「活動を自粛します」って、あれ、本人が決めてんの? いや違うだろ? だいたいは、事務所の会議室で、
「えー、オンラインカジノ……どうする? 坊主にする?」
「いや、それ昭和ですから。とりあえず”自粛”でいきましょう。10日間。」
「短くねえ?」
「夏フェスには間に合います。」
──こういうやりとりがあったかどうかは知らんが、そもそも「社会的責任」ってやつも胡散臭い。あたしゃね、「社会的責任」って言葉が出てきたら、「ああ、誰かが逃げる準備してるな」と思うね。本人か、事務所か、週刊誌か。
で、本人はというと、「反省を込めて更生プログラムを受講します」と言ってる。これまた現代的でしてね、コンプライアンス、法的知識、社会倫理を専門家の指導のもとに学ぶらしい。ようするに、お説教をお金払って聞くってわけだ。
で、これ受けたら次のインタビューでこう言うんですよ、
「えぇ、今は人としての“軸”が定まりました」
──じゃあ今までは何だったの? ドリルか何かか? 軸が無かったらただの円盤だよ。
でね、思うんですよ。これ、誰が一番損してるかって、ファンだよね。推しがいきなりいなくなるわけだから。で、戻ってきても、いちいち「反省してます感」が付いてくる。なんか、豆腐屋で味噌買ったら説教も付いてきた、みたいな。
ところがね、これが不思議と「恋愛スキャンダル」とかなら、ファンも「待ってるね!」ってなるのに、「ギャンブル」になると急に冷める。なぜか。そう、夢が無いからだよ。
恋愛ってのは、まだ「私にもワンチャン?」って妄想ができるけど、オンカジは「課金の果てに借金地獄」しか待ってねぇ。あれはもう、夢の無い夢。未来の無い未来。自己破産へのナビ付きバスツアー。
でね、極めつけは事務所の発表。「社会貢献することで責任を果たしていくことが重要であると考えております」──急に政治家か!
芸能人がちょっと失敗したら、「社会貢献」って……じゃあうっかり信号無視したら、地域猫の世話でもさせられるのかい?
でもまあね、芸能界もサバイバルですよ。炎上商法が主流のこの時代、「失敗を乗り越える」ストーリーは、下手なシングルより売れるかもしれない。
で、戻ってきた鶴房さんが、次の新曲で「コンプラ☆ダンス」とか踊ってたら──あたしゃ、逆に見たいけどね。
最後にひとことだけ。
「情けないことをした」って謝ってたけど、情けないのはあんたじゃなくて、
たった10日間で”更生”しちまう、この国のコンプライアンス感覚のほうだよ。
あいすいません──。

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