*まとめを作成いたしました。
*エビデンスを掲示しました。
職員が集合しての研修会は中止いたします。
委員会で行った研修会を収録しましたので、
YouTube にアップしました。
動画を視聴し、アンケートを提出してください。
アンケートは各部署で取りまとめてください。
研修会の動画は限定公開になっています。
視聴方法・アンケートの取りまとめについては、
各部署の委員にお尋ねください。
#転倒事故 #転倒転落事故 #医療安全対策 #院内研修 #職員研修
■音声 VOICEVOX:WhiteCUL
まとめ
*日本医療機能評価機構の医療事故情報収集等事業によると、転倒・転落事故は医療事故全体の約20%、療養上の世話に限れば約60%を占めています。
*転倒・転落は、死亡または重篤な障害をもたらす可能性があります。多くは後遺症が残る可能性は低いですが、死亡事故も少数ながら存在します。死亡事故は主に頭部外傷によるものです。骨折は残存障害を残します。大腿骨近位部骨折は、直接生命を脅かすものではありませんが、その後の生活の質を低下させます。筋力は1週間の安静で10~15%、3~5週間の安静で50%も低下します。
*転倒・転落事故による悪影響
1)患者、家族への影響:患者本人の身体的な影響で寝たきりや死亡につながるほか、入院が長引くことによる家族の負担増があります。
2)医療従事者やその施設に対する影響:事故が起きた施設は患者、家族から不信感を持たれ、医療従事者は落胆や罪悪感などの精神的ダメージを受ける可能性があります。
*転倒事故は、歩行や移乗など、移動中に発生することがほとんどです。最も多く発生するのはベッドサイドです。
*事故には2つのパターンがあります。
1)手順が存在する事故であり、プロセス型の事故と表現できるものです。
例えば、予定と違う薬が投与されたり、間違った量の輸血がされたりすることです。これらは医療スタッフのミスによって引き起こされるもので、手順を確立し、それを遵守すれば防ぐことができます。その対応策として、作業手順の明確化と標準化が挙げられます。
2)非 プロセス型の事故、すなわち手順が存在しない場合です。
例えば、患者がベッドから起き上がろうとして転倒する、廊下を歩いていて転倒する、などです。患者の行動によって引き起こされ、患者の病状、ADL、投薬などの要因に大きく影響され、いつでも、どこでも、誰にでも起こる可能性があります。事故は、誰も見ていないときに起こることが多く、そのため、事故を防ぐことは非常に困難です。
*転倒・転落の因子には、環境、患者、「もの」などがあり、それぞれについて対策を講じる必要があります。
1)患者:その人それぞれの因子であり、病気や症状、服薬、年齢、認知状態などを把握することが重要です。対策:転倒アセスメントスコアシート
2)「もの」:患者の身の回りのもの、ハードのことであり、この「もの」の選択が重要です。対策:ベッドなどの機器や家具の適切な選定
3)環境:「もの」であるハードを使って環境を作ることです。対策:ケア方法の工夫、用具の活用など
*4つのステップで対策を考えてみます。
1)患者が事故を起こす危険性があるのかを予測する。
対策:転倒アセスメント
2)事故につながるような患者の行動を未然に防ぐ。
対策:介助バー(いわゆるL字柵)、サイドレールの高さの考慮、介助ベルト。
3)転倒・転落しないように患者の行動を検知する。
対策:マットセンサー、クリップ型センサー、離床センサー付きベッド
4)転倒や転落の際の傷害の影響を最小限に抑える。
対策:低床ベッド、衝撃緩和マット
*転倒・転落防止対策にはソフトとハードがありますが、ソフトとハードの新しい対策を融合して、より多くの問題を解決することが期待されます。
エビデンス
日本医療機能評価機構 医療事故情報収集等事業
https://www.med-safe.jp/index.html
日本医師会の転倒転落防止マニュアルから抜粋した転倒転落アセスメントスコアシートhttps://www.med.or.jp/anzen/manual/pdf/score.pdf
老人骨折の発生・治療・予後に関する全国調査
厚生労働科学研究成果データベース
https://mhlw-grants.niph.go.jp/project/10897
大腿骨頚部骨折や大腿骨転子部骨折の予後は?
日本骨折治療学会
https://www.jsfr.jp/ippan/condition/ip25.html
大腿骨頚部/転子部骨折診療ガイドライン2021(改訂第3版)
6.6 予後
解説13 : 歩行能力回復に影響する因子 p79
解説14:生命予後と影響する因子 p80
https://minds.jcqhc.or.jp/docs/gl_pdf/G0001251/4/femoral_necktrochanteric_fracture.pdf
高齢者大腿骨頚部骨折手術症例の予後の検討
整形外科と災害外科49 : (1)98~102,2000.
https://www.jstage.jst.go.jp/article/nishiseisai1951/49/1/49_1_98/_pdf
高齢者の大腿骨頚部骨折患者の生命予後と機能的予後について
整形外科と災害外科38:(3)1296~1298,1990
https://www.jstage.jst.go.jp/article/nishiseisai1951/38/3/38_3_1296/_pdf
ベッドモーターにセンサーを内蔵してベッド上の荷重を測定し、離床を検知できる離床センサー付きの低床ベッド
パラマウントベッド
https://www.paramount.co.jp/product/list/10/100400
手すりとして使用可能な介助バー、いわゆるL字柵
パラマウントベッド
https://www.paramount.co.jp/product/list/10/100065
介助ベルト
パラマウントベッド
https://www.paramount.co.jp/product/list/10/100241