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#スカッとする話 #スカッと #朗読 #修羅場
ユトはテーブルの上を見て小さく呟い たお箸が ないそんな何気ない小さな一言にみゆは ぴくりと反応し たあらごめんなさいすぐに用意するわね そう言って私がお箸を出そうとした時今度 は大きな声でユトが言っ たごめんなさいごめんなさいお父さん今日 のお仕置きは僕が受けますだからお母さん に は 仕置き一体何を言ってるのだろうゆうとは 理解ができなかっただがみゆもゆとも表情 は固く体もこっているようだおしきだ なんてそんなお箸を出し忘れたのはバーバ なんだからゆうとは気にしないでいいの よゆとはちらりと私を見て次にかずの方へ 視線を移し たやだなゆうと何を言ってるん だかずは明らかに動揺してい た私は先ほどから感じていた違和感の正体 に気がつき始めてい た美もゆもかずと話す時になぜかの緊張し ているようなのだ結婚した時は楽しげに 話していたみゆだったが今はかずが一方的 に話してい たほらみゆもなんとか言ってくれよかずは 焦っているそしてきっと誰もがこの食卓の 空気が重いことに気がついているだが誰も その空気を変えることをしようとしなかっ たかず君 どういうことか説明してもらおう かやがて夫が口を開く夫も何か感づいた ようだ優しい性格の夫だがこの時ばかりは 私も見たことがないくらいに怒って いる深呼吸をしながら握りしめた拳を テーブルの上に置いているがその手は震え てい た私の名前はまゆ子夫と娘と3人で暮らし て いる夫の男は職場結婚で結婚後すぐに娘の 美友を授かった退職すべきか悩んだ時期も あったが夫は私の仕事を続けたいという 意思を組んでくれた美友を産んでからは夫 と2人で家事と育児を分担しお互いに協力 しながら生活をしている夫曰 家事は手の湧いている人がすればいいとの ことで掃除や洗濯料理など私が気を使う ほどやってくれ たみゆがまだ小さかった頃熱を出して仕事 を休まなくてはいけない時も私にばかり 負担がかからないようにと交代で有給を 取ってくれた父親だから母親だからという 考えは私たちにはないミのため そして家族のために働き何よりも3人で
過ごす日々が幸せだっ たそうしていつしかみゆも成人を迎え今年 で25歳になるどうやら職場にいい人が いるらしく近々挨拶に来るそうだ夫はまだ 早いなんて言ってるけど私が結婚したのも 今のミと同じ年だ当時のことを話題にする とももと口ごもっ た後日みゆが連れてきた男性はかずという 名前でハキハキとした声で話す気持ちの いい高成年だっ た夫も一目で気に入ったのかお酒が進んで いるよう だかず君もっと飲み なさいまるで部下にお酒を共用する上司 みたい だお父さんかずはそこまでお酒が強くない の よ大丈夫だよみゆ僕は嬉しいんだみゆの 大切なご両親にきちんと挨拶できたしこれ ぐらいかずはすでに酔いが回っているのか ロレが回らなくなってきているが受け応え はしっかりしているそんなやり取りを見 ながら私は考えていた正直ここまでの高 成年を他の女性が放っておくがない私は 仕事をしているのでこれまでたくさんの 若者たちと関わってきたみんながみんな そうだとは言いきれないが高成年と見受け られる男性たちは大抵 モテる親目線ではあるがみゆもそこそこ 美人だだがどうしてみゆを選んだのかを 知り たいかずさん無理しないでねこの人がこの 出ていくのが本当はちょっと寂しいのよ それをお酒でごまかそうとしているだけな んだ から夫は小さな声でうるさいあいと子供が 拗ねているように言っ たかずが多少酔っていることもあり私は真 正面から聞いてみることにし たところでかずさんてモテそうなんだけど うちのを選んでくれた決は何だった のかずは小さな声 でそんな僕は持てないですよと呟いた後 ニコニコ笑ってみゆの馴れそめを話して くれ たかずとみゆは同機入社で同じ班で研修を 受けていたそうだその時に意統合し研修後 かずは東京の本社美は地元の死者に配属さ れたが連絡は取り合ってお互いに切磋琢磨 していた らしいたまにかが出張でみゆのいる死者に 顔を出しそういう時には一緒に食事をし たりしていたそう だ僕がある時仕事でヘマをしてしまったん ですその時ただ優しく慰めてくれるだけ
なら他の女の人でも良かったんです がかずはいつの間にかてしまった夫に ブランケットをかけるみゆを見ながら 続けるみゆさんはそれを笑い飛ばしてくれ たんです結構な損害だったのにも関わらず もうやっちゃったものは仕方ないよ てなんなら私があなたの役職について やろうかと思ったんだけどね笑いながら みゆが 言うへこんでいる場合じゃないきっと 見返してやるっていう気持ちにさせてくれ たん ですそんなみゆさんの前向きで豪快な ところに気がついたらどんどん惹かれて いきまし たみゆは私に似て男まりな部分がある母親 としてはもう少しおしとやかに育って 欲しかったのだがそこを気に入ってくれる 人がいてよかっ た私はただ気の会う友達としか思って なかったんだけどねそう言いながらもみゆ の耳は赤くなっているお酒のせいだけでは ないのだろううんなかなかお似合いの2人 のようだ少し前までかずを疑っていた自分 を笑い たいかずは心底みゆに惚れ込んでいて他に 寄ってくる女性たちには何の興味もないと 断言してい たみゆは仕事のことばかり考えていて恋愛 をする気はなかっただが彼の熱烈 アプローチにこけした らしいそうして付き合い始めみゆに東京 本社への移動の話が出た時にかずが プロポーズ仕事を続けながら結婚生活を 送るということを2人で話し合って決めた そうだお互いに信頼し合っているのがよく 伝わってき た2人の馴染めが終わると夫はやっと目が 覚めの話をしていたんだと寝ぼけた声で 聞いてき た本当は寝てなんかいない な私は夫の内心を見破るのが得意だこれは きっとネタふりをして聞いていたに違い ないないしょと平成をよいながらも耳を 赤くするみゆと同じく照れ笑いを浮かべる かずの姿をすっとぼけた顔で見る夫 そんな3人を私は微笑ましく見つめ たかずのご両親もみゆのことを気に入って くださり円満に2人の結婚は決まっ たそれからは両家の顔合わせ結婚式など バタバタと月日は過ぎていった結婚後東京 へ移り仕事を続けていたミダが子供が できるとあけなく退職を決意したあれだけ 仕事に熱心でしかも念願の東京本社に移動 したところだったのに私は何かあったのか
と心配したが私はお母さんみたいに器用 じゃないから仕事と子育てを両立できるか 自信がなくなっちゃったんだよねそれに どっちも中途半端にしたくないしねと自分 を納得させるようにみゆが話すのであまり 口を出してはいけないのかと察し たもしかして かずのご両親の意行があったのかもしれ ないそれでも家庭に入り子供のために 生きようとする娘を私と夫は支えていこう と話してい た孫のユトが生まれたのはみゆが仕事を 辞めてから1ヶ月後だった臨月までみゆは 働いていて職場の上司にも3級育休を ギリギリまで進められていたのだが きっぱりと退職したよほど子育てに専念 すると決意をしたの だろう仕事を辞めてからはうちにも顔を 出す頻度が増えたその表情はやはり明るい ものではなかった東京から我が家までは そこまで離れた距離ではない私はみゆに 里帰り出産を提案してみたがそれもまた 断固として受け入れることはなかった こんなにも頑固な子だったろう か私は引っかかるものがあったが妊婦特有 の情緒不安定なのかもしれないとみゆの 意思を尊重したそうしてみゆは自宅近くの 病院でゆとを出産した私も夫もかずのご 両親も初めての孫の誕生を心から喜ん だユトが生まれてからは一月に1度はユト の顔を見せに来てくれていたがその回数も 少しずつ減ってい お正月かお盆か年に1度会えるかどうか だったが私はそれでも幸せだった会えなく ても断るごとにみゆからのメールでゆとの 成長が見られたからだ私も夫も相変わらず 仕事をしていたがそのメールで送られて くるゆとの写真を見るだけで頑張れた 会える時はおもちゃを一緒に買いに行っ たりご飯を食べに行ったり存分に言うと かし たもうお父さんもお母さんもあんまり言う と甘やかさないでよねとみゆは言うがその 顔は微笑んで いる甘やかすのがジジとバーバの役割なの よと私が言うとみんなで笑ったそんな一時 が幸せだっ たそしてユトが4歳になった年の夏そんな 私の幸せな一時が音を立てて崩れたのだ その年のお盆は1年ぶりにミたち家族が 帰省していたお盆と言っても私と主人の 職業柄世間のお盆休みより少しずれてい た今年はお正月も仕事だったのでかずが 有給を使い久しぶりの気勢だったのだ私は ユトの成長を見て目を
細めるユトはいつも礼儀正しかった4歳の 男の子ならもっと動き回ったりしてもいい ものなのに今もみゆの隣で大人しく星座を して いるゆうともっと楽にしていいのよと声を かけても大丈夫だよおばあちゃんと にっこり笑って言うそんな言うとみゆは 優しいまなざしで 見つめるそういえばみゆの口数が少ない気 が するそれにしてもよくここまで立派に育て てくれたわみゆが仕事を辞めると決めた時 は心配もしたけどゆとの成長を見るとあの 選択は間違ってなかったのかも ね私はそう言ってみゆに話しかけたみゆは 私を見て嬉しそうなでもどこか悲しげな 表情をする 自分の中ではうまくいっていないと思って いるのだろう かそうなんですよ お母さん突然みゆの代わりにかずが 張り切って 答える僕があの時みゆに仕事をやめるよう にお願いしたからゆとはこんなにもいい子 になったんです よ私は何か違和感を感じたみゆが仕事を 辞めたのはかずの願いだったのかでもも 仕事は続けるということで結婚したんじゃ なかったか子供ができたことで2人の考え も変わったのかもしれない がまあ男の子ならもう少しやんちゃして くれてもいいんだ が夫も私と同じように何か思うことがある の だろうもういいじゃないゆは賢くて優しい 子なの私が育ったんだから真はしっかりし てる となぜか慌てた様子でみゆはこの話題を 終わらせ たそんなやり取りをかずはニともしないで 聞いている静まり返るリビングにテレビ から流れる情報番組の音だけが 聞こえるその空気を変えるため私はわざと らしく大きい声で切り出し たさてそろそろ夕食の準備でもします かゆちょっと手伝ってちょうだい 母子2人になれば何か話してくれるかも しれ ないそんな期待も込めて私はミをキッチン へと誘っ たさて今日はゆとの好きな手巻き寿司なん だ けど私は感じていた違和感をうちに秘め なんでもないふりをして話し だすみゆは手際よく酢飯を作ってくれる
この家にいる時は全然料理なんかしなかっ たのに ねふふっと笑いながらもみゆは酢飯から目 を離さ ない共働きでみゆを育ててきたからこうし てキッチンで2人並んで料理をすること なんてなかったみゆは中学高校の頃は塾や 部活で遅くなることが多かったし大学生に もなるとそこへアルバイトも始めたものだ から家にいることが少なかっ た正直寂しい思いをさせてきたと思うだ からこそ仕事をやめてユトのために家に いることを選んだのだと思っていたが 先ほどのかずの言い方ではそんな感じでは なさそう だ私は手を止めみゆの方へと 向き直るねえみゆ何か話したいことがある んじゃ ないピタっとミの動きが たしばらくの沈黙の後みゆもまた私の目を 見つめあのねお母さんと何か言いかけた次 の言葉に詰まってるのだろうかまだ何か 躊躇しているようだ私が声をかけようとし た 時ビールなくなっちゃったんだって お父さんが取ってこいっ てがキッチンへやってきたミは我に帰り 冷蔵庫から缶ビールを取り出しユトに 手渡し た偉いねユトさすがだ ね私がユトを褒めるとユトはにっこり笑っ てリビングへと戻っ た本当にまだ4歳なのにしっかりお手伝い もできるの ね私が関心しているとみゆはまた悲しげな 表情になっ た何かあったの私がもう一度話を聞こうと すると今度はみゆがにっこり 笑いなんでもないよちょっと移動で疲れ ちゃっただけ大丈夫大丈夫 といつもの明るい感じで返事をするが やはりどこか無理をしている気が するそれでもみゆは明るく振る舞うので それ以上は踏み込めなかった 夕食の準備も整いキッチンから食卓へ料理 を 運ぶ男たちはリビングでビールを飲み ながら気楽なものだ2人の時は夫も手伝っ てくれるのだがこういう時は仕方がない 料理や取り皿飲み物クラスなどをテーブル に並べ終えた 後さあお待たせしましたみんな座って ちょうだいと私は声をかけたうわあおいし そうさすがお母さんですね嬉しそうな顔し てかずは料理を褒めて
くれる何のことはない手巻き寿司の準備 くらい誰にでもできる社交辞令かもしれ ないが素直に受け取ることができなかった そんな私の気も知らず誰よりも早くかずは 席につくそして隣にゆが座ろうとした ところがユトはテーブルの上を見て小さく 呟い たお箸が ないそんな何気ない小さな一言にみゆは ぴくりと反応したあらごめんなさいすぐに 用意するわねそう言って私がお箸を出そう とした時今度は大きな声でユトが言っ たごめんなさいごめんなさいお父さん今日 のお仕置きは僕が受けますだからお母さん に は仕置き一体何を言っているのだろうゆう とは理解ができなかっただがみゆもゆうと も表情は固く体もこっているよう だ仕置きだなんてそんなお箸を出し忘れた のはバーバなんだからゆうとは気にしない でいいのよ ユトはちらりと私を見て次にかずの方へ 視線を移し たやだなゆうと何を言ってるん だかずは明らかに動揺していた私は先ほど から感じていた違和感の正体に気がつき 始めてい たみゆもゆともかずと話す時になぜか ものすごい緊張をしているようなのだ結婚 した時は楽しに話していたみゆだったが今 はかずが一方的に話してい たほらみゆもなんとか言ってくれよかずは 焦っているそしてきっと誰もがこの食卓の 空気が重いことに気がついているだが誰も その空気を変えることをしようとしなかっ たかず君どういうことか説明してもらおう か やがて夫が口を開く夫も何か感づいたよう だ優しい性格の夫だがこの時ばかりは私も 見たことがないくらいに怒っている深呼吸 をしながら握りしめた拳をテーブルの上に 置いているがその手は震えてい たかずは何も言わずに黙り込むばかり だっっ た夫がどれだけ問い詰めてもかずは口を 開こうとし じっとテーブルの上を見つめているこれで は拉が開かない私はみゆとゆうとに話を 聞いてみることにし た仕置きって何いつものことな のみゆは返事をしなかったがゆとが ゆっくりと決意を固めたように頷い たいつもはねお母さんが ねおさん にぽつりぽつりとユトは話して
くれるユトの口から語られるものは信じ られない内容だったみゆが少しでも家事を 楽しようとするとのしったり手を上げる こともあったことその日の夕食が気に入ら ないと流しに捨て1人で外へ食べに行く こと夜遅くに帰宅して美が起きて待ってい ないとひどくつけること聞いているだけで 胸が張り裂けそうに なる僕は小さい頃からそんなお母さんを見 てきたん だ最近は僕もちゃんとできていないと僕の 分までお母さんが怒られちゃうん だユトがしっかりしているのは自分のせい でみゆが怒られないようにするためなの か僕もももうすぐ5歳になるからそろそろ お母さんを守れるかなってだからお仕置き は僕が代わり にゆ とミはそんなゆとの気持ちに気がついてい たのだろうか言葉にならず泣き出し た今の話は本当のことなの か夫は声を荒げてかずに 問い詰めるしかしかずはこちらをもしない うれて座って いるもう 限界ようやくみゆがこれまでのことを話し てくれた結婚した当初は楽しくやっていた がかずの態度は少しずつ変化していった 妊娠が分かった瞬間仕事を辞めるように 詰め寄りみゆがそれに答えようとしないと 分かると今度は職場の人たちにみゆの退職 について勝手に報告していった周りの人 からその話を聞いたみゆはかずと 話し合おうとする がお前が仕事を辞める選択しかねえ よと話し合うことすら拒まれたそうだ妊娠 中の情緒不安定や体調不良も重なりみゆは 退職を選んだせめて臨月まではと退職日を 決めていたがその間かずは美に聞こえる ように闇を垂れ流していたそうだ妊娠中も 出産後も体調を気遣ってくれたことは1度 もなかった育児も何1つ手伝わないどころ か夜泣きがうるさいからと夜中に出ていき 帰って来ない日もあったそうだそしてユト が大きくなるに連れみゆへの仕打ちは ひどいものになっていくみゆはゆを守る ためどんなお仕置きでも受けていたそうだ がどうしてどうして相談してくれなかった の私は申し訳ない気持ちでいっぱいだった 大事に育ってやっと自分の幸せを見つけて すったと思っていた娘がこんな目に会って いた なんてもっと早く気づいていれ ば私さえ我慢すればいいと思ってた のみゆはかい声で続けた何度も離婚の二
文字が頭をよぎったが父親がいないという ことでユトが寂しい思いをしないか心配 だったまたかずのご両親は自分の息子のし ていることを知らずユトとみゆにはよくし てくれていたと自分さえ我慢すれば他の人 たちが幸せでいられると考えていたようだ ところがユトが成長するに連れかずの 仕置きはゆにまで及ぶようになってき た私はいくらでも我慢できるけどユトに まで手をあげるなんてもう限界よユトは そっとみゆに寄り添っている怒りへ抑えた 声で夫が再びかずに 問いかけるかず君最後にもう一度聞くみゆ やゆとの言うことは本当なの かかずはうれていたが諦めたようにやがて 顔をあげニヤニヤしながら答えたああそう ですよそれもこれも全部あんたの娘が俺を コケにするからなんだ よあんなにも高成年だったのに今はその かけらさえも見て取れない人の表情という ものはこんなにも変わるものなの かかずはみゆの器用さに嫉妬しているよう だった結婚して東京本社へ移動になった美 にはよりも上のポジションが用意されてい たもちろんミスをすることもなく上司にも 認められミは部署の中心的存在と なるかずとは部署が違ったのだが夫婦と いうこともあって比べられることが増えた そう だ嫁さんの方が仕事ができるんだ な家でも尻に敷かれてるんじゃないかなど という声にかずは耐えられなくなっていっ た みゆの妊娠が分かった時にかずは ものすごく喜んでいたが自分の子供ができ たというよりもこれでみゆと自分とを比べ られることがなくなる嬉しさだったの だろうみゆを仕事から遠ざけ事育児に専念 させこれまでの鬱憤を晴らすかのように 少しのミスでも 攻め立てるそれでもみゆが家事や育児を率 なくこなすのを見て自分は家へ帰らず 遊び歩く家にいる時はみゆにつく当たっ たそんなのただのやっかみじゃない私は 思わず声を上げたかずはケタケタと何かに 取り憑かれたかのように 笑う俺よりできる女なんて面白くないんだ よ女はもっとか弱く少しくらい抜けてる ところがある方がいいんだ よみゆは何か心当たりがあったの かに女がいるのよねと確信をつい たお前なんかよりよっぽどいい女さかずは 相変わらずヘラヘラとして いる出ていけ今すぐこの家から出ていくん だ本当は大声を出し殴りたかったに違い
ないそんな感情を必死でこらえ夫は歯を 食いしりかずを 睨みつける 混練罪みゆとユトに近づくな離婚の手続き は弁護士を通してもらうから なかずはその言葉にはいはいとこっちの方 がごめんだぜこんな強気な女と人の顔色 しか伺わないガキなんて なヒラヒラと手を振り1度も謝罪もなく かずは我が家を後にしたかずが去るとみゆ が泣きながら お父さんお母さんごめん なさいゆうともごめんねと謝って くるみゆが謝ることじゃないわ私も早くに 気がついてあげられなくてごめん ね お母さん僕はお母さんが痛くないならそれ でいいんだ よ私たちは自分を攻めそんなお互いを慰め あっ た数日後みゆとユトは東京から引っ越しを してきた荷物はほんの少しだけ生活に必要 なものはかずが持ち出すのを拒んだからだ そうして離婚調定は始まったかずは最初息 よよと頂subjectの場に顔を出した がだんだんと顔色が悪くなっていったよう だそれもそのはず 美友やユトに手を上げていたことや育児を 放りっぱなしで遊び歩いていた こと我が家で漏らした他の女の影などかず に火があることは明らかだったかずは特に 反論するわけでもなく離婚頂はすんなり幕 を閉じためどくさいことになる前にみゆと ユトを手放したかったのだろう慰謝料や 養育費などの支払いは生じたがそれにも 素直に応じていただが最後までかずの口 から謝罪の言葉が出ることはなかっ たところがその後かずは会社を首に なるかずはみゆと離婚していたことを会社 には報告せずにいたのだがかずと他の女が 車内で仲良くしているところを美由の元 上司が目撃した らしい元上司がみゆに連絡を入れたところ で離婚していたことを知った上司はジムに 報告実はかずが仲良くしていた女はジムの 娘さんだったのだジムに呼び出され娘さん とは結婚していた時からの関係だがもう 離婚もしたし問題はないことをアピールし たところがこのジムの娘さんがかずを 裏切ってい た奥さんとは別れるって言われて半ば強引 にと父に伝えていたのだ娘さんには婚約者 もいてかずも遊ばれていただけなのだが 結局結婚中にも手を出していたという不定 行為をとめられあけなく退職に追い込まれ
たよう だそれからは実家からも疎遠にされ慰謝料 と養育費の支払いに追われ今は極貧生活を している らしい美女は携帯も新しく変えたので連絡 はつかずにも電話がかかってくることが あるが全て夫が対応しているそしてそれで もしつこくつきまとってこないのは私と夫 の職業がこうをそうしている私と夫は警察 官だったのだかずもそれを知っているから 大きく出られないの だみゆとゆとはあれから我が家で暮らし 始めたみゆは元の仕事のツを利用して最 就職しバリバリ働い いゆは新しい環境にもすぐ馴染み転園した 幼稚園でも友達がたくさんできた年頃の 男の子らしく毎日服を泥だらけにして帰っ てきてはみゆに呆れられて いる私はみゆとゆを守るために誇りでも あった仕事を辞めたいつ何時かずが 押し入ってくるかわからないあの時のこと を思い出すたびに後悔が押し寄せてくる もうあんな思いはしたくなかったから私は 決意したのだ自分の幸せ家族の幸せは私が 守るんだ とご飯できたわよ私はみんなに声をかける ゆうとみゆ夫がそれぞれテーブルに つくいただきますと手を合わせ今日あった ことをみんながそれぞれに 話すそうこの幸せを私は守っていくのだと 今日もまた決意を新たにし [音楽] た夫の高かが目を覚ましたと聞いた私は すぐに病院へと戻り真っ先に高かのいる 病室へと向かうやっと目を覚ましたのだ この時を私は待っていた心配でどうしよう もなかった胸を落ち着かせてやっと目を 覚ましたの手を 握る本当に良かった心配したんだからわる ように血の気のない高かの力の入らない手 を 握る冷たくて血の気のない手を見ると胸が 痛くなる生きててくれてよかったそうアド する私に高かもいつもより申し訳なさそう な顔をしているもしも高かずに何かあっ たら証拠を突き出すことができなくなって しまうのだから生きている喜びを 噛みしめる高かの前に私は離婚届けを 突き出したそれを見た娘のゆは怒りを見せ たお母さんの白場も介護は誰がするの お父さんがこんな状態なのに優しいゆな ことだきっと本当にこんな男のことを心配 しているのだろうなんて心の娘なのだろう か私は関心しながらも下げような目で呆然 とする高かを見下ろし
たあなたにはあの女がいるじゃない ねえそういい放つ私に床の目が大きく 見開かれる戸惑う床に私は強く高かを睨ん だ今まで散々私にひどいことを言ってきた のだからもう私が手を貸す必要なんて ないち違うんだ俺が慰めてただけなんだ 本当のことを言おうとしない高かに心底 呆れたそして私はあるものを取り出すの だっ た私の名前はとんだマリエ高校卒業後に 地元の配送会社に事務員として就職地元で 親しまれた古い会社だったこともあって 社員のほとんどが年配だったそのため なかなか周囲と馴染むことができず孤立し ていたそれに加えて年配の人たちからの 頼み事も断ることができず押し付けられる ことも多かったしかしその時に手を 差し伸べてくれたのが夫の高かだ優しくて 正義感の強い高かは自分より年配の人 だろうと堂々と言うことができる人だっ たで申すことができない私にとって彼は 憧れの的だ上司から仕事を押し付けられる たびに彼は私をかってくれた会社に入社し て3年の月日が流れた頃仕事終わりに高か からご飯に誘われることが多くなったのだ 知り合ってから数年が経った25歳の 誕生日の時に交際を申し込まれたのである そして交際5年目の記念に高から プロポーズをされたのだ高かと夫婦になり 新居も購入して同居も始まっ たなあそろそろ子供のことを考えない か結婚して半年後に高々が真剣なまなざし で行ってきたのだ元から将来的に子供が 欲しいと強く望んでいたしかし結婚して から仕事が忙しくなっていたため子供の ことはしっかり話さなくなっていたのだお 互いに年齢を重ねていたこともあってそれ から真剣に子供のことを考えるようになっ た子供の話をしてから2ヶ月後私は体調が 悪い日々が続き仕事に行けない日が多く なったのだ会社を休みがちになり仕方なく 会社を退職してあまりの体調の悪さに急い で病院へと駆け込ん だ妊娠2ヶ月ですよ おめでとうござい ますそう伝えてくれた医師の言葉に私は 驚きを隠せなかったやっと私も母親に なれるんだそう思うと嬉しくて頬が緩んで しまうしかし私以上に喜んでいたのは高か の方だった妊娠が分かってから高かはベビ 用品などを買い漁ってくるようになったの だ早く俺の子供を見てみたいな 楽しみだ満面の笑味を浮かべながら大きく なった私のお腹をいつも優しく撫でてくれ た一人っ子として育ったこともあってか
高月は我が子の誕生を毎日心まちにしてい たのだ妊娠してから数ヶ月の時が経ち町に 待った可愛い娘が生まれた立ち合ってくれ た高かは娘を見るなり大号泣して喜んで くれたその姿を見て彼はきっといい父親に なるそう思えたのだこれから3人での生活 が待っているそう考えるだけで思わず嬉し 涙が溢れ た床が生まれてから高かは床にデレデレし ていた仕事から帰宅するとすぐに床の方へ と駆け寄りゆりかごを眺めて嬉しそうに笑 を 浮かべるゆかはいつ見ても可愛いなこんな に可愛い娘の父親になれるなんて俺は 幸せ者 だどこに行くにも一緒について歩いてくる ゆかのことを高かは体操を可愛がってい たこんなに可愛い子産んでくれて ありがとうな1人で育児だって大変なのに 申し訳なさそうに行ってくる高かに私は首 を横に振る確かには大変だが高かがゆの 面倒を見てくれるだけありがたかったこの 人と結婚してよかったそう思えるほど私の 結婚生活は幸せに満つていたはずだった娘 の床が大きくなり元気で天心爛漫な女の子 に成長した何でも積極的に取り組む床を見 ていると私まで元気がもらえたそれから数 年の歳月が過ぎていきたくさな愛情を受け て育ったゆかは素直で可愛い女子高生へと 成長したあんなに小さかったゆかも今では 立派な受験生だ誰かの役に立ちたいと看護 師を目指すようになっていた高校3年に なってから受験に力を注ぎ必死に勉強に 励んでいた高かも毎日のように部屋に こもり切りで勉強に励む床を心配して 差し入れを渡しているのを見たことが なんて娘思いのいい父親なのだろう温かい 光景を見るたびに嬉しさが込み上がる しかし床の受験が大詰を迎えた頃ふと高か の態度に少しずつ変化があったの だあれこんな繁華値なんて持ってたっけ ある時高風の洗濯物の中から見知らぬ 可愛らしい花柄の繁華値が出てきたので あるほかに甘い香水の匂いまでしてきた ふみやがる不審感に頭を横に振るきっと 何かの間違いだろうあんなに子供重いの 素敵な父親に限ってそんなことはないはず だ私は自分に言い聞かせるようにそれと なくリビングでくつろぐ高かに問いかけた ねえこれどうかしたのこんな繁華値持って ないよねそう言って繁値を差し出すと高か は一瞬目を見開いて驚いていた様子だった しかしすぐに何かを思い出すように声を あげたあああそれこの間雨降った時に後輩 が貸してくれたんだ今度返さなきゃなと
困ったように笑って頭をかく高かずに胸を 撫で下ろした少し疑った自分が恥ずかしい 高かに限ってそんなことはない だろう高かの周りには優しい人で溢れて いるんだと関心したそうあの時までは私は 何の疑いもしなかったのだそれがまさか あんなことになるだなって受験まで1ヶ月 を切った頃にゆかもほとんど部屋から出て こなくなった受験生を見守る親をテレビ などで見てきたがまさか自分がそうなるだ なんて部屋にこもりきりの床のために毎日 夜食を用意しては献身的に支えていた 受験が大詰のゆと同じく高かもまた仕事が 忙しくなっていた毎日帰ってくる時間は 日付が変わった頃ばかり私もなんとか夜足 まで起きて高かを出迎えていたしかしある 時にふといつも通りに深夜隊に帰宅した 高かが出迎えた私を見て顔をしかめたのだ あのさもう別に待ってなくていいからそう 冷たく言い放ったのでである思っても見 なかった彼の言葉に一瞬戸惑っただがもし かして自分のことを至ってくれたのかと私 はそう解釈してしまったのだその日を栄え に私は高かを出迎えることはなく1人で先 に寝ることにしていたけれど私にはある 疑問があった深夜帰宅する高かは毎日の ように誰かと電話をしてから家に入ってき ていることに気づいたのだ静かに眠った ふりをしながら寝室から息を潜ませて電話 の相手を知ろうとしたしかしいつも玄関先 で話を得てしまうため誰か分からないまま だった女性者の繁華値の剣といい何かと 少し心残りなことばかりそのことを高かず に聞くこともできないまま床の事件が 近づいていくその頃には高かとの夫婦関係 には冷やかな空気感が流れ始めていた話も 減りそれどころか私に対する態度が冷たく なっていったのだじゃあ美容室に行って くるから留守番お願いねその日はちょうど 美容室の予約をしていたためリビングの ソファーでくつろぐ高かに伝えるすると 高かは私の方を見て強く睨んできたのだ俺 が仕事で忙しい思いをしてるってのにお前 は呑気に美容室か誰の金で行けてると思っ てるんだ冷たく言い放たれた言葉に思わず 耳を疑った確かに今は専業主婦として収入 は高月の給料が頼りだそれでも今まで1度 もそんなことを言われたことはなかっ たこれからゆかの大学費もかかるってのに お前に金なんて使えないんだから なそう冷たく言い放ちまたテレビに姿勢を 向けるそんな体なんて使ったことはないし いつも通りに美容室に行こうとしていた だけだそれなのに高かは私がお金を使う ことが気に入らないようだったそれからも
彼は断ることに私に冷たい言葉を浴びせて くるようになった私も徐々に高かずに 話しかけるのを控えるようになりお互いに 微妙な距離のまま生活を送っていた高かと の会話がないままゆの受験当日な朝受験 まで床を送り届けるために車に乗り込んだ 時だふと女子席の方に何か光る糸のような ものが目に入ったそれを拾い上げて まじまじと見つめるとそれは明るい色に 染まった長い髪の毛だったえこれって誰の なの顔から血の気が引いていく明らかに私 は高かの髪の毛ではない戸惑を私に後ろ からゆの声が聞こえてくる私は急いでそれ をゴミ箱に放り込んでなんでもないと笑を 見せたそのまま受験会場に床を送り届けて 家に帰宅したもし高かが浮気をしていたら 湧き上がる不審官と共に頭の中にゆかの顔 が浮かぶ私たちのことを信頼してくれて いるゆかは受験というなの難しい時期だ そんな時に高かの不定を知ったらと思うと 高かを問い詰める気にはなれなかったそれ から無事に床の受験も終わりやっと 落ち着いた日々がやってくると思っていた のにお前その見た目なんとかならないのか よ突然みたを整える私に冷たい言葉が 降りかかってきたその日は町に待ったゆか の高校卒業式だ私を母親としてここまで 成長させてくれたゆには感謝しかない そんなエな晴れ部隊に私はいつも以上に 気合いを入れてみたを整えてた矢先のこと だったそんならしい格好で卒業式に行くの か嫌悪感を荒にして高かは私のことを見て いたの だどうしてそんなことを言うのかと 問いかける私に呆れるようにため息を吐い たお前自分の見た目気にしたことあるのか そんな汚い顔で大事なゆの卒業式に行く なんてどんな神経してるんだよ高かの言葉 に私は自分の姿を鏡で確認したいつも通り の化粧だし卒業式用に慎重した洋服を着た 私が鏡に移っているこれのどこが汚いと いうのだろうか首をかげる私に高かは 大きく下打ちをするしだらけな顔に化粧し たって変わらないって言ってるんだよ もっとスキとかしたらどうなんだこんな 汚い母親が卒業式に来たらゆがかわいそう だろ突然の怒鳴り声に思わず愕然として しまった確かに若い頃よりかは年齢を重ね たことによって目尻や口元にシは増えたか もしれないだけど自分なりにケアーして いるしそれなりに不潔に見えないよう気を 使っているつもりだそれなのに高は私の顔 をしていかにも気持ち悪いと顔を押 しかめる女を捨てたようなババーが母親だ なんて優香が不便でならないなまるで私が
劣化したとでも言いたいような言い方だっ た私だって昔のようにエステにだって行き たいもっと自分だって磨きたいだけど そんなことができるほど生活日に余裕など ないのを誰よりも知っているはずだ通帳の 入ってる棚に視線を向ける最近通帳の 引き落とし額が大幅に増えたのだほとんど がクレジットカードでの買い物ばかりそれ に加えてブランド名での引き落としだった のだ今までそんなブランドもを買ったこと などなかったし集める趣味だってないはず だそれなのに毎月のように必ずクレジット カードでブランドもを何10万と買い漁っ ていた車の中に残されていた髪の毛といい 中の急激な現象にあることがちらついた どこかで誰かと会ってるんじゃないのそう 示唆する私に高かは顔を真っ赤にして 怒鳴ってきた俺を疑ってるのかお前らの ために働いてる俺に向かって浮気を疑う なんて最低な嫁だな月光する高かに不審感 だけが募る疑いたくはなかったがやはりに れた長い髪の毛を見てしまうとそう思わ ざるを得なかったしかしその日から長い 髪の毛や半価値などを見ることはなくなっ たやはり私の思い過ごしだったのだろうか そう思うと少しだけ高を疑ってしまったの が申し訳なくなってくるあんなに娘や 私たちのことを考えてくれる良き夫が浮気 なんてないはずだその日以降私は高かを 疑うことはしなくなったそれからゆは大学 受験に無事に合格すぐに引っ越しの準備が 始まり慌しい毎日が 訪れる寂しくなるねお母さんも体調には気 をつけてね心配そうな顔をするゆを私は 強く抱きしめたやはりたった1人の大切な 娘が都会に行くとなると心配で胸が 張り裂けそうになるあんなに小さかった子 がここまできなるなんて感慨深くなり ながらも必死に涙をこらえて床を送り出す のだった大事な娘がいなくなった家の中は 静かで少し寂しさを感じる久しぶりの高勝 との2人きりの生活あの日以降浮気を疑う ような仕草も行動もなくなっていたため 特に言い合いになることはなくなっていた 今日も帰りが遅くなるから飯はいらない ブラボに言い放って仕事に出かける高かを 見送るあれだけ言い合いをしたにもかわら ずまだ話しかけてはくれているのが救い だったやはり確実な証拠もなしに疑うのは 良くない私はそう心に決めて高をもう一度 信じることにした仕事も多忙を極めている ようで残業ばかりが続いていたそれでも 出迎えはしなくなったものの夕飯だけでも 用意はしているその傍にはたまに ありがとうと書かれたメッセージも置かれ
ていたきっと何かの間違いだったのだ 時折り見せてくれる高かの優しさに胸が 熱くなる娘も独り立ちしたことだしこれ からは夫婦みいらず前のような穏やかな 関係に戻れるかもしれないそんな淡い期待 を抱いていた大学生活は順調体壊したりし てない大丈夫 そう問いかける私にゆかは困ったように 電話の向こうで笑ってい たお母さんは心配症なのよ私だってもう 二十歳になるんだから年齢を重ねようと 我が子には変わりないそんな親の心配を よそに大学生活を王化してるようだ 1人暮らしを始めてから2年を迎えて すっかりと都会にも馴染んだらしいあそこ のお店がおいしかったなどと友人と一緒に 出かけた話を楽しそうに教えてくれた 無邪気で可愛いゆの声を聞くとやはり元気 に なれるお父さんは元気全然メール返して くれないから心配してるのよ呆れるように ため息を吐いたゆかに苦笑いを浮かべて しまう元気だと伝える私にゆかは少し疑っ た様子だったが納得してくれた小さく ため息を吐いて胸を撫で下ろす 本当は高かは徐々に家に戻ってこなくなっ ていたのだ最近ではもっぱらどこにいるの かも連絡はくれず帰ってきたとしても 洗濯物を置きに帰宅する程度久しぶりに 帰宅した高かに連絡ぐらいはしてほしいと 伝えたこともあるしかし彼は大きく舌打ち をして面倒くさそうにため息を吐いた 子育ても燃えたんだから俺が何しようと 勝手だろ そう怒鳴られてしまったのだどうして そんなに冷たいのだろうか何度も悩んだ 結果高かとはそれ以来まともに話すことは なくなったしかしゆかとの電話から数日後 その日も高かは一切連絡をせずに定時に なっても家には帰ってこなかったいつもの ことかとベッドに入って目をつった時の こと深夜の時間帯だというのに誰かから 電話がかかってきたのだ軽減に思いながら スマホを見つめ電話に出ると知らない男性 の声が聞こえた飛田さんの奥様でしょうか 警察なのですが旦那様が事故に会いまして 落ち着いた声で話を続ける警察官に耳を 疑ったどうやら高かが交通事故にあったと いうのだどうしてこんな深夜に交通事故だ なんて私は急いで否定された病院へと 向かうのままに病院へと車を走らせる病院 到着後に急いで床にも連絡しておいた高か が事故にあったなんて聞いたらゆかは きっと悲しむだろう不安が募る中で案内さ れたのは手術室の前だったどうやら電池を
投げ倒した事故だったようで高かは意識 不明の渋滞なのだと聞かされた一気に体 から血の気が引いていくこんな冷たい関係 の終わってほしくない湧き上がる不安感に 手が震える1人手術室前の椅子に座って いると何かを叫ぶ声が聞こえてき た お母さんお父さんが事故って今にも泣き 出しそうねゆかが駆け寄ってきたどうやら 急いでタクシーを拾って県外から来てくれ たらしい事故から6時間後の朝方手術室 から下界が疲れた顔をして出てきた私はい てもたってもいられずに思わず駆け寄った 夫は夫の高かは無事なんでしょうかすがる 思いで医者の肩を掴んで詰め寄った無事で いてほしいただそれだけが願いだった手術 は無事に終わりましたただ その医者は顔をしかめてカルテを見せて 説明してくれたどうやら電柱と車の間に 挟まれたらし 髄を損傷したらしいひどい怪我ではあった が言語能力もあり会話をすることはできる と言ったひとまず彼が生きていることに胸 を撫で下ろす今までの不安が一気に抜ける ように膝から崩れ落ちる床に駆け寄り強く 抱きしめるきっと今まで不安だったに違い ない高かが生きていることに安どする 私たちに数人の警察官が近寄ってきた旦那 さんの事故のことで少しお話が少し言い づらそうに行ってくる警察官に緊張感が 走るもしかして誰かに怪我をさせてしまっ たのだろうか不安になる私に警察官が娘の ゆの方を見てから声を潜めた少しお時間 よろしいでしょうか娘さんの前では ちょっとお尋ねしにくいことがありまして 困惑した様子の警察官は病院内の大フロア に私を連れ出した1人の警察官は申し訳 なさそうな顔をしていたが残り数名は何 やら私と目を合わせてくれない高かは どんな大事故をしてしまったのだろうか 湧き上がる不安感に胸を抑えながら警察官 の話に耳を傾け た実はその旦那さんの容態が良くなった時 にもう一度事情調子をお願いできないかと 思わず警察官の言葉に耳を疑ったどうして そんなことになったのか湧き上がる不審官 に彼が何か悪いことでもしたのかと警察官 に詰め寄ったすると警官は小さく息を吐い てあるものを見せてくれたパトカにつけ られているドライブレコーダーの映像だ どうやら深夜12時に公園の駐車場に無断 ている車があると通報があったらしいそこ で警察官が向かうと高かの車が止まってい たそう不審車両ということもあって警察官 は話を聞くために声をかけたようだ車内に
いたのはよりそってスマホで映画を見てい た高かと女性だったらしい警察官が窓を ノックしたところ女子席に乗っていた若い 女性は驚いた様子で逃走運転席にいた高か は驚いた表紙にブレーキとアクセルを踏み 間違い急発信したというのだそして公園の 電池を投げ倒し衝突したのだと警察官は 言いづらそうに教えてくれた絶句する私に 警察官は肩を優しく掴んで慰めてくれた どうやら隣にいた女性もすでに警察官が 保護して事情を聞いているというそして 写真を見せてもらうとそこには私の知ら ない若い女性が映ってい た彼女はその旦那さんの恋人と言っており ましてその時にふと気づいたのである車の 助席に落ちていた明るめの長い髪の毛が 動画内にいる女性と同じ髪色だということ に湧き上がる怒りに私は警察官にドライブ レコーダーの動画と写真を渡してほしいと 頭を下げた最初は戸惑った様子だったが私 のためにも必要なのだと必死にお願いした 彼らは私の必死さに折れた様子で証拠を 全て渡してくれたのだ私は警察官へ ふかふかと頭を下げ高かが目を覚ました時 に連絡をすると伝えた今までだっってあの 女性を車に乗せて合びきを楽しんでいたの だろうふつふつと湧き上がる怒りにもう 我慢の限界だった私はその日のうちにある ことをするための準備にかる高かの入院 用品を家に取りに行くとゆかに伝えて私は ある場所へと向かった小さく息を整えて私 は弁護士事務所へと足を運んだそして警察 から譲ってもらったドライブレコーダーの 映像を渡し慰謝料請求の依頼をした真味に 話を聞いてくれた弁護士はすぐに対処して くれると言ってくれたのだ心強い言葉に私 はもう1つやるべきことをするために とある場所へと向かったそしてもらった 書類を全て鞄に詰め込み準備を整えるそれ からゆかと交代性で高かが目を覚ますまで お見舞をし続けた手術から1週間後高かが 目を覚ましたするとお見舞いに来ていた ゆかから連絡が届いたのだ私は家事を済ま せてから病院へ行き病室に入るとやりと私 を見つめる彼と視線があった悪かったな 迷惑かけて弱弱しく言ってくれ高かに 苛立ちが込み上げる私は小さく深呼吸して ベッドの傍に置かれた椅子に腰かけて高か の手を優しく握った体痛いでしょこんなに 辛そうな体になってしまってかわいそうに わるように優しく手をいる私に高かの目に も涙が浮かぶそして私の手にも片方の手を 重ねて弱々しく握ってきたこれからはお前 にも迷惑をかけると思うがよろしく頼むな 何がよろしく頼むなよ冗談じゃないわ私は
高かの手を払い落とし立ち上がって彼を 睨みつけ た私があなたの面倒を見ると思ってるの ふざけないでちょうだい私は介護なんてし ないわ突然立ち上がって怒りを荒にする私 に隣にいてゆかは顔が真っ青になっ たお母さんの白場も介護は誰がするの お父さんこんな状態なんだよそれなのに私 の肩を掴んで怒るゆに小さくため息を吐く 私はこんな人の面倒なんてごめんよあの女 がいるじゃないねえ私の言葉に高かは顔を しかめる何がなんだか分かっていない高か に私は鞄から用意をしていたものを 取り出したそこにはすでに私の名前が記入 されていた離婚届けそして警察官から頂い た動画から切り取った写真も一緒に並べた どうやらあの女性は高かの職場の後輩で 近藤カナと言うらしい数ヶ月前から交際を しているというのを弁護士から聞いたのだ 全てのことを知ったゆかは顔を真っに染め て愕然とした様子で高かの方を見 たどういうことなのねえ誰なのこの 人困惑するゆに顔色の悪い顔をさらに 青白くして高かは声を 張り上げるち違うんだその彼女が困ってい て えーっと俺が慰めてたところだったんだよ 焦りを見せ始める高かにもう我慢なら なかった散々人のことを馬鹿にしてきて 今更面倒見ろだなんて言い訳を並べる高か ずに私はお腹を抱えて笑い出し た警察の人が言うにはあの人あなたのこと を恋人だって言ってるらしい けどそう尋ねる私に口をパクパクとさせて 言葉に詰まる 高かあの女め簡単に言いやがってお前より も若い女の方がいいに決まってるだろ誰が お前みたいな年と一緒にいたいって思うん だ よ本師を表すように動かない体の中から 怒鳴るように叫んだ高かの言葉に呆れ返っ てしまうそんな高かずにゆは大きく息を 吸って声をあげたもう知らないわお母さん て人がいながら私と年齢の近い女と浮気 するなんて最低よこ輪在あんたを父親 なんて呼ばないわ2度と連絡してこないで そう言い残して病室を飛び出した床に高勝 は追いかけようとするしかし半身不随の ため全くベッドから起き上がることができ なかったア然としたまますぐに私の方を見 たさすがに娘に絶縁宣言をされたことが 答えた らしい捨てないでくれなあ頼むよお前だっ て俺のことかわいそううって思う だろそう言って叫び散らす高かずに心底
呆れたここまで自分のことしか考えてい ない男だとは思わなかった私は高かの目の 前で離婚届けを 見せるかわいそうにね私にも見捨てられて 娘にも挨かされるなんて冷たく言い放った 私に高かは涙を流して何度も離婚はしたく ないと叫んだしかし私が慰謝料の話をする と泣き止み金がないと言ったそうだろうと 思っていた今までの生活費は全てあの女に 見いでいたことは弁護士から聞いていたの だからクレジットカードでの引き落としが 多かったのも全てあの女にブランドもを 買い与えるために使っていたというのを 最近ではあの女にローンを組んで車まで 買い与えていたというのも弁護士の調べで 判明している私は離婚届けにサイをする なら慰謝料請求をしないことを伝えた彼は すぐに私の言葉に頷き震える手でなんとか 離婚届けにサインをする離婚届けをもらい それを鞄にしまい込んだところであること 思い出したそういえばね警察の方がが あなたが目を覚ましたら事情調子を取りた いって言ってたから伝えておくわねそう 笑顔で言い放つ私の言葉に高かは待って くれと叫んでいたが全て無視をした後日 弁護士を通じてカナに慰謝料請求と高かの 介護要求をしてもらうことにしかしカナは それらを全て拒絶しているらしい私は 仕方なく高かの職場に2人の不倫の写真と 車両正規をごねていることそれに加えて 事実内容をこまやかに書いて送ることにし たそれから数日後に会社で全てが明るみに なってしまい慰謝料を支払わないことを 上司にとめられたようだ仕方なく慰謝料を 支払うことを承諾したらしいしかし上司 から叱られたのはカナだけではなく高かも また上司にお叱りの電話がかかってきた ようだ2人は上司に怒られたことで喧嘩に 発展しお互いに責めあっているそうその 結果カナは職場で居場所を失い退職した らしいだが退職しても高かがカナを必要に 追い立てているというのだ私が介護をし ないためカナに介護をするように何度も 連絡をしているらしいそのせいでカナは ノイローゼになり家に引きこもっているの だとか高かもまた無断注射での罰金の 未払いと車内恋愛禁止の会社での不倫行為 に会社を首となった病院台や入院費などで 出費がかみ貯金もそこをついたのだと言っ て何度もゆに連絡をしてきているのを耳に していたしかしそれはゆかだけではなく私 に対してもだったしかし全て着信拒否をし て一切の連絡を取ることはしなかった家族 からも見放されまともに体も動かない高か は新しい職を探したらしいががなかなか
うまくいっていないのだという弁護士の話 では仕事を紹介してくれた人にも偉そうな 態度を取っているらしく人間関係もうまく いっていないのだそうそして周囲とも孤立 してしまい今では誰とも連絡を取っておら ず少水しきっているのだとか一方で私は 高勝との関係を一切立つために家を 引っ越し新規一点新しくマンション借りて 1人暮らしを始めるになったそして新しい 職にもつき花屋で働くことに誰にも縛ら れることのない清々しい気持ちで働ける ことに幸せを噛みしめるそして高勝と離婚 して3年の時が経った頃ゆかも大学を卒業 し私の住んでいる土地に就職しまた一緒に 住むことになった家族水いらずでの幸せな 毎日を私は日々噛みしめるのだっ た その日は私たちの結婚記念日しかし夫の エジは仕事が忙しいからという理由で朝 まで帰ってこなかっ た1人で過ごす結婚記念日というのは今 までで初めての経験で賑やかなバラエティ 番組を見ながら用意しておいた冷たい ケーキを小さく切り分けで食べるもしかし たら浮気しているのかもしれない思い ながら口に運ぶケーキは砂のような味がし たもし本当に浮気しているとしたらそれは 悲しいのか悔しいのか考えてもよくわから なかった長い間支え合いながら生きていて これからは2人きりの新しい人生を 始めようと考えていた矢崎の裏切りだとし たら私はどのような感情を抱けばいいの だろうただ1つ確実に思うことといえば エジはいい年をして何を考えているの かもし浮気してたら絶対に痛い目に合わせ てやる私は誰もいない静かな夜に食べかけ のケーキを見つめて決意し た何か浮気の決定的な証拠になるような ものを探そうとエジの部屋を物色している と本棚から数枚の書類がはみ出していて 何気なく数枚を引き出すと意外なものが 見つかっ た離婚届けとこ れって見つけたのはエジの名前だけが記入 済みの離婚届けと婚姻届けだっ た私は瞬間的にその2枚の髪を破り捨てて しまいそうになったがすぐに心を沈め た絶対に 徹底的に自分のしたことを後悔させてやる から私の名前はとこ今から23年前に息子 を出産した際まだ若かった私はある程度の 育児が終わったら息子を保育園に預けて 働きに出ようと考えていたが夫である エイジが私が復食することに対して賛成し てくれなかっ
たエイジの中では男は外で働いて女が家を 守るという固定概念が強く寝付いてい た当時の私は専業主婦というものに憧れが なかったと言えば嘘になるので彼の勧めを 受け入れ仕事を辞めることにし た息子の名前は大地力強いその名前に恥じ ないような大柄で優しい千年へと成長した 息子は彼自身が希望する大学を卒業し無事 に就職できたことに私は一安心していた 就職と同時に1人暮らしを始めた大地がい なくなった我が家はふとした瞬間に寂しく 感じるようなされていて嬉しいような複雑 な感情を呼び起こす場所となっ たいつもは大地が座っていたソファーに 座り私は本を読む忙しかった頃には中て 読めなかった推理小説を読みみつかれて くると瞳を閉じてソファに深く腰を かける開け放ったカーテンが柔らかい風に 揺られかかな金木星の香りがするはあもう こんな季節 か私はその香りがする頃エジと結婚をし たもう秋が始まるのだなと私は誰もいない 静かなリビングで誰に向けるわけでもなく 微笑んで しまうある日の休日私は朝早くから玄関の 掃除をしていた空気が済んで少し冷たく なってきたが私は夏の予想をしていたせい で体が冷え切ってしまった家に戻るとエジ がパジャマ姿でトイレの扉を閉めようとし ていたので朝ご飯はパンでいいと早口で 聞くとおおとどちらの答えとも言いにくい 返事が返って くる冷蔵庫から取り出した食パンをまな板 の上に置き小分けされたハムとチーズを 乗せてトースターに 放り込むレンジの上に乗せた夜間に火を かけた時前ぶれもなくダイニングテーブル の上に置きっぱなしだったエジのスマホが 震えるブーブーブーっとしつこいくらいに スマホが震えて持ち主を呼んでい た私は特別気にもならず適度に焦げ目の ついたパンをトースターから取り出し食器 の上に置いてテーブルに並べたスマホは まだなり続けている画面は裏返っているの で見えないというか見る気もないがただ 職場から連絡があるということもないとは 言えないよなと少し考えたがしばらくする と着信は終わりそれと同時にトイレから 戻ったエジは台所で手を洗い始めたので私 はすぐに注意したちょっと台所で手を洗わ ないでよんそうか えエジは寝ぼけているのか微妙に会話に ならず手を笑った後に自分のパジャマの袖 で手を吹いて席に着い たさっき玄関を掃除している時にポスト
から取り出した長官をエジの前に差し出す エジは少し微傷を浮かべありがとうと言っ たこの人のこういう小さなことへの感謝の 言葉が私は結構好きだよなと思うそして私 も席につきカップに注いだ熱々のコーヒー に口をつけたそういえばさっきまでずっと スマホが鳴ってたけど誰からえエジは両手 で広げていた長官をすぐに閉じてテーブル に伏せるように置かれたスマホ画面を 素早く見るそして焦ったような表情で私に 言ったおいまさかスマホを見たのかえいや 見てないけど誰からなの誰れって今大切な 仕事のやり取りをしている最中なんだその あまり害者には知られたくないもあるから さエジはそう言って少し不機嫌な表情をし つつ素早くトストを放ると6に新聞を読ま ずに地質へと引っ込んで しまう何起こっているのかしらと不思議に 思いながらも初期をシンクに置くと私の スマホが鳴った台所の隅にある充電しっ ぱなしのスマホを私は手に取り充電行動 にしてから耳に当てる電話の相手は息子の 大力だったどうかしたのと私が聞くと大地 は元気にしてるかなってと電話越しなのに 少し照れくそうにしている顔が想像できた 休日の朝に母親に電話なんてしてないで 彼女でもいないのかと聞こうと思ったが ふと先ほどののが不思議に思えてしまい そのことをありのまま大地に 話すそれはあれだね父さん浮気でもしてる よ冗談っぽく楽しそうに言う大地の言葉に 私も笑って しまうその後大地が1人暮らしで困って いるという自炊の話になり後で私直伝の レシピをメールで送ると約束して電話を 切った 少し考え私はエジも大地も大好きだと言っ てくれたミネストローネのレシピをスマホ に打ち込み始め たトマトは缶詰でなく生のトマトを使う コンソメは多少使うが基本的には野菜の 旨味だけで作るスープは結婚当初に初めて 作った際にエジがおいしいと褒めてくれた 私が慣れないスマホで文字をに打ち込んで いる最中エジは何も言わずにどこかへと 出かけるのか玄関が閉まる音がし た車のエンジンが響き走り去っていく音に 私は妙な胸騒ぎを覚え た私はカーテンの隙間からエジが乗る車の テールランプをただ見つめていた別の日の ことであるその日は私たちの結婚記念日 しかしエジは仕事が忙しいからという理由 で朝まで帰ってこなかっ た1人で過ごす結婚記念日というのは今 までで初めての経験で賑やかなバラエティ
番組を見ながら用意しておいた冷たい ケーキを小さく切り分けて食べるもしかし たら浮気しているのかもしれないそう思い ながら口に運ぶケーキは砂のような味がし た もし本当に浮気しているとしたらそれは 悲しいのか悔しいのか考えてもよくわから なかっ た長い間支え合いながら生きていてこれ からは2人きりの新しい人生を始めようと 考えていた矢崎の裏切りだとしたら私は どのような感情を抱けばいいの だろうただ1つ確実に思うことと言えばは いい年をして何を考えているの かもし浮気していたら絶対に痛い目に 合わせて やる私は誰もいない静かな夜に食べかけの ケーキを見つめて決意し たその日から私の計画は始まったエジがお 風呂に入るタイミングですぐさまスマホを 盗み見てLINEをチェックする画面 ロックはされてたがエジがスマホを 取り出してパターンロックを解除している 時の指の動きを何度か見ていればそれが 四国単純な渦巻き模様を描いているなどと いうことは数日で解読できたエジはそうと も知らずセキュリティがゆいスマホを部屋 の至るところに無造作に置くので私は隙を 見て通日に分けて何度か盗み みる浮気の証拠になるようなやり取りを 探した エジに悟られないように慎重にことを進め 浮気だと疑わしい会話内容を見つけ私は心 が締めつけられるような気持ちと静かに 湧き上がる怒りを必死に表情に出すまいと 務めた何食わぬ顔でいつもと同じように 夕飯を差し出す今日はエジも私も大好きな 料理ミネストローネ いつもは生のトマトを入れるけど今夜は 安売りされていた海外の缶詰のトマトを 使いコンソメだって普段より多く入れた あれいつもより美味しいなミネスロネそう それはよかった私は 微笑む数年前にエジが健康診断で塩分を 控えるようにという意思に警告されという 話を真面目に受け止めていた私は さり気なく塩気を少なくしていたのだが 今日の料理には目一杯の科学調味料と塩分 を入れ旨味だけを最大に引き出してやった 食事中もエジは何度かスマホを開いて何 やら画面を見つめている私がスープを口に 運びながら冷たい目を向けているのにエジ は気づく様子はない最近とても忙しそうね 体が心配だわまあ仕事もあるけど会社の人 との付き合いもあるから取引先の人とも
最近は飲みに行く機会も増えたし ねそうなんだ正直あんまり行きたくない なって思う日もあるんだけど仕方ないよな 付き合いだしまあ大地が1人暮らしを始め たから少し気が抜けたっていう気持ちがあ にはあるけど さ少し気が抜けたと私は頭の中で反EE する子供が1人立ちしたら気が抜けて浮気 してしまうのは普通のことでしょうかと 聞き返してやりたいのを必死に抑えながら 私は大変ねと心にもないことを言う食後私 は面白くもないバラエティ番組をるように 見ているふりをしながらエジが風呂に入っ たと同時に素早くスマホを盗みみる生活を 何度も続け た日々スマホでのやり取りを少しずつ チェックすることで2人の女性との関係を 結んでいることを突き止めた私はエジが 会社に行っている最中にノートに2人の 人物像を記録することにした遠くの方で 小鳥の鳴き声が聞こえる 住んだ青空が心地よい水曜日に私はボール ペンのノックを何度もカチカチと音を 鳴らしながら考え込ん だエジの浮気相手の1人であるマイという 女性はどうやら仕事の取引先である会社の 受付場らしく連絡の中には本当に仕事に 関することもありエジからの連絡の頻度を 見ると彼女が浮気相手としては本命にえ [音楽] たマイという女性の年齢は27歳エジの 年齢が51歳ということを考えると自分の 旦那が本気で相手にされているのか少し 疑問に思え哀れにさえ 思えるとはいえ自分の娘とも呼べるような 若い女性に鼻を伸ばしているエジの顔が ノりに浮かび鳥肌が立つほどの嫌悪感に 襲われ たもうの女性は最近知り合ったらしい みち子という女性でどうやら仕事帰りに 同僚と飲みに行った際に知り合ったらしい 離婚歴のある女性だったこのみち子という 女性はやたら頻繁にエジに連絡を取って おりエジが連絡を返す間もなくスタンプや 着信を繰り返し私から見ても少し面倒な 絡み方をされているのが分かっ たエジはこののみち子という女性との関係 を終わらせたいような雰囲気を醸し出して いたがどうやらうまく別れることができず 困惑しているやり取りが 伺える何か浮気の決定的な証拠になるよう なものを探そうとエジの部屋を物色して いると本棚から数枚の書類がはみ出してい て何気なく数枚を引き出すと意外なものが 見つかっ
た離婚届けと こ れって見つけたのはエジの名前だけが記入 済みの離婚届けと婚姻届けだった私は瞬間 的にその2枚の髪を破り捨ててしまいそう になったがすぐに心を沈めた多分だけど エジはマという若い子の方と結婚したいの だろうしかし今の状況ではバイの子との 関係が複雑してしまいエジ本人もどうした ものかと考え込んでいるの だろう身勝手な考えで私や浮気相手までも 振り回されていることに私は完全に頭に来 ていた絶対に許さない徹底的に自分のした ことを後悔させてやる から次の 日曜日私は駅前の喫茶店でアイスコーヒー をブラックで飲みながら高なる胸のをめ ように目を 細める喫茶店の自動ドアが開き美空をつく 強めの香水が店内に広がると紫色のワン ピースを着た長い金髪の女性が私の前に 立ち軽くおじしてから席に着い た初めましてみち子ですわざわざ来て いただいてありがとうございます少し驚き ましたけど大丈夫です はいみち子はメニュー表を軽く一別して から近くを通った店員にアイスコーヒーを 頼む少し落ち着かない様子で手を吹いた後 膝の上に置いた手を何度かこすって いる派手な格好をしているみち子だったが この女性は見た目に反して気が小さそうだ し落ち着きがないなと私は思っ たエジが結婚していることはご存知でした かはいそうですね奥さんとはうまくいって いないからどうとか騙されてたのですかね やっぱり私ねみち子さんエジとは離婚 しようと考えているの え私はみち子に対し妙な警戒心を持たれ ないように優しく言葉を続け たもうすでに エジとの結婚生活は破綻に近いことそして 離婚は今すぐにでも役所に届けられる状態 であること私はバックからエジの名前が 記入されている離婚届けをみち子の前に 差し出したみち子はそれに食い入るように 目を見開いて確認すると私のことを凝視 する私はエジに対して何の未練もないけど 浮気していたことは許せないのよあなたも も同じ女としてそれは許せないと思わない それは確かに分かります はいだからね私はあなたが本気でエジと 付き合っていたのかという証明が欲しいの 今から私が離婚届けを出した後にあなたは エジとの結婚届けを出して欲しいのよ みち子は口を開けたまま驚いてしばらく何
も言わずにいたそれにほらここに書いて あるエジの字は本物の彼の字 でしょエジはあなたとの結婚を真剣に考え ていたからこそこんなものを用意していた のだと思う わみち子は両手で口を覆うような仕草をし た後に私幸せになりますと大きめの声で 宣言し私は気味が悪くなって笑顔が 引きずって しまうもなんだか変な女の人に捕まった ものだ わみち子は嬉しそうに婚姻届けを抱きしめ 親戚の人に婚姻届けの証人になってもらっ てから提出しますと言って去っていった その直前みち子は私に真顔でとこさんと 息子さんに婚姻届けの証人になってもらう ことってできませんかと言われた時は さすがに私の作り笑顔も消えうせが やんわり断るとすぐにそりゃそうですよね と口元を歪ませて 微笑む離婚届けを提出した後私は大地に 電話をし た英二が浮気していたことそして離婚届け を出してさらにはエジが別れたがってい そうな浮気相手と半ば強引に婚姻届けを 出してやったことを報告すると電話越しで 大地の大きな笑い声が するその笑い声を聞いていると私の胸の中 に残っていた罪悪感の小さなしこりが 溶けるように消えて いく母さんもむちゃくちゃなことするねで もいいと思う俺はもう親父とは会わないよ そんな人だと思わなかっ たありがとうなんか大地の声を聞いたら 安心し た俺に何かできることはない 何かできることがあれば協力する けどその提案には断って私は大地にお礼を 言うと電話を切ってそのまま電車に乗って 実家に帰ることにし た電車を乗り継ぎ実家に帰ると年置いた母 と父が驚いた顔で私を迎えてくれ たすでに定年を迎えた父は家の近くに 小さな畑を借りて野菜を育てる趣味を 楽しんでいたが私が知らない間にその規模 はだいぶ大きくなっていたようで家の玄関 前には大量の野菜がおろし売り業者が使う ような大きめのコンテナに積まれて いる仕事が人段落したタイミングで両親が お茶を出してくれて一部四重を話してココ について相談を始め た私の父と母はエジが浮気しているという 話の冒頭ではとても難しい顔をして信じ られないといったニュアンスの言葉を呟い ていたがやがてことの顛末を受け入れて
今後は実家に戻って暮らせばいいなどと いうことについて具体的な案を出してくれ た父は穏やかな顔で大地ももう子供では ないしな友子の好きにすればいいと実家で 暮らすことを認めてくれたことが何よりも 嬉しかっ たそれから数日後泊まり込みの仕事を終え たという英治から連絡が来たこの 泊まり込みの仕事というのも職場に連絡を して確認したところ虚偽だったことは すでに判明しており多分だが若い方の浮気 相手である舞の家に転がり込んでいたの だろう帰宅したエジは家に誰もいないので 不審に思い私に連絡をを入れたという 流れ仕事から帰ってきてるのに部屋は掃除 してないし洗濯物も欲しっぱなしだしどう したんだよ あら職場に連絡したら有給休暇って聞いた からどこかで浮気しているのかなって思っ てはおいおい浮気って何を言ってるんだ よ全てお見通しであると私は吐き捨てこれ までの教えてやった電話の向こう側から エジの動揺している様子が目に浮かん だ母はエジと私が電話していることを悟っ たのか台所で料理していた手を止めて心配 そうに見ていたので大丈夫という意味を 込めて微笑んで見せたが母は難しい顔をし て口を尖らせるとにかくそうだな一度自宅 に帰って来いよ話をしようじゃないかが いきなり離婚だなんて意味がわからない よそれは確かにそうよねどんな物事だとし ても自分の予想外のことが意外なほどに 早い展開を見せれば誰だって混乱して動揺 してそして心が詰まるような感覚になるわ よね私もあなたが裏切らなければこんな 気持ちを知らずに生きてこられたの に毎年 暑い夏を乗り越えてはあ少し涼しくなって きたかもしれないと思い始めた頃にどこ からともなく漂う金木星の香りが私とエジ の結婚記念日を思い出させた秋の始まりと 同時に私たちは一緒に暮らし始めた けれど今年は終わりの季節になったわねと 自分でもロマンチックな言葉を頭の中で 考えているとにかく帰ってきてくれ話は それからだ大丈夫だから な大丈夫だからなという意味が分からず 思わず苦しする私は迷うことなく次の準備 に取りかかるためエジの浮気相手の2人に 連絡を入れるのだっ たそして次の日曜日私とエジとみち子と舞 4人がテーブルを囲んで座っていると 異様な光景が 広がるみち子の方には私が英二と離婚した 際の財産分与について話し合いたいことが
あるからと言って自宅まで誘い出した そしてまだ若い前の方とは1度も コンタクトを取ったことがなかったので エジのスマホから抜き取った電話番号から エジの妻です話があるので自宅まで来て いただけませんかと真正面から伝えていた みち子は隣に座る舞の存在が気になって いる様子で初めまして と遠慮がちな挨拶をする舞の方はこの場に いる意味を理解できているので口を毎文字 にしたまま俯いて いるこの場にいる誰よりも若い舞衣は 腕組みをしながら羽織っている薄のレース の羽織りを握りしめているバレの気持ち いい日だったので寒くはないがは羽織りの 上から何何度か二の腕をさすって いるもう担当直入に言いますけどまいさん みちこさんあなたたち2人はうちの旦那と 浮気していたのですよねみち子は派手な 化粧をした瞳を大きく見開いて隣の舞を 見るエジは青めた表情で借りてきた猫の ように小さくなって 頭を下げながらテーブルの木目を見つめて いるつまりですね離婚するからいつか再婚 しようって騙されてたんです2人同時に ねみち子と舞衣は自分たちの他に浮気相手 がいることを知らされていない状態でここ に集められていた前の方はおそらく私に 対して離婚を迫るような勢いでここにたの だろうけど自分の他にも浮気相手がいて なおかつすでにエジはみち子との婚姻届け を出してしまっているという事実にア然と するしかなかっ たはもうすでに奥さんとは離婚していて他 の人と再婚して るってことちょちょっと待ってどういう こと他のことも浮気してたってこと待て 待て同時に喋らないでくれ頭が混乱して 爆発しそうだとりあえず1度落ち着こう とりあえずとこみんなに何か飲み物でもは 私はもうあなたの妻じゃないですよあなた が入れてください よ私の言葉にエジは絶し胸の辺りを抑えて 苦しそうに頭を抱えたそして数秒の間を 置いてリビングの床に額をつつけ土下座し ながらすまないと叫ぶように言ったそんな 安い土下座にどんな意味があるのよすま ないごめん なさいなんかどうでも良くなってきました けどそれなりの慰謝料は払ってもらえます からえいや その畳みかけるように私からも慰謝料をさ さんとみち子さんに請求しますよと笑顔で 伝えたもちろんすでに弁護士には相談して おりますしあなた方が英二に慰謝料を請求
するならそれはそれで私には関係のない話 ですからと 付け加えるその後舞衣は冷たい言葉で彼を 罵りみち子はどうしていいのか分からず あたりを見回しなんとか立ち上がってみ たり座ったりと落ち着きがない様子だっっ た 奥さんが外で浮気しててもう離婚寸前んて いうのも嘘だったのねいやそのこんな つまんない男とこんなつまらない時間を 共有することになる なんて舞衣は自重するように頭を抱えて 小さくため息を つく私は少し離れたところからエジたちの 様子を眺めなんて見にくいのだろうと思っ た まだ私にはやるべきことがあるきちんとし た形で英二と浮気相手に慰謝料を請求し なければこれからの私の人生が楽しくない 気が する弁護士を経由して慰謝料の請求に対し て舞はどうでも良くなっていたのか素直に 応じただが舞は宣言通りエジに対しても 慰謝料を請求しておりエジは最後まで私に 対してで請求の額を希望したが私は容赦 なく支払いを要求し たエジはみち子の提案で持家を売り払い それを支払いに当てることにし たこれによりエジはなんとか慰謝料を用意 できたが住む場所を失ってしまいみち子の 実家へ引っ越すこととなっ た勝手に出されてしまったみち子との婚姻 届けだったがもし仮にこ届まで保護にする ような事態になったらみこにまで慰謝料を 請求されることとなりエジにはもうそこ までの金銭的な余裕は残されていなかった らしい後になって親戚から聞いた話なのだ がエジはみち子の実家に暮らし始めてから かなりの束縛を強いられているらしい そもそもが浮気という略奪愛から始まった 再婚生活なので子としてもまたエジが浮気 するかもしれないという器具はしている らしく毎日のように職場に電話を入れて 出勤の確認をして大金時には寄り道しない で帰るようにと釘をさしているそうだ しかも実家はかなりの田舎で駅から家まで の道乗りに該当も少なくコンビニも ない休日は古い実家の修繕や年おいた義母 や義父にいいように利用さされ自由を完全 に失っているらしいさすがに哀れに思えた のはエジはスマホを持つことを許されてい ないようでお遣いも必要最低限しか持たさ れていないのだと か私とマはエジとは完全に縁を切り各々が 自分の生活に戻った舞衣はエジの仕事上で
の取引先だったのでそのせいで車内でも 浮気のは噂になってしまいエジは職場でも 片の狭い思いをしているらしいと人に耳に したそれももう私にとってはどうでもいい ことで今の私は実家で両親の畑仕事の 手伝いなどしてのんびりと過ごしている 元々結婚する前から父が趣味でやっていた 家庭菜園の手入れを一緒にしたりして私に も農業のはあり地元のスーパーに下ろせる 程度の量を生産しているためやるべきこと も多く充実した毎日を過ごして いる時々であるが大地も実家に遊びにやっ てきて くれる一緒に夕飯を食べる日もあり久し ぶりにミネストローネを作ろうと思っ た夏の終わりに両親が収穫したトマトが 古くなりそうだったのでにするために 大きめの鍋に投入 する随分と灰からな食べ物を作るわねと母 は興味深そうに私が作る料理を眺めていた がきっと気に入ってくれるわよと笑顔で 食材を用意する出来上がった料理を食卓に 並べみんなが美味しそうに食べてくれる顔 を見て私は無償に嬉しくて笑みがこぼれて しまう 塩気の少なく野菜の旨味だけで少し物足り ないそのスープは決して刺激的な味では ないけれど優しく私たちの体に溶け込んで いく気がし た