不倫という仮想の恋を
本気の恋だったと言い放つ
世間の不倫者達。
その言葉に苦しみ、
自分たちの夫婦生活を
否定し続けるサレ妻達。
夫は不倫相手との思い出を
幸せだったと言い続けた。
私は、そんなの幻だと
認めさせようと躍起になった。
何度も言えば伝わるかもしれない。
私はそう思い、伝え続ける。
何度言っても伝わらない。
夫はそう思い、本音を言えなくなる。
そうして、
お互いに自分の言葉として
何度も口に出す内に、
自分の答えが正しいと錯覚し、
永遠に分かり合えなくなる。
発覚して4ヶ月。
自分の気持ちを整理したくて、
夫の行動を理解してくて、
ブログを始めた過去の私。
記事を作成するために、
自分の気持ちや
不倫に関わることを
何度も回想した。
そうすることで、
主観的にではなく客観的に
事実を見ることができると信じて。
けれど、それを始めたことで、
私の中での傷は掘り起こされ、
フラッシュバックの回数が
増えていった。
その度に、夫に対して、
尋問を繰り返し、
「大丈夫だと思ったのに。」
「もう自分が間違っていたと
言ってくれると思っていたのに。」
と途方に暮れていた。
夫は
「大丈夫だなんて思うな。」
「初めから期待するな。」
「そんなに何度も言うなら、
再構築なんてできない。」
と言い続けていた。
二人の関係が恋人の様に
親密になる度に、
不倫という事実が
受け入れられなくなる。
サレラリの熱烈愛な私。
シタラリの尽くす夫。
そんな幻の恋愛ごっこなんて、
不倫という重たい事実に
すぐにかき消されてしまう。
自分の愛を押し付けて、
相手の愛も期待して。
お互いに自己満足で平行線。
不倫相手には恋だった。
妻である私には愛だった。
過去の恋人である私には恋だった。
夫は不倫をした。
夫は私を傷つけた。
私は傷ついた。
その事実だけを見ていれば、
感情なんてものに
振り回されずに済んだ。
愛して欲しい。という気持ちが強いから、
その感情を交えて話そうとする。
いかに尊いものなのかを
説得しようとする。
真実はわからない。
好きなのか愛しているのか。
もしかしたら
自分にすらわからない。
子供、家庭、世間体。
様々なものを守るための
正当化なのかもしれない。
それなら、そんな感情
始めからいらない。
不倫をシタ夫。
不倫をサレた私。
それを悔いている夫。
受け止めようとする私。
その二人の夫婦が、
共に前を向き、
再構築の道を選んだのであれば、
恋だの愛だの不明瞭な感情に
振り回される必要はない。
今はどうだっていい。
夫は傍にいてくれる。
隣で支えてくれている。
愛情表現も行動で示してくれる。
それだけで十分。
私の夫はそんな人だから。
それでも一緒にいたいんだから。
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